ストライクウィッチーズ オルタナティブ アサルトウィッチーズ   作:UNIMITES

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どうもUNIMITESです。
アサルトウィッチーズの完結編『LASTDANCE』第5話となります。
では、本編をどうぞ。


LAST DANCE5 アルカナの行方

 目が覚めると視界には海と空が広がっていた。

 体に感じる風は自分が今、空を飛んでいることを理解させる。

「姉さん。これどういう状況だ!?」

 自分の姉である零菜に向けて会話を試みると

「あ、零治。会話できるんだね」

 脳に直接響くようなその声に気づいた彼女が返事をする。

「今は私が表に出てるの。そしたら魔法力使えるようになっちゃったみたい」

「は?なんでこんなことになってんだ?」

「よくわからないけど、できたんだからいいじゃん?それより今はネウロイをどうにかするのが先でしょ」

「……」

 納得はできないが、今は彼女の言う通りであった。

 今ここで、質問していても戦場の状況は変わらないのだから。

 だが、わからないこともある。

「姉さんが表に出ているといっても、俺の体が基になっているのになんで魔法力なんて力を使えるんだ?」

 零治は考え込むように顎に手を当てる。

 戦場ではユースティアナが白刃剣「グラディウス」で小型ネウロイを斬り伏せる。

「はぁ、はぁ……」

 肩で息をしていた彼女の周りには次々に小型ネウロイが舞う。

「キリがないですね……ユースさん大丈夫ですか?」

 同じように敵を撃破したベアトも心配そうに声をかける。

「な、なんとか。でも、はやくネウロイを倒さないと」

「ですね」

 2人が銃を構えた時だった。

「ユースさん!」

「へ?」

 インカムから響く声にユースティアナは思わず視線を周囲に向ける。

 自分だけではない。

 後方にいたベアトもその聞き覚えのある声に同様の反応を見ていた。

 そんな中、戦場に到着した零菜はフリーガーハマーからミサイル弾を発射する。

 発射されたミサイルは彼女たちの周囲を浮遊する小型ネウロイを次々に撃墜していく。

「よし!」

「やるねー、私も負けてられないな!」

 直葉も九九式二号二型改13mm機関銃のトリガーを引いた。

 高い機動力と正確な射撃によってネウロイを一気に撃墜する。

「あれって、直葉少佐?それに隣にいるのは」

「零菜さん、ですよね?」

「なんであの人達が?」

 クロエやソフィア、ヨハンもまた同様に目の前に現れた2人のウィッチの姿に困惑いていた。

 他のウィッチたちも同様にその姿を見つめる。

「おー、倒した倒した。これ、勲章何個分のかなー?」

「勲章ですか。私もらったことないのでほしいです!」

「直葉さん」

「零菜さん、どうして?魔法力だって……」

 ユースティアナも目の前で飛んでいる2人の姿にただただ混乱していた。

「説明が難しいねー。でも、かつて扶桑人はウィッチに不可能はない、と言ったそうだよ」

「「……」」

「おや?どうしたんだい?」

 直葉が首を傾げると

「今はネウロイを片付けるのが先だよ、みんな」

 再びウィッチたちはネウロイの方へと視線を戻す。

「ですね。2人のおかげで残るネウロイの数もだいぶ減りました」

「散開して応戦してくください!」

 ベアトの指示に合わせて、散開する。

「はぁ!」

 ユースティアナが白刃剣「グラディウス」を人型ネウロイへと振り下ろす。

 攻撃を受けたネウロイもその態勢を崩し大きく後退する。

「よし!このまま、おっと!」

 追撃に向かおうとするものの他の人型ネウロイの攻撃に阻まれ、彼女自身も回避していた。

「ユースさん。一旦下がってください」

「前に出すぎると孤立してしまいます!」

「はい。ありがとうクロエさん、ソフィアさん」

 後退を促す言葉に、ユースティアナも頷く。

 フリーガハマーから放たれるミサイルが人型であるアルカナ・フォースへと命中する。

「よし」

「まだだ!」

「え?」

 零治の言葉通り、アルカナ・フォースは先ほどの攻撃では撃墜できておらず、反撃するようにビームを放つ。

 反射的に紅いシールドで防御する。

「さっきので弾切れ、か……」

「なんだって?なんで補給してから出撃してないんだ」

