司「〇〇を抱いたんだが」類「は?」 作:絹ごしのオカラ
※注意!今回、いつも以上にキャラ崩壊すごいです。今更ではありますけど、原型留めてないレベルなのでご注意ください。
「それじゃあえむの話をしていこうか」
「うん、わかってた。わかってたんだけどえむくんもかぁ……」
「なんだ、やけに嫌そうじゃないか?」
「嫌というか……やっぱり同じユニット内で二股してたんだなって……」
「二人だけじゃないが」
「うるせえ!」
「お前のほうがうるさい定期」
おかしい……本来なら言われるのは司のはずなのに……類が言われている……それにしてもやな定期だな。
「えむはだな……抱いてから抱きつき癖が少しマシになったかもしれんな……アレ? 何も被害とかないかもしれん」
「ちょっと関係が変わって恥ずかしくなったりしてるのかもね……男女の関係になってしまった以上仕方のないことだろう」
「うむ、確かに抱いた後の女性は姿を変えるな。そうだな、一皮剥けたような感じに……」
「黙れ玄人みたいな語り口を今すぐやめろド屑め……」
「え、口悪いな」
「今更じゃないかい?」
「それもそうだな」
いいのか、それで。
「もういいや、話を進めよう。えむくんを抱いた話は?」
「そうだったな、俺があいつを抱いたのは……2人で観覧車に乗った時だったか」
「え!? あの初期の!? エモいやつ!? ナニしてんだオラァ! ほぼ初対面で手ェ出してんじゃねぇ!!!」
類さん、絶好調である。
「落ち着け、類。口調とキャラが迷子だ。そもそも、お前が懸念しているようなことはないぞ」
「え?」
「実はアレからちょくちょく2人で観覧車には乗っているんだ。えむもいつも楽しそうだな」
「あーそうなの……なら安心……かなぁ?」
「というかそもそもなんで知ってるんだお前まだ加入前だろ」
「んなもんイベストを読んだからに決まっているじゃないか」
「メタいぞ。てかメインだろ、アレ」
メメタァ…。
「いい加減話進めよう?」
「脱線させたのはお前だったと思うが……そうだな、話していこうか……」
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最近のあたしはキラキラしていると思う。
司くんと寧々ちゃん、類くんの3人とショーに夢中になって、たまにみんなで遊びに行ったりして、毎日がドキドキワクワクのわんだほい。
「楽しいなぁ…えへへ」
「む、楽しいか?それならよかった」
「うん!とーってもわんだほいだよ!」
あたしと一緒に観覧車に乗っている司くん。これは最近のあたし達の約束事。
『毎週末の練習終わりに2人で観覧車に乗る』
あたしが司くんにお願いして乗ってもらえることになった。おじいちゃんとの想い出の観覧車。週末のこの時間があるとないでは大違いだ。
司くんはいっつもキラキラしてて、眩しい。スターになるんだーっていっつも言ってるけど、あたし近い将来あっさりなるんじゃないかと思ってる。
「いつものことだが、いい眺めだな!」
「…ッ!うん!そうだね!」
あたしの方をみた司くんの表情。キラキラと輝いててつい目を奪われちゃった。まるで宝石みたいなピカピカ。
あたしは小さい時から色んな宝石を見てきたけど、それよりずっと輝いていた。
「ほしいなぁ…」
「ん、何か言ったか?えむ」
「ううん、なんでもないよ!あ、そろそろ終わりだね!」
「お、もう終わりか!相変わらず早く感じるな!」
「そうだね!いっそのこと観覧車をバーン!っておっきくしちゃおうかな?」
「ほほう、それはいいアイデアだな!」
「でしょでしょ〜!」
2人で観覧車の大きさを変えよう、なんて話をしていたら出口についてしまった。
「それじゃあ、今日もありがとうね司くん!またね!」
「うむ!来週も頑張っていくぞ!」
「おー!」
これも毎週恒例になった2人の掛け合い。付き合ってくれた司への感謝を述べ、来週の公演に向けて気合を入れる鬨の声をあげる。これで「鳳えむ」の1週間は終わるのだ。
それは儀式。或いは様式。
明るく、活発で天真爛漫。ワンダーランズ×ショータイムの元気1番の「鳳えむ」からその週の経営状況をまとめ、次週への対策を打ち出し営業をかけ、「笑顔」のために『利益』を考える『経営者』になる。
「はは…」
そんな自分がほとほと嫌いだ。
そんなフェニランが、
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
「なぁ、えむ」
「なーに?司くん」
