「応えを聞こうか…浦原維助」
「はっ、引きこもりはもう終わり?惣右介」
俺が居なくなると騒ぎになるので(特に砕蜂)
1時間2時間ぐらい勉強部屋をあけて歩いてたら。
霊圧を感じて振り返る
「見られたらどーすんの」
「大丈夫さ、僕の姿は君の部下に見えているからね」
っと不敵に笑う
「惣右介、隊長の座まで捨てて…どっか行くつもりか?」
「そうだね、新たな世界を生みだす為に必要な場所を用意しておいたんだ、もちろん君用にもね」
「ふぅん。そりゃ残念」
「…と、言うことは来てはくれないのかい」
「そうだね、現状を捨ててまでそっちに行くメリットが見当たらない。」
すると分かってたように口角を上げた惣右介
「そうだね、100年前から薄々と感じてたさ。君の内側の黒さは__ね。でもいいのかい?私が居なくなったら君の機械を試してくれる奴は居なくなってしまうよ」
「うーん、それはそれで困るんだよなぁ」
危ない機械は惣右介に試させてたけど、他の人にはなぁ、密告されたり見られたりしたら嫌だし。
「ふっ…君は私とは違うやり方で世界を変えようとしてる。君と私は一緒だ、違うのかい?」
「何言ってるかわかんないなぁ、含んだ言い方はまどろっこしいよ。」
俺は説明は苦手だけどっと前置きして惣右介の目を見た
「俺は世界を変えようだなんて思ってない。俺は俺の好きなようにやってる、その副産物として少し世界が変わってしまうだけ。より良い世界にしたいとか、そんなことはこれっぽっちも思ってないよ。ドローンだって表向きは流魂街偵察用とかだけど俺がかっこいいって思ったから作っただけだしね。俺は歴史を作り歴史になる。悪いけどそっちに行ったら俺はこっちで進化が出来なくなる。って事でその誘いは丁重にお断りするよ」
「そうか…残念だ。まぁ君の力がなくてもやり遂げてみせるさ…、もし私が天に立った時__君は必然的に私のものとなる。君を超える力を得てこよう」
「はっ、そういうのは女の子に言われたいものだね。俺に今度こそ勝てるといいな、惣右介。俺は楽しみにしてるよ」
踵を返した惣右介が帰っていく。
めんどくさい工程を得て「楽」を手に入れる
機械とは進化とはそういうものだろう?
俺は俺の好きなように出来れば__それでいい。
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「およ、恋次?」
「先生!?」
っと驚いたような表情でこっちを見る恋次、いや驚いたのは俺だが?
勉強部屋に戻ると恋次と鉢合わせしたのだ。
「維助!」
っと、崖の上で夜一さんが声をかける。
「はいはい、変わるよ」
「悪いの」
転神体の手網を変わる
「なるほどな、先生も絡んでたのか」
っと、納得したような恋次
「言っとくけど最初からじゃないからな」
斬月と戦っている一護を見ながら恋次に訂正しておいた。
「どっちも同じだろ」っというつぶやきが聞こえたけど無視しといた。
「そうじゃ維助、朽木ルキアの処刑が
「そりゃ急だね。俺蝶連れてないから知らんかったわ」
「じゃろうと思ってな」
「紫流もどっか行くし…ったく、」
っと頭を搔く恋次
「へぇ、紫流どっか行ってんのか」
「あぁ、一護達が来てから見当たんねぇんだ。まぁ勝手にどっか行くのはいつもの事だが…あいつルキアの事心配してたから暴れたり早とちりすると思ったんだけどな…」
「まぁ紫流なら大丈夫でしょ。」
紫流は熱くなる性格だけどそこまで馬鹿じゃない。
多分
恋次は斬魄刀の具現化には成功しているがまだ屈服出来てないらしく、端の方で斬魄刀とやり合い始めた、騒がしいな。
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しばらくして伝令神機が鳴る
「はい、維助でーす」
”『維助様!!どこにおられるのですか!もうお時間でございます!双極へ出立のご用意を!!』”