「そんな時間なかったの!」

 フリーガーハマーを投げ捨て、腰に下げていたホルスターからM712拳銃を引き抜く。

「これでやるしかないか」

 そう口にすると

「琴村さん大丈夫ですか?」

 発砲音と共にヴィレッタが隣に現れる。

「フラガラックさん!来てくれたんだ!」

「は、はい」

 拳銃を構え、数回発砲して牽制していた。

「攻めは任せていいかな?私武器これしかなくて」

「それなら琴村さんがこれで」

 そう口にして、M34を手渡そうとするが、

「フラガラックさん。自信もって!大丈夫だって私よりウィッチ歴長いんだから」

「……はい!わかりました」

 会話を終えて、アルカナ・フォースの攻撃を回避する。

 次々に機銃のごとくビームが放たれるものの、零菜とヴィレッタは攻撃を回避して接近していく。

「っ!は!」

 シールドを展開して体当たりした。

 予想外の攻撃にアルカナ・フォースが態勢を崩していた。

「今だ!」

 好機と判断したヴィレッタがM34のトリガーを引く。

 放たれた弾丸の雨がその体を貫通し、コアを撃ち抜く。

 コアが破壊されたことで光の粒子となって消滅する。

「アビー。援護頼むぞ」

「OK!」

 銃をアビゲイルに渡すと2本の片手直剣を作り出す。

 再び接近したヨハンは二刀流でネウロイ腕を切り伏せ、胸に刃を突き立てる。

 突き出した刃がコアを貫くが、

「――っ!」

「ぐっ!?」

 悲鳴のような声と共に紅の閃光が彼女へと放たれた。

 シールド展開して防御する。

「ヨハン大丈夫?」

「なんとかな……でも、コアを破壊したのになんで消えないんだ?」

「……あ、もしかして!」

 考えるようなしぐさを見せた後、思い出したようにアビゲイルが顔を上げた。

「なんだ?なんかわかったのか?」

「WRってコア2つになってたじゃん?それで片方だけ壊しても駄目なのかも!」

「そういうことか。相変わらず、こういうときは切れ者だよなアビーは」

 説明に納得居たように頷く。

「こういうときは、ってのは余計だよ」

 再び攻撃を仕掛ける。

 作戦通り、接近したヨハンは剣でネウロイを切り伏せた。

 一太刀で刃は腹部のコアを捉え、両断する。

「――っ!」

「させないよ!」

 先ほど同様に悲鳴のような声を上げるが。回復の隙を与えないようにアビゲイルの追撃が胸元に降り注ぎ2つ目のコアを破壊した。

 人型ネウロイは光の粒子となって消滅する。

「当たらないもんね!」

 2体目の人型ネウロイが攻撃を行うがアビゲイルは体を捻るように、攻撃を受け流す。

 そんな中、カウンターするように彼女の放った弾丸がネウロイの頭部に命中、コアを破壊する。 

「ヨハン!」

「おうよ!」

 ヨハンも声を合図に1本の剣を投擲した。

 剣は一直線にネウロイの背中と腰辺りを貫通、刃がコアを捉えていたことで同様に光の粒子となって消滅する。

「いくよ、ベアト」

「無理はなさらないように」

 直葉とベアトも人型ネウロイ相手に機動戦を行う。

「コアが2つだって?」

「そうです。あのネウロイはWRを基にしていますから」

「なるほど、あの人型がなかなか消えないのはそのせいか」

 繰り返される攻防の中で、長期戦になり通ある戦況に頷く。

「コアの位置はわかってます。直葉さん」

「安心したまえ、君に合わせるよ。今の私は君やみんなよりも貧弱だからね。固有魔法を使うほど余力がない」

 ベアトが再び加速すると直葉も続くように、加速した。

 人型ネウロイは機銃のようにビームを放つが、シールドによって攻撃は防がれる。

「はぁぁ!」

「――っ!」

 直葉の攻撃が右肩に命中し、コアを破壊する。

 響き渡る声の中、接近したベアトが長剣「エストック」を左肩に突き立てる。

 刀身が2つ目のコアを破壊したことでネウロイが光の粒子となって消滅した。

「やった」

「よし」

 2人がガッツポーズを取っていた。

 ユースティアナたちも同様に人型ネウロイ3体と対峙する。

「はあ!」 

 グラディウスで攻撃する瞬間に魔法力の出力を上げ、人型ネウロイの態勢を崩す。

 その隙を突くようにソフィアが放ったミサイルが誘爆。

 コアの破壊に成功したことで消滅を確認する。

「撃破を確認。次です!」

 再びグラディウスで次のネウロイに攻撃を仕掛けていた。

