執事の幻想入り   作:kazuスカーレット

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紅魔館の戦い

壁に激突するレミリアは頭を強打したためそのまま気絶した。

 

パチュリー(レミィ.....は気絶ね、死んではない、それより目の前の敵......人狼?でもあの羽は間違いなく吸血鬼の特徴.....)

 

目の前の少尉と名乗った黒い軍服を纏ったフラン?が息を吐く。

 

「気絶ねつまんない、あんなつまんない奴と違ってお前らは楽しませてくれるよな?」

 

パチュリー「銀製の武器って持ってない?」

 

パチュリーが美鈴とフランに聞く。

 

フラン「持ってない」

 

美鈴「3本咲夜さんのナイフ持ってます」

 

美鈴がポケットから3本のナイフを取りパチュリーとフランに渡した、少尉は特に手出しする事なくそれを眺めていた。

 

パチュリー「私が援護する、多分アイツには銀以外の攻撃は効かない」

 

パチュリーが後ろに下がり魔法の結界を展開しいつでも攻撃を放てるようにする、美鈴とフランは前に出る。

 

「ああ、終わった?」

 

合わせて少尉の服から霧が溢れ出しそれが大振りのナタになる、それを握り少尉は好戦的な笑みを浮かべ前に出た。

 

「誰から殺そうか......おっと」

 

少尉の眼前にレーザーが放たれる少尉はそれを手で弾く、既にフランと美鈴は目の前まで距離を詰めていた、フランはレーヴァテインを持ち振りかぶっている、だが少尉もナタを放ちフランの手首を切断しにかかる、ナタはフランの首の近くで美鈴によって止められた。

 

フラン「死んじゃえ!」

 

少尉はたまらず体を霧にして避ける、距離を取り実体化した、瞬間パチュリーの魔法が少尉に向かって放たれる。

 

(面倒ね)

 

それからはまた同じだ、大体5回続いた辺りで少尉が疲れたような様子を見せた、それを見逃さずフランは銀のナイフを少尉に突き立てる。

 

美鈴「......?!」(いくら何でも早すぎる、一応吸血鬼だからスタミナはまだまだある筈しかも、気もほとんど乱れてない)

 

フランの腕に少尉の翼が突き刺さる。

 

フラン「う!?」

 

ナイフを持った腕から力が抜けナイフが地面にカランと落ちる、少尉はそのまま足でナイフを踏み潰し、粉々に潰したナイフの破片を美鈴に向けて蹴り抜く。

 

それを美鈴は躱す、破片は勢いそのまま壁に突き刺さった。

 

その内にフランは既に肩を完治させていた、治った腕を力一杯少尉に向けて振りかぶる、少尉もそれに呼応するように拳を降った、互いの全力の拳が衝突する、その威力で両者の腕は弾け飛んだ、構わず両者がもう片方の腕を振る、また2つの腕が弾け飛ぶ。

 

美鈴は銀のナイフを少尉の後ろから突き刺そうと駆けるがその前に少尉の服の中から霧が現れ実体化する、手榴弾だ、少尉は一切躊躇せず口でピンを抜いた。

 

フランは両腕を即座に再生させてクロスさせ防御を美鈴は後ろに飛ぶ、手榴弾が爆発し爆風がフランと美鈴を包み込む。

 

美鈴(自爆!?いや.....)

 

美鈴の手に持ったナイフが突如弾ける。

 

美鈴「コレは!」

 

煙の中から美鈴に向けて蹴りが放たれる、しかしそこは紅魔館一の拳術家、完璧にその蹴りを受け止めた。

 

煙が晴れると美鈴の視界には少尉、と後ろで何かをしているパチュリーだ。

 

パチュリー「外さない」

 

パチュリーは風魔法等の技術を応用し銀のナイフを銃弾のように少尉に当てようと考えていた。

 

少尉は美鈴、フランと殴り合っている、その時美鈴は少尉がナタを持っていない事に気づく。

 

丁度パチュリーの狙っていた所に少尉が背中を向ける、射線上にフランと美鈴はいない。

 

パチュリー(今!........?!)

