鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ:リメイク! 作:アインスト
長ったらしい前書きはいらないだろうからさっさとほんへ、はーいよーいスタート(棒読み)
突然だがみんなは"人生の分岐点"ってやつに出くわしたことはあるか?
俺、楠上 刃(ジン)は今まさにその分岐点ってヤツに出くわしてる。
事の発端は仕事終わりにプラモデルを買った帰り。
ふといつもの帰り道ではなく気分転換に遠回りするルートで帰っていた時のことだ。
いつもは見ないルートなもんで新鮮な気持ちになりながら新作のプラモデルを買えたことにホクホクとしながら帰っていたんだが・・・視界の隅から爆走する犬が見えた。
さらにはその犬の後ろに必死に追いかける女の子。
おおかた暴れん坊犬様を静めるために追いかけているんだろうが・・・流石に間が悪いことになっていた。
やっとのことで掴まえたんだろうがその女の子と犬の背後からクラクションを鳴らしながらトラックが迫る。
向こうからしたらいきなり飛び出してきちゃったもんだから止まりようもないのだろう。
けれども人間不思議なもんで、考えるよりも先に身体が動き出したんだ。
助ければ間違いなく死ぬとわかってても。
後悔するような人生だけは死んでもごめんだった。
そうしてトラックよりも速く駆けつけて女の子と犬様を突き飛ばすように公園の方へ。
何か言いたそうな顔をしているがもう遅い。
そうして俺は次に食らったとてつもない衝撃によって意識を手放したのだった・・・。
※※※※※
・・・それから何分、何時間経っただろうか。
俺はあの時確かに───死んだ。
間違いなく死んだ。それもかなりの衝撃だったから無事でしたなんてことはないはずだ。
そうであるなら・・・今俺のいる場所は何処なんだ?
こう、地に足つかずのような感覚というか・・・ふわふわしてるっつーか・・・。
そうしてぼんやりと考えていると背後から女の声が聞こえてくる。
・・・背後からどうのっていう縁多すぎだろ。
「ホンットごめんっ!!」
一発目から謝罪をかましてきたぞ。
なんだなんだと振り向いてみれば・・・まず間違いなく俺が生きていた世界ではありえないような美人さんが90度腰を曲げて頭を下げていた。
「あ、いやーあの、とりあえず頭あげてくれませんかね?なんかこっちが申し訳なくなるし・・・」
「そうなんだろうけど今回のキミの死因、私が原因なのよ・・・」
「へ?」
その後よくよく経緯を聞いてみればどうやらこの目の前にいる美人さんは神様らしく、その神様いわくその人一人一人にはおおまかな人生が綴られた書類があるそう。
で、亡くなってしまった人々の書類をぜーんぶ処理するためにシュレッダーにかけていたんだけどどういう訳かまだ生きてる俺の書類が混じっていてそれで間違って・・・ということらしい。
「・・・ちょっと書類管理ガバガバ過ぎませんかね」
「いや、ホントごめん・・・まさかまだ生きてるキミの書類が混じってるとは思わなくて・・・」
「まぁ・・・ミスは誰でもありますし仕方ねぇっすよ。それに俺、後悔するような人生じゃなかったし。最期あれだけど」
「そっ、か・・・そういえばキミが助けた子供は無事よ。ちょっと膝を擦りむいたくらいだけで」
「それなら良かったっす。まぁ・・・突き飛ばしたのは悪いなとは思いますけど。それで・・・俺、このあとどうなるんです?やっぱり昇天?」
「やけに冷静だねキミ・・・まぁいいけど。確かに本来であれば天寿を全うした魂は審判にかけて輪廻の理に戻すんだけど・・・キミの場合は例外的過ぎ。こっちが悪いからね。そこで・・・キミに提案があるんだけど」
「提案、っすか?」
この神様、やけにいい笑顔で言うな。
で、神様が言うには今回のお詫びとして元の世界では生き返ることはできないけれど"別"の世界でならそのまま転生させてもらえる、らしい。
「どう?悪くないと思うんだけど」
「確かに魅力的な提案っすけど・・・具体的にはどんな世界に飛ばされるんすかね?」
「そうね・・・これ、前例もあるんだけど・・・」
そう言って神様は何処からともなくファイルホルダーを取り出しペラペラとページをめくる。
いやホント何処から出したんだそれ。
「例えば・・・魔法が使える世界、とか。なんならニンジャがいる世界に行った魂もあるわね」
「アイエッ!?」
「・・・お願いだからここで漏らさないでよ?」
「あいや、ニンジャと言われたら言わなきゃいけない気がして・・・てかよくそんな修羅みたいな世界に行きましたねその人。結局どうなったんです?」
「えっと・・・神づてに聞いたら主人公と度々共闘できるくらいまで強くなったらしいわよ?」
「いやホントにやべぇヤツになってる・・・で、俺が行くのは何処の世界なので?」
「そうねぇ・・・あ、これかな。"インフィニット・ストラトス"っていうらしいけど」
「・・・ゑ?」
インフィニット・ストラトスってあのインフィニット・ストラトス?
