ストライクウィッチーズ オルタナティブ アサルトウィッチーズ   作:UNIMITES

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どうもUNIMITESです。
久しぶりの投稿です。

題材はサトゥルヌス祭のルミナスウィッチーズとアサルトウィッチーズです。


サイドストーリー(SS)
サトゥルヌス祭(A&LW) 前編


 アルカ・ネウロイとの戦いから数か月の時が過ぎた。

 特務隊は今も各地を転々としながら特殊な個体のネウロイ討伐の日々を送っている。

 そんな中、ユースティアナ・ローゼンクロイと琴村零治はナナリー・ロアノークに連れられ、軍本部を訪れていた。

「あの、私も来てよかったんですか?」

 初めて訪れた軍本部の廊下を歩いていたユースティアナは思わず質問を投げかける。

 軍でもそれなりに偉いナナリーや特務隊隊長である零治と違い自分はオラクルであるとはいえ一介のウィッチ、階級も曹長に過ぎないのだ。

「いいのよ。2人共ちゃんと特務隊としての責務を全うしているんだから」

「そんなに緊張することないぞ。俺だって数回しかここ来たことないしな」

 彼は淡々と返答する。

 そんな様子に思わずため息をつく。

 ほどなくして、会議室へと到着する。

「ナナリー・ロアノークです」

「特務隊、琴村零治大尉です」

「えっと、同じく特務隊所属のユースティアナ・ローゼンクロイツ……曹長です!」

 少し遅れて名前を叫ぶ。

 しかし、緊張のあまり声を張り上げてしまったせいか周囲の視線が自分に集まっていた。

「……」

 顔を赤くして俯き、必死に恥ずかしさを隠す。

「どうぞ」

「行くわよ」

「はい……」

 室内に案内されると、すでに集まっていた軍人の姿を確認する。

「あ、ロアノークさん!それに琴村君とローゼンクロイツさんも来てたんだ!」

「グレイスさん!お久しぶりです!」

 声をかけたのはグレイス・スチュワードであった。

 数少ない顔見知りの相手である。

「珍しいですね。ロアノークさんたちが会議に出てるなんて」

「任務がひと段落したからね」

「そうだったんですかー」

「音楽隊の活動はどうなんですか?最近はあまりライブのお話も聞かないので」

「おい、ユース」

「あ、ごめんなさい……つい」

 零治に制止され、ユースティアナも我に返ったように謝罪する。

「いいのいいのー。琴村君たちにはお世話になったし」

「でも確かに最近ルミナスの子達はどうしてるの?」

「それがですね……」

 彼女は目を泳がせて言葉を濁す。

 その様子にユースティアナや零治も首を傾げる。

 その時、周囲が席についていくのを確認する。

「その話はあとで聞くから、今は会議が優先ね」

「ですね」

 各々が席に着くとユースティアナも事前に指示された零治のに後方に立つ。

 ほどなくして会議が始まるのだった。

 

 

