浦原喜助の兄に転生して夜一の許嫁にされた俺の話   作:ちーむ

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剣の天才と贈り物の話

 

俺は浦原維助

 

もう六回生になってあっという間に時間が過ぎた。

もう冬である。来年になったら卒業し、入隊式も待っている。早いものだ。

 

俺は始解を喜助にこされたが、()()は俺の方が習得が早かった。

橋姫を屈服させ卍解を習得した俺。

ただこれは内緒にしてる。なんでかってその方がめんどくさくないから。

だって今でさえめんどくさいのに。

 

 

「いやぁ〜流石剣の天才。相変わらず見えなかったよ」

 

「あの、もういいっスか?それと、授業中に俺の事呼び出すのやめてもらっても?」

 

あれから手合わせという名目で、院の訓練所を貸切にして京楽隊長にお呼ばれされることが多くなった。

 

「なんで始解しないの?出来ると聞いたけども」

 

「さぁ…まぁ始解しないほうが強いからですかね」

これはまぁ嘘である。

なんで俺が始解せずに戦ってるかって____

 

 

その方がかっこいいから!!!

 

 

刀身を見せない抜刀術。それを極め、さらに極め抜いた俺は、

六回生になり虚討伐の実践も全て抜刀術で全てを切り伏せる。

 

いやかっこよくない???

 

もちろん白打もつかえるし、始解と卍解を使った方が強いであろう。

でもそれじゃ面白くない!!!

 

せっかく前世から今世になってめちゃくちゃかっこいい事できるのにさ!!

 

抜刀しての攻撃が一撃から三擊に増え、隊長格ですら見えない死神見習い。

ヒュー!!ロマン!かっこいいねぇ

 

 

「うーん、居合の間合いに入るのは危険だし、かと言って遠距離も切り伏せられるし…うんうん、本当に僕の隊に入る気ない?」

 

「それ会う度に言われてますけど、ないっス。」

 

「ありゃ、残念。楽しみだね、あと少しすれば君が死神になる…いやはや。どうも、時代が変わるかもねぇ__

それにしても治ると言っても僕の花天狂骨を切り落としてしまうなんて。

機嫌直すの大変なんだよぉ?」

 

 

スっ__っと()()()()()()()()()()()()()をなぞる京楽隊長。

俺の剣術、霊力は隊長格のそれを超えた。

 

ちなみに斬魄刀は持ち主の霊力が回復すると斬魄刀も回復するらしいので、折れてもそのうち治る。

 

その後帰って行った隊長

 

「兄サン」

 

「喜助、どうした」

喜助が訓練所の入口に立っていた

 

「始解と卍解しないんスか。」

 

「しないよ、その方がかっこいいじゃん」

俺は喜助の手元にある手拭いを受け取る

 

「……それもあるでしょうけどもう一つ、理由があるんでしょう?」

 

「…さぁないよ、俺はロマンで生きるんだ」

 

「夜一サンを当主にするため…ッスか?」

 

「…」

そう言った喜助は俺を真っ直ぐ見ていて

俺が先に目を逸らした

「敵わないな、喜助には」

 

「当主になる条件として、夜一サンの父上の夕寝さんが夜一サンに出した条件は、()()()()()になる事。

隠密機動の総司令官兼、二番隊隊長となれば、四楓院家の当主とするとね。

自分が彼女の心を折らないために、彼女を隊長にするために兄サンは手を抜いているんでしょう?」

 

「そう、だな。半分はそれが理由だ。半分はかっこいいからってね、

夜一さんは幼い頃_出会った頃から初の女当主になることに憧れ、あれこれ毎日鍛錬に鍛錬を重ねてる。俺は夜一さんの夢叶えさせて上げたいんだ。俺は彼女の下で彼女を支える役になりたい。

だから喜助。」

っと名を呼ぶと遮られる。

 

「分かってますって、黙っていろ…ッスよね?」

 

「あぁ、よろしくな」

____________________

 

あっという間に時が過ぎた。

俺の女の子恐怖症は治ったが、安易に寝ないようにはしてる。

胸はまだ好きである。

 

入隊式____

 

俺らは無事卒業し入隊式を迎えた

 

初めての死覇装に身を包み、俺は祝いにと夜一さんから貰った髪紐で髪を上に結ぶ。

 

「なんか兄サン胡散臭いッス」

「胡散臭い!?」

 

死覇装着た俺への言葉がそれか…!?

