(あれは忍者刀......でも何で霊夢が持ってるんだろう?まぁどうせ紫の仕業だろうけど)
先手を取ったのは霊夢だ、高速でクナイを少佐に向けて放つ。
「早いけど針ほどじゃない」
少佐はクナイを弾く、だがそれだけでは終わらない、霊夢はクナイの後ろにもう一本のクナイを隠していた。
「へぇー」
霊夢は既に少佐との距離を潰している、頭に迫り来る一本のクナイを少佐は頬を切り裂かれながらも最小限の動きで躱し霊夢の攻撃に備える。
霊夢「簡単に受けられると思わないでね?」
霊夢が鉄球を少佐の甲向け投げた、少佐はそれを余裕を持って避けるが体制が少し悪い。
「ハハッ!」
霊夢「グッ!」
霊夢が落雷の様な斬撃を放つが少佐に受け止められた。
「なかなか重いじゃない!」
雨のような大量の斬撃を霊夢に浴びせる。
霊夢(段々速さも強さも上がっていって.....!?絶対に試されてるわね、このままじゃ何もできずに殺されるし、本気出さないと.....)
斬撃の豪雨の中少佐が霊夢の動きに気づく。
霊夢(狙うなら警戒されてない手首!)
(あぁ.....含み針かな?)
手首に向け高速で飛んできた針を少佐は躱せることが出来ず手首に命中する、大したダメージではないが少佐の刀の力を弱めるには十分だ。
「おっと!?」
霊夢は少佐のナイフを弾くと同時に距離を取った。
霊夢「流石に本気だすわ」
霊夢が刀を地面に刺すと同時頭、胴、足、両腕に向けクナイと針を飛ばす。
「じゃあ私も本気出しましょうか」
言い放ち少佐が片手にナイフを持ち替え霊夢の放った礫を弾いた、だが全ては弾く事は出来ず針が胴と足に突き刺さった。
霊夢も刀を引き抜き構える、少佐は片手受け切れると思ったが間違いだった。
霊夢「え?」
刃同士がぶつかり合う轟音が響く、霊夢は両手で受け止めたにも関わらずその一撃を受けるだけで精一杯だ、そこへ追撃に少佐が片手を霊夢に向かって突き出す。
霊夢「ゴブッ!?」
ただの貫手は霊夢の脇腹に深く突き刺さった、霊夢は命をかけて後ろへ飛ぶ。
霊夢「ガハッ......」(出血がヤバイ、とりあえず止血しないと.....)
霊夢は倉庫から拾った煙玉を地面に叩きつけ少佐の視界を塞いだ。
「また逃げるの?」
そんな言葉を無視して霊夢は自身の部屋に移動した、少佐も血痕を辿って霊夢に向かい歩み寄る。
霊夢「.....とりあえずこんなもんでいいわね」
霊夢は布を巻いてなんとか出血を止めた。
霊夢(悔しいけどアイツと正面からの斬り合いじゃ勝てない)
霊夢が自身が入ってきた扉の方向をじっと見つめる。
霊夢(いくらなんでも遅すぎ....?!)
悪寒が背筋を冷たくした、考える間もなく霊夢は勘で自分が入ってきた扉の方へ飛ぶ。
少佐の手が霊夢のいた場所を障子ごと貫く。
「外れた、勘がいいわね」
有無を言わず霊夢は針を投げ同時に距離を潰す。
「残念ながらもう慣れた」
針を弾き距離を詰めようとするがその動きを止めた。
「やるね」
霊夢が投げた範疇の大きい鎖分銅によって。
「こうするしかないか!」
その鎖分銅を少佐はしゃがんで回避する。
霊夢「体勢悪いね!」
霊夢が刀を両手で大きく振り上げる。
(これを防いでカウンターを取る)
少佐は同じ様に片手で受けてカウンターを取るつもりだった。
(うん?)