 数時間ほどで会議が終了する。

 会議と言っても各部隊の活動報告が主であり自分たちアサルトウィッチーズも特殊なネウロイ討伐が完了したことを報告していた。

 気が付けば室内には数人のメンバーを残して、皆退出していた。

「ふう……緊張しましたね」

「そうだな。こういうのはいつもナナリーに任せっきりだからな」

「そうだったんですね」

 納得したように頷く。

 さきほどの彼の報告を見る限り、あまり慣れているようには見えなかった。

「零治、ユース、私たちも行くわよ。グレイスもね」

「はい!」

「はーい」

 4人は基地を出ると手短に発見した公園に入る。

「それでさっきの話の続きだけど……」

「はい。実は最近はあまり音楽隊として活動できていないんです。せっかくあの子たちも有名になってきてるのに」

「ふーん」

 ナナリーは空を見上げ、短く返事をする。

「ロアノークさん!何かいい案ありませんか!?」

「いい案って、それを考えて手配するのがあなたの仕事でしょ」

「それはそうなんですけどー」

 再び涙目を浮かべ俯く。

「コーヒーと紅茶買ってきました!」

 その声で、近くの屋台でコーヒーを購入していたユースティアナと零治が戻る。

「あなたたちも何かいい案ない?」

 コーヒーを一口飲むとナナリーが2人の顔を順番に見つめていた。

「いい案と言われてもな。俺はそういうことには疎い」

「でしょうね」

「うーん。音楽隊の活動ですかー」

 屋台で購入したホットドッグを手にユースティアナも考えるそぶりを見せる。

 何かを思い出したように目を見開き、視線を戻した。

「来月は12月でサトゥルヌス祭の時期ですよね?なのでチャリティーコンサートなんか――」

「ローゼンクロイツさん!」

 グレイスはいきなり彼女の肩を掴む。

 そして血走ったような視線をこちらに向けていた。

「あ、あの何か問題、あったでしょうか?」

 思わずユースティアナも気弱そうに返答する。

「ううん。それだよ!なんでサトゥルヌス祭のこと忘れてたんだろうー、そうだよね12月といったらサトゥルヌス祭があるじゃん!」

「グレイス、落ち着きなさい」

「えへへ、すみません。でもサトゥルヌス祭に合わせたチャリティーコンサートなら上も納得させられるだろうし、これから忙しくなるぞー」

 やる気に満ち溢れるその様子にユースティアナも苦笑していた。

「私たちもできることがあれば連絡ちょうだい、手伝うわよ」

「本当ですか!?」

「ええ。今はちょうど手が空いてるしね」

「ナナリーがそういうなら俺も構いません」

「私もなんでもお手伝いさせていただきます!音楽隊のコンサート観たいですから!」

「ありがとう。それじゃあ急ぐよー!」

 グレイスの掛け声にユースティアナも「おー」と声を上げるのだった。

 

 

 数日が経ち、ブリタニアに帰国したユースティアナたちはルミナスウィッチーズと合流する。

「お久しぶりです!皆さん!」

「ローゼンクロイツさん、久しぶりー!」

「ヴァージニアさん!」

 ヴァージニア・ロバートソンと手を握り合い再開を喜ぶ。

「ローゼンクロイツさん久しぶりだね」

「え、エレオノーラさん!」

「エリーでいいよー」

「ほ、本当ですか?じゃ、じゃあ私の事もユースって呼んでください!」

 目を輝かせユースティアナがも名前呼びを提案する。

「うん。ユースさん!」

「わー、感激ですエリーさん!」

 名前を呼び合えたことに再びユースティアナが声を上げる。

「私の事もジニーって呼んでいいよ!」

「うん。ジニーさんよろしくお願いします!」

 笑みを浮かべ3人が交流している中、

「こんにちはベアトリスさん、ですよね?」

 時を同じくしてシルヴィとジョアンナはベアトの元へとやってきていた。

「はい、カリエッロさん」

「シルヴィで構いませんよ」

「そうですか?では私の事もベアトで構いません」

「はは。なんか2人共似てるな。姉妹みてぇだ」

 挨拶する光景を見ていたジョアンナが思わず口にする。

「私一人っ子ですけど」

「私一人っ子だけどね」

「ほら!やっぱ似てる!」

 彼女の言葉通りと言わんばかりに2人は同じ言葉を呟いていたのだ。

「ふふ。少し似ているかもしれませんね」

「みたいですね」

 3人も会話に花を咲かせ笑い声を上げていた。

「ねーねー琴村くんって使い魔見えてるってことはキューちゃんも見えてるんだよね?」

「こら。琴村大尉は私たちより階級が上なのです!言葉遣いには気を付けるべきなのです!」

「気にしなくていいですよ。俺、下士官だからとかあんま気にしないので、それに使い魔なら見えてますよ」

 マリアもヨハン程じゃないとはいえ、やはりカールスラント出身の軍人のようだ。

 上官や下士官を気にするとは。

「そういうわけには……その肩に乗っているのは使い魔でありますか?」

 そんな彼女の視線が肩に向けられた。

 マナも気づいたようで興味津々なのか見つめている。

「こいつは直人の姉の使い魔ですよ」

「元使い魔、な」

「元使い魔ですか?」

「元ってどういうこと?」

 その言葉が引っかかったのかいのりとリュドミラが首を傾げる。

「あらあら、随分仲がいいわね」

「隊長、ロアノークさん。時間が押していますので」

 みんなの様子を嬉しそうに見つめるナナリーを横目にアイラが先に進めることを促す。

「みんなーコンサートの準備で来たんだから積もる話はあとでねー」

「「はーい!」」

 グレイスの指示でウィッチたちは一斉に返事をするのだった。




読んでいただきありがとうございます。
サイドストーリーとしてサトゥルヌス祭 前編を作成しました。
後半も明日または26日までには投稿します。(時間がないー!)
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