毎日投稿していたのに突然止まってすみません。
ぶっ倒れて病院にいました……。
まだ回復はしてないのですが少しずつ無理ない程度に更新していきます。応援してくださると幸いです。
皆さんも体調にお気をつけて特に食事
ざっとあらすじ
最上位大虚レベルの到来、3体のうち1体は霊刀の実験体だった、浦原維助は汚い花火をぶちまけて一体の討伐に成功する。
冬獅郎ら隊長各や副隊長各、そして十一番隊も現世に派遣され冬の決戦へむけてそれぞれが準備を始めていた。
「なんで俺が!?」
隣で大声を出すのは阿散井恋次。
声でか。
俺は呑気にどら焼きを食べる。
いやぁ甘い物はいいよね。
なんで恋次がこう大きな声出してるかと言うと、
喜助に修行を頼んできた茶渡。その修行相手に居候してる恋次をあてがおうとしてるのだ。
「あんたに頼みにきてんならあんたがやればいいだろ??」
「いやぁ、茶渡サンをあれ以上鍛えるには卍解の力が必要なんス。」
「だったら尚更あんたがやりゃいいじゃねぇか!あんただって卍解できんだろ」
するとニコーっと笑った喜助
「やだなぁ!
「あんた今回の事の顛末しんねぇのか!?あんたが昔十二番隊隊長だったことも、崩玉作った張本人だつーのも全部とっくの昔にバレてんだよ!!」
だから声デケェって…
知ってますよ〜っと軽く返した喜助にキレる恋次を腕で制す
「ダメなんスよ、アタシじゃ。アタシの卍解は人に力を貸すとか、鍛えるとかそういうのには向いていない」
すると、バッとこっちを見る恋次
「じゃぁ先生!!先生なら良いじゃねぇか!卍解使えんだろ!」
「えぇ、なんでそこで俺に振るんだよ…全くの無関係」
っと、残りのどら焼きを口に放り込むと、恋次が首を傾げた
「そういや、先生の始解も卍解も見た事も聞いた事もねぇな…隊長になってるつーことは使えないわけないっスよね」
「使えるよーん。でも俺は剣一本でやってくつもり〜」
「それはなんか理由が…?」
「だぁぁぁって!!その方がかっこいいじゃん!」
「はぁ!?!?そんな理由で使わなかったんですか!」
っと、バンっと机を叩いた恋次の顔をおしのける、近い近い。
「そうだよ、それでやってけてるんだからいいだろ〜」
「うっ…言い返せねぇ…じゃなくて!鍛えるなら先生の専売特許なんだろ!?ほら、俺にだって殴る蹴るの暴力振舞ってたじゃないっすか!」
「言い方!!でも喜助が卍解の力が必要って言ったんだろ?俺茶渡と戦ったことないから知らないし、喜助がそう言ったならそれに従うべき。喜助が俺じゃなく恋次に頼んだんだ。恋次の方が適任なんだろ?」
「うっ…」
すると、バッと、扇子を開く音が聞こえた
「じゃぁ、阿散井サン!こうしましょう!三ヶ月うちで雑用をしてくれたらどんな質問にもお答えしましょ!訊きたいことあるんスよね」
「修行の相手は雑用じゃねぇだろ!?」
「雑用ッスよ〜!手間も命もかけるものは同じでしょう?…それとも訊きたい事聞くのやめますか?」
「つ〜!!わーった!やってやる!!」
っと意気込んだ恋次。
ききたいことって何なのかねぇ…。
早速修行部屋に降りてった恋次を横目に次のどら焼きを開ける
「そういけば一護も石田も学校休んでたな昨日」
「あれッスよ兄サン。黒崎サンは例の軍勢の所へ。石田さんは…まぁ涅サンとの戦いで失った滅却師の力を取り戻してる所ッス。色々大変そうでしたよ」
その言い方じゃ見に行ったんだな。
「ふぅん…一護と平子さんついに動いたのね。斬魄刀と一体化した霊刀は虚の力を使うことを望んでいる。一護が虚化を習得したらこりゃ凄い物が出来上がりそうだけど」
「そうっスねぇ…滅却師に似た霊刀、死神の力、虚化。今までそんな事例はありませんから、ボクも何かどうなるのか楽しみッスよ」
隣に座った喜助がどら焼きに手を伸ばし、袋をあける
「でもまぁ…最近増えてきましたね。実験体」
「そうねぇ…」
実験体。藍染が霊刀の完成のために虚を使い実験をしている。
一度埋め込んだ霊刀は取り出すことが出来ないので使い捨てである、完成までは程遠いが段々と形を成してきていて、この前襲撃してきたような最上位大虚に似た軍団を度々俺に送り込んでくるようになった。
わざわざ俺に送り込むのは宣戦布告か、それとも別の何かか。ただの処分の為に送り込んだのか、よく分からないけど。
だが、第一実験体の大太刀から、汚い霊刀花火をぶちまけた太刀の虚。段々と普通の斬魄刀のように小さく硬く丈夫になっている。
ガチの実験体過ぎて、戦ってる途中に使用者本人の霊力を吸い取られて勝手に死んでくやつとかもいた。
あいつもあいつで俺対策にこうじてるわけだ
「黒崎真咲、彼女には見張りをつけてるんスよね」
「そうね。一心にも言ってあるし二番隊刑軍の見張りをつけてる」
黒崎真咲。俺の霊刀による魂魄結合に成功した一号。
惣右介が狙ってくる可能性を考え護衛をつけていた。まぁ総隊長からの命だけど
「紫流は坊ちゃんの所で修行してるんだっけか」
「そうッスねぇ……商店も静かになりました」
紫流はもう暴走することは無いので大丈夫だと俺が上に進言し、無事正式に隊復帰。
