主人公の建(たける)くんは自由です、いつも。
さやかちゃんと仁美ちゃんは待ってくれていて、学校には普通に何事も無くつけてよかった。また、建君が居るんじゃないかとひやひやしてたけどよ流石に学校にまでは介入してこなかった。
むしろビクビクしている私を見たさやかちゃんに
「挙動不審で可愛いよまどか~」
と抱きつかれて撫でられました。トホホ……。
チャイムが鳴りいつものホームルーム、先生が愚痴をこぼした後転校生の紹介みたい。
「「そっちがあとまわしかよ……」」
うん、確かにねさやかちゃん……あれ~?今ハモった?どこかで聞いたような声が混ざったような。
何て考えていると……女の子が入ってきた。スッゴい美人な娘だった。
「暁美ほむらです、よろしくお願いします」
カッコいいなぁ、名前も何か燃え上がれ~って感じで……でも何処かであの娘をみたような。
「夢の中だろ?」
ああ、確かに……えっ?……って何で隣の席に建君が!?学校は聖域なんじゃないの!?
「人聞きの悪いこと言うなよ、まるで俺を悪魔か何かみたいな言い方して……泣くぜ?」
いやいや、って言うか私の隣の子は「それよりあの転校生も要チェックだぜ?」……話きいてよぉ~。ってあの娘も?
「あの娘はな、<魔法少女>だ」
「え?」
私が彼女に目を向けると目があった。
何か少し怖いよ……ねえ建君、私はどうしたら……っていないし!いつの間に消えたの!?……あ、置き手紙。
<辛いとき、悲しいとき、空を見よう?
きっと心が晴れるよ
空に虹がかかると、気分が晴れる
辛くても、悲しくても、虹は僕達を照らしてくれる……
だから、諦めず生きて行こう
つまり何が言いたいかと言うと……Good luck!!>
……私はホームルーム終了後、周りの制止を振り切ってダッシュしゴミ箱にダンクシュートを決めた。
<sideほむら>
一体どうなっているの……今までの時間軸と違いすぎる。
まどかの起床時間、ぶつかってからの対応、そしてさっきのあの子の動き……最初はインキュベーターの可能性も疑ったけど、あいつらがそんな事をする理由が無い。やはり今朝の彼か。
あれのせいでまどかに警告することが出来なかった。
調べる必要もあるけど……先にまどかとインキュベーターの遭遇を防がないと。
<sideさやか>
私らは今ハンバーガーショップで話題に花を咲かせていた。
「いや~まどかさんマジ半端ねぇっすわ~」
「あれの事はもう忘れてよ~」
あれとはまどかの見事なダンクシュートの事だ。普段とのギャップにかなり噴き出してしまった。
「格好よかったですよ、まどかさん」
「うぅ、あんまり嬉しくない……」
あちゃ~いじりすぎたかな?……うん、話題を変えよう。
「そう言えばさ、転校生ヤバかったよね」
「文武両道な麗人で、とても真面目そうな方でしたね」
「……うん、そうだね……あの娘こそカッコいいよ」
「いや~見習いたいもんですわ~」
「ウェヒヒッ、無理だと思うよそれは」
「なんですとぉ!?」
よし、多少は回復したみたい。良かった。
「あ、ではそろそろ私お稽古の時間ですので」
「ああ、そうか。上流階級は大変ですなぁ……小市民で良かったわ~」
「それほどでもありませんわ、ではごきげんよう」
さて、仁美帰っちゃった……どうしよっかなぁ、予定ではCDショップなんだけど。
「このあと、どうする?まどか」
「私はさやかちゃんに任せるよ」
「ならさ、CDショップに寄りたいんだけど……」
「上條君?」
「あーうん、まあね」
流石まどか、私の事を良くわかっていらっしゃる。
恭介には……元気になってもらいたいし。
CDがその助けになると良いな。
「じゃあ行こう」
「おう、まどかと一緒にレッツゴーだ!」
「おー!」
(おー!)
ん?…………幻聴?確かに今二回聞こえた様な……まどかは普通に外に向かってるし……やっぱり聞き間違えかな。
<sideまどか>
さやかちゃんとCDショップに行くことになった私は、何となく気になった曲をヘッドホンで聞く。やっぱり音楽って偉大だよね。
(たすけて……)
えっ?だれ?誰の声なの……。
(たすぎゅぷいっ!)(おい、来ようが来まいが絶対耳貸すなよ!)
