執事の幻想入り   作:kazuスカーレット

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誰もが等しく死ぬ夜

戦局としては意外にも人里が優勢だった。

 

理由としてはその戦い方にあった、敵であるナチは正面を中心に攻め込んだ人里はそれに対して正面にバリケードを設置し自警団はただ弓を放ち続ける、更に霊奈が弓で殺せなかった奴らをひたすら切る事で敵を近寄らせない、更に白狼天狗が空から弾幕を放つ、それに対してナチはどうしようもない、外周から攻めてくる敵も聖や神子、霊夢が撃破した。

 

これによりナチは人里の中に入る事さえ出来ずにいた。

 

外周にいる聖達は思ったより大した事ないと期待外れの様子だった、それは人里を守っている自警団達も同じだった。

 

だが霊夢と霊奈だけはまだ警戒を解いていなかった。

 

霊奈(気配に対して攻めてくる数が少なすぎる.....何かあるわね)

 

そんな時道の真ん中に妖夢?が現れる、刃は既に抜き身になっており刀の先からは血が滴り落ちている、一番妖夢と違うところは刀が一本しかない、そして何よりその刀が赤い事だ。

 

瞬間既に目の前に妖夢?が刀を振り上げていた、振り上げられた刃をギリギリで霊夢が受け止める、金属がぶつかり合う激しい音が辺りに響く、それを合図に全方位からナチが現れる。

 

人里の正面を襲撃するナチの軍勢を霊奈は止められなかった、目の前の敵に手一杯だったからだ。

 

白狼天狗「全員殺.....?」

 

白狼天狗「なっ!?」

 

白狼天狗達が一斉に空から地に落下した。

 

白狼天狗「ギャァ!?」

 

それを無情にもナチは蹂躙し進んだ。

 

霊夢「飛べない?なぜ.....」

 

「あーあー、聞こえてる?」

 

その答えはすぐに出た。

 

「今夜だけ貴方達の飛ぶ能力は失われるから頑張ってねー!後不死者も今日限りはちゃんと死ぬよー!敵味方関係なくねー!」

 

空のスキマから大声で衝撃の言葉が発せられる。

 

慧音「妹紅......」

 

 

 

 

 

 

竹林で不死者が4人向かい合う。

 

「だってさ、良かったな今日は死ねるらしいぜ、ま、死ぬ気はないがな」

 

輝夜「いいじゃない妹紅いっちょ死んでみる?」

 

妹紅「......ごめんだな」

 

見ると妹紅だけでなく輝夜も冷や汗をかいていた、当たり前だ、今までは死にたくても死ね無かったにも関わらず今夜だけは死んでしまう、そして今死ぬ訳にはいかない、仲間を守るために。

 

?「一応いらないと思うけど言っとく?」

 

「そうだな紫のやつに言われてるし」

 

2人が言った。

 

「久しぶり、じゃないか私は元武装親衛隊藤原妹紅、階級中将」

 

「私は蓬莱山輝夜、階級は一個下の少将よ」

 

2人が好戦的な笑みを浮かべ言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽香「私はあの記事見て、貴方達側に行ってもいいと思ったのよ.....でも」

 

燃えた花を見ながら言うその目には明らかな殺意が宿っていた。

 

幽香「花を傷つける様な屑は死ね」

 

瞬間前に居るナチの隊員2名の内1人を傘で力任せに振り払うその一撃で1人は絶命した、もう1人は顔面をアイアンクローし地面に押し付け、何度も男が絶命するまで踏んだ。

 

幽香が強い気配を感じ取り踏みつけるのを止める、尤も既に隊員の息の根は止まっていたが、腐った匂いと殺気のような物が幽香に浴びせられる。

 

それを放っていた物が幽香に拳を振るった。

 

幽香「チッ!」

 

傘で防ぐものの完全に威力を殺す事は出来なかった幽香の体は宙を舞う。

 

幽香「へぇ、アンタら私が思った以上に外道ね」

 

そう言う幽香の顔には言葉とは裏腹に笑みを浮かべていた。

 

先代巫女、幽香は実際に会った事はないがその噂自体は聞いていた、弾幕ルールが制定される前の幻想郷で最強と言われていた化け物だ。

 

だが先代巫女は人間だ、寿命がある、八雲紫は先代巫女に対して自分の式になるよう提案したが拒否された、死ぬならせめて人間として死にたかったらしい、それが化け物として目の前にいる事を幽香は皮肉だなと思った、特に同情はしてないが。

 

幽香「マスタースパーク」

 

幽香が極太のレーザービームを放った。




階級は紫が適当に付けたもので特に意味はありません。
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