クラス転移で死んだけど暗殺者としての第二の人生が始まりました   作:匿名P

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異世界生活11日目:最悪な出逢い

俺はギルドで任務を受けてから、歓迎会という名のパーティーをすることになった。パーティーと言ってもワイワイ盛り上がるものでは無く、酒を飲んで飲みまくるという下戸にはすごくきついことだった。俺はまだ16で本来なら酒は飲めないが、この国は16から飲酒がOKなため何杯も飲まされた。俺は酒の弱い父さんの遺伝子を強く受けている影響か2杯で頭がクラクラしてきたため、酒を飲むのをやめ水ばかり飲んでいた。俺の酔いが覚めて来た頃にはみんなベロベロになっていた。ケールとナリア、エレーナさんに関しては寝ており、ロイスとライオスさんは酒を残すのがもったいないとかなりの量あった酒を飲み干そうとしていた。俺はカンちゃんに「宿屋見つけろ」と言われ、寝る場所を確保していなかったため、みんなを無視して急いで宿屋を探しに向かった

 

 

「最悪だ。あんな飲まされるとは……頭痛い」

 

 

「どこに宿屋あるんだ?早く寝たい」

 

 

「あそこ」

 

 

「あれか。ようやくまともな寝床で寝られる」

 

 

「すいません。泊まりたいんですが、部屋空いてますか?」

 

 

「はい。空いてますよ」

 

 

良かった。とりあえずは寝床を確保出来た。それにしても今日という1日は長かったな。こんな日々を送ることになるのか。大変だけど新鮮だ

俺は受付の人に宿泊代の100アーツを渡し、鍵を受け取る。これなら、しばらくは泊まれる。安心して寝れる

 

 

「はぁー疲れた。寝よ」

 

 

「窓開けろ」

 

 

「なんで?」

 

 

「ここ我、寝る場所ない。外で寝る」

 

 

「…はい」バサバサ

 

 

「俺も寝るか」

 

 

窓を開けるとカンちゃんは外に飛んでいき、近くの木につかまると寝始めた

カンちゃんは基本的に野宿なのか。俺が野宿してて気づかなかったけど、そういえば木の枝いつも寝てたな

今日は疲れた。とっとと寝て明日、この国を案内してもらおう。そういえばカンちゃんがクラスメートは俺より大変とか言ってたけど、結局どういう意味なんだろうか。考えるのは今じゃなくていいか。明日にしよう

 

 

「やぁ。中々、王国に入らないから心配してたよ」

 

 

「ん、え?俺今どうなってるんですか?まさか…」

 

 

「さすがに死んでないよ。僕が勝手に呼んだだけだよ」

 

 

「死んでないなら良かった……」

 

 

俺がベットに飛び込み3秒で寝落ちし、目を開けると目の前にあの神様がいた。死んでたらどうしようと思ったけど、さすがに死んでなかったか。だけど、死んでないなら何の用だろうか

説教にでもしに来たのか?王国入らないから心配してたとか言ってるもんな。だけど、王国入れなかった理由はカンちゃんのせいだ。俺は悪くない

 

 

「何の用ですか?」

 

 

「君に伝えたいことがあってね」

 

 

「まずは、クラスメートの状況から伝えようか」

 

 

「クラスメート…そういえばカンちゃんが俺より大変な目にあってるって」

 

 

「そうなんだ。残念ながら、あの子たちはかなり過酷なことをさせられてる」

 

 

「どんなことをされてるんですか?」

 

 

「あの子たちは最初のうちは歓迎されたんだが、今は過酷な訓練を受けながら監禁されてる」

 

 

一体どういうことだ?歓迎されていたのに、監禁されるって…何か問題でもあったのか?だとしても、監禁までするのだろうか。これは色々あったんだろう

 

 

「監禁?やりすぎじゃないですか?」

 

 

「あの子たちは、国の救世主として期待されている。つまり、国を救う鍵となる人間を目の届く範囲に収めておきたいんだろう」

 

 

「だろうって。神でも分からないんですか?」

 

 

「神が世界に干渉することはできないんだ。君は特例だったけどね。だから、僕にも王が君たちを召喚した本当の理由や、目的が分からない」

 

 

「本当の理由…」

 

 

「救世主として期待しているなら監禁なんてする必要はないでしょ」

 

 

「君には王を殺す以外にも王の目的や君たちを召喚した本当の理由を探って欲しい。それを探ることでクラスメートを解放する手がかりにもなるはずだ」

 

 

「そんなこと僕1人にできますか?できるか不安なんですけど……」

 

 

「カンちゃんがいるから大丈夫だよ。困った時は色々聞くといい。結構キツイこと言うけど、言ってることは的確だから」

 

 

「……やってみます」

 

 

 

王を殺害することもできてないのに、クラスメートの解放や王の目的、俺たちを召喚した本当の理由を一気にこなすことなんてできるのだろうか?

