執事の幻想入り   作:kazuスカーレット

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不死者達のラブソング

竹林で不死者達が向き合う、そんな中先手を取ったのは中将妹紅だった。

 

「爆発は芸術ってな!」

 

中将が妹紅輝夜の間にM24型柄付手榴弾を投擲する、それを妹紅は右へ輝夜は左に飛ぶ事で回避した、竹が何本か折れ地面に倒れ土が舞い煙幕となる。

 

「分断成功、私が妹紅を相手するから.....」

 

「私が輝夜の相手だろ任せとけ」

 

煙幕が空けると既に中将と少将輝夜が距離を詰めていた。

 

妹紅が迎撃に炎を纏った弾幕を放つ。

 

「甘いわ!」

 

しかし少将はそれを余裕で躱しカウンターで手に持ったライフルを乱射する。

 

妹紅「グッ!?」

 

回避しようとするが何発かが妹紅の体を捉えた。

 

輝夜「アンタは既に殺し慣れてるのよ!」

 

一方輝夜が自身の能力で須臾に入りゆっくり中将に近づく。

 

輝夜「口ほどにもないわね」

 

輝夜が扇子を懐から取り出し振り上げ能力を解除する、輝夜は能力を解除する直前ある事に気づく、眼前の中将が気味悪く笑っている事に。

 

解除と同時妹紅は振り上げた扇子の攻撃を示し合わせたように回避し輝夜をヤクザキックで蹴り飛ばした。

 

輝夜「ガハッ!?」

 

「私もお前はもう殺し慣れてるんだよ」

 

「輝夜の能力......私もあんな能力あればね.....」

 

妹紅と向き合う少将が呟く。

 

妹紅は目の前の少将輝夜が須臾を操る能力を持っていない事に安堵した。

 

妹紅「そうかい!」

 

言い放つと同時妹紅が大きく足を後ろに振り上げ地面を蹴り抜く、それにより砂塵が舞い少将の視界を塞ぐ。

 

「それだけじゃないわよね」

 

その言葉通り砂塵から少将に向けて筒状の何かが投擲される。

 

「いいじゃない!」

 

少将が後ろに飛ぶと目の前の筒が爆発する、その威力は絶大で輝夜が避けきれず爆傷を負う。

 

妹紅「輝夜!一生感謝しやがれ!」

 

妹紅が距離を詰めにかかる中将の目の前に爆弾を蹴り飛ばす、それはちょうど中将と輝夜の間に飛んだ。

 

(輝夜と位置が近い、多分威力はさっき輝夜に投げたやつより低いな、じゃあ)

 

「虎穴に入らずんば虎子を得ずってな!」

 

中将はなんとその爆弾をスライディングし避ける、中将の背後で爆発が起こり多少爆傷を負ったが意に介さず輝夜に拳銃の照準を向ける。

 

輝夜は能力で須臾に入り竹を降りそれを中将に投擲した。

 

念の為銃の照準からも離れ能力を解除した。

 

「チッ」

 

頭を狙った竹の投擲は中将の頬を掠り赤い線を刻む。

 

中将の放った弾丸が輝夜に当たる事はなかった。

 

妹紅「輝夜よけろ!」

 

輝夜「え......?!」

 

輝夜がすぐ近くの地面に転がっていた物を視認し能力を発動しようとするも間に合わない。

 

地面に転がっていた柄付手榴弾が爆発し輝夜を吹き飛ばす。

 

「安心して貴方もすぐ逝く」

 

少将は妹紅にライフルを乱射する。

 

妹紅「当たるかっ!」

 

妹紅が背中から炎で作られた羽を生やし空を飛び銃弾を回避した。

 

「別に私もそれぐらいできるぜ」

 

中将が同じく羽を生やし妹紅に踵落としを決めた。

 

妹紅「グッ」

 

肩に激しく蹴りを入れられ左肩の骨が砕かれた、妹紅は歯を食いしばり激痛に耐え肩に乗せられた右足を右手で掴んだ。

 

「おっと....判断ミスったな」

 

妹紅が右足から炎の爪を生やし中将の腹に突き刺した。

 

「ガハッ!」

 

「妹紅!」

 

少将が叫びライフルを妹紅に乱射しようとするが。

 

輝夜「つーかまーえた!」

 

背後から輝夜に捕まれる。

 

「なっ!?放せ!」

 

輝夜「妹紅!」

 

妹紅が落下の勢いを利用し少将を蹴り抜く。

 

「ぐぇっ!」

 

妹紅は輝夜ごと少将を吹き飛ばす。

 

輝夜「いった....」

 

「ガフッ.......うぇぇ!」(なんて蹴りよ、内臓がやられた)

 

蹴りを腹にモロに食らった少将が吐血する。

 

妹紅「輝夜大丈夫か?」

 

輝夜「アンタよ、その左腕大丈夫なの?」

 

妹紅「動かん」

 

輝夜「そこら辺で寝てていわよ、後は私が全部終わらせるから」

 

少将の横に中将が降り立つ。

 

「大丈夫か?」

 

「これ見て大丈夫かと思うの?」

 

