浦原喜助の兄に転生して夜一の許嫁にされた俺の話   作:ちーむ

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浦原維助という男の話

 

 

「あれから110年ぐらい…か?」

 

夜一さんが居なくなってからもうそんな経つのか。

 

夜一さん、尸魂界は変わったよ。

伝令神機械で決済できるようになったんだぜ?ついに

たまにちょっと変な機械作って四十六室に怒られる時もあるけど…

 

喜助から元気だとは聞いてるよ。けど__って俺が突き放しといて何言ってんだかって感じだよな。

 

俺は歴史を作ってるよ、涅にぶつくさ言われてるけど。

あいつらは義骸とか同調剤とかそういう薬系が凄いんだよ。俺は無理。

機械系は任せてもらってるけどな。

 

あ、それで俺が作ったのは

新型伝令神機に虚探知機だろ、記憶置換装置に簡易結界装置、鬼道砲に、

って説明してたら日が暮れるな…

 

俺はあんたの跡を継いで忙しい中頑張ってるよ。

いつかまたここに来ることがあったら驚くぞぉ?

 

なぁ夜一さん。あんたは今__何してるんだろうな

 

 

───────────

───名は浦原維助

 

そこら辺の隊士は

「浦原維助?知らんやつはおらんよ先生の事だろ?」

 

───霊術院特別講師

 

副官は

「維助様は聡明な方だ、あぁ維助様この砕蜂一生ついていきます」

 

───二番隊隊長

隠密機動総司令官

 

 

五番隊副隊長は

「先生?先生はとっても凄い人だよ

伝令神機を作ったんだから、他にも_」

 

───機械技師

 

 

五番隊隊長は

「浦原維助?あぁ、僕の大切な友人さ気さくでいい奴だよ」

 

───交友関係も広い

 

八番隊隊長は

「彼はどうもお酒が強いからねぇ、一度倒れるぐらい呑ませてあげたいな。女の趣味もいいよォ」

 

 

───巨乳好き

 

十番隊隊長は

「俺はあの人に勝てたことがない。尸魂界一の__」

 

 

───剣の達人

 

────────────────

「んで、何書いてんだよ恋次」

 

「うわっ!」

 

「うわじゃねぇよ」

 

一生懸命伝令神機に打ち込んでいるのを後ろから覗き込むと

そこにはびっしりと俺の事について書かれていた。

 

「恋次おまえ…」

 

「いや違うんすよ!!これは…その、実は…頼まれて」

 

「頼まれたァ?誰に」

 

「その… 檜佐木さんに…」

 

「はぁ…察したわ」

 

胡散臭い!?あの浦原維助に迫る

 

「んだよ、このタイトルぶち殺すぞ」

 

「俺に言われても…」

 

瀞霊廷通信、檜佐木が編集している通信簿みたいなやつ。

デジタル(伝令神機)アナログ(冊子)で読める

 

「うれしいっていうか恥ずかしいけど、俺これでも隠密機動なんだぜ?隠密。あんま情報が乗るのはなぁ…」

「何いってんすか…瀞霊廷であんたの名前知らない奴いないですよ」

っと呆れたような目を向けられる。

 

「あ、そうそう、そういえばおめでとう恋次副隊長!ようやくだなぁ」

 

「あざっす!」

 

「桃達が先に副隊長になった時焦ってたもんなぁ」

 

「これも先生と隊長のおかげです!!いやぁ俺いつか先生みたいになりてぇなぁ!剣一つで全てをぶった斬る!かぁぁー!男って感じ!」

 

「それ拳ひとつじゃねぇ…?まぁいいやそれより…ルキアが現世任務になったぞ?連絡しなくていいのか、馴染みだろ?」

 

「ふっ、いいんですよ、帰ってきたら驚かせてやるんで!」

 

「ふっ、そうじゃなきゃなー!ルキア早く帰ってくるといいな。俺白哉坊ちゃんに頼まれてさ、門まで送ってやったんだけど緋真ちゃんが泣いて泣いて…たった1ヶ月なのにな」

 

「朽木隊長の奥さんでしたよね、はは、相変わらずっすねー」

 

 

──現世──

 

春の気持ちいい風が頬を撫でる

真っ白なシーツ

ひらりと桜の花がシーツの上に舞い落ちた

 

「おふくろ、今日もいい天気だぜ」

 

近くのパイプ椅子に座ったオレンジ髪の男

近くの花瓶には新しい花が生けられている

 

「明日入学式なんだ、俺ももう高校生…早いな…ってなんかおじさんみてぇだ。」

ベットの上で眠った女性は固く目を閉ざしているが、ふと笑ったような気もした。

 

「おーい、一護帰るぞ〜」

っと顔をのぞかせた髭親父

 

「んだよ親父。もうちょっと話させてくれよ」

 

「寿司屋予約してんだよ寿司屋!」

 

「あ?珍しいな寿司なんて…回転寿司か?」

バックを手にして立ち上がる一護

 

「んなわけねぇだろ!お前の入学祝いにある()()が無料券をくれたのよ」

 

「あぁ、俺の中学の時もあったな…俺会ったことねぇけど」

 

「遠いとこに住んでんだよ、()()()()()()()()、早くしろよ遊子も夏梨も先車乗ってるぞ。

行ってくるねぇ〜!!真咲ぃいいー!」

 

「早くしろよ!さっきも2時間ぐらいおふくろと話してたろ」

グイグイっと肩を押して扉からどかす一護

 

「あっ、ちょ押すなって!!」

 

パタンッと静かに扉が閉まった___

 

 

「なるほど…強い魄動(はくどう)を感じられる」

 

ふわりと現世に降り立つ死神───名を朽木ルキア

 

───現世編(死神代行編)始動────

 

• ───── ✾ ───── •

「なんだよ、その…伝令神機っての。携帯に似てるけど…なんだすげぇな」

 

「ふん一護のくせにこれの凄さがわかるのか!これは写真が撮れてなんと壁に映像を映す事もできるのだ!!」

 

• ───── ✾ ───── •

 

霊刀…それは貴方の魂と統合した力。少し性能は変わってるようッスけど」

 

「霊刀…それってなんだよ、斬魄刀とはちげぇのかよ」

 

• ───── ✾ ───── •

 

「のう喜助、維助は…今頃どうしてるんじゃろうな」

 

「さて…兄サンの事です上手くやってるでしょう」

 

• ───── ✾ ───── •

 

「はは!御用改である!言ってみたかったんだよなぁ!!脱走者共お縄につきやがれ」

 

「維助様!!流石です!!」

 

「二番隊はバカの集まりだヨ…」

 

• ───── ✾ ───── •

 

「こら、紫流(しりゅう)。白哉様を困らせてはダメよ?」

 

「もう俺そんな歳じゃねぇってもう死神だぜ?」

 

• ───── ✾ ───── •

 

「いいッスか、黒崎サン。浦原維助、彼には気をつけてください。もし出会うことがあれば逃亡一択。決して戦おうとしないように」

 

「浦原…それって…!」

 

「彼は尸魂界一の技術者で剣の達人。

そしてアタシの実の兄ッス」

 

• ───── ✾ ───── •

 

 

「さぁ答えを聞こう浦原維助_私の友人」

 

「俺は_」




次回 死神代行編始動

夜一さんと維助は_?
敵なのか味方なのか__はたまた__。

朽木家の息子_?

黒崎真咲は一体__?

魂に宿った霊刀__?

原作開始

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