俺は自分に自信が持てなかった。俺にできるのか?そんなことばかり考えていると視界がいきなり真っ暗になり、次に目を覚ますともう太陽の光が少し差し込んでいた。カンちゃんが俺の顔の横にいる。今にもつついてきそうであったため俺は急いで起き上がる

 

 

「遅い」

 

 

「今何時だと思ってるんだよ」

 

 

「5時」

 

 

「早すぎるだろ。もっと寝たいんだけど」

 

 

「お前、体汚い。洗え」

 

 

「それはそうだな……森生活のせいでシャワー浴びてない」

(今気づいた。ケールたちにこれで会ってたのか。恐ろしい)

 

 

「シャワー付いてる?」

 

 

「ない。風呂屋いけ」

 

 

「それしかないか」

 

 

「1000アーツくらいあれば足りるか」

 

 

俺は1000アーツ程の硬貨を持って風呂屋へと向かった。風呂屋までの道のりで人に会うことはなかった。この世界の人たちにとって5時は早すぎるのだろう。俺の世界でも5時は早すぎるんだよな

風呂屋に入り料金の20アーツを払い風呂に入った。この国の物価がどれくらいなのか知りたい

 

 

「おぉ、カズヤじゃねぇか」

 

 

「ライオスさん!おはようございます」

 

 

「お前も朝風呂か?」

 

 

「はい。ゆっくり浸かりたいなと思って」

(10日間も体洗ってなかったなんて言えない)

 

 

「そうか。そういえば、お前昨日なんでいなくなったんだ?」

 

 

「あ、昨日実は宿屋見つけてなくて…歓迎は嬉しかったんですが、寝る場所がないと思って途中で抜けて宿屋見つけてました」

 

 

「で、見つかったのか?」

 

 

「はい。何とか」

 

 

カンちゃんのおかげで何とかたどり着けた。カンちゃんが案内してくれなかったら、一生ついてなかった。なんやかんやでカンちゃんに助けられてるんだよな

 

 

「なら、良かった。そういえば、ケールたちがギルドでカズヤのこと待つって言ってたぞ」

 

 

「そうですか。ありがとうございます」

(勝手に抜けたから怒ってるかもしれないって思ったけどそんなことなさそうだ)

 

 

「俺もギルドで待ってるぞ」

 

 

「はい」

 

 

「じゃあな」

 

 

「ライオスさん朝風呂好きなんだ。てゆうか、あの人なんであんな元気そうなんだ?あんだけ飲んでたのに」

 

 

「いつまでいんだ。早く出ろ」

 

 

俺がゆっくり風呂に浸かっていると痺れを切らしたのか、外で待っていたカンちゃんが風呂の窓から侵入してきた。そんな入ってないんだけど。カンちゃんって気が短いんだよな

 

 

「わかった。もうちょっと待って」

 

 

「早くしろ」

 

 

「もう少しゆっくりされてくれ…」

 

 

「出ましたよ」

 

 

「遅い」カン

 

 

「痛っ。つつく必要あるか?」

 

 

「早く行け」

 

 

「……とりあえずギルドに行こう」

 

 

俺はギルドへと向かった。ギルドに入るとケールたちが既に中にいた。ケールたちの他にも冒険者はおり、ギルド内は人でごった返していた。

冒険者ってこんなに多いのか。昨日までとは打って変わってるから気づかなかったな

 

 

「カズヤ!」

 

 

「おはよう。みんな大丈夫?」

 

 

「んー何とか。まだ、少し頭痛いけど」

 

 

「私も。さすがに飲みすぎた〜」

 

 

「俺はそんなことないぞ。この中だったら酒は1番強いからな」

 

 

ケールとナリアが頭を押さえているのにロイスだけが元気そうに立っている。ライオスさんといい、この人たちは体質イカレてるのか?あんだけの量飲んどいて二日酔いしないのかよ。てか、エレーナさんもちょっと体調悪そうにしてるじゃん。この世界のパーティーに参加する時は気をつけよう

 

 

「カズヤも来たことだし、王国の案内に行きましょうか」

 

 

「そうするか」

 

 

「あぁ。この王国をもっと知ってもらいたいからな」

 

 

「みんなありがとう」

 

 

みんなで王国を回ろうと歩き出した時、問題は起きた。よく分からないパーティーが俺たちに絡んできたのだ。こういう時は無視するのが1番だが、ここは密室なので避ける術がない

 

 

「おいおい。どこ行くんだよ。底辺パーティー」

 

 

「何の用だ?何も無いなら行かせてもらう」

 

 

「私たちを無視しようなんていい度胸ね」

(なんだよこいつら。めちゃくちゃダル絡みしてくるじゃねぇか)

 

 

「まさかと思うけど、そいつが新しいメンバー?」

 

 