ショーの練習終わり。類が演出のアイデアを爆発させウッキウキの悪い笑顔で帰っていき、寧々はそれを青い顔して追いかけて行ったため司とえむの2人である。次のショーの安寧は寧々に託された。頑張れ寧々!負けるな寧々!あと司吹き飛べ!(私怨)
とまあ、以上の理由で2人だけが残って片付けをしていた。
「あの類の笑顔…嫌な予感がするんだがどう思う?」
「うーん…あたしはとってもわんだほいなことになる気がするよ?」
「まあ被害を受けるのは主に俺だろうからな…だが寧々が止めにいったということは…ちょっとホントにヤバいのではないか?と今から震えてるんだ…」
「うーん…あははは…」
正直、えむも今回はヤバそうだなと思っている。演技がくずれ、冷たい仮面が顔を出しかけるほどに。しかし目の前にいるのは意外と人の機微に鋭いスターである。見逃しはしなかった。
「…なあ、えむ。気のせいならそれでいい。不快にさせたら申し訳ない。が、俺はお前に言いたいことがある…というか、聴きたいこと、だな」
「…なにかな?司くん」
「最近、えむがわからなくなる時がある。そしてそれを感じるのは決まってフェニランの中だ」
「……」
「神高で俺にタックルをかましてくる時。たい焼きを頬張っている時。4人で何処かに出かけて遊ぶ時。お前の笑顔は…とってもわんだほいだ。でも、フェニランの中にいるえむは…なんだか、笑顔の仮面をつけているようだ」
「………」
「さっきも言ったが、あくまで俺の勘違いだと言うならそれでいい。ただな、えむ」
司はえむの頭にポン、と手を置いて微笑んだ
「オレは…オレたちはお前の味方だ。なんだって聞くし、なんだって協力する。オレたちは4人でワンダーランズ×ショウタイム。一心同体、一蓮托生、運命共同体だ。えむが背負う荷物はみんなで4等分に。それでも話しづらいって言うなら…」
光り輝く笑みを浮かべて、スターは笑う。
「無理矢理にでも聴き出してやる!!覚悟しろ、オレたちは甘くないぞ!!」
それは救い。或いは
遠くても光り輝く太陽は地球の者たちに暖かさと明るさを。しかし、恩恵に釣られて不用意に近づけば消滅するほどに強い熱と光。照らす光と焼き焦がす光。二面性を併せ持つのが太陽だ。
司は自身のことをスターだと言う。しかし彼の光は強すぎた。人々を照らす光は熱を持ち、常闇を照らす強い光。そう、
きっと彼女は戻れない。不屈の魂を持ち、美しく輝く不死鳥は焼け落ちた。
天馬司に会う前の鳳えむには、もう2度と戻れない。
「…ねえ、司くん」
「どうした、えむ」
それでも。えむは話そうと思った。だって話を聞いてくれるから。聞いてくれるということは、司は自分を想ってくれるから。
「あのね、あのね。
「うん?どういうことだ…?」
「いつからかね。フェニランにいると景色が濁ってみえるの。キラキラ輝いてたはずの、私の大好きなフェニランが濁って見えるの」
「ふむ…」
彼の相槌一つが嬉しくてたまらない。己を見据える瞳、真剣な表情。全てがえむにとって魅力的だった。
「明確な時期とかはわからないんだけどね。きっかけはフェニランの経営管理を一部任されるようになったことだと思うんだ。
えむは、止まらない。動き続ける口とは正反対に表情は苦笑いで固まっている。でも言葉は止まらない。まるで吐き捨てるようように、呪詛の言葉を吐くように。
「フェニランの経営に関わらせてくれたのは嬉しかったんだ。でも、簡単なモノじゃなかった。さっきも言ったけど難しくてさ…いっぱい、いっぱい考えたの」
「投げ出そうとした。逃げ出そうとした。けど、フェニランを失えばあたしは壊れる。そうなれば私が『鳳えむ』になっちゃう」
「だからといって、どうすれば–「もういい」…え?」
「もういい、お前が誰なのか、そもそもお前がどう言う状況なのかも今は気にしない」
「そ、そんな…いや、そうだよね。『私』じゃなくて『あたし』のことが好きなんだもんね。『私』のこんな長ったらしい話なんて…」
「別に気にしない、と言ったろう。たとえお前がえむじゃないのだとしても、俺の目に映るお前は俺の仲間、ということに変わりはない」
司は断言した。自分も仲間だと。かけがえのないモノだと。
しかし、今のえむには響かない。
「(違う…)」
頭に浮かんだのはそんな言葉。今のえむも仲間?かけがえのない?そんなの知らない。
今のえむは敏腕経営者のようにリアリストであり、ただの言葉を鵜呑みにできるほど素直ではない。
