執事の幻想入り   作:kazuスカーレット

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博麗の勘

あれから程なくして霊夢は博麗神社で預かる事になった後名前が同じなので新しく来た方の霊夢を霊奈と呼ぶ事にした。

 

霊奈「あの、聞きたい事があるんですが」

 

昼食を食べ終わった霊奈がウォルターに訊ねる。

 

ウォルター「何だ?」

 

霊奈「ここら辺に聖書を売っている場所ってありませんか?」

 

ウォルターは一瞬紅魔館の大図書館を思い浮かべたがやめた、確実に面倒な事になるからだ。

 

霊夢「それなら鈴奈庵にでも行ってみれば?あそこは色々本売ってるし」

 

霊奈「鈴奈庵ですか、分かりましたじゃあ行ってきます」

 

ウォルター「いや、俺も行こう」

 

霊夢「え、お兄ちゃんも行くの!?じゃあ私も行く!」

 

ウォルター「案内するだけだお前はお留守番してろ」

 

ウォルターが霊奈の案内役を買って出た理由は単純明快、霊奈が暴走する可能性があるからだ、可能性は少ないと思うが偶然妖怪、まぁ小傘あたりが霊奈を脅かそうとすればまず間違いなく小傘は殺されるだろう。

 

それを防ぐためにもウォルターは霊奈を連れて鈴奈庵に向かった。

 

霊奈「うん?」

 

霊奈が団子屋を凝視している、少ししてウォルターは霊奈が何を見ているのか気づいた、それは団子を食べている永遠亭のウサギ鈴仙だ。

 

霊奈「ねぇ、孤夜さん?あれは何かしら?」

 

霊奈は鈴仙の耳を指差して言う、微笑んでいるものの体からは何か殺気のようなものが滲み出ている。

 

それを感じ取ったのはウォルターだけではなかった、その殺気に気づいた鈴仙は顔を上げウォルターの方を見る。

 

鈴仙「あ......孤夜さんに、博麗霊奈さんでしたか?」

 

霊奈「アナタ、人間?それとも化け物?」

 

霊奈はコートに手を掛ける、恐らく銃剣を出すつもりだろう、この質問の解答を間違た瞬間鈴仙の首は宙を舞い団子屋が血に染まりついでに永遠亭の連中とも戦う羽目になるかもしれない。

 

ウォルターはどうにか手話で鈴仙に人間と答えさせるよう手話をやる、それが手話によるものか霊奈の圧によるものかは不明だが鈴仙は必死の声で霊奈に言った。

 

鈴仙「人間です!」

 

霊奈「じゃあその耳に付いてるのはなぁに?」

 

鈴仙「え、えぇと......アクセサリーです!」

 

鈴仙は苦し紛れに言う。

 

霊奈「へーアクセサリーね、じゃあ取ってみなさいよ」

 

これには流石に鈴仙もどうすればいいか分からない様子だったのでウォルターが霊奈の肩を叩いて言った。

 

ウォルター「本を買いに行くんだろ早く行くぞ」

 

霊奈は不服そうだったが黙ってウォルターの後を追った。

 

その後鈴奈庵で聖書を一冊買った霊奈とウォルターは帰路に着いた。

 

その途中である人物に出会う。

 

慧音「あ、弧夜じゃないか」

 

人里の自警団のリーダーで、教師もしているワーハクタク、上白沢慧音、人間ではなかったが特にウォルターは気にしなかった、なぜなら慧音の姿気配は全て人間と全く同じでウォルターも言われないと気づかないレベルだ。

 

だから霊奈が慧音を人外だと気づく事は無いと思っていたが、霊奈は慧音に近づき言う。

 

霊奈「.....アナタ本当に人間?」

 

コレはウォルターも流石に予想外だった。

 

慧音「あぁ、私は確かに人間ではない、ワーハクタクだ」

 

慧音は霊奈の問いに正直に答えたウォルターは完全に焦っていたが霊奈が更に予想外の事を口にする。

 

霊奈「そう」

 

霊奈は特に興味無さそうに言った。

 

ウォルター「え?」

 

霊奈「さ、早く帰りましょ」

 

それから慧音と少し会話をして再び帰路に戻った。

 

途中ウォルターは気になって霊奈に訊ねた。

 

ウォルター「なんで慧音が妖怪と分かっても殺さなかったんだ?」

 

霊奈「そうね、殺気が無かったし人を襲ってる感じがしなかった、なんなら私の事も食料やら敵とも思ってないみたいだったし私の知っている化け物とは全く違うって分かったからよ、あのウサギさんみたいにね」

 

ウォルター「何でそんな事が分かったんだ?」

 

霊奈は暫く考える素振りをしてこう言った。

 

霊奈「勘よただの」

 

それを聞いてウォルターはこの少女が博麗霊夢である事を再確認した。





霊夢「お兄ちゃん早く帰って来ないかなぁ」
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