 人型ネウロイが腕で攻撃を防御するが、ユースティアナは銃を構えて発砲する。

 攻撃を受け体内のコア一つを破壊していた。

「狙い撃ちます!」

 クロエがライフルのトリガーを引き、放たれた弾丸がもう一つのコアを撃ち抜いたことで、2体目のネウロイも同様に消滅した。

「よし、残り1体!」

 ユースティアナは空を舞う人型ネウロイへと視線を向ける。

 ネウロイは次々に撃墜されたネウロイの仇討ちなのか、その攻撃が激しくなっていく。

「くっ!」

 迫りくるビームを反射的にシールドで防御する。

「「ユースティアナさん!」」

 思わず2人が声を上げた。

 そんな中、訓練を思い出す。

 ヨハンやアビゲイルたちとの訓練の時間を。

「全力を出すのは瞬間的に……!」

 魔力放出の出力を上昇させた。

 その瞬間、シールドが巨大化し、身体強化の出力が上昇する。

「はっ!」

 シールドで人型ネウロイを吹き飛ばす。

 背負っていたブレン軽機関銃Mk1を構え、発砲する。

 弾丸は想定通り命中し、悲鳴のような声が周囲に響く。

 零距離まで接近したユースティアナはグラディウスを振るう。

 しかし、人型ネウロイも両腕を使って攻撃を防御していた。

「ぐうう!うおおお!」

 さらに魔力放出の出力を上昇させる。

 刀身が蒼白く輝き、強引だが力任せに敵を両断した。

 コアもろとも両断されたことで人型ネウロイが消滅する。

「はぁ、はぁ。やった……」

 ユースティアナは肩で息をして、再び固有魔法の出力を下げていく。

 彼女たちの戦闘の様子を加賀の甲板から直人たちが見つめる。

「さっきので7体目。あと敵ネウロイは1体だけだ」

「これなら……」

 隣で戦闘を見つめるウルスラも安心しような表情を浮かべていた。

「よし、あとはあいつだけだね!」

「このまま倒して」

 アビゲイルとヨハンが残りのアルカナ・フォースである人型ネウロイへと視線を向けていた。

「待ってください。様子が変です」

「ベアトさんの言う通りだね」

 ベアトと零菜が制止する。

「――っ!」

 悲鳴のような声を上げるアルカナ・フォース手には2つのコアが握られていた。

「あれは」

 いち早く零治がコアの反応を感じ取る。

「まさか、私と零治さんの?」

 彼と同じように、そのコアの存在がかつて自分たちDSの、オラクルの体内にあったコアであることが感覚的にわかったのだ。

「攻撃を」

「っ!」

 クロエとソフィアが各々の武器を構えるが、すでに遅かった。

 2つのコアを取り込んだアルカナ・フォースはまばゆい閃光を放つ。

 その光にウィッチたちは防御態勢を取ることしかできなかった。

「……っ!」

 目の前に現れたのはこれまでの人型や小型とは異なり大型の飛行艇型のネウロイであった。

「あんな大きいの、倒せるんでしょうか」

「それでもやるしかないよ。ハーゲンさん」

 不安そうなヴィレッタを勇気づけ、ヨハンを見つめる。

「どうしました?」

「剣って作れるかな?」

「うん。こんな鉄砲より剣の方がいいからね」

「……琴村さんがそういうなら」

 彼女は固有魔法で扶桑刀を作り出す。

「扶桑刀じゃん。ヨハン作れたの?」

「ああ、前に烈風丸を解析させてもらったからな。ほとんど同じはずですよ」

「うん、ありがとう。ハーゲンさん」

 零菜は感謝を述べると、

「――っ!」

「おっと敵がお待ちみたいだね」

「行きます!」

 再びウィッチたちが散開して、戦闘を開始する。

 接近したユースティアナと零菜は剣で装甲を切り伏せた。

「やっぱり、固い……」

「うう……結構魔力使ってるのに浅いか」

 やはりコアを3つ所持しているのもあってか、装甲は予想通り強固であった。

 続くように銃撃による攻撃が命中する。

 だが、攻撃が浅くコアを破壊するには至っていない。

「あー。もう固すぎでしょ!いつかの節制野郎かよ!」

「節制?」

 アビゲイルの声にヴィレッタが首を傾げていた。

「テンパランスの事か。あったなこっちの攻撃を節制しているネウロイ」

「でも、あの強固な装甲は厄介だねぇ……」

 ヨハンと直葉もテンパランスとの戦闘を思い出していた。

 強固な装甲でも一点集中の攻撃なら十分貫通できることは過去戦闘でもあった。

 それなら!