「うわ、もうそんな時間?わかった。そろそろ行くわ」
もう朝になってたらしい、やっぱり勉強部屋は時間が分かりにくいからいけない。
「じゃあ俺はそろそろ行くわ、夜一さん
爆睡している一護を一目見て夜一さんに頼んでおく
「よいのか、お主から砕蜂に説明した方が早いじゃろうに」
俺が夜一さんに頼んだこと、それは砕蜂を止めて欲しいという話だ。
「いや、砕蜂は勘違いしてそれを訂正し続けても今だにあんなかんじで、夜一さんと喜助を恨んでる。ちゃんと当人同士が話した方がいいだろう」
「仕方ないのう…」
っと言いながら俺を見送ってくれた
「じゃ俺も行きます」
「恋次…。白哉坊ちゃんは強いぞ」
っと言うとハッっと笑う
「知ってますよ先生の弟子ですからね。でも…だからって臆する理由にはなんねぇ、俺が隊長を止めます」
っと別方角に走って行った。
「さてと、さっさと行くかね」
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瞬歩で目の前から消えた維助
「……あやつ百年前の儂と同じぐらいの速さになったの…それにしてもこの儂をこき使うのは維助と喜助ぐらいじゃの」
”『兄サンは人を動かすのが上手いんスよ。さらっとね。普通の人からすれば操られてるのも分からないほど__自然にね。それっぽい理由をつけるからタチが悪いんス』”
100年前そう言っていた喜助の言葉を思い出す。
「全くじゃの…維助。」
────────────
「
阿散井恋次は、朽木白哉と対峙していた
「先生のおかげでようやく体が慣れるまで追いついた、朽木隊長…!その剣で俺は殺せねぇ」
恋次のその言葉にふっと笑いをこぼす白哉
「滑稽だな、師匠に少々
「っ…!!」
殺気と霊圧に身の毛が逆立つ感覚に襲われる
一瞬…
強い強い殺気、初めて院生の頃。維助に刀を向けた講義、手も足も出なかった。
剣すら交わしていないのに殺気だけで負けた。
あの時なら動けなかったであろう。
俺は___死なない為に。ルキアを死なせない為に…!!!
「先生よりも遅せぇ!!!」
副隊長として白哉の刀を見続けた恋次だからこそ出来る受け技。
足の踏み込み方も刀の振りのくせも__
隣で見続けていた__!
「(絶対に__左下から右上に斬り上げる_
キィンっと甲高い金属音が響く
酷く重い、霊圧の衝突で恋次の手に亀裂が入り血が流れ出す
だが斬魄刀から手は離れない。
「なに…?名前を呼ばずに斬魄刀を__」
始解している蛇尾丸で抜刀術を受け止めた。
見えてはいない、だが来る場所に斬魄刀を構えただけ__。
「あんたを超えるぜ、朽木白哉!」
__卍
_____解
「もう一度言うぜ__おれはルキアを助けに行く」
卍解した恋次の刀が白哉に向かっていく
「卍解というだけの圧はある。だが__幕引きだ」
白哉が千本桜で蛇尾丸をバラバラにする__
いや、したはずだった。
バラバラになった骨は結合し元の形に戻る
「
何を驚いてんだ?千本桜を全て
全て見えてる…!幕を引こうぜ俺と…あんたの戦いにな」
片膝をついた白哉は立ち上がりふとわらう
「卍解の欠点は霊圧に比例したその巨大さにある。刀剣としての常識を超えた形状と巨大さゆえにその動きの全てを完全に把握するためには卍解を会得してなお、何十年もの鍛錬が必要だ。恋次、貴様には卍解は早すぎる。
手加減は終いだ___恋次」
斬魄刀を下に向けて呟く
「っ…!」
「私にも卍解があるということを忘れてはいまいか?」
__卍
_____解
挿絵はいる?
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あった方がいい
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無くてもいい。
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どちらでも