色々とパチンコの事出したいですがもうちょっとお待ちください。
「今日の配信はここまでにしたいと思います。これまでのご視聴ありがとうございました。お疲れ様でした。またね。」
【乙】
【またね】
【お疲れ様】
「はぁ、、、、今日はもっと酷かったな、、、、」
一人でやると決めてからも結局視聴者の数は増えるどころか減る一方であった。
(自分の配信を見直したところで結局面白いことも言えてないし、コメントの量だったり、マシュマロなんかも減ってきてるしな。もう限界なんかな、、、、)
そんな時マネージャーからメッセージが届く。
マネージャー:明日事務所に来てください。
そんなメッセージを見て嫌な考えが巡る。
(とうとう解雇かな?今の勢いで収益化出来そうにないし、出来ても期待できないし、切るんだろうな、、、、それが世の中か。)
最悪な気分で今日も眠る。
最悪な気分なのに、朝はきちんと起きる。
パチンカスは朝の抽選に間に合うように起きてしまう。
たとえパチンコに行かない日でもそれは守ってしまう。
それが習慣化してるのに本人が気がついてなくても。
朝起きてマネージャーに連絡を入れて準備していると電話がかかってくる。
「川口マネージャーおはようございます。」
「おはようございます。朝きちんと起きて偉いですね。大抵配信してる人は起きないですが。」
「ありがとうございます。何故か朝はきちんと起きるんですよね。」
「そうなんですね。それで何時頃に迎えに行けばいいですかね?」
「え?向かいに来て下さるのですか?」
「万が一ってことがありますので。」
「はぁ、、、、ありがとうございます。それでしたら1時間後でもよろしいでしょうか?」
「わかりました。1時間後にお伺いしますね。」
向かいに来たマネージャーの車に乗りながら、事務所に向かう。
車内の会話は事務的なことしかなく、目的地に着く。
「今日は社長から話がありますのでお待ちいただけますでしょうか?」
「社長からですか!?わかりました。」
(これはとうとう解雇だな。)
そう思いながらマネージャーの後ろ姿を見送る。
「お待たせしました。それでは案内しますね。」
「、、、、わかりました。」
コンコンコン
「川口です。」
「どうぞ。」
「失礼します。」
「えぁ、、、、失礼します。」
マネージャーに連れられて社長室に入る。
中にはまだ面接で1度だけ顔合わせを行った社長が座っていた。
「では失礼します。」
そう言ってマネージャーは社長室を後にして社長と二人っきりなる。
「あの、、」
「まぁ座りたまえ。」
「あっありがとうございます。」
そう言って席に座る。
「君のことは川口さんから聞いてるよ。」
「はい、、、、」
「配信者として上手くいってないみたいだね。」
「はい、、、、そのお金まで貸して頂いたのに、申し訳ございません。」
そう言って席を立ち上がって謝る。
「顔を上げなさいな。別に怒ってる訳では無いよ。」
「え?あっ解雇では無いのですか?」
「あっははは、何を勘違いしてるか分からんけど、解雇なんてよほどの事がない限りしないよ。」
「え?では何故私はこのように呼ばれたのでしょうか?」
「君のことは川口さんから聞いてると言っただろう?」
「はぁ?」
「君は配信は楽しいかね?」
「、、、楽しい?、、、、それは、、、、」
急に配信を楽しいと聞かれて言葉につまる。
今まで行ってきた配信は仕事として、そして今は何より収益化の為と行ってきた。
そんな配信が楽しいと聞かれて楽しいと思わないが。
「楽しいですよ。」
「そんな私を喜ばせるような答えは求めてないよ。もう一度聞こう。配信は楽しいかね?本心を聞かせてくれたまえ。」
自分の嘘が一瞬でバレるだけであった。
「、、、、楽しくは無いです。」
「それはどうしてかね?」
「配信は仕事だし、自分はまだ会社に何も貢献出来てません。そして何よりも同期よりも数字を残してません。そう思うと楽しさよりも結果を求めてしまうからですかね、、、、」
自信がなく、最後の方は声が小さくなってしまう。
「顔をあげたまえ。」
その言葉で顔が下を向いてることに気がつく。
「配信を行う上で何が1番誰を大切にしないといけないと思う?」
「それは、、、、リスナーですか?」
「そのリスナーが1番楽しい瞬間はなんだと思う?」
「リスナーが楽しいと思う瞬間ですか?、、、、それは面白かったりする瞬間ではないでしょうか?」
「それは正解であって不正解でもある。」
「はぁ?どういうことでしょうか?」
「それは君が考えなさい。」
「、、、、分かりました。」
トントントン
その瞬間ドアが叩かれる音が響く。
「社長そろそろお時間です。」
「すまない。もうそんな時間かね。」
それが終わりの合図と思い。
「社長忙しい中時間を取ってくださり、アドバイスまでありがとうございます。」
そう言ってお辞儀をして、ドアから出ようとする。
「最後に、これは川口さんが君を助けたいと思い私に頭を下げてきた。」
「川口マネージャーが?」
「君はもう少し周りに相談してみるといい。1人で抱え込みすぎるといつか倒れてしまうよ。」
「、、、、分かりました。ありがとうございます。失礼します。」
そう言ってドアから出る。
(あー良かった。でも社長は何を言いたいんだろう?リスナーが1番楽しい瞬間って、、、、)
そう考えながらタバコを吸っていると、マネージャーから連絡が来る。
マネージャー:社長からなんかアドバイス貰えたでしょうか?
その文字を見て返信を送る。
今お時間よろしいでしょうか?と。
今回も読んで頂きありがとうございます。
良ければ感想よろしくお願いします。
誤字脱字等ありましたらよろしくお願いします。