「カズヤはまだメンバーって決まった訳じゃ…」

 

 

「ハッハッハ!傑作だな!パーティーの大黒柱の代わりにそんなよく分からないガキをメンバーにすんのか」

(こいつ俺の事ガキって言ったか?確かにガキだけどガキって言われるとムカつく年頃なんだよ)

 

 

「しかも肩によくわかんねぇ鳩連れてるしww」

 

 

「こいつら誰?」

 

 

「この人たちは王国じゃそこそこ有名なパーティー。悔しいけど実力は私たちより上」

 

 

「やっぱそんな底辺パーティー抜けて正解だったわwwよくわかんねぇガキをメンバーに入れてるくらいだしな」

(抜けて正解?てことはこいつが前のメンバー?ほんとに抜けて正解だ。こんなクソ野郎パーティーにいたらみんな腐る)

 

 

「ダリア!!カズヤのことは悪く言わないで!!まだ私たちのパーティーに入るって決まったわけじゃない!」

(ナリアが怒ってる。俺のために怒ってくれる人なんて初めてだ)

 

 

「なんでそんな怒ってんだよ?俺が抜けたのがそんなに許せないのか?」

(何勘違いしてんだこいつ。脳みそダチョウじゃねぇか)

 

 

「そもそも、お前が俺の言うこと聞いてれば俺は抜けなかった。お前のせいだよ」

 

 

「ナリアを悪く言うな!ナリアがお前の言いなりになるわけないだろ!!」

(ナリアとこのダチョウとの間に何か問題でもあったのか?それにしてもケール達は黙ったままだな。悔しそうな顔はしてるけど)

 

 

このパーティーはクズの集まりということがわかった。自分たちより下の人間を貶して何が楽しいんだろうか。ケールたちの気持ちもわかる。本当は言い返したいんだろうけど、自分たちより力があるから強く言えない。ナリアに関しては何かあるみたいだしな

 

 

「底辺パーティーなんかにいなくて良かったわww」

 

 

「ひとついい?」

 

 

「どうした?ガキ」

(お前も脳みそガキだろ)

 

 

「あなたたちって強いの?」

 

 

「当たり前だろw」

 

 

「なら、勝負しよう。僕の()()()()()とあなたたちのパーティーどちらが強いのか」

 

 

「やめとけよw どうせ負けるだけだぞ」

 

 

「それはやってみないと分からないでしょ」

 

 

このクズパーティーをまとめているリーダーの大クズが煽ってくる。こいつ俺の事ガキって呼んでくるんだよな。それがムカつく。一発ストレート入れたい

 

 

「まずランクが違うんだから」

 

 

「ランク?」

 

 

「ランクも知らないの?話にならないじゃない。ちなみに私たちはみんなCランク。でもBランクと同等の力はあるわ」

(俺より低いのかよ。よくそれでイキれるな)

 

 

「あのジジイのせいでBに上がれねぇ」

(ジジイ?まさかライオスさんのこと言ってる?)

 

 

「ジジイか……そんな態度だから上がれねぇんだよ」

(ライオスさんは怒らせたらマズイ人ランキング堂々の1位だろ)

 

 

「お前のランクはいくつだよ?」

 

 

「僕はFだけど」

 

 

「アッハッハッ!!聞いたか!Fランクだと!?よくそんなランクで大口叩けるな!」

 

 

「せめて底辺たちと同じくらいになってから勝負しにこいよ」

 

 

「逃げるんだ。弱い人間と戦って負けるのが怖いんだ」

 

 

俺はこんな面倒事に絡んでいる暇はないはずだが、どうしてもガキと呼ばれたことを許すことが出来ない。1回叩き潰してやりたい。勝てるかどうかは正直分からないが、ケールたちと一緒なら行ける気がする

 

 

「んなわけねぇだろ!!ナメんなよ!」

(馬鹿で助かったー少し煽っただけで釣り糸にすぐ引っかかる)

 

 

「黙れサル」カンカンカンカン

(ナイスカンちゃん!これで大クズやる気になっただろ。てか寝るのを妨げると怒るんだ。気をつけよう)

 

 

「痛ってぇ!!!この鳩!」

 

 

「クラウズ、大丈夫!?」

 

 

「いいよ!勝負受けてやるよ!1ヶ月後闘技場に来いよ!クソガキ!!」

 

 

「お前もガキだろ!ガキ呼ばわりすんな!」

 

 

カンちゃんにつつかれたとこを抑えながらクズパーティーはギルドを後にした

カンちゃんナイスだったな。俺が行こうかと思ったけど、カンちゃんがよくやってくれた

1ヶ月後か……何とかなる。この1ヶ月でケールたちを鍛えあげよう。あのクズパーティーに下克上だ!

俺の事ガキ呼ばわりしたこと後悔させてやる




こんな人現実でもいる。あったことがある方もいると思います
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