 

ナイフを撃ち込む直前パチュリーは気づいた、少尉がパチュリーの事をチラリと見ている事に。

 

上から何かが落下しそれがナイフに落ち金属がぶつかり合う音が響く、それによりナイフの軌道が変わってしまった。

 

撃ち出されたナイフが地面に深く突き刺さる。

 

パチュリー(ナタ!?)

 

それは先程まで少尉が持っていたはずのナタだ。

 

フラン「フォーオブアカインド!」

 

フランが叫んだ途端フランが4人に増えた。

 

「じゃあ私も」

 

言って少尉も同じように4人に増え、その内2人が霧になった。

 

美鈴「わっ!?」

 

パチュリー「うっ!?」

 

霧がパチュリーと美鈴の視界を遮り行動を封じた。

 

「行くぜウルフ」

 

「オーケーフラン」

 

残り2人、本体と分身が互いに武器を交換した、分身はさっき拾ったナタを本体に、本体は拳銃を分身にだ。

 

フランは4人の分身と共に少尉に突っ込む、少尉は4人に向かい突っ込んだが分身は逆に距離を取る。

 

「アハハハハハハハハ!」

 

狂った様に笑いながら少尉がナタを乱雑に振るも2体のフランがそれを受け止める。

 

フラン「チッ!」

 

残り2体のフランの分身が取り囲おうとするが少尉の分身が銃で牽制する。

 

フランと少尉の力は互角だ、だが分身後フラン2人を少尉は1人で止められている、その理由は力の分配だ。

 

フランは力をほぼ均等に分けていた、対して少尉は視界を塞いでいる2人にほとんど配っていない、だから個の力は少尉が上だ更に厄介なのが。

 

「貸して」

 

「はいよ」

 

本体が分身にナタを分身が本体に拳銃を渡す。

 

急な武器の交換にフランは対応出来ない。

 

フラン「ガッ!?」

 

フラン「ギャッ!」

 

この連携だ、しかも人狼のように霧になれる。

 

フランは劣勢を強いられていた。

 

フラン「なら......」

 

フランはシンプルに分身を減らし少尉と同じく2人になる事にした。

 

「返して」

 

「へいへい」

 

本体がナタを分身が銃を所持する。

 

フラン「分かってる?」

 

フラン「勿論」

 

そんな中パチュリーと美鈴は動けないでいた。

 

パチュリー(視界が見えない、闇雲に魔法を撃ってもフランの邪魔になるだけね)

 

美鈴(援護したいけどこの霧のせいで見えないし気も読めない、妹様に頑張ってもらうしかない)

 

フラン2人と少尉2人が同時にスタートを切る。

 

拳銃を持った分身がフランの攻撃を紙一重で避ける、分身はフランの頭に銃口を向ける。

 

「あっ」

 

カチッと音が鳴る、弾切れだ、隙を逃さずフランが攻撃を叩き込む、フランは即霧化した。

 

「後頼んだ」

 

分身はそのまま実体化せずフランとせめぎ合っている少尉の体に入り込んだ。

 

フラン「手伝って!」

 

美鈴「どいてください!」

 

フラン「「えっ!?」」

 

美鈴が駆け出し挟撃するフラン達を静止する、驚いたのは少尉も同様だ。

 

少尉(うん?絶対あのままフラン同士で2体1でやった方がいいと思うけど......まぁいっか)

 

少尉は特に気にしなかったが直前でやな予感がした、だが遅かった、ナイフが少尉の体を貫通する。

 

懐から出した銀のナイフだ。

 

「......あ......あぁ、敵を騙すにはまず味方からね......」

 

少尉は崩れ落ちうつ伏せに倒れるとパチュリー、美鈴が覆っていた霧も消えた。

 

フラン「美鈴、やったの?」

 

パチュリー「えぇ、人狼は銀が体内に入ると即死するはずだから」

 

