ロボトミー社に入ったら人外に囲まれたんだが   作:はちみつレモンって美味しいよね

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第24話

 

 

 

 

 

「彼の天秤はあらゆる種類の罪を、公正に評価することができます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと…」

「ちょっと!そこのあんた!ちゃんとの話を聞いているのかしら!?」

「アンジェリーナ!メイに何してるのよ!」

 

エルです。新人さんが来たと思って見に行ったら、その新人さんがメイちゃんに怒鳴ってて、それをローザちゃんが注意してました。いや何がどうしてこうなった…?

 

「ローザちゃんこれ何があったの?」

「エル、来ると思ったわ。実は………」

 

 

 

 

 

「ワタクシは今日からこの部門の担当になったアンジェリーナですわ!それと、ワタクシはE.G.Oへの適正が高いと言われましたわ!つまり!ワタクシは特別!オフィサー(庶民)どもは敬うように!」

 

 

 

 

 

「…とか言い出してね。で、それを見たメイが…」

 

「えっと…貴女が同期の方ですよね?私はメイです、よろしくお願「はぁ!?あんたみたいな芋が同期!?妄言も程々にするのね!」

「えっ…!?いえ、一応私、貴女の先輩ってことになるんだけど…」

「あんたみたいなのはワタクシの邪魔でしかないわ。さっさと消えてちょうだいな。」

「っ………!」

 

 

 

 

 

「…って感じなのよ。………って、エル?」

 

嗚呼、今回はそういう感じの新人か。ランクは3…そこそこの高さといったところかな。『清掃した方がいい』だろうか。

私はある清掃ロボの顔がデザインされた、白い丸鋸に視線を移す。

 

 

 

 

 

…って危ない危ない!完全に自我を無くしかけるとこだった。一瞬とはいえ、E.G.Oに飲み込まれかけた。今日からランク5だし、しっかりしないと………

 

「ごめんごめん!なんでもないよ!」

「そう…

「あ!あんたがエルね!管理人様が優秀だと言うからどんなイケメンかと思えば、こんな調子に乗ったちんちくりんの浮かれ野郎だなんて!ワタクシあんたが嫌いですわ!」

 

1回罪善さんのところに行ってきた方がいいのでは?…いや嘘、アンジェリーナが作業すると罪善さんが穢れる。

 

「そっか、じゃあ私作業があるから。」

「あ!逃げるんじゃないわよこのブス!」

 

事実なんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します…」

 

しかし所詮私たち人間が起こした揉め事、なんの関係もないアブノーマリティの子へ迷惑をかける訳には行かないため、すぐに気持ちを落ち着かせる。

 

『………』

 

そこにいたのは静かで大人しい鳥さん………多分、おそらく、鳥。

…ん?鳥……?あれ、もしかして。

 

「急で悪いんだけど、もしかして君ってお仲間さんとかいたりする…?」

『…!』

 

あ、反応した。私は質問を続ける。

 

「やっぱりね、罰鳥くんの知り合いかな?」

『!コクリ』

 

頷いた。この細長い見た目、罰鳥くんの仲間。ってことは…

 

「君が長鳥くん改め、審判鳥くんであってる?」

『コクリ』

 

よし、予想的中!

 

ちなみに、私がなぜ審判鳥くんのことを知ってたかと言うと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グイッ』

 

ある時、いつものように作業をしてたら袖を引っ張られて。

 

「何かあったの?」

 

と聞くと…

 

『ブンッ バサバサ ミョン ブンブン』

 

なんということでしょう、急に罰鳥くんがジェスチャーで何かを伝えようとしてるではないですか。かわいいっ…!

 

それはともかく、その一生懸命なジェスチャーを見ながら罰鳥くんに色々と尋ねてみたところ、天秤を持った長い審判の鳥と、沢山の目の大きな鳥という少し不思議なお仲間さんがいることがわかったのだ。

 

…正直、前に1度欠片くんの攻撃に当たった程度ではアブノーマリティの意思なんて分からないと思ったけど、ずっと罰鳥くんの作業してたら何を伝えたいかだいたいわかるようになった。

慣れって怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…という感じのことがあったからだ。あの時の罰鳥くんからは必死さが伝わってきてすごいかわいかった。

さてと。

 

「じゃあ、これからよろしくね。えっと…審判鳥くん!」

『コクリ』

 

どうやって呼べばいいのか分からず、少し迷ってしまったが、結局そのままの名前で呼ぶことにした。

 

「って、もう終わりかぁ。じゃあまた…?」

『………』

 

作業終了の合図が来たと思ったら、審判鳥くんが持っていた天秤をこちらに向けてくる。何をするんだろう、そう思っていると………

 

チーン

 

と音がなって、天秤が…?ん?これ釣り合ってる?………あ、違う、ほんの少しだけ小さい方に傾いてる。というかこの天秤、左右で大きさが違う…?

