「浦原維助、六番隊朽木紫流の現世滞在を承認したと聞いたが誠か」
「はい、朽木紫流を空座町
「それは何故か、朽木ルキアの捜索と関係が?」
「そりゃありますよ、朽木紫流は将来優秀な死神になりますし、朽木ルキアとも血縁です、霊圧の感知や捜索なら知り尽くした血縁者が有効だと俺が判断しました、経験を積ませるついでに捜索。ほら一石二鳥でしょう?」
隊首会、俺は真ん中に立って総隊長に言い訳をする。
「隠密機動を動かせばすぐなのではないか?」
「言ったでしょう?経験を積ませるのも大切だって、優秀なものばかりに頼るといざその柱がいなくなった時バラバラに崩れ落ちる__。いい経験になると思ったんですけどね。大丈夫もし大事になったら隠密と偵察ドローンを動かしますよ」
「……あいわかった、この件は主に一任する」
「ありがとうございます、総隊長」
「ふん、甘いネ。
っと涅がグチグチ言い始める
「だからそう焦る必要は無いだろう?逃げられるものでもないし、逃走脱走違反者は俺の隊の仕事だ指図しないで欲しいな。それに六番隊からは許可を正式に得ている、死んだら死んだで朽木紫流の能力不足。だが俺はやれると判断した。それに伝令神機の追尾機能は伝令神機が壊れたり落としたりして中の充電が切れたら機能しなくなる。
あんたのような人が少し考えれば分かることをいちいち聞いてくるなんて……疲れているのか?」
っと言うと顔を真っ赤にして怒り出す
「まぁまぁ、喧嘩しなさんな。僕も維助君には賛成だね、優秀な逸材に任せるのもいいけど、こういう機会はほとんどない。精神面や実力の向上にも繋がる。いいと思うけどねぇ」
っと笠を上げた京楽隊長が笑う
ふんっと、そっぽを向いた涅
隊首会が終わって解散になり、数週間は隠密機動を待機させる状態が続いたものの__まぁ、そうそう上手くいくはずはなく
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「浦原維助、お主の功績は瀞霊廷内で群を抜いておる頭もキレるし我々も信用を置いている」
「はい、光栄です」
ここは
「だがしかし、
「すみませんねぇ、少々手間取っているようで」
「やはり朽木家といえど子供に任せること自体……」っと不満の声が聞こえてくる。
「浦原維助、偵察用小型無人機を導入せよ。朽木紫流の現世虚殲滅は続行してよし、ただし朽木ルキアの捜索については隠密機動を始動させよ」
「はい。わかりました」
しかたない……か、これでも随分伸ばせた方だし。
前に作ったハエ型ドローンと小型ドローンを導入し、すぐの事
「なに?空座町重霊地で多数の虚出現と
「はっ、こちらです」
モニターに映し出されたのはオレンジ髪 の__黒崎一護。
そして朽木ルキアが映し出されていた。
なんと間の悪い……いや、どうしてこのタイミングで大虚が……?
しかたない__か。
すぐに隊首会が開かれた
「隠密機動より中央四十六室に連絡が入った、行方不明及び
よって隊長格を向かわせる、六番隊朽木白哉及び副隊長阿散井恋次は現地に向かってもらう。浦原維助は別命があるまで待機せよ」
待機_ねぇ。
現世へ続く穿界門の前に立つ2人に声をかけた俺
「白哉坊ちゃん。」
「……師匠」
「オレンジ髪の男、もし接敵したら生かしてあげて欲しい」
「なっ。どういうことっすか!」っと恋次がくってかかる
「何故でしょうか私めには訳を理解できませぬ」
「俺が見込んだから……じゃダメか?」
「…………」
「どういうことですか先生!それじゃ……」
「違反にはならない、そのオレンジ髪男の死神の力がルキアのものだった場合それを没収すればいいだけだ。相手はおそらく人間、死神が人間に手出しするのは基本ご法度。殺さなくてもいいはずだ」
「………………わかりました」
「なっ、隊長!!」
「行くぞ恋次。」
恋次は渋々と言った様子で穿界門をくぐった。
「……んでいいのか惣右介」
「ああ」
木の影から出てきた惣右介はニヤリと笑った
「僕が言うと怪しまれるからね。」
「ったく、だからって俺を使うなよ」
「君も同じ意見だったのだろう?