尸魂界に帰還して行った。
「みーんな冬の決戦に向けて頑張ってんな。」
一ヶ月後、勉強部屋から飛び出していく織姫ちゃんをみた。
「なんだあれ。」
「喜助が戦線外通告を言い渡したんじゃ」
っと、勉強部屋から上がってきた夜一さんがそう言った。
「ふぅん、まぁ喜助がそう言うならなんか訳あんだろうな」
「相変わらず変な信用じゃの」
「そうか?喜助は無意味なことはしないからなにか訳があるんだろ。聞いてもわかんないし興味無いからいいや」
喜助は天才だ。
興味あることはとことんやり尽くし、幼い頃の家庭教師にすら分からないことは書斎や図書館に閉じこもり調べ尽くす。
そして物質、菌などその時代不確定要素の塊だった物を己自身で確立させ、1人で薬品を作り上げたり霊子を操り新たなものを生成したりする、類まれなる才能と頭脳。
マジでよく分からない計算羅列でびっしり埋まったA4用紙見た時は鳥肌立ったね。
俺は前世のある程度の知識があるからできる物も喜助は己の考えと好奇心と行動力でそれをこなした。
そしてあの日俺が剣の天才と言われるようになった事件、中級大虚の出没。その日から喜助は備えを重要視するようになり、あらゆる可能性を考えあらゆる対処法を備える。
織姫ちゃんに戦線外通告を言い渡したということは単純に女だから心配だからとかじゃない。ってかそんなやつじゃないしな喜助は(失礼)
つまり戦場に出られちゃ困る…つまりは
回復ポジは前に出るべきじゃないし、もし惣右介が
その可能性に備えたという事かも…?
「まっ、いいか。考えてもわかんないし」
────────────
数体の成体の反応に伝令神機が鳴り響く
出現の合図だ
「およ……早いな」
「おやまぁ……大量ッスね」
恋次と茶渡の修行を見守っていた俺らはいっせいに上を見上げる
しかも、ただの破面に紛れて実験体と似た気配も感じる。
「ダメだってんだろ!!てめぇはここで休んでろ!!」
そう大きな声が聞こえ視線を移すと
「し、しかし……!」
ボロボロで立つこともままならない茶渡とそれを押え付ける恋次
それに近寄った俺は恋次の肩を軽く押すと__
「 いってぇぇぇぇ!!」
っと肩を押えてバタバタと地面をころげ回る
「ほら、恋次も怪我してるじゃん。お前もダメだよ」
「先生!!いや今の怪我してるところさらに押されてあんたのせいで悪化したんすけど!?!?」
「声でっか」
恋次は先程の修行で茶渡の攻撃を肩にまともにくらいそこからそれを庇うようにして戦っているし脂汗も流していたのを見逃さなかった
「後で鉄斎にでも直してもらえ。にしても__」
俺が尸魂界に行っている時に攻めてくると思ったが、違うようだ。
何か__
「とりあえず俺と喜助で行くお前らはここで待機。さぁ喜助__久方ぶりに組もうか」
「仕方ないッスねぇ」
喜助は天才という話をしたと思う。
あらゆる想定に備えて__ってね。
でも喜助は俺に似た。
俺があげた周りの霊子を吸い取り放つ霊銃を懐にしまったのを見た。
今の喜助の顔、俺は長年見てるからわかる。新しいものを早く試してみたいという顔をしている。
己の発明品や新しい武器をしかも出来損ないとはいえ最上位大虚級に相当する敵との戦闘で使って試そうとは___さすが俺の弟。俺の方がよく変に見られることも多いが、お前もお前でやばいな喜助。
___________
「なんだそれは……!」
虚閃の二十倍の速さの攻撃__
だが喜助はやられた振りをして攻撃の癖を見切り相殺して見せた
「もう効かないッスよ。いやぁ!
相殺できぬように今度は最大威力の虚閃を放つが喜助はそれを片手で止める
その片手に握られていたものは__
「これは霊銃。名前はダサいッスけど凄い機械でしてねぇ……霊子で構成された攻撃はほぼ確実に吸収でき___弾丸以上の速さで放出する」
喜助は銃を構え銃口からは吸い取った霊子が固まり膨らんでいく
ものすごい音と共に煙に包まれ落下していく成体を見ながら口笛を吹く
ただ霊銃で吸い取ったとしても全て吸い取れるわけじゃないしタイミングも合わせないといけない。
しかも普通の銃と似てしっかり構えないと肩が外れたりする。いつも同じ反動ではなく吸い取った量によって反動も変わるが喜助は肩を外すこともなく平然と反動を殺した。
ミスなくこなす喜助、流石かっこいいねぇ
「さて______俺もやるか」
俺は傍観していたが実は二十体程の成体、しかも霊刀を持ったやつらに囲まれていた。
ただ出来損ないだけどこの数は___
「俺は浦原維助__弟に負けたくないんでね。いい見世物になってもらおうじゃん。よろしく」
挿絵はいる?
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あった方がいい
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無くてもいい。
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どちらでも