「いいや全く」

 

「ハッ」

 

4人が再び同じ位置に向き合う、妹紅は銃弾を1発くらい左肩が砕かれもう左腕を動かす事は出来なくなっている、輝夜は手榴弾の爆弾をモロにくらい血塗れだがまだ余力はある、中将は腹を焼かれ、少将は内臓をいくつかやられた。

 

全員もう重症だ、だが目はまだ死んでいない。

 

「輝夜!」

 

「了解!」

 

少将が輝夜と妹紅にライフルを乱射する、中将は妹紅に向け走る。

 

少将はライフルの弾幕でそれを援護する。

 

妹紅「こいよ」

 

中将が妹紅に蹴りを放つ合わせて妹紅も中将に向け蹴りを放った、蹴りが交差しお互いの顔を蹴り抜く。

 

中将はすかさず足で地面を踏み構えをとる。

 

妹紅(クソッ)

 

その間に輝夜が割り込む。

 

輝夜「貸し1!」

 

中将が発勁を放つ、それを輝夜は腕をクロスにして防ぐ。

 

妹紅が中将の横を抜けて少将に向けて駆け出した。

 

「舐めないでよ!」

 

妹紅はライフルを回避しようとするがその内の何発かが妹紅に当たり右耳を吹き飛ばした。

 

妹紅「貰った!」

 

妹紅が巨大な炎の爪を作り振り上げる。

 

(ヤバっ回避.......!)

 

だが大きなダメージを負った事により思うように体が動かない。

 

妹紅「貰った!」

 

「ぐあっ!」

 

炎の爪は敵を袈裟に切り裂いた。

 

輝夜「いい加減死になさいよ!」

 

輝夜が能力で全方から弾幕を放った。

 

「容赦ないな!」

 

それを炎で吹き飛ばす、次の瞬間輝夜は中将の懐を取っていた。

 

輝夜「これあげる!」

 

輝夜が中将の目の前に妹紅から奪った火焔竹筒を投げ、能力で自分は離れる。

 

「あ.....」

 

竹細工が爆発し中将を吹き飛ばした。

 

炎の爪で切り裂いたが妹紅は気づいていた。

 

妹紅(浅い....)

 

少将は限界まで身を引きダメージを最小限にしていた、だが。

 

妹紅「これで終わりだと思ってんじゃねえぞ」

 

妹紅が一歩踏み込みヤクザキックを放つ。

 

それを少将を避ける事は出来なかった。

 

妹紅「これで終わりだ!」

 

「ガハァァアアアア!」

 

渾身の蹴りが少将を捉えた。

 

(あぁもうダメね骨が内臓に刺さりまくってる、ごめん妹紅......)

 

輝夜「早く妹紅の援護に.....」

 

背中を衝撃が襲い吐血する、見ると腹に竹が貫通していた。

 

輝夜「嘘でしょ....ゴフッ」

 

輝夜が膝から崩れ落ちた。

 

中将が倒れた輝夜を無視して妹紅の方へ向かう。

 

「輝夜!」

 

妹紅「なっ?は?」

 

妹紅が驚愕したのは迫り来る中将の姿ではなくその奥で倒れる輝夜だ。

 

妹紅「ッ!」

 

妹紅も輝夜に駆け寄ろうと地面を蹴る、そして目の前の敵、中将を炎の爪で袈裟に切り裂いた。

 

「ガハッ......か..........ぐ........や」

 

中将は力なく頭から地面に落ちた。

 

妹紅「輝夜......」

 

輝夜「あぁ、妹紅勝った?」

 

輝夜が力なく言う。

 

妹紅「勝ったよ」

 

輝夜「そう......」

 

妹紅が俯き輝夜に言う。

 

妹紅「なぁ、コレ本当に死ぬのか?」

 

輝夜「........そうね確かに蘇れる気がしないわ」

 

妹紅「私はお前を殺したかった、早く死ねといつも思ってた」

 

輝夜「そうでしょうね」

 

妹紅「でも、あぁ気づくのが遅かったな、私はお前の事が大好きだ、今更気づいた」

 

妹紅が涙を流し言う。

 

輝夜「そう」

 

妹紅「なぁ......お前は私と会って楽しかったか?」

 

輝夜が笑みを浮かべ言う。

 

輝夜「もちろん最高に楽しかったわ......でも」

 

輝夜が俯く。

 

輝夜「出来る事ならもっと一緒に遊びたかったなぁ........ゴフッ」

 

妹紅「輝夜!」

 

輝夜が妹紅の手を握りしめて優しく言った。

 

輝夜「妹紅最後のお願いするわ、私を忘れないで........じゃあさよなら......親友」

 

輝夜が目を閉じる。

 

夜の竹林に慟哭が木霊した。




プロフィール

藤原妹紅 年齢不明

本名 藤原妹紅

階級 中将

好きな食べ物
餅

嫌いな食べ物
マスタード

蓬莱山輝夜 年齢不明

本名 蓬莱山輝夜

好きな食べ物
焼き鳥

嫌いな食べ物
蟹味噌
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