司の言葉は慰めにしか聞こえない。司がいくら心から言葉を紡いでいても、歪な氷は綺麗な溶け方はしない。一度でも曲がった針金は二度と元通りにはならない。
だから、知らない。
「うん…。ありがとね、司くん」
故にこれ以上は無駄だと判断した。
この話を切り上げ、業務に戻る。えむはそのつもりで席を立とうとする。
「まあ待て」
が、司は手を掴んだ。
「…なに?」
「なんで勝手に話を切り上げる?まだ俺の話は終わっていないが」
ここで司のまだ
「…また今度聴くね、それじゃ、私今からお仕事があるから」
「だから待て。まーてまてまて」
♪せーかい解体10秒前♪
「しつこいってば」
「なんと言われようと離さんぞ。お前がちゃんと話を聞こうとするまではな」
「いい加減にして?」
「いい加減にするのはえむの方だ」
えむは痺れを切らし、力強く振り払おうとした。しかし、ガッシリと握られた手は振り解けない。
「(司君も男の子なんだな…ってそんな場合じゃなくて)」
「…もういいか」
「え?ふぇっ!?」
司はえむを抱き上げた。所謂、お姫様抱っこというやつだ。
「えっ、ちょっ、司くん!?こ、こういうのはビックリするから、ま、待って」
「またん」
司はえむを抱き上げたまま器用に扉を開けてズンズンと歩いて行く。向かう先は勿論、
「えっ、ま、ま、まさか!?ちょっ、それはダメじゃない!?そ、そんな無理矢理だなんて、そんなー「おや?嫌か?」
司のスタースマイルが炸裂。えむ(氷)にはこうかばつぐんだ。
「…や、優しくお願いします…」
「約束できんな。お前をわからせるためにこんな強引にやってるし」
「ぴぇ…」
試合終了。
ちなみに、行為の途中でいつものえむに切り替わるも、司の経験に適うはずもなく撃沈したらしい。
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「とまあ、こんな感じで…ずっと類にも相談したかったんだが…なかなか難しくてな。類もえむ…いや、氷えむには優しくしてやってくれ」
「いやいやいやいや無理無理無理無理」
「む?お前がそんなに器が狭いやつだとは…」
「いやそうじゃなくて。えむくんの多重人格には向き合っていくのは勿論だけど。そうじゃなくてだね?」
「それは頼もしい。それじゃあなんだ?」
「いや、あのね?アウトじゃん」
「…何が?」
「いや。完全にレ○プじゃんて」
「おいライン越えだぞ」
健全な話なのでそういうのはやめていただきたい。
「…まあいいか、いちいちそんなこと言ってたら他のみんなもそうだな…。それで?もう1人のえむくんといつものえむくんとは上手くやれているのかい?」
「勿論。というか、ヤる時は氷えむから求めてくる方が多いぞ」
「いやそんなことはきいてないんだよね」
めちゃくちゃ余計な話である。
「まあ大丈夫だと思うぞ。普段のえむも氷えむも向き合っているようだし…経営の面では冷酷な視点も必要だし、上手くやれているようだ。俺たちが上手くやれれば大丈夫さ」
「まあそれならいいけど…僕らにも手伝える事があったら頑張ろうね」
「ああ、そうだな」
なんとなくエモい雰囲気にはなっているが、要は司が最低という話である(過言)
「よし、それじゃあ次の話だが」
「もういいよ…。色々情報出てきておかしくなりそうだし。」
類さん、お疲れ。
ッスー…お久しぶり…ッスネー…
すいません、サボってました。また頑張ります…!
今回えむちゃんが二重人格になったりいつも以上に雑だったりしたけどスイマセン許してください、なんでもしますから…(なんでもするとは言ってない)
次の被害者は?
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まふゆ
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奏
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絵名
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遥
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みのり
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愛莉
-
杏
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こはね