ストライクウィッチーズ オルタナティブ アサルトウィッチーズ 作:UNIMITES
幕間を作成しました。
第4話はソフィアです。
これは、疾風の魔法少女と呼ばれるウィッチが特務統合強襲航空団(アサルトウィッチーズ)に所属したころの話。
ある日、ソフィア・レオニード・ラーヴァはジェットストライカーを装着して飛行していた。
魔導エンジンは魔力を吸収し、その速度を上げていく。
「……」
「ラーヴァ、どうだ?」
「はい。ストライカーの魔力吸収は少し激しいですが、特に問題はないです」
インカム型の通信機から零治の声に返答する。
他のウィッチのストライカーユニットと自分の使用するジェットストライカーは設計が大きく異なっている。
それが噴流式魔導エンジンを備えていることだ。
いわゆるジェットエンジンであり高出力の高速機であるため、加速力と最高速度は従来のストライカーユニットを大きく上回る性能を持っている。
しかし、同時に装着しているウィッチの魔力も膨大な量を吸い上げてしまうため長時間の飛行、戦闘に向かないという明確な欠点も持つ。
また、かつて第501統合戦闘航空団(ストライクウィッチーズ)で運用されたものは魔力を強制的に吸い上げてしまうといった欠陥も存在していた。
ここで運用されているものは再設計に伴い各所に改修を施しているため、強制的に魔力を吸い上げるといった欠陥は克服できている。
「よし。じゃあ、次は左右交互に旋回してみてくれ。固有魔法を使用しても構わない」
「了解です」
指示を受け、ソフィアは周囲に視線を向けた。
現在、自分以外に飛行しているウィッチがいないことを確認し、固有魔法を使用する。
自分の固有魔法は「風」だ。
魔力を風に変換することで、その風を操ることができる魔法である。
風を圧縮することによって攻撃としても使用可能だが、機動力を確保するために体に纏って使用することが多い。
風を体に纏い、指示通りに旋回を行う。
「……」
ジェットストライカーの速度と体にかかる負荷に耐えながらも数回旋回をしたところでようやく零治が口を開いた。
「よし。想定よりも旋回距離や所要時間も抑えられているな。ラーヴァ戻ってくれ」
「はい」
軍の格納庫に戻り、ジェットストライカーを外したソフィアは多少疲労感を見せている。
「大丈夫か?やっぱジェットだとかなり疲れるだろ」
「確かに通常のストライカーに比べれば、疲労感や体への負荷も多少はあります。でも、加速力に最高速度、エンジンの出力の高さはかなりのものです。それに私、結構魔力量には自信ありますのでこれなら私でも問題なく扱えると思います」
「そうか、それならよかった。ラーヴァに扱ってもらうために調整をしていたからな」
彼女からの感想に、零治もつぶやく。
「私のため、ですか?」
「ああ、従来のストライカーに比べれば一点に特化した代物なんだよ」
目の前のストライカーユニットに視線を落とす。
ジェットストライカーは扱えるウィッチそのものが少ない。
その中でもソフィアはその高い魔力量と固有魔法が風という性質から、運用時間面や高い速度を維持した旋回性能などを考慮して装着ウィッチに選ばれたのだ。
やはり自分の選出に間違いはなかったようだ。
「でも、これって他の部隊じゃ普及してないんじゃないですか?私もここでしか見たことありません」
「ラーヴァのいう通り、普及はしていないな。ここで運用されているものだって初期モデルの設計を見直して、完成させた改修機だからな」
「……そんな新型機を私が使用してもいいですか?」
「前にも説明したと思うがウチの部隊で使用されている新型ストライカーユニットは同調率がないと扱えない。ベアトたちでも飛行や戦闘することはできるが、やはりフルに性能を扱うには君が一番適任なんだ」
「私が適任……」
「どうしても他のストライカーがいいなら、調整はするがな」
片づけを終え、零治とソフィアは格納庫を出る。
「いいえ。私にしか扱えないストライカーなら使用させていただきます!」
「そうか。そう言ってもらえるとこちらも助かる」
「私もこの部隊でお役に立てるようがんばります。ローゼンクロイツさんたちと一緒に」
ソフィアは胸を張るようにそう口にするのだった。
人物紹介(詳細)
・ソフィア・レオニード・ラーヴァ少尉(オリジナル)
性別 : 女性
年齢 : 15歳
身長 : 150cm
体重 : 42kg
生年月日 : 7月19日
魔法力 : 中
使い魔 : シベリアンハスキー(シルビア)
固有魔法 : 風(エーリカの使用するシュツルムと分類は同じ魔力を風に変換する魔法。
攻撃だけでなく、旋回時にも使用可能)
容姿 : 銀色のロングヘアに金剛石色の瞳を持ち、オラーシャ帝国陸軍軍服(白と黒)を身に着けている。
性格 : 冷静であり、常に落ち着いている
得意分野 : 砲撃戦、コーヒーや紅茶の準備
使用ストライカーユニット : ストライカーユニットWR 4号機(ジェットストライカー)
パーソナルマーク : 雪の結晶とシベリアンハスキー
概要 : フリーガーハマーによる砲撃戦や支援砲撃を行う。
ヨハンたちと同様に12歳で魔法力を得ており、ジェットストライカーを運用できる数少ないウィッチ。
一般的なウィッチに比べ保有している魔力量が多く、シールドも強固である。
しかし、身体強化など魔法への依存度が高く素の身体能力はアサルトウィッチーズでも最も低い。