司「〇〇を抱いたんだが」類「は?」 作:絹ごしのオカラ
前回のアンケは上から
えむちゃん
穂波ちゃん
志歩ちゃん
一歌ちゃん
です。わかりづらかったかな…?
「やっぱり寧々だけじゃないって本当なんだね…信じたくないけど」
「うむ、これは志歩の話だ。志歩のことはわかるか?」
「司くんの妹さんの幼馴染だっけ?というか、そんな…なんというか形容し難い関係の女の子を良く抱いたね」
「オレはスターだ。スターたるもの、できるだけファンの願いを叶えるものだ。だから志歩を抱いたのだ」
「まるで志歩くん?であっているのかな?が君に抱いてくれって言ったみたいな言い草だね」
「まあ抱いてくれとは言われてないが…
「ふーん…って事はえむくんとか白石くんみたいな元気なタイプの娘なのかい?まあそれなら…納得とは言い難いけどそんな感じでもおかしくないな」
「いや?志歩はわりかしクールなタイプだぞ?まあ
「はあ!?クールなタイプの娘なのかい?」
「ああ。それと『ツンデレ』という感じでもあるな。そもそも寧々とのシナジーを感じて志歩の話を持ってきたわけだし」
「えー…寧々と似たタイプって…寧々可哀想だな」
「まあ志歩を抱いた後に困っていることは…そうだな、すぐデートに連れて行かれそうになることだな」
「これまた健気…可愛いじゃないか…」
「そうだろう?志歩はかわいいのだ。昔から皆の前では一歩引いているものの、2人になると甘えてくるようなかわいいやつでな」
「なんで…なんでそんな健気で可愛い娘が毒牙に…理不尽だろうこのセカイ…」
類の嘆きには同意するばかりである。なんでこの頭【キラッ⭐︎スター】がモテるんだ?
この世の中の理不尽さを嘆くのは持たぬ者である、という話を聞いた気がするが当たり前のことだろうと思うのだ。そしてこの場ではその
「はあ〜…まあホントに可哀想なその志歩くんはどういうふうにデートに誘ってくるんだい?」
類の問いに司は少し考えるそぶりを見せる。一生考えてろ。
「そうだな、1番直近だと…昨日だ。昨日はショーの練習が休みだったろう?だから咲希のためにも直帰しようとしたんだが…」
「ごめん司くん、話の腰を折ってでもききたいんだけど妹さんも抱いてたりしないよね?」
「何を言っている。咲希は妹だぞ?そんなわけがあるわけないではないか」
「ああよかった。友人…友人?が人類の禁忌に抵触していたら僕はどうしたら良いかと…」
「おいなんで友人で迷ったんだ?」
当たり前である。最低でも二股をかけている&交際する気がないなんてヤツの友人なんて困るし言いづらいことだろう。類の迷いは当然のことなのだ。
司はふん、と鼻を鳴らして話を続ける
「まあいい…それで昨日の帰り道、俺の帰宅ルートに志歩がいてだな。志歩は俺を見つけるやいなやガッと腕を組んでだな、『司さん、私新しい服が欲しいんです。私に似合う服を選んでください』と言ってきて服屋へ連行されたな」
「……ほとほといい子じゃないか…少し強引にでもいかなきゃ君は靡かないだろうしねえ…いいデートじゃないか。たのしかったろうね」
「いや、正直微妙だ」
「最低だねぇ!?」
類の絶叫が教室に響く。司は五月蝿そうに表情を曇らせた。
お前にはその権利ないぞ。
「なんだ類、うるさいぞ。もう少し静かにきけんのか」
「お前こそうるせえよ!?!?健気な歳下女子のアピールを微妙とはなんだこのダボハゼめ!!!!!」
類、キレた!!(2回目)
至極当然の反応であり、類は悪くなく、
「落ち着け、類。キャラが宇宙の彼方へ飛んでいっているぞ」
「ホントに君人の心あるかい?」
「勿論、人一倍感受性は豊かだと自負しているが」
「感受性というか人としての常識が欠けているけどね」
「何をそんなに怒っているのだ。微妙だと言っただけだろう」
「それにキレてんだって言ってんだろ!!!」
「だから落ち着けと…微妙なのにはちゃんと理由があるのだ」
「逆に理由なしに微妙とか言ってたらドン引きだよ。むしろ理由あってもドン引きだよ」
「途中で俺が置いて帰られたと言ってもか?」
「愛想尽かされてるじゃんやったあその調子で寧々にも愛想つかされてしまえばいいのに」
「なんてこと言うんだこの野郎」
全面的に類に同意である。
「まあちゃんとその後釈明のメールがきたのだが」
「ふうん…なんでだって?」
「好きすぎて無理、だそうだ」
「Damn it !!!」ドンっ!