フランが一つに戻る、パチュリーはまだ結界を展開しているが警戒はある程度解いていた。

 

美鈴はまだ警戒を全く解いていない、自身の能力を使い少尉の気を観察していた。

 

気は確実に減っている、美鈴はしばらく観察して気づいた、減りながらも気が回復し続けている事に。

 

爆音が響く。

 

レミリアが倒れている方向だ。

 

反射的に全員が同じ方向を向く、扉が手榴弾により爆破されていた、レミリアに傷は無い、恐らくパチュリーと美鈴の視界を塞いでいた奴の仕業だろう、美鈴は真っ先に気づく、あの爆発はただの陽動だと。

 

美鈴「ガハッ!?」

 

背後から突き出された貫手は美鈴の体を貫通してフランに鮮血を散らした。

 

フラン「美鈴!」

 

パチュリー(死なない!?奴は人狼のはず、いや)

 

「ゴフッ」

 

少尉が美鈴の体から腕を引き抜くと同時に距離を取った。

 

美鈴「はぁはぁ.......最後の抵抗です」

 

少尉はナイフの刺された箇所からはとめどなく血が流れおまけに吐血して、目も霞んでいる、誰が見ても満身創痍だ。

 

それでも少尉は口角を張り裂けんばかりに吊り上げ狂気的に笑った。

 

「あぁ、死ぬ?死ぬの!?私?アハハハハハハハ!」

 

美鈴「死ぬんなら、勝手に1人で死んでくださいよ.....」

 

先程の倍以上の速度で美鈴との距離を潰してそのままナタで美鈴を袈裟に斬った。

 

フラン「よくも!」

 

フランは自身の武器で少尉を切り裂きにかかる、首を切り落とそうとする斬撃を少尉は美鈴の体を盾とする事で防いだ。

 

フラン「うぁっ!?美.....」

 

「1人目」

 

少尉が美鈴ごとフランを蹴る、そんな中パチュリーは攻撃の体制をとっていた。

 

パチュリー「死ね!」

 

十分貯まった霊力でレーザーを放つ、少尉が体を逸らすもレーザーは少尉の右腕と右の羽を巻き込み消滅させた。

 

「ギュッとしてドカン!」

 

残った左手で能力を発動し魔法の結界を破壊する。

 

無防備になったパチュリーに少尉は容赦なくナタを振り上げる。

 

フラン「待って!」

 

パチュリー「フラン」

 

パチュリーがフランの方を見る。

 

パチュリー「レミィを、お姉ちゃんを守ってね」

 

凶刃はパチュリーの体を真っ二つに切り裂いた。

 

「2人目......あ」

 

少尉がふらつく、視界はもうぼやけて見えない、死が近づいていくのを感じた。

 

「アハハ」

 

フランは床に刺さったナイフを引き抜き少尉に一直線に突っ込む。

 

「こいよ!」

 

少尉も迎撃のためナタを構える、リーチはナタの方が上だ。

 

フランのナイフが到達する前に少尉がフランの心臓目掛けナタを突き刺そうとする。

 

「あっ」

 

しかしナタの軌道がフランの羽にずらされる。

 

フラン「アンタのマネよ」

 

ずらされた影響でナタはフランの脇付近を少し切り裂くだけに終わった。

 

少尉の体制が悪い、フランに対し前屈みになっていた、フランが何の躊躇もなく腹にナイフを突き刺す。

 

フラン「死ね!このクソ野郎が!」

 

腹に深く突き刺さる、血がフランの手を赤く染めた。

 

「いやぁ.......」

 

ピンを引き抜く音がフランの鼓膜に響く。

 

フランが少尉と顔を合わせる、少尉は満足した様に笑顔で言った。

 

「楽しかったな!」

 

紅魔館の戦いは激しい爆発と共に幕を閉じた。




プロフィール

フラン 年齢不明

本名 フランドール•スカーレット

階級 少尉

好きな食べ物


嫌いな食べ物
ワサビ
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