ええっ!ちょっと、建君!?
……何か起こってる……行かなきゃ!あっち!
「? まどか?」
多分このあたりだったと思うんだけど……。
あ、いた建君だ!建くーん!
「あーやっぱり来るんだ?めんどくせぇ」
え~?酷いよ、そんな言い方ぁ……。
「実際面倒だしなっ……と!!」
と、突然凄い音と共に建君がいた所が穴ぼこに!!
そして、建君はこっちに……あのぉ、近いんだけど。
「これが(俺が)一番安全なんだよ、細かいこと気にしてると禿げるぞ」
禿げないよ!もう……デリカシーが無いよね。
……って何でだま……!?暁美ほむらさん……?
何でこんな所で……じ、<銃>持ってる!本物!?
「魔(鉄)砲少女だからな」
それ冗談じゃすまないよぉ!?
「とりあえず話し合いたいしな、お前を盾にしようか」
こんなの絶対おかしいよ!!
「成せばなぁ~る!!」
いやぁ!助けて!さやかちゃぁん!!
「……とそうもいかなくなったな」
え、なにこれ?壁も柱も歪んでる!?
「まどか!」
さやかちゃん!?
「これも貴方の狙いなの……?」
「黙秘」
「貴方は!」
暁美さん!その怒りは良くわかるけど今私盾だよ!死んじゃうよぉ!
何て言ってる間に何かに囲まれてる!何あれ!?
「ま、まどかぁ?あたしらとんでもないことに巻き込まれたんじゃあ?」
うん、さやかちゃん。私もそう思うの。
「んじゃ暁美さんの実力拝見しようかね?俺はこの娘ら盾にして耐え忍ぶから」
「酷いぃ!理不尽だぁ!!」
「この外道!!」
私はもう、何も言う気力が無かったから黙ってよう……黙って建君にさやかちゃん共々抱き締められてるよ、うん。
暁美さんは強かった、突然消えたと思ったらいろんな銃をだしたり爆弾を爆発させたり……おおよそ<魔法少女>では無かったけどべらぼうに強かったです。
あ、世界が戻っていく。
<sideほむら>
「あら、私の助けは不要だったみたいね」
「! 巴マミ」
「私の事を知ってるのね」
「……有名ですから」
「貴女みたいな強い人に知られているなら光栄ね」
巴マミがこのタイミングで来るなんて……どうしましょう。
恐らく<あの男>が全部仕込んでいたんだとしたら厄介ね……彼女が彼の味方なら明らかに不利だもの。
「さて、説明して貰いましょうか……そこの貴方!」
えっ
「!? バレていたか!まどさやシールドは未完成だったようだな……。」
「何だそのネーミング!?」
「あれ、何で私の名前」
突然銃声が響く。マミがマスケット銃を上に向けて撃ったのだ。その表情には怒りと敵意があった。
「貴方はキュゥべえに対して暴行を振るった、何者かは知らないけど、それは許容できないわ。でも、私も人は撃ちたくない。その子達を解放し早くこの場を立ち去りなさい!」
「むむむ……どうやらこれまでの様だな。ほら、あんたらは自由だ……好きなとこへ行き、好きに生きな……」
「今度はあたしらはヤックルか!」
「建君はどうするの?」
「そりゃもちろん好きに生きるさ」
そう言って彼は走り去る間際私にだけこう言った。
(後は頑張れ)
(えっ?)
気がついた時には気配が消えていた。
……分からない、最初は邪魔者なのかと思っていた。
ここに来たとき彼は既にキュゥべえを武器を持って殺し回っていた。私が近づいた時突然私に武器を構え、近づくと殺すと殺気を出してきたので戦闘になり……タイミング良くまどかとさやかが現れ、あんな事になった。
今までの時間軸では、基本巴マミから敵意を持たれていた。でも今回はそれを彼が実践している。お陰で私は二人を守った功労者としてマミに好意的に見られている。そして最後の言葉……。
もしかして彼は私を……いや、まだ分からない。もっと、彼について知らなくては。
(ボクと契約して魔法少女になってほしいんだ!)
結局これは防げないのかしら。
これが主人公の絶対無敵の力!
ヒロインシールド!!ホムラチャンには効果抜群だ!
……一番の利点は女の子を公然と抱きしめられる所ですね(ココカライナクナレー!