浦原喜助の兄に転生して夜一の許嫁にされた俺の話   作:ちーむ

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現世の話 日常&仮面の軍勢
現世の話


 

「全く中央の奴らがこんなに抜けてるとは思わなかったね…どうも」

 

「隊長、浦原維助隊長の事ですか?」

 

「七緒ちゃん」

 

隊首会が終わり屋根の上でくつろいでいると伊勢七緒が書類を持って現れる。

 

思い出すのは先程の隊首会

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

これがどれだけ()()()()()()か恐らく四十六室は分かっていない。

あるいは、分かっていて浦原維助を完全に信用し許したか__。

抜けている前四十六室の奴らはどちらも可能性がある。

 

 

だが

 

「参ったね…どうも」

恐らく法律ができたのは喜助君が追放されたあと__。

 

音も立てずにふわふわと浮いて瀞霊廷内を偵察する、無人機。

荷物を運ぶ無人機、掃除をする機械

 

「ねぇ〜西区の浦原神機の服管機(ふくかんき)買った?」

 

「あー!ボタン一つで亜空間にしまった服を着れるやつ?収納にも困らないし便利そうだよね〜並んでたから買えなかった〜」

っと話す部下の声が聞こえる

 

道行く死神は日常のように受け入れ、道に砂が落ちてるのを当たり前のように気にしない。

しかも十二番隊の開発研究は彼が掌握しているし。

 

伝令神機を作ってから__尸魂界は浦原維助に呑まれていく。

彼無しでは瀞霊廷の首が回らなくなる程に自然に溶け込み__

 

隊首会での彼の顔を思い出す。

口角を上げ、目を細めた彼は__。

 

─────笑っていた

 

 

 

”『まぁ……そりゃ、サボりたいけどせっかく任せてくれた仕事は最後まで終わらせたいから。責任と信用ってそう言うもんでしょう?』”*1

 

副隊長になった彼が言ってた言葉

信用__ね。

 

その頃は惣右介君と仲のいい維助君は誰にでも優しく真面目で…なんて、惣右介君に呑まれてしまうのではと考えていたが…ココ最近違うかもしれないと思い始めた。

 

 

「こりゃ、惣右介くんよりも厄介かもしれないな」

皆口にはしないが疑問に思っている。

 

惣右介くんの手引きは維助くんがしたのでは無いか…?っと

だが、彼は惣右介くんが放った最上位大虚級と成り果てた紫流君をたった一人で止めた。

功績と行動を考え、その説は薄くなった__が、拭いきれない。

無関係と考えるには___

 

 

「歳をとると悪いことばかり考えてしまう…何もおきなければいいけどね、どうも」

 

─────────────────

昔喜助が言ってた。あいつが部隊長になった時かな

 

”『蛆虫の巣の連中は危険分子、いきなり襲いかかってくるし、まともな会話も成り立たない者もいる…けれど、その中でも能力を活かしてあげられる場所さえ与えてあげればその危うさを大きな力に変えれるんじゃないか…っておもうんスよね。』”

 

”『…つまり使えるものは使うと?』”

”『兄サンそれはちょっと直球すぎる』”

 

その案はいいと思ったんだ。

使えるやつは使う__

 

お堅い連中、綱彌代家や四十六室、敵対すれば権力的に厄介。だが、懐に入ればこっちの物。

臆病でいつも脅えている、それに安全性や便利なものを与えたらどう?心強い味方ってのは輝いて見えるものさ…

 

そうしてそれが消えるとなると逃がさないように守り続ける__。

四十六室の居住区である清浄塔居林(せいじょうとうきょりん)にも手は回してる、恐らくだけど俺に噛み付いてくる後任の四十六室はいない。

いたとしても法を作らせた以上何も言えない。

 

綱彌代家が監視してるモニターも機械も全て俺が作ったもの。

そうして俺が消えればメンテナンスも出来ない、いずれにしても俺を守るしかない。

 

俺は貴族の当主技術者先生隊長四十六室の直属の隠密で。

 

権力、技術、信用、貢献、全てを使う。

尸魂界も現世も俺は手を入れてみたい。

 

虚圏には()()()友人がいるし、虚にはあまり興味が湧かないからどうでもいいけど。

 

んで、長くなったけど…

流魂街の連中を動かすと上のやつらは反対しないにしろ少し嫌な顔をする。そうだよ、下克上が起こったら困るかも…って怯え続ける。

──改造魂魄のように。

 

でも現世のヤツらに何をしてもあいつらは怒らない。

流石に無意味に殺せば怒られるかもだけど。

 

()()()()()()()()()()__っとうたえば奴らは俺を信じる。

 

