浦原喜助の兄に転生して夜一の許嫁にされた俺の話   作:ちーむ

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子供は可愛い話と俺の変化の話

 

俺の手首には複数のブレスレットや紐、縄みたいだったり手錠のようなものだったりが取り付けられていた。

 

「これもダメか…」

ため息を吐きながら肩を落とす阿近。

阿近は見習い時代からずっと俺の霊圧上昇の解明と並行して霊圧制御装置も作ってくれている。

もう試作品は何個目かも分からない。

俺の霊圧に耐えれずひび割れていく霊圧制御装置、見た目に凝り始めたな…?なんかオシャレになってるし

 

パソコンに研究結果を記載する阿近は何度かのため息を吐いた

 

「霊力を吸収する石を使ったのに…吸収するキャパがオーバーして限界を迎えた…うーん。」

 

俺は元の霊圧制御装置を付け直す。

この2年の間にも霊圧は上昇し続けている。

そろそろ俺の魂魄に影響が出てきてもおかしくないほどに__。

まぁまだ元気なんですけどね、ただ制御出来ないとなると他の奴には迷惑かかる。

 

「昔からそうなんですか?霊圧の上昇」

っとカタカタとキーボードの音が響く。

 

「うーん。昔からだよ」

 

正確には卍解を習得してからだけど。

始解は確かに俺の霊力を使うけど…始解や卍解で霊圧が上昇し続けてしまうなんてあるのだろうか。

卍解は溜め込むみたいな能力じゃないし…なんだろうなぁ

 

「また違う物質試してみます。ありがとうございました」

 

「阿近は阿近で研究したいことあるんじゃないのか?ほら、断界とか研究してみたいとか言ってたじゃん」

 

「たしかに色々研究したい事はありますけど、死神には途方もない長い時間があります。それに…恩返ししたい」

 

「別にそんな重く考えなくてもいいのに」

っというと首を横に振る阿近

 

「維助さんにとっては当たり前のことだったかもしれないし、たまたまだったかもしれない。けれど、俺はあそこで死を覚悟した。生きるのを諦めてしまった…維助さんは見ず知らずの俺を助けて拾って色々教えてくれて、近くで歴史が作られる瞬間も見た。俺はそんなすごい人に拾われた事に感謝してるし、一生かけても返せないほど恩を貰った…」

 

パソコンをシャットダウンした阿近と目が合う

 

「少しでも、少しでもあんたの役に立ちたい。少しでも、少しずつでも…俺に出来ることで恩を返していきたい」

 

「…そっかぁ」

そこまで強い意思があるならこれ以上謙遜するのは阿近の覚悟に失礼だな。

阿近の頭をそっと撫でる、阿近も少し大きくなったなぁ

 

「息抜きも大切だぞ阿近。」

 

あっという間に夜遅くなってのんびりと二番隊まで歩く。

瞬歩ならすぐだろうけど、こうやってのんびり歩くってのもいいもんだ、月も綺麗だし久しぶりに酒持ってきて1人で酒盛りでもしようかな…

 

__ふと、視線を感じて振り向く

 

木の影、塀、屋根、地面、空

何もいない。

 

気のせいか…?

 

突き抜けるような視線を一瞬感じた気がするけど、まぁ瀞霊廷で俺は有名人だし見られててもおかしくないか……。

 

「あれ?惣右介?」

 

「……」正面から来てた惣右介。違うことを考えたせいか惣右介がいることに気づかなかった。

 

惣右介は黙って俺を見る……というより俺の後ろを見ている。

振り向いて確かめるが何もいない

 

「どうしたんだよ惣右介」

 

「…………いやなんでもないさ。それよりこんな遅くに何をしてたんだい?」

 

「いや、こっちのセリフな?俺は12番隊に行ってたの」

 

「夜はあまり出歩かぬよう指令がでてたはずだけど?」

 

「……えっそうなの?」

なにそれ初耳なんだけど

 

「はぁ……」

っとこめかみを押えた惣右介

 

「2番隊の隊長はろくに指令を伝えれないんだね」

っと呆れてる様子。

 

「まぁ、夜一さんの事だから忘れてたんだろうな。教えてくれてありがとうな。ってかそれなら惣右介もじゃない?」

 

「僕は少し用があってね」

 

「へぇ」

自分が何してたかは言わないのね、まぁ深堀はしないけども。

 

「ってかなんでそんな指令が出てるんだ?」

 

「知らないのかい……?ここ最近隊士が()()()()を遂げてるからだよ」

 

「不審死……?」

 

「不審な事件と言ってもいい。最初は1年前、夜道を歩いていた隊士が何者かに殺害されたのが始まり

2件目3件目はそれぞれの隊舎、しかも自室で。4件目は現世滞在中の死神が──現在25件目。

死因や場所、階級、院生時代のも遡っても全てに当てはまる有力なものは無かった──ただし。被害者の首元には必ずバツ印が刃物のようなもので刻まれているようだ。

ここ1年でこれだけの事件が起きている瀞霊廷は本格的に調査に乗り出したよ。本当に知らなかったのかい?」

 

「あー…………なんかチラッと砕蜂から聞いたような……。」

 

「君警邏隊の部隊長だろう……??」

 

「いま警邏隊は部下に任せてるもん」

 

あははーっと頭をかくと調子が狂うと言って眼鏡を上げた惣右介。

 

「夜道には気をつけるんだね」

 

「あぁ、そうだな」

 

___________

 

鎧を付けた数人の男が蝋燭(ろうそく)に火を灯す

 

蝋燭の光が揺らめく部屋で1枚の紙が燃えていく

その紙には箇条書きのように文字の羅列が並んでいた___

 

 

【調査記録・指令書】

浦原維助

 

上級貴族の浦原家の長男で現当主

始解・解号・能力、共に不明。

 

一回生の現世の魂葬実技により中級大虚(アジューカス)と対峙し重症を負いながらも討伐に成功した。

剣術の天才とうたわれるようになる、抜刀術を得意としている

その後真央霊術院を2年で卒業

 

 

二番隊副隊長に就任後浦原神機(うらはらしんき)を設立、伝令神機を開発し多大なる功績を上げる。

他にも──××××.××××.××××.

 

《中略》

 

×××──等の開発に成功。

 

戦闘時は膨大な霊圧を圧縮して全身を硬化させており、70番代の鬼道を素手で防ぐのを確認。正面戦闘の勝率は100%。毒物にも耐性があると見られる。

 

 

 

────以上のことから

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

【指令】

 

 

 

───浦原維助の

 

          抹殺を命じる

 

 

 

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