ロボトミー社に入ったら人外に囲まれたんだが 作:はちみつレモンって美味しいよね
さっき罪善さんからもらった、この茨で出来た冠はギフトと言うもので、管理人曰くアブノーマリティからのプレゼントのようなものらしい。
さらに低確率でしか貰えないため、1発でもらった私は運がいいらしい。
そんな話はひとまず置いといて、次のアブノーマリティの作業に向かう。
次のアブノーマリティは…小鳥?普通の鳥ってこの会社にいるの…?
作業内容は洞察、アブノーマリティの部屋の掃除だ。
「失礼します」
そう言って部屋の中に入ると、そこに居たのは黒い止まり木に乗っている、白くてもふもふの、お腹に不思議な模様のある、普通の鳥とあまり変わらない鳥だ。
「えーと、私はエルです、よろしくね。」
今回は掃除をしに来たと言って作業に取りかかる。
小鳥くんの抜け毛なのか、そこら辺に白い羽が落ちている。
「うわっ」
しばらく掃除をしていると、小鳥くんが頭の上に乗ってきた。
何か用があるのかと思えば、私をジーッと見ている。
まあ私は掃除の手は止めずにいるけど。
『…!』
少しの間そのままの状態でいたら、小鳥くんは何か思いついたように飛んで行ってしまった。
頭の上で何してたんだろ…
『!』
その後すぐに小鳥くんは戻ってきた。
小鳥くんはくちばしに、ナイフのような飾りがついたペンダントを咥えている。
そしてそのペンダントを私に押し付けている。
「もらってほしい、ってこと?」
『コクコク』
私がそう聞くと、小鳥くんは頷いた。
「分かった、ありがとう!」
ペンダントを受け取ると、小鳥くんは嬉しそうに見える。
そんなことをしていると、ピコンと私が持っているタブレットがなる。
どうやら作業終了の時間になってしまったらしい。
「ごめんね、そろそろ終わりなの、また来るね!」
『!』
そう言うと小鳥は、『分かった!』とでも言ってそうに見えた。
かわいい。
部屋から出て気づいたが、小鳥くんの情報が更新されている。
どうやら脱走するアブノーマリティだったらしい。
そして私がもらったペンダントはやっぱりギフトだった。
だけど1番気になったのは…
「罰鳥?」
小鳥くんの名前が変わってたことだ。
この後聞いた話だが、観測レベルを上げたことにより、小鳥くんの正式名称が分かったのだと管理人が言っていた。
それにしても罰鳥って…悪いことした人に罰でも与えるのかな。
今日、僕はある人間と出会った。
なんにも悪いことをしてない、罪人じゃない人なんて久しぶりに見た。
この人なら、救済も必要ないし、罪の重さなんてないから、他の2人にあっても平気だと思った。
罪人じゃない、殺してはいけない、守るべき人って
だからもし出会っても殺さないでね、大鳥、審判鳥。
「どこか遠くで、カモメの声が聞こえる。」
ーーーーーーーーー職員資料ーーーーーーーーーー
エージェント エル、罰鳥のギフト獲得。
記録者 アンジェラ
作者です。
今回のアブノーマリティは罰鳥くんでした。
まあ罰鳥くん出すならもちろん残りの2匹も…
ということで今回はここまでです、読んで頂きありがとうございました。