日本列島よりも広い尸魂界で___浸透できたんだ。

現世でできないはずは無い。

何代も入れ替わる人間。

新しいものがその代に一度浸透すれば次世代も──っと考え中に

 

プルルっと懐が震える

 

「はぁい、維助です」

 

”『維助様!朽木紫流の監視など!我ら部下に任せておけば良いのです!なぜ私を頼らなかったのですか!』”

スマホから砕蜂の声が響く

 

 

 

「はは、何言ってんだよ砕蜂。頼ったからこそ、隊を任せたんだろ?大丈夫。隊長の仕事は怠らないよ。砕蜂は代理として適当にやってくれればいいよ。重要なものはこっちにデータ送ってくれればやるからさ。」

 

”『そ…それはそうなのですが…あの…えっと…またお電話してもいいですか?あっ!いや、お忙しいから「いーよ、分かった。またこっちからかけるから。」っ〜!ありがとうございます!!』”

 

っとバカでかいお礼で耳から離す。

そうして切れたスマホを懐にしまった。

 

カチッと左腕に着けた腕時計の横に着いたボタンを押せば。

俺は死覇装から__現世の服に変わり、髪型も変わっていく。

 

向かうは___。

______________

○学校 一年三組

 

 

「夏休みもあっという間だったなー」

 

「それ、いやぁあと1ヶ月欲しい」

 

ザワザワと騒がしい教室。

 

一護は頬杖をついて外を見ていた。

夏休みの出来事があっという間に感じる。

 

 

「おーい、朝のホームルーム始めんぞ、早く席に座れ〜。

うーんと、朽木紫流だけか、休みは。よし、じゃー素敵なお知らせだ」

 

ガラッっと、閉まっていた扉が開く音がして

ふと顔を向ける

 

副担任を紹介すんぞ

 

教室の扉を開けて歩いてきた男。

珍しい髪色に跳ねた髪。

 

「うら…はらさん?」

 

あの帽子を外した浦原さんに見えたがどこか違う。

あんなに身長高かったか?確かに高いが…それ以上に__

 

教卓の前に立って正面を向いてようやく気がつく__!

ガタッと勢いよく立ち上がる

 

「なっ…なんでてめぇが」

 

「ん?どうした黒崎。知り合いか?まぁとにかく座れ」

っと担任に言われ渋々座る

 

「んじゃ、自己紹介どーぞ!」

 

「皆さんおはようございます。初めまして〜本日から一年三組の副担任兼、歴史と物理を担当します〜()()()()です。どうぞ…よろしく」

 

あの特徴的な色の瞳、泣きぼくろ__

ニコッと笑った…浦原維助。

 

 

【挿絵表示】

 

 

__________

 

「んでここにいるんだよ維助さん!」

胸ぐらを掴まれる俺。

 

「きゃー、おそーわーれーる」

っとふざけると、

 

「ちゃかすな!」っと、一護に怒られる。

 

屋上に呼ばれるのは女の子からが良かったな。

ホームルームが終わった瞬間に連れてこられたのだ。

 

後から走ってきた織姫ちゃん達

 

「やっほ、尸魂界ぶり〜」

 

っと手を振ると、ぎこちなくだけど織姫ちゃんだけが手を上げてくれた。

 

「まて、黒崎落ち着くんだ。きっと朽木さんの事だろう?朽木紫流。」

 

「そっ!さすが雨竜ちゃん」

 

「紫流の?」

っとようやく胸ぐらが離される

 

「紫流は今どこにいんだよ」

 

「ありゃ、喜助から話聞いてない?喜助のところで休ませてるよ。制御装置も作ったから大丈夫だとおもう。これまで通り通学できるよ。」

っと言うと、ホッ…っと声が聞こえる。

 

「その、霊刀ってやつか…?俺のと同じやつ」

 

「うーん。同じではないかな?にたもの」

 

「じゃぁなんなんだよ」

 

「それは…秘密」

「なっ」

怒る一護を、茶渡君が止める

 

「紫流の詳細は極秘なの。子供、しかも人間があんまり首突っ込まないの

 

あ、そういえば茶渡君ははじめましてかな話すの。よろしくね〜」

 

「あ、あぁ。浦原さんのお兄さんだったか」

首をかしげられる

 

「そうだよ、最初浦原さんかと思った〜!そっくり!」

 

っと織姫ちゃんがほわほわしてる。どっちも浦原だけどね

 

「まぁ兄弟だしねぇ〜」

 

「義骸って髪型変えれるんだな、便利なもんだな…」

っと俺をジロジロと見る一護、近い近い。

 

「義骸じゃないよ、これは人間に見えるようにまぁ…原理の話をすると話が長くなるから、簡単に人間に見えるように映写してるって感じかな。」

 

ポチッと時計のボタンを押すと一瞬で死覇装に変わり髪型も元に戻る。

 

