ロボトミー社に入ったら人外に囲まれたんだが 作:はちみつレモンって美味しいよね
「やっぱり罰鳥くんの仲間っていい子なんだなぁ…」
羽をもふもふさせてくれたし、掃除も手伝ってくれたし、大人しいし…そして何よりかわいい、いや本当に。
「…あー、エージェント エル、何か考えてるとこ悪いが次の作業もよろしくな。」
「はい、管理人さん。」
「ああ、あと1つ。」
「?」
「次のアブノーマリティに作業する時は本当に注意してくれ。」
「はい…?」
注意?何を?…まあやればわかるかな?
「失礼します」
管理人さんの言葉の意味を考えながら収容室に入ると中にいたのは……なんて言うんだろう、でもなんかみんな犬っぽくてかわいい何か。私はキュートちゃんよりこの子の方が好きかなぁ…
「えっと…こんにちは?」
『ボフッ』
鳴き声かな…?やっぱり………
「わんちゃんみたいでかわいい…!」
『?』
……………
「…なんかやばい見た目してるから注意してとは言ったけど、近くで見るとさらにグッロいなあ………」
こいつ危険なやつだったりして…
「なんかわんちゃんみたいでかわいい…!」
「…!?!?!?」
ちょっと何言ってるか分からない。かわ…い…い…?まじで何言ってんのこの職員。
「ん〜、じゃあ犬っぽいからポチね!」
………。
「ポチィ!?!?!?」
ついに名前つけたよ!?まじで!?つーかネーミングセンスといいこいつ子供っぽいな!
「管理人、エージェント エルはまだ未成年です。」
「そんなん知ってるよ!てか勇気ありすぎじゃない!?」
「彼女の勇気ランクは5です。」
「だから知ってるよ!」
違う、そうじゃない、そうじゃないんだアンジェラよ…
……………
「へくちっ…」
『?』
なんか急にくしゃみが…
「ああごめんね、気にしなくて大丈夫だよ!」
『ボフ!』
心配してるのかな…?偉すぎない?
「かわいい…すき………」
『…?…I Love You…………』
ん?あいらぶゆー?…え、好きって言ったの真似してる…!?
頭いいねこの子!?
「私もだよー!」
『ボフッ!』
その後、何か諦めたような顔をした管理人がいたとか。
…………………………
「はあ…」
死にかけた時はどうなるかと思いましたわ……。ワタクシ、何か間違ったことでもしたでしょうか。
昔からワタクシはこうでした。今と変わらない生き方でずっと生きて来ましたの。誰もワタクシに文句を言わない、誰もワタクシを咎めない、ワタクシがずっと正しい。
そう思ってましたのに………
………あーもう!あのちんちくりんにあってからですわ!きっとそうですの!作業だからなんて誤魔化し、挙句にはワタクシに敵意を向けてきて!
まあ、こんなこと考えても仕方がないですわ。………ええと、次は
「こんにちは、入りますわ…よ…」
『………』
何…何、このプレッシャー、怖い、怖い怖い怖い…!
…いや、これはきっと夢ですわ…だってワタクシはランク3、そこら辺のアブノーマリティになんて気圧されるはずがない…!自信を持つのよ…!
まずは掃除、それと観察…
『…ジロッ』
「ひいっ…!」
ダメですの…!目があっただけで冷や汗が…!嫌、来ないで…!
「近寄らないで!バケモノ!」
バシッ
怖くて怖くて、仕方がなかった。思わず手に持っていたホウキで殴ってしまいましたわ。
…それが、最悪の手段と知らずに。
『…!』
「やだ…」
来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで!近寄らないで…!来るな!
「助けてください、管理人!」
ドンドンと扉を叩くが、反応はない。
「助けて!助けて!」
バケモノが距離を詰めてくる。
「お願いしますわ!嫌だ、死にたくない…!」
もうダメだ…
「さよなら…」
グチャッ
…………………………
ヴーッ ヴーッ
「!? アンジェラ!何があった!?」
「エージェント アンジェリーナが死亡しました。O-06-20が原因です。」
O-06-20…!?よりにもよってまだよくわかってないやつが元凶か…!
10…
「管理人、O-06-20の脱走を防いでください。」
「どうやって…!?」
「撃つのです、エージェントに模倣したアブノーマリティを。」
つまりアンジェリーナの姿をした何かだな…!くそっ、どこにいる…!
9…
「コントロールチーム…違う…!」
8…7……
「情報チーム…でもない…!」
6…5……
「ならば教育しかない…!どこだ…!」
4…
「! 見つけた!」
3…
2…
1…
「くそっ、間に合え…!!!」
バァン
…………………………
トントン
「ん?…って、アンジェリーナさん……どうしたんですか?」
突然肩を軽く叩かれたかと思ったら、アンジェリーナさんがいた。
「ニコニコ…」
「えっと…?なんか嬉しそうですね?」
何か用があるのかと思ったけど、笑ってるだけ…?何か動きもぎこちない気がするけど…
スル…
と思ってたら急にほっぺ撫でられた!なぜ!?くすぐったい…
「えと…あの…くすぐったいです……」
「ゥ…ァ………ア…………………」
「…?」
「『I Love You…』」
バァン
「っえ…?」
アンジェリーナさんが…撃たれた………!?
「ローザちゃん!メイちゃん!助けて!」
「先輩!?」
「アンジェリーナ…!?それにエル、あなたその目は…?」
「何言ってるかわかんないけど!とにかくアンジェリーナさんを…!」
「え、でも先輩…」
アンジェリーナさん、もう冷たいですが…
「えっ…?」
間に合わなかった………
…………………………
「えー、はい。アンジェリーナは生き返らせました。」
「ブルブル…」
と思ってた時期がありました。
「管理人さん!できるなら言ってくださいよぉ…!」
次の日の朝は一段と騒がしかった。
ポチ
きにいったし、ギフトあげにいっちゃおう!
洞察抑圧大嫌い。
あいらぶゆー、の意味はなんとなく知ってる。
エルちゃん
恐怖ダメージ?そんなの効きませんけど…なせいで割とチート気味。
アンジェリーナが撃たれた時は恐怖というか困惑。
ミミックギフトは強いぞ、やったね!
アンジェリーナ
今回の一件で完全に性格が変わる。
アブノーマリティにガチめに恐怖するようになる。
そりゃそうだよ、1回死んだしね。
管理人
MVP、1発で模倣中ポチを見つけ出す。
まあ施設がまだ狭いしね…
ついでにアンジェリーナも生き返らせました。
作者です。
ALEPHキタ━(゚∀゚)━!
こっからがLobotomyCorporationだよ。
なんなら46日目まではチュートリアルみたいなもんだよね…(死んだ魚の目)
今回も読んで下さりありがとうございました。