「……そうだな」
黒崎一護、滅却師と死神とのハーフ。
一心の霊力を受け継いで……いやそれ以上の霊圧の持ち主
そして何より___霊刀の気配
惣右介は気づいてないかもだけど俺は会った時に気づいた、あれは俺が作って惣右介に盗まれた霊刀。
どうしてあの男の中にあるのかは分からない。
喜助に聞いてもそうなんスか?って言うだけ。
「……」
やっぱり俺も惣右介と変わらないな
惣右介が四十六室を皆殺しにしたと知ったのはすぐ後だった。
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ちょっとここら辺は微原作沿い
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俺は弱い……
白い羽織を着た男__斬魄刀を切り落とされた、見えなかった_
そしてまた__護られた
ルキアが消えて雨が降ってくる。
あぁ、弱い……おれは……おれは……
「あんまり動くと死にますよん」
起きた時、身体中が悲鳴をあげた
俺は知らない和室にいて男は襖から入ってきていた。
やっぱ下駄帽子。どこかあの男に似ている気がした
「あんたが……俺を助けたのか」
「おや?心外ッスねぇ、その言い方。それにあなたはどっちにしろ死ななかったッスよ。霊力は奪われてますけど。」
「どういう事だ……?」
「急所を綺麗に外されている、あの人がそんなヘマをするわけは無い。」
頭をよぎったのはあの黒髪の羽織を着た男。
助けられた……?
「まぁあの人はそんな人じゃないんで第三者から頼まれた……って感じでしょうね」
下駄帽子はまるで全てを知っているように含んだような言い方をする。
「それに、ここに直接あなたを運んだのは紫流サンッス」
「紫流が?そうだ……!あいつは今どこに?あいつの父親なんだろ?あの羽織男」
「無事ッスよ。ただ、一旦帰るそうで尸魂界にむかいました」
「そう……か石田、石田は斬られてたろ?石田は無事なのか?」
「ええ、彼の血は沢山出てましたけど大したものじゃなかった。
朽木さんを救えるのは彼だけだ__そう言ってましたよ」
「どうしろってんだよ……俺に……ルキアは尸魂界に帰っちまったどうやって助けろって……」
「本当に無いと思いますか?尸魂界へ行く方法」
俺はその言葉に顔を上げる
「あるのか!尸魂界に行く方法!!どうやるんだ!!教えてくれ!!」
「もちろん!教えますよただ
「何言ってんだよ!そんな事__!!修行でもしろって?」
「分からない人だな」
一瞬でおれは地面に倒された
杖の先が向けられる。まるで……切っ先をむけられてるかのよう
「言ってるんスよ、今の君じゃ死ぬ……と。勝てますか?今の君が彼らと戦って」
手も足も出なかった……あの男に
「今の実力じゃ尸魂界で戦うには力不足、何の役にも立たないんスよ、弱者が乗り込むそれはもう自殺だ、朽木サンを救うため?甘ったれちゃいけない。」
────死にに行く理由に他人を使うなよ
それから俺の地獄は始まった
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死神の力も戻り、おれは浦原さんにしばかれ続けている
そしてしばらくの休憩でリンゴを出された
なんでリンゴ……
腹も減ってるので遠慮なくかぶりつく
そこで疑問に思ってたことを口にした
「なぁ……浦原さん。」
「なんスか?」
「斬魄刀って二本あるのか?」
「……はい??」
首を傾げる浦原さん
「俺が、あの時精神世界みたいな所に行った時に……死神の力を見つけだせっていわれて……その時斬魄刀の柄を引き抜いたんだ。そしたら、青い刀が一緒に出てきて」
そこで浦原さんがピクっと、反応した
「何か知ってるんだな?」
「青い刀、鍔はこれに似た物ッスか?」
紅姫と呼ばれた浦原さんの斬魄刀。
珍しい鍔の形をしているがたしかに……
「そう……だな、なんかそんな模様が刀身に刻まれてた
鍔はあったんだけどよ……」
「……その刀の名は
「霊刀……?斬魄刀とはちげえのか?」
「うーん……似て非なるものッスね。アタシの知るものとだいぶ性能が変わってますけど。」
訳が分からなく頭を傾げる似て非なるもの……?