類さん、迫真の台パン絶叫。
「なんだなんだよ全然
「まあなんでそんなことになったかと言えばな。俺は買い物ついでに志歩に似合いそうなヘアピンを買ってやったんだが…そしたら志歩がお礼に何かしますよ、というからな…」
「ツーショットでも撮ったのかい…?」
「いや、唇をいただいてお前のキスで充分だと言った」
「fuc⚪︎in shit!」ダァン!!
類さん、先程以上に強烈な台パン。世界獲れる威力だと思います。ガクガク。
「なーにをキザなとこやってんだこの無情タラシめぇ!!今すぐ将来をNo.1ホストに変更しろぉ!!」
「何を言うか俺の将来は絶対に揺らがん。俺の将来は世界一のスターになるという一択だ」
「…もういいよ…ああなんで志歩くんはそんなに君のことが好きなんだ…」
「ふむ、やはり志歩を抱いてからなんだがなぁ…」
「どんな抱き方したらそうなるんだいホントに…」
類はいい終わりハッとした。しまった、別に聞きたくないのに──
「そうだな、志歩を抱いたときはだな」
「やってしまったぁ…」
地獄、はいりまーす。
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夏の暑い日。志歩は、アイスを買いにコンビニへ向かっていた。うだるような熱波を感じ、志歩には汗が滲んでいた。
「ほーんと…あっついなぁ…」
汗を拭いながらぼやく志歩。暑さによって頭は働いていなかった。
普段よりもボヤけた思考。しかし、前から歩いてきた人物を目にした瞬間志歩の頭は急回転を始めた。
前から歩いてきたのは幼馴染の兄であり、実は幼き頃から慕っていた所謂初恋の男、天馬司であった。
近頃志歩は咲希の復帰を機に幼馴染達と仲直りすることができた。そのため、幼馴染達と昔のように出かけたり、バンド活動に夢中になったりすることがてきている。
が、昔のように幼馴染たちと接する機会ができたということは、昔のように司に会うようになったということだ。咲希はよく天馬家にバンドメンバーを招待する。そのため、司とは顔を合わせ、話し、接するようになった。すると志歩の中で忘れていた、失ったと思っていた淡い恋心。それを再発させるのは容易なほど、久しぶりに接した司はカッコよくなっていた。
つまりは現在、志歩は司に恋する乙女である。自分がそういうキャラでもないのは百も承知だが、汗だらけで薄着の姿など、見られたくないというのが乙女心だ。
志歩が思考の海に沈み、どうやって司に気付かれないようにするか考えていた間に、ターゲットは目の前に来ていた。
「お、志歩ではないか!奇遇だなぁ!」
「へぇっ!?つ、司さん!?」
しまった、と志歩は内心で歯噛みする。自分が思考の海に沈んでいるせいでこんなに近くに寄られていることに気づかなかった。せめてもの抵抗に少し後退り、早めに別れようと決心する。
「こ、こんにちは司さん。ど、どうしたんですか…?」
「いやあ暑くてしょうがなくてな!冷たいものを買って来たのだ!志歩はどうしたんだ?」
「わ、私もアイスを買いに…」
よし、これで会話を打ち切ろう。汗くさいなんて思われたら死ねる。そんなリスクを犯さないためにも、今すぐ撤退を──
「そうなのか!それなら今から俺の家に来るがいい!かき氷を作ろうと思ってシロップも買ってきたのだ!」
え。
と志歩が司の横を抜けようとした瞬間、司は志歩の手を取り歩き出した。
しれっと恋人握りで。
天馬家に連行されている間の志歩はずっと嬉しいような手汗で恥ずかしいようなこんな格好で大丈夫かという不安のような不思議な心持ちでいたが、握る手に意識はいってしまい、振り払うという選択肢はついぞ頭に浮かぶことはなかった。
「ほら、冷たいジュースだ。今かき氷を削るから待っていてくれ!シロップは何がいい?」
「ブルーハワイで…」
結局、天馬家に連れてこられてしまった。司がガリゴリと氷を削る音のみが響くリビング。今咲希や天馬家両親は出かけているらしく、この家にいるのは志歩と司のみである。
志歩は内心ドキドキであり、汗はいまだに流れている。
勿論クーラーはしっかりついており、司はタオルも貸してくれた。司の私物だというタオルで顔を拭くとき、いつもより長めに拭いてしまったのは内緒だ。
クーラーや汗を拭うものがあっても、好きな人の家、自らが汗だらけであるという状況では志歩の汗は止まらなかった。
「ほら、ブルーハワイだ!俺はいちごにしたぞ!」
するとカキ氷を2つ持った司が机にやってきた。礼を言って受け取り、
青色のシロップに染まった氷を一口。冷たくて美味しかった。
「美味しいです…」
「そうか、それはよかった!暑い中歩いてきたから尚のこと上手いな!」
