「えー、じゃぁ授業始めるよ。二学期からは歴史の授業が入ってくる。日本史
プリントを前から回され受け取る
「(ちゃんと先生してやがる…!!)」
穴埋め式で配られるプリント。分かりやすく裏面には答えと解説が書かれていて。
「裏に答えあるが、一応話はきけよ〜。ちなみにそのプリントはテストに出る部分だから。テスト対策はそのプリントをやるように」
「(テストにも配慮している…!!)」
「寝ててもいいが、見回りの先生が来た時は周りのヤツ起こしてやれ。俺が怒られる」
という声に教室が笑いに包まれる。
「はいはい、じゃー始めるぞ。」
一護は頬杖ついて話を聞く。
「なぁ、一護。シャーペンかして」
「てめぇまたかよ」
後ろの席の紫流が背中をつんつんして話しかけてくる。
紫流の髪色は白だが、人間が見れば黒に見えるらしい。
ホロウホロウ
っと、カバンの代行証が鳴り響き肩がビクッと揺れる
うるせぇ!!
「おー、黒崎どうした?便所か?」
っと振り向いて首を傾げる。維助さん
手もあげてないのにそう言ったつーことは、便所行ったって事にしとけって事か。
「便所行ってきまーす」
っと教室を出た瞬間、走り誰もいない窓枠を乗り越え飛び降りた
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「はい、じゃー続きな。って井上さん、茶渡。まで、悪いけど便所は時間ずらせよ」
立ち上がった2人を止める
「で、でも…」
織姫ちゃんらは虚の訳を知ってるからついて行こうとしているようだ。
「悪いけど、
「チェッ、俺だって行きたいのにお師匠がしばらくやめとけって言うから辞めてるのに。一護のやつ」
っと、紫流のボヤキが聞こえる。
「す、すみません…」と言って席に座る織姫ちゃんと茶渡。
行きたい気持ちは分かるが…一護1人でもなんとかなるだろ。
茶渡くんとは戦った事ないけど…織姫と茶渡。
力をなくした雨竜は自分の力を分かっているが。
その2人は___正直言って弱い。
行っても三席四席程度___。
あぁ、これは…色々試せるのでは無いか…?
スッ__っと目を細めた平子さんと目が合う。
笑い返して見たら、目をそらされる。
______________
「はい、担任が遅れてるようなので変わりに帰りのホームルームします。えー、明日避難訓練があるぐらいかな。ほかは…ないね。じゃぁ気をつけて帰るように。井上さんと茶渡は放課後残ってくれ」
残った2人。と、
「なんで一護と紫流と雨竜ちゃんまで?」
「なんだよ、居ちゃダメなのかよ」っとブスくれた紫流
「いや、ただの連絡事項なんだが…。織姫ちゃんと茶渡くんは家帰って汚れてもいい服着て浦原商店に来てくれ。それだけ」
そう言って返答も聞かずに帰る。
少し暗くなった頃。2人と__
「だからなんで一護と雨竜ちゃんまで来てんだよ」
「君が井上さんと茶渡くんに何がするんじゃないかとね」
「うわ、大所帯」
っと、俺の後ろから顔を出した紫流
「こらこら、半裸で出てこないの。紫流。さっさと服着てこい」
風呂に入ってた紫流がアイス片手に半裸ででてきいる
外だぞここ。
「まっ、とりあえず入りなよ。勉強部屋においで」
商店の中に入り廊下を進むと。
「え、エレベーター…」っと絶句してる雨竜
「お師匠さんが作ったんだよ。人間のお前らのためにな」
和風の廊下の壁にあるのは少し異様だけど。
「ほら、早くおいで」
手招きすると、恐る恐ると言った様子で入り、紫流は慣れたように乗り込む。
10秒ほどでたどり着いた勉強部屋
なぜか、喜助まで着いてきた。
喜助は黙って崖を背にして傍観してる。
「早いのに揺れない…し、丈夫だ…一体この短期間で__」っと、ぺたぺたエレベーターを触りだした。
そして、事前に用意してあった長テーブルの前に案内する
「織姫ちゃん、茶渡、君らは弱い。」
っと言うとなにか言いたそうにしてくる一護と雨竜を遮るように被せる
「当たり前だよ、仕方ない。なんか特殊な能力を持っていても死神でもない人間。それで俺が武器をさずけようと思って」
「「武器…?」」っと首を傾げるふたり
「そっ!勇者が拳で魔王とかモンスターに向かわないだろ?武器があれば身の安全も守れると思ってさ。能力だけじゃなくてこういうのに頼るのも一つの手だと思うよ。」
机に並べたのは
グローブ、モーニングスター、鞭、ステッキ、斧、銃
の計6つ。
「まずはこれの説明かな。これは霊刀と似た機械を使ってる。」
「なっ」そう言った一護は己の心臓部分に手を添える、まぁ待てって
「少し違うけどだいたい同じ、大気中の霊子を収束させて放つ。霊刀と違うのは収束の振動を使うわけじゃないから切れ味が良くなるわけじゃない。
まぁ…色々すっ飛ばして離すなら吸い込んだ空気をロケットランチャー並の威力にして放ってるみたいなかんじ。もちろん人間には見えないし、己の身を守るために持っときな。命を守るために他の人を守るために、特に織姫ちゃんは何かしら武器を持っていた方がいい。」
すると、
「分からないな」
っと雨竜ちゃんが口を挟む
「分からない?」
「そう、なぜ井上さんや茶渡くんに武器を渡すのか__。君にメリットが見当たらない。尸魂界からは朽木さんの監視としてきているんだろう?それにただの武器ではなく君が手を加えた品。本当のことを言ったらどうなんだ、守るためではないんだろう?」
そう言った雨竜ちゃんを見たあと、みんなの視線がこちらに向けられる。
俺は背を向けた
「うーん…ごめん。本当のことを言うよ、実はさ…知ってる人もいるかもだけど、俺は尸魂界で先生をしているんだ。死神見習いを教育してるって言ったらいいかな?才能ある人もない人も見てきた、死神界ってのはシビアでね、弱いやつは昇進しないし死ぬしかない。俺はもう…教え子が死ぬのを見たくないんだ!!