すると浦原さんは指を立てた
「斬魄刀は自身の魂の力を使って作り出した霊力を刀として具現化していますが、それは全く違う物質からつくられています。性質も異なり周りの霊子を集め収束させることで戦うことが出来る刀」
「なんでそれが俺の所にあるんだ?死神はみんな持ってるもんなのか?
それになんか石田の力に似てるような」
っと問いに浦原さんは扇子を開いた
「まぁ似てますよねぇ、アタシも実際よくわからないんスよ。
ただ、それは貴方を助ける土台になるでしょう。貴方の斬魄刀を見た感じ霊刀は貴方の斬魄刀と結合した」
「俺の斬魄刀に……?」
「そうッス!いやぁこれ以上はなんとも。何せ事例なんて無いもんで」
「……そうか、浦原さん。なんで事例がないのにそんなことを知ってんだ?」
っと言うと目を細めた
「……いいッスか、黒崎サン。あの日朽木サンが連れていかれた時羽織を着た男、貴方を斬った男は朽木白哉。」
「お、おう?」
いきなり話が変わった。
「彼の剣見えました?」
「……見えなかった」
「そうッスねぇ。彼は護廷十三隊の六番隊隊長、隊長格なんス」
「隊長……」
「そして隊長格にも実力の差はある。彼も上の方ですがさらに上がいます」指を天井に向けた浦原さん
「あれより……上だって?」
見えないし、実力も分からない。あいつよりも上が……?
「まぁわかりやすい例を出しましょうかね。君も会ったことあるはずッスよ、浦原維助___彼は朽木白哉の師匠にあたる」
『先生!』
『お師匠』
と呼んでいたルキアと紫流を思い出す
あの日、紫流が来た日に来た男。
浦原維助……たしかにそう名乗った。
あいつが……??
「いいッスか、黒崎サン。浦原維助、彼には気をつけてください。もし出会うことがあれば逃亡一択。決して戦おうとしないように」
「そう……だよ、浦原……浦原って……!」
「もう分かっちゃいました?彼は尸魂界一の技術者で剣の達人。そしてアタシの実の兄ッス。そして霊刀の開発者でもある」
衝撃の事実に思考が停止する。
「そ、そうだよ兄なら助けは求められねぇのか!」
と言うと目を閉じて首を横に振る
「無理っスね、彼はあれでも表向きは護廷十三隊の隊長。規定側ッス」
「そう……か」
「アタシでも勝てるかは分からない。いや、今の彼とアタシでは実力差がありすぎる。おそらく負けるでしょうね」
「そ、そんなにかよ」
「ありゃビビっちゃいました?」
っと俺の顔を覗き込むようにして見下ろしてくる
「ビビってねぇよ!」
「まぁ、彼と対峙しようとせずに逃げ出せば見逃してくれるかもしれませんし。ささ、修行再開しますよん。早くあの一撃を出してもらわなきゃ」
指さした場所は俺が放ったとされる斬撃の跡。
「っても、いっぱいいっぱいで覚えてねぇんだよなぁ……」
「大丈夫ッスよ。いっぱいいっぱい追い込んであげるんで」
赤い耳飾りを揺らしながら愉快そうに笑った浦原さんにため息を吐く。
楽しんでねぇか?