オイオイオイオイ死んだわ俺。
確かあの世界って"IS"と呼ばれるマルチウェアスーツが普及(ただし個数制限がある)しているんだっけ。
そのせいで"女尊男卑"ってのが広まったとか何とか。
それは何故か。
ISってのはなぜか構造上の欠陥なのかわからないが"女性にしか動かせない"らしい。
つまり"ISを動かせる私ら女が最強!男はISを動かせないから弱い!(意訳)"ってこと。
「・・・あの、それ俺生きていけるんすかね」
「あ、大丈夫大丈夫。そこは転生の一環として"特典"をつけてあげよう!」
「特典?」
「そう!まぁ簡単にいえば"物凄い知識が欲しい"とか"ヒーローみたいな力が欲しい"みたいなヤツ。悪い事にさえ使わないって約束できる人に付けてるの」
「悪い事に・・・ってことは前例が?」
「あるんだよねぇ・・・」
はぁぁ・・・とクソデカタメ息をつく神様。
後に聞いた話だとその特典を悪用したバカのせいでそのバカのいる平行世界が消滅する羽目になったとか。
他人事じゃねぇだろうし俺も気をつけねぇと・・・。
「まぁそういうことだからさ。あまり気難しく考えなくてもいいよ。何が欲しい?」
「そう・・・っすねぇ・・・あっ。じゃああの、俺生前"鉄血のオルフェンズ"っていう作品が好きだったんすけど・・・わかります?」
「うんうん、わかるよ。確か・・・そう、ガンダムのヤツ!で、その作品の機体を使えるようにしたらいいのかな?」
「そっすね。出来ればお願いします」
「まっかされよう!機体は・・・めんどくさいから全部でいいや」
全部使えるようにしてくれるのか・・・ここまでしてくれるとはなんと太っ腹。
「だけど機体をすぐには渡せないんだよねー・・・それを作れる人材がいないと」
「とすれば・・・あの人しかいねぇなぁ・・・マジかぁ・・・」
「ま、その辺は私に任せて。とりあえずデータを封入したメモリーデバイスをキミの持ち物に入れておくから、それを元に頑張って作って。で、お金に関しては多少困らない程度には持たせてあげる。流石に一文無しじゃ可哀想だしね」
「何から何まですんません・・・」
「いいんだよ。元々私のミスだし、これくらいはしなきゃ。年齢はちょっと若返らせてー、ISを使えるようにしてー・・・うん、だいたいの準備は出来た。最後にキミの名前を教えてくれる?」
そう言って神様は俺の目の前にサインを書くための書類を見せる。
それを受け取った俺は自分の名前を書いて再度神様に返した。
「俺の名前は・・・"楠上 刃"っす」
「おっけぃ、楠上君ね・・・よし、これで受理完了!」
「てことは・・・!」
「そう、いよいよお待ちかねの転生タイム!なんだけど・・・私のやり方ってちょーっち古いのよね。そこだけ我慢してもらえる?」
「古いって・・・?」
そう疑問をこぼしたのも束の間、神様の頭上からやや太めの縄が垂れ下がってきた。
なんだろう、丁度そんな感じのトラップ的なヤツが連想されるんだけどまさか・・・。
「あ、一応ホントにこれで最後ね!転生先は"篠ノ乃束"の近くにしておくから、あとはキミが頑張って!」
「へ?」
「それじゃ、行ってみよう!」
ぐい、と神様がその縄を引っ張ると俺の足元には黒い穴が・・・って穴ァ!?
「いってらっしゃーい!!頑張ってねー!!」
「ちょ落とすなんて聞いてnギャアアアアアアア!?」
そうして俺はそのまま足元に空いた穴へ落ちていったのだった。
※※※※※
「・・・これで、よし。楠上君、願わくばキミに幸多からんことを。切に願ってるからね・・・」
※※※※※
落とされてはや数秒、視界がハッキリした頃には上空でした。
てかここ何処だよォ!?
現在進行形で落ちてるしぃ!!
とか大慌てで周辺を見渡していると下の方でウサミミを着けた女の人が浜辺で散策しているのが見えた。
・・・ちょっと待って?これ直撃ルートじゃね?
───やっべぇぇぇぇぇぇぇ!!!
「ぁぁぁぁぁぁあああああ退いてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「──んえ?えっ!?人ぉ!?なんで落ちt・・・ぐえっ!?」
「あだすっ!?」
もんどり打ちながら衝突かつ着地。
頭にコブができていることを除いては何とか無事・・・だと思いたい。
───と、そんなこんなで転生した俺。
ここから俺たちの不思議な物語が始まろうとしていたことを、今の俺には察せられなかったのだった。
次回に続く!!
リメイク版プロローグでした。
久方ぶりに書いたけれど最初に比べてかなり書き方が変わったような気がしないでもない。
相変わらずの亀更新ではありますが、今後とも多少とも暇潰しになれば幸いです。
次回は状況整理&機体制作の予定。
ではまた(´・ω・`)ノシ