それから、司は自分に色々話を振ってくれた。咲希のことを聞かれたことが1番多かったが。カキ氷が無くなった後も、話は終わらなかった。志歩は幸せであった。想い人と2人、まったりと話す時間。心配していたことなど忘れ、この時間がずっと続いてくれ、なんて思ったりもした。
しかし一気に流れがかわった。話の流れで司が恋愛の話を振ってきたのだ。司が語ったのは、後輩や同じクラスの女子に告白された話。ショーのファンレターの中にラブレターが入っていたこと。それは自慢なのだろう。彼はスターを自称しているし、惚れられて当たり前、みたいな軽いノリで話したのかも知れないが、聞いている間志歩には焦りが募る。
「いやあ俺を好いてくれるのは嬉しいことなのだが…最近疲れてしまったなあと…俺はどうするべきだと思う?」
なんて。こっちの気も知らない想い人は呑気に相談なんかしてくる。こっちはこの何分か、女性の話で気が気でなかったというのに。
「…しりません」
「ははは、そうだよな。他人に相談しても仕方ない」
志歩は、露骨に不機嫌になった。なんだか、子供扱いもとい妹扱いされている気がしたからだ。
何度も繰り返すが志歩は司に恋する乙女であり、子供扱いなんてまっぴらごめんなのだ。志歩本人に自覚はないかも知れないが可愛く片頬を膨らませ、ぶすーっとした態度がわかりやすくでている。そして、ソレは他人の機微を察することに長けているスターにはお見通しだった。
「なんだ志歩。拗ねているのか?」
ニヤッと。深い笑みを浮かべて志歩を煽る司。それに志歩はぼっと顔を赤くして反論する。
「…そんなことないです。モテて羨ましいですね」
志歩はできるだけぶっきらぼうに言ったつもりだが、動揺した精神状態では嫉妬心を隠すことも叶わず。その返事でさらにスターは笑みを深めた。
「ほぉ、そうかそうか。なら、もう少し話を聞いてくれ。アレはだな、とても美人でスタイルの良い女性に告白された話なのだが」
ぱしん。
志歩が手で司の口を塞いだ音だ。
「…別に、嫉妬とか。面白くないとか。そういうことじゃないです。不快なだけです。なんで、もうその話題やめてください」
志歩はそっぽを向きながらそういった。その顔を真っ赤であり、志歩自身もやってしまったと内心思っている。
そんな所を
「志歩は相変わらず素直ではないな。自分以外の女の話が気に食わないならそう言えば良いのに」
「…そんなんじゃないです」
「ふむ?これでも素直にならないか。なら、こうしよう。志歩が素直になったら
ごくり。
志歩は生唾を飲んだ。既に想い人の顔が目の前にあり、頭は暑さとこの状況によってオーバーヒートしている。そんな状況でも、精一杯できる抵抗を。
「…好きなんかじゃないです。ご褒美なんて…いらないです。好きなんかじゃ…
チュッ。
憎まれ口を叩こうとしたその口を、逃げ道を作ろうとしたその口を塞がれた。
そして更に深みへと堕とす一言。
「
もう無理だった。志歩の理性は溶けてしまった。
この誘惑に対して志歩がなんと答えたかはいうまでもないだろう。
ただ、このあと志歩は幸せに包まれながら自らの本音を❤️マーク付きの媚びた声で連呼することになり、しっかりと
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「とまあこんな感じでな。志歩はそれ以降可愛いアピールを続けてくるわけなんだが」
「うむもうなんもかんも君が悪いねだから死ぬしかないじゃない?」
辛辣な一言である。いいぞもっと言ってやれ。
「…真面目な話、君が彼女のフィルターをとっぱらってしまったんだ。諦めて受け入れるしかないだろう」
「そうか…諦めるしかないのか…」
司ははあ、とため息をついた。ため息つきたいのはこっちだっつの。
てか真面目にアドバイスくれるとか聖人かな?
「まあ、そうだな。これは仕方ないと割り切るか…彼氏にはなってやれんが」
「もうツッコみたくないね…」
「おいおい、何を疲れているんだ。まだまだきいてもらうぞ」
「ホントにやなんだけどなぁ…ハイハイ、次は誰だい?」
「次は──を抱いた話なんだが」
長くなったねぇ…(約5500字)
どんどん司くんがカスになっていき類くんが疲れていく…
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次に司くんが抱いた話をするのは…?
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たいやき
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アップルパイ
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お味噌汁
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焼きそばパン