「「おぉ〜」」

っと一護と織姫ちゃんがびっくりしたような声を上げた。

いやぁ、この声いいよね

 

「どうだー驚いた?驚いた?義骸と違って、いちいち脱ぐ必要ないし、義骸って本来現世に居る死神の霊力回復用だし俺は別に必要ないからいいかなって。まぁ俺まで斬魄刀見えなくなっちゃうから変身戻さないと柄握りにくいんだけど。これを応用して、服なんかもポンポン変えれるよ」

 

「べ、便利なもんだな本当…」

スーツやラフな服に変わった俺を見て呆れたような目を一護に向けられた。

 

「ふふん、でしょうでしょう?これは映像だけど、尸魂界では実際持っている服を亜空間にしまってボタンひとつで着替えられるような道具も販売中だよ」

 

「なんというか…尸魂界は現世より進んでいるんだな。江戸の街並みなのに」

っとメガネをクイッとあげる雨竜ちゃん。あ、そういえば死覇装姿は見えないのか、いや見えてるな…全ての霊力無くなったわけじゃないのか

 

まぁ尸魂界とおれの技術はミスマッチだよね。

 

「まっ、とりあえず霊刀に詳しい俺と喜助で紫流の監視と制御に来たの」

 

「監視って…」

 

「まぁ言い方悪いかもだけど、尸魂界であんだけ暴れたんだ。すぐには尸魂界に戻れないよ。紫流の為だからさ、もう紫流は危なくない安全ですよーって証明のために必要なの。俺が志願したの大丈夫、任せといて。とりあえず戻りなさいな一限始まるよ」

 

背中を押して教室に戻らせた。

 

 

 

 

俺は空を見上げる

「さて…いつまでそこで傍観してんの?平子隊長」

 

「アホ。もう隊長ちゃうわ、維助」

 

朽木紫流やっけ?隠密も大変やなっと。俺の隣に降り立つ

 

「元気そうで何よりッス。禿げました?」

「アホ!ハゲとらんわ、髪切ったんや髪!」

 

っと自分の髪をぐいっと引っ張る平子さん。元気そうだ。

 

「聞いたで、惣右介…いや藍染のこと大変やったな。」

 

「まぁ…。友人がいなくなっちゃったのは寂しいですよね」

 

「呑気か、裏切られたとか思わんかったん?」

 

「うーん。まぁ俺はまだ信じてますからきっと惣右介には何かあったんじゃないかってね」

 

っというと、げっそりしたような顔をする。

 

「相変わらずやな、俺が昔忠告してやったんに*2、まぁ起きたもんはしゃーないな。帯志土(おしど)さん*3の事も全然掴めへんし。もう全部投げ捨てたいわぁ〜」

と、頭をガシガシと掻く。

 

「はは、まぁミトと名乗るやつはあれから情報全くありませんし。もう俺の敵じゃないですね〜。」

 

あんま興味無いし砕蜂に投げてるから情報わかんないんだけどさ。

 

「んで、平子さん。貴方それ制服ですか?」

 

「せや、似合っとるやろ?」っと、ネクタイを閉める。

 

「うーん胡散臭い」

「それあんたに言われたかないわ」

 

「えーしかも生徒側ですか?」

 

「せやで、浦原先生。明日やけどな転入は、喜助に頼んだんよ」

 

「なるほど〜じゃぁこれからは先生としてビシバシ指導できるんですね」

 

「ちゅーか、聞かへんの?俺が…俺()が何をしようと考えとるんか、その感じやと喜助にも聞いてへんのやろ?」

 

「うーん…別に興味無いかなって。崩玉とか虚化関係かなーって予想はしてますけど。虚化も崩玉もあんまり興味無いし。虚化とかは喜助担当だから。まぁなにか欲しい機械があれば言って下さいな、作りますんで」

 

もちろん金は取りますと、付け足すと

 

「抜け目あらへんな〜」っと笑われた。

 

 

_____________

 

「つーことで、しばらく泊めてな!尸魂界に帰る時もあるけど、ほとんど現世だからー」

 

「あの、兄サン。6人、夜一サンも来たら7人ッスよ?そんな部屋ありませんって」

 

「大丈夫大丈夫。押し入れでいいから」

 

「どこぞの青狸ですか??ポケットから機械出す人型の兄サンが押し入れなんか入れるわけないでしょう。身長考えてください」

 

「ほら、現世の金」

っと、分厚い封筒を渡すと中身を見てパチンっと扇子を閉じた喜助

 

「ようこそ、浦原商店へ!!ささ。今からちょっと部屋開けますんで!!!お茶でもどうぞ」

 

 

*1
23話にて

*2
15話にて

*3
33話平子の元上司。謎の男の娘の話

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