だから、弱くても才能なくても、虚を倒し身を守る武器があればいいんじゃないかって!そう思ったんだ。」
俺はグッと拳を握り振り返ると、びっくりしたような顔をしていた。
「だからごめん、2人を実験体にしようとしてた。けどこれが成功すれば、死人も減るんだ!もしかしたら流魂街の霊力のない人々も死神を目指すことが出来るかもしれないし、身を守れるようになるかもしれない!俺が使っても俺自身の力が強いから実験にならないんだ、だから流魂街の住民と近い君たちに使ってもらっていつか、死人を減らせる世界を作りたい。」
俺はバッと頭を下げると、
「浦原先生、顔をあげてください」っと優しい織姫ちゃんの声
「浦原先生!あたしやります!!あたし尸魂界で石田くんに頼りきりだったの情けなかった。あたしは何ができるんだろうって、その武器で少しでもあたしが役に立てるようになるなら!」
っとグッと拳を握る織姫ちゃんに、茶渡くんが1歩前に出た
「浦原さん、俺も流魂街の住民が身を守れれば。その
「ありがとう…!2人とも!こんなに武器があるのはどの種類が有効的か使いやすいかってのを見たくて色々作ってみたんだ。好きなのを持って行ってくれ」
織姫ちゃんは鞭と銃を
茶渡くんはグローブを持って行った
「持ち手にスイッチがある、それを押すと霊子を収束させ。放つことが出来る、溜め込みすぎると壊れちゃうから青くなったら直ぐに放ってね。霊力は吸い取らないから、大気中の霊子だけね」
第二の霊刀もどきが出来ないように調節した品だ。
さて、人間に武器を与えると、どうなるのかな
扱える?身に余る?
俺の道具をどう使うのか、その未来を見てみたい。
ニヤケそうになるのをぐっと抑える
しばらくして、虚を討伐したという報告が入りはじめる。
使いこなしてる映像を見てニヤけが止まらない。
映像には鞭で虚を縛り付け銃で虚を吹っ飛ばす織姫ちゃんに
茶渡くんの元の身体能力とプラスして収束霊子を放つグローブ。
そうだ、そう。道具に頼れ、頼って頼って__無くてはならない存在へ
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モニターをニヤニヤしながら眺めている兄サンをみてため息を吐く。
兄サンは全く知らない人を助けたいとか、死にゆく人を見たくないとか流魂街の住人を助けたいとか元生徒ですら、どうでもいい人はどうでもいい。行動原理はかっこいいと面白そうと、少しの好奇心
今回は弱者に己の機械を持たせて反応をみたいだけ。
機械を使ったらどうなるのか、使った先は?どのように変化するのか。
それが楽しくて面白くて仕方ないらしい。
1度わざとらしく行動し疑わせ「実は…」っと本当のことであるかのように偽りの理由を述べみんなに信じさせる。
それらしい理由を作るのが得意な兄サンを見抜けるのはボクか夜一サンぐらいなもの。
人のこと言えないけれど、兄サンはいい性格をしている。
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「初めまして、かな?黒崎真咲さん」
真っ白なシーツ。綺麗な花、毎日誰かしら見舞いに来ていることが分かる。
長い髪をシーツに広げて眠る姿、眠り姫だな。
「一心の奥さんねぇ…美人さんを貰ったんだな一心のやつ」
ほんのり霊刀の力を感じる、魂魄の傷は回復してる。
つまり眠り続けてるのは一護に分けた分の霊刀の分を回復させようとしているから。なんかプラナリアみたいだな。
体の機能より霊刀の回復を優先している、そこまでして何を望んでいるんだろうか。
霊子の塊の尸魂界や虚圏と違い現世での回復は全然見込めないだろう。
恐らく惣右介は盗んだ霊刀をそのまま使った。
まだ試してもないのに改造するはずは無い。つまり俺が知っている俺の霊刀だ、俺が作ったやつなら___俺が何とかできる。
魂魄関係は喜助に丸投げしてたけど機械関連なら俺が__。
俺は織姫ちゃんにあげた銃と同じものを取り出す。
セーフティを引くと銃口が青く青く染まっていく。
眩しいほど青く輝く瞬間__。
彼女の中心に押し当てた
「何年ぶりだろうな橋姫__久しぶりなのが戦闘目的じゃなくて悪いな」
まっ、戦闘には多分使わないと思うけども。
俺は橋姫を半分鞘から抜く
挿絵はいる?
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あった方がいい
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無くてもいい。
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どちらでも