「ソフィアさん、ウィリアスさん!」

「はい。どうかしましたか?」

「どうしたの?」

「あの装甲にはお2人の攻撃が有効かと」

「よし任せろ!」

「お任せください!」

 頷いた2人がそれぞれの固有魔法の準備を始める。

 魔力から変換された疾風と紫電が手に集まっていく。

「疾風一陣!」

「迅雷一閃!」

 放たれた疾風と紫電の一撃とアルカナ・フォースの装甲がぶつかり合う。

「「はああぁぁ!」」

 魔力を集中させ全力を出したことで、攻撃がついにその装甲を貫通する。

「よし!」

「やった!」

 先の戦闘と同様に装甲は強固であるが、内側はそれほど固くはないようだ。

「今なら!」

 ベアトもエストックを手に突撃する。

 迎撃するようにビームが放たれるが彼女の目は攻撃を見切って零距離まで接近していた。

 突き立てたエストックの刀身はアルカナ・フォースのコアに命中、破壊に成功する。

「あと2つ……!」

「ベアト!」

 直葉がベアトの体を支え、ネウロイから離れる。

 次の瞬間にはネウロイのビームがその場に放たれていた。

 そんな中、クロエの放った弾丸が再び、アルカナ・フォースを撃ち抜いていた。

 攻撃を受けたことで攻撃の勢いが弱まる。

「ユースさん。ウィリアスさんたちが開けた穴から中に入ってコアを直接狙おう」

「はい!」

 魔力放出の出力を上げ、再び全力で使用すると全身が蒼白く発光する。

 さらにジェットの出力で加速力を駆使すると、数秒もせず内部に侵入する。

「コアは……」

「ありました!」

 視線の先には2つのコアが宙に浮いていた。

「……」

 剣を振りあげた手が制止する。

「ユースさん?」

 零菜が声をかけるが反応はない。

 このコアを破壊すれば、ティアの存在は完全に……。

 そんな考えがよぎる。

「もしかしてティアのことを考えて、迷っているのか?」

「ティアって?それに迷うって?」

「ユースの中に存在したもう1人の人格だ。コアを破壊すれば完全に消滅する可能性もあるだろう」

 零治の説明に零菜は少し考え込んだ後、再び視線を戻す。

「ユースさん。大丈夫だよ。きっとティアはあなたの中で生きているんだから」

「……そうですよね。すみません。みんなのためにアルカナ・フォースを倒すって決めたんですから!」

 再び剣を構える。

「「はっ!」」

 魔法力を帯びた刃が2つのコアを両断した。

 コアが消滅したことで、その巨体が光の粒子となって消滅する。

「ユースさん、怪我していないですか?」

「はい。大丈夫です」

「零菜さんも怪我してないですか?」

「うん。私は大丈夫だよ!みんなは?」

「みんな大丈夫さ」

 お互いに無事であることを確認して加賀へと帰投を始める。

 加賀に帰投すると

「おっと……」

 直葉の頭や腰についていた狐の特徴が消える。

 同時にストライカーユニット「紫電」が艦橋に転がった。

「ブラッキーも限界だったようだね。これで完全にウィッチとしての人生は終わりかな」

「姉貴はよくやったよ。むしろ長く戦いすぎた方だろ」

「そうっすよ直葉少佐」

 直人とユリウスが直葉の体を支えて、つぶやく。

「零菜さん?」

「……」

 ウルスラの声でウィッチたちも零菜の体が発光していたことに気づく。

 その姿は零治に戻っていた。

 隣には体の薄くなった幽霊のような零菜が浮いていた。

 だが、その体はネウロイのように光の粒子となって消滅を始めている。

「姉さん」