 

『…???』

 

どうやら審判鳥くんも天秤を見て硬直していたらしい。今でも少し不思議そうに天秤を眺めている。

 

『グイッ』

「ぅわっ…?」

 

とか考えてたら急に腕を引っ張られて審判鳥くんが超近距離にいる状態に。何故?というか腕を離してくれない、あと力が意外と強い。

 

『ギュッ』

「?」

 

なんか顔につけてくれてる?のかな。ちょっとだけ前が見づらくなった。それと、関係ないけどすごい毛がさらさらふわふわしてる。

 

「ん…ありがとう、審判鳥くん。じゃあまた来るね!」

『コクリ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーっもう!また作業結果が良くないですわ!」

 

さっきからずっとこう!カウンターを下げてばっかりですわ!この鳥もどきも不気味だし…!

 

『………』

「ちょっと!あんたも何か言ったらどうなの!?」

 

そうワタクシが言った時。

 

『スッ』

 

天秤を向けられましたわ。そして、嫌な予感がしたんですの。

次の瞬間。

 

「!? ぐえっ…!?」

 

ワタクシの体は、宙に浮いていたんですの。

………首吊りの状態で。

 

「くっ…苦…し……!」

 

ワタクシは、この状況から逃れようと、必死に体を動かして抵抗しましたの。

 

バタン!

 

…すると運良く絞首台が倒れてワタクシは助かったんですの。本当に死ぬかと思いましたわ。もう二度とこいつのとこには行きたくないですわ。

 

と、エルの次に作業に入ったアンジェリーナは語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『(罪人を逃してしまった。)』

 

あれは間違いなくここに被害を及ぼすだろう、そうなる前に私が、いや、私たちで守らないといけない。

もう大切な場所を失う訳にはいかない。

 

罪人を、裁かなくては………

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

「うわ…」

 

ロイだ。なんか新しく来たアブノーマリティがすごいグロい見た目してる件について。なんだこいつ、その、えっと、なんて言えばいいのかわかんない見た目してんな。

まず腕と足の長さが違うし、足に関しては1本足りない。

 

つーかこれ、もしかしなくても人間の、いや、人間だったものでは?

 

俺は裏路地出身だし、こういうのを見るのは慣れてるが…

ローザあたりのやつがビビりそうだな……

 

「管理人もこういうのが好きだったりするのか…?」

『…ァ………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『I Love You………』

 

 

 

 

 




審判鳥
天秤がほんの少しだけど小さい方に傾いた…!?
親切で丁寧だったため、エルに対する好感度は高め。
アンジェリーナ?嗚呼、あの罪人のことですか。死刑にした方が良いと思うのですが…

エル
大切な後輩がそこら辺の職員にいじめられかけてて大激怒。
グラインダーMk4に侵食されかけた。
今回も無事お気に入り認定。

問題児アンジェリーナ
審判鳥に殺されかけた、罪人だもの。
自分を特別だと思ってる、あちゃー………
審判鳥「近いうちに制裁が下るでしょうね。」

メイちゃん
被害者。

ローザちゃん
ストッパー。

ロイさん
なんだこのグロいの…

グロいの
『I Love You…』



作者です。
アンジェリーナとの会話と制裁シーンを追加したら文字がだいぶ増えました。文字数が多いのは書きたかったからなんです許してください。
審判鳥くんの力の強さに関しては、「腕ほっそいけどそこそこ力はあったらいいな…」という作者の願望。
てかどんだけ善行を積んだら審判鳥くんの天秤が小さい方に傾くんだろうね。

次回予告!グッバイ!
終わり!

嘘です。
ポチが出るよ、やったねALEPHだぁ!

今回も読んで下さりありがとうございました。
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