僅かに違和感を持つ。
「ガッ!?」
しかし遅かった、霊夢の刀が少佐のナイフを押し切り胸を袈裟に切り裂く。
「最大出力が出たか!」
少佐は下がる事なく霊夢に対して強引に拳を振り抜いた、霊夢が拳を打ち込まれ吹き飛ぶ。
霊夢「くっ.......ハハ言い様じゃない!」
霊夢が声を張り上げ言う。
「ハハハ!お互いイーブンになっただけでしょ!」
負けじと少佐も叫んだ。
霊夢は顔に強烈な打撃をくらい布で縛った脇腹から血が滲み出ている、対して少佐は胸に深い切り傷。
先手を取ったのは霊夢だ刀を地面に刺し今あるだけのクナイと針を投げた。
だが少佐は理不尽なまでの天才。
「一回見た攻撃が私に通用するわけないでしょ!」
少佐は自身から出た血を驚異的なパワーで投げる、それにより何本かのクナイと針は弾かれた、残った礫も霊夢が片手に持ったナイフで弾く。
「おっと?」
なんと霊夢が刀を回収せず少佐の目の前まで詰めていた、反射的に少佐が霊夢に拳を放つ。
霊夢「見えてんのよ」
その拳を避け霊夢が少佐の腕を絡め投げに入った。
霊夢「昔習ったやつ!」
「チッ!」
少佐は脳震盪を避けるべく頭の後ろに腕を滑り込ませた、だがそこへ全体重を乗せた肘が落ちる。
「実は石頭なんだよ!」
少佐は額に肘を合わせ後ろに下がり逃れようとするがそれに合わせて霊夢も距離を詰めた。
霊夢(今アイツの装備はない!)
霊夢がお祓い棒を手に持っていた、それで少佐の頭目掛け振り落とす。
「さっきの技誰に習ったの?」
頭を目掛けて振り下ろした一撃を少佐は左腕で受けた。
霊夢「お母さんに習ったのよ!」
同じ攻撃をしようとする霊夢に対して少佐は足払いをする、霊夢は追撃を警戒するがいつまでもこない。
霊夢が少佐を見ると顎に手を当て何かを考えていた。
(霊夢の母、紫から聞いた話だと霊夢に技を教える事は無かったはず、それにこの技.......)
少佐が霊夢から視線を外して空を見上げた、空はもう夜が明けかけている。
「そういう事ね」
霊夢「何1人で納得してんの?」
質問と共に霊夢がお祓い棒を振る、それを後ろに飛び避け笑みと共に霊夢に向かっていく。
「まぁ、関係ないか!」
少佐が繰り出したのは両手から放たれる打突の嵐。
霊夢「うっ!?」
想定外の攻撃に霊夢は防戦一方になった、そんな中突然少佐が横蹴りを放つ。
霊夢「ゴフッ!」
霊夢が賽銭箱まで吹き飛ぶ更に横蹴りは負傷していた脇腹を蹴り抜いていた、それにより肋骨が折れ血を吐く。
吹き飛んだ先で霊夢はある物を見つける。
「長かったけどこれで終わりよ」
少佐は自身のナイフを既に拾っていた。
ゆっくり霊夢に近づく、霊夢がナイフの間合いに入った瞬間霊夢は口に含んだ血塗れの含み針を飛ばす。
「そんなの無駄,....!?」
針を弾いた瞬間少佐の首から鮮血が飛び散る。
「コレは.....鋼線か!」
少佐は切断される前に糸を手で抑えた、霊夢が少佐の横を抜け忍者刀を地面から引き抜く。
霊夢「これでこの悪夢も終わりよ」
霊夢が少佐に向けて駆ける、少佐も迎撃の構えを取った。
霊夢「もらっときなさい!」
「なに!?」
霊夢が忍者刀を少佐目掛け投擲する、それは完全に予想外な行動、しかしそれも少佐は避けて見せた。
霊夢「そっちに飛ぶと思った!」
それを予想していた霊夢が少佐の懐に入る。
「それでも私の方が早いわよ!」
ナイフの狙いは首、激しい血飛沫が舞う。
霊夢「勝負有りよ」
霊夢はナイフを自分の腕を盾にする事で防いでいた、骨はほぼ断たれていたがその刃を止めてみせた。
霊夢「ほんと、強かった」
「グハッ!」
霊夢がお祓い棒を少佐の鳩尾に叩き込んだ。
霊夢「これでも骨が折れないなんて、本当に頑丈ね」
霊夢は少佐の後ろに刺さった忍者刀を引き抜き少佐に向ける。
霊夢「悪いけどアナタの犯した罪は重すぎる」
霊夢が忍者刀を大きく振りかぶった。
「...........わね」
霊夢「今何か......!?」
霊夢は少佐が何かのピンを引き抜いていたのに気づく、が遅かった。
「悪いわね」
爆発と共に2人の体は吹き飛んだ。
プロフィール
博麗霊夢 年齢25
本名 博麗霊夢
階級 少佐
好きな食べ物
アップルパイ
嫌いな食べ物
砂糖水