「力を使いすぎたみたいだね……私の存在が消えて、いく。……うう、消えたくないよ……零治」

「……忘れない。たとえ世界が姉さんのことを忘れても、俺は絶対に忘れない」

「私もわすれません。零菜さんに一緒に居た時間を、守ってもらったことを」

「うん。ありがとうウルスラさん、零治。大好きだよ……」

 その言葉を最後に彼女の体が完全に消滅する。

「零治」

「大丈夫だ、ナナリー。すべてのアルカナ・フォースとネウロイは倒した」

「ネウロイの巣も消滅を確認しました」

「ありがとうみんな。戦闘も終了したから帰投準備をしましょう」

 加賀はブリタニア基地を目指し、航行を始めるのであった。

 

 

 アルカナ・フォースとの戦闘から数日の時間が過ぎた。

 海岸近くの慰霊碑にユースティアナと零治の姿があった。

「見ていたか、グルーシャ。どうやら、これが結末らしい……俺たちが、DSが生きた証はちゃんとここにしておくよ」

「……消えていった兄さんやみんなの分まで私たちは生きるから」

 2人は慰霊碑に花を置く。

 帰投後、直人が零治の体を調べたがネウロイとしての性質は自分と同様に消えていたそうだ。

 つまり、自分たちは完全に人に戻ったということだ。

「零治。ユース」

「ナナリーさん」

「……」

 振り返るとナナリーが立っていた。

 隣にはウルスラの姿もある。

「次の任務が決まったわ」

「そうか。それで次の任務ってのは?」

「特務隊としてブリタニアで活動を続けてほしいの」

「なに?」

「特務隊として、ですか?」

 零治と同様に首を傾げる。

「そう。特務隊として活動できるように手配はしたから。ハーゲンやウィリアスたちも一緒にね」

「じゃあ、これからもみんなと」

「そうなるわね」

「みんなとは色々あったが、一緒に戦ってきたからな。俺もそっちのほうがやりやすくて助かるよ」

 零治は無意識に笑みを浮かべていた。

 するとウルスラが口を開く。

「零治さん、アドバンスドストライカーはここに1台置いていきます」

「いいんですか?貴重な試験機でしょう?」

「はい。代わりと言ってはなんですが。定期的に運用データを共有していただけると助かります」

「そっちが本命なんじゃないですか……」

「いえいえ……」

 言葉とは裏腹に眼鏡の奥では目が光っているように見えた。

「ははは……」

 思わず乾いた笑いをこぼしていた。

「基地に戻りましょう。手続きもあるから」

「「はい」」

 基地へと向かい歩きはじめる。

 そんな中、零治だけが足を止め、一度振り返った。

「グルーシャ。俺はユースたちと一緒に生きていくよ。だからまだそっちには行けないみたいだ……だからもう少し待っていてくれよ」

 そう口にすると、再び歩きはじめるのだった。

 みんなとの未来に向かって。




あとがき

どうもUNIMITESです。
これにて、アサルトウィッチーズは完全完結となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
結構時間かかってしまいましたがなんとか完結まで持っていくことができました。
追いかけていただいた方々には本当に感謝しかありません。
アサルトウィッチーズとしての続編はもうないですので、やりたいことと言えばR18のSS書くくらいですかね……。
ともあれ、これにてアサルトウィッチーズは完結です。
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