 

「あ、そうだ夜一さんにはこれ、卒業の時渡せなくてすまん。」

 

夜一さんには、立派な紅い(かんざし)大きすぎず派手すぎず、普段使いにはいい代物だ。

髪も伸びてきたし使えるだろう

 

「よいのか…もらっても」

 

「あぁ、俺も髪紐もらったし。」

 

するとその簪を大切そうにして手の平につつんだ夜一さんが、

見たこともないぐらい綺麗に笑った。

 

「っ…大切にする」

 

「あ、あぁ、」

 

俺は喜助のところに戻ると耳打ちされた

 

「兄サン、簪贈る意味知ってます?」

 

「え?簪に意味何かあったの?」

 

「はぁ…キザな事するからおかしいなぁとは思ったんスけど。

ベタっスこんの女たらし」

っと顔を片手で覆ってため息を吐く喜助

今最後悪口言わなかったか?

 

「いいッスか、知らなかったなんて夜一サンに言わないでくださいよ?絶対ッスよ?」

 

「わかった、分かったって。ほら、喜助にも贈り物だ」

 

っと喜助の耳を引っ張り__耳たぶに__

 

 

 

「イッッッタイ!!痛いっス!!!何するんスか!!

 

「暴れんなよ、外れるだろ」

 

「だからっていきなり耳たぶに穴開けます!?普通!!」

 

「声でっか、」

こんな大声出した喜助初めてかも。俺は片耳塞ぐ

 

「しかも、直接耳飾りで穴開けましたね!?痛いんスけど!!」

 

「だって、そうでもしないと嫌がるだろお前。」

 

そう、俺は喜助の耳に直接ピアスで穴開けて一瞬でキャッチをつけてあげたのだ。

 

「まぁまぁ、贈りもんだ。吉祥結び(きちじょうむすび)の耳飾りだ、立派に育ったお前が、これからも安らかに育ち健康で居られますように…ってな」

 

「その意味は知ってんのになんで簪しらないんスか…はぁ、まぁもう付けられたものは仕方ないし貰っておきますよん」

 

っとなんだかんだ嬉しそうだ。

 

そんなこんなで色々あった院生生活は終わりを告げ____

 

死神としての物語が始まる。

 

 

_____________

 

入隊は院の成績と関係なく、二番隊は仕事を学ぶためにどれだけ成績良くても、席間は貰えない。

つまり俺らは新人ほやほや下っ端ちゃんって訳。

 

二番隊隊舎に引っ越してきたは言いものの。

「6畳かよ…せっっっま」

 

「文句言わないんスよ」

俺と喜助は隣の部屋になったが、1部屋6畳という狭さだ。

 

「席官になったら広くなるらしいッス」

「へぇ、」

 

夜一さん追い抜かない程度に早めに出世するか…

 

 

 

 




見なくてもOK設定まとめ

名前:浦原 維助
男のロマンを優先する男
斬魄刀:橋姫
解号:恨め
詳細:不明
卍解:不明
趣味:メカ作り,道具を治したり分解したり作ったり工作系

夜一曰くヘラヘラしてる所は喜助そっくり。

・イケメンだけど好き放題してたら痛い目にあった。
・抜刀術を極める者として今の所負けた事はない。
・鍛え抜かれた鋼をも曲げる怪力を持ってるが、
白打より剣のほうがかっこいいと思ってる。
・鬼道は喜助より使えないけど、一応使える。
本人いわく、唱えてる暇あったら斬りに行った方が早いらしい。

おっぱいは巨乳派



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