「はぁ……」
______________
「うぉ!アブねぇ!」
と避ける黒崎サンをみて違和感を覚える
ボクの斬撃はいずれ霊子として分解され空中に溶けるが……
その瞬間、黒崎サンの斬魄刀が光るような気がする。
彼の斬魄刀の能力はおそらく
持ち主の霊力を喰らい、斬撃そのものを巨大化して飛ばす力
「黒崎サン。1度アタシの斬撃を斬魄刀で受けてみてください」
「は?」
っとぽかんとした彼に
斬撃が地面を抉りながら彼の方に向かっていく
「なっ、いきなりかよ!!仕方ねぇ」
彼は刀を盾のようにして受け止め___
そして赤い斬撃は一瞬で刀に吸い込まれるようにして
「なっ……なんだよこれ」
斬魄刀は青い霊子を纏う
「……元の性能は変わってないようッスね。黒崎サン、それは霊刀の力っスよ。言ったでしょう?貴方の斬魄刀と結合したと」
「いや、そんなこと言われてもよ……どうなるんだよこれ」
「さぁ」
「さぁって……」
「言ったでしょう?事例があまりないんス。限界も分からないし、ただ切れ味が良くなるのは確かっスよ〜」
「切れ味ったってよぉ……」
試しにコツンっと軽く岩を叩いてみせる黒崎サン。
─────スパンッ
「うぉおお!」
「おやぁ」
岩は一刀両断し地面に深い亀裂が走った。
「いやぁ中々便利なもんスねぇ!」
「呑気か!!あぶねぇだろこれ!ってあれ、さっきみてぇに斬れねぇ」
またコツンっと岩に切っ先が触れるが先程のようには斬れない
「うーん、吸い取った霊子の分だけ斬れ味が良くなり、それはリセットされる……って感じッスかね」
「……よくわかんねぇな」
「まっ!とにかく貴方の力には間違いないんで、伸ばせるものは伸ばしましょ」
あれから色々試して分かったこと。
黒崎サンの霊刀の能力は霊力、つまり鬼道系のものを吸い取りその威力の分だけ斬れ味が増す。ただ鬼道の力が強すぎると吸収しきれずに吹っ飛ばされる__。
「いやぁ、面白いもんスね!わかりやすい名前でわかりやすい能力!いやはや……」
「面白いわけあるか!しかも霊刀って今更ながらダセェ!なんなんだよ」
瓦礫の中から出てきた黒崎サン。元気ッスねぇ!
「それはアタシに言わないでくださいな、命名は兄サンなんで」
そしていずれ貴方の虚の力は……
さて、霊刀がどういう動きをするのか……
楽しみッスね
────────────
「父ちゃん!!本当にルキア叔母さんを極刑にすんのかよ!死ぬんだぞ!!」
父ちゃんは何も言わずに書類に目を通す。
「なぁ!!父ちゃん!!」
「尸魂界の最終決定だ」
「何とか出来ねぇのかよ!!いいのかよ……!!母ちゃんの妹で、あんたの妹でもあるんだろ!!」
「それがなんだと言うのだ」
「なっ」
1度も俺の方をむくことなく、そう言い放つ父親。
「なんだよ……それ……なんでだよ……」
「紫流。お前にも私にも最終決定を覆す力など持ってはおらぬ」
そこではっとする、力。そうだよ権力……!
「お師匠に頼めば!!あの人四十六室の直属の部隊なんだろ!!あの人に頼めばきっと……」
「やめろ」
「なんで……だよ」
「師匠に迷惑をかけるな」
ずっと書類を見たままの父親……
なんでだよ……なんで……
「お前もお師匠のおかげで罪は免れた。今回は不問とするがこれ以上迷惑をかけるな」
「ぐっ」
俺は悔しくて悔しくて、走った。
家族ってなんだよ……家族って。そんな……そんな!
もし俺が……俺がルキア叔母さんの立場だったら……
父ちゃんは俺を殺したのか?見殺しに___!!!
「朽木紫流……ね。」
「おや、藍染隊長どうなさったんです?」
「いいや、ギンなんでもないさ……すこし面白くなりそうだと思ってね」