鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ:リメイク! 作:アインスト
正直すまんかった。
まーたモチベが駄々下がりになっちゃったもんで・・・。
まぁ言い訳はクッソどうでもいいと思われるのでさっさとほんへイクゾー(例のBGM)。
あ、多分察しのいい読者の皆様ならお気づきだと思いますがタイトル英語回はリメイク前作品に登場した”彼”のお話です。
・・・俺は死んだのか。
唐突に死亡報告された君らには困惑させてしまうだろうが、前世ではまあまあクソッタレな生き方をしていた。
平和とはかけ離れた地で、殺し殺されるような生活を送っていた。
そこでは傭兵として生きていたのだが・・・最期は結局自らを盾に守らなければならない物を守って、襲撃者と刺し違えたのだ。
───とまぁ、凄絶な死に方をしたのだからロクな目に遭わないとばかり考えていたのだが・・・。
「──えーっと、あなたは悲惨にも命を落とされてしまいました。そんな可哀想なあなたにチャンスを・・・って聞いてる?」
「・・・寝惚けているのか、俺は」
「わーっ!待って待ってあなたは寝惚けてないからまず話を聞いて!?」
唐突に眼前に”女神”を自称する不審人物が現れたのだ。
それは警戒するに決まっているだろう。
聞こえないフリをしても頭の中に直接声を響かせてくるものだから、仕方なく話を聞いてみることにしたのだった。
※※※※※※
あれから十数分事情を説明されたことで、わかったことがいくつかある。
それは”想定外の死を迎えた者”や”志半ばで無念の死を迎えた者”に対しこの神と自称する者たちは慈悲の心だけで”もう一度生きるチャンス”を与えていること。
そして、そういった者たちに向けて”特典”と呼ばれる力を多少の制約付きであるものの与えているということ。
そこまで説明されたが、正直理解しがたいことが一つあった。
「───って訳なんだけど・・・わかった?」
「・・・まあ、大体は。それで、何故俺なんだ」
「何故って・・・あなたもそれに当てはまるからよ」
「俺がその一例に当てはまる、だと?金を積まれれば人殺しもしていた人間だぞ、俺は」
そう自虐ぎみに目の前の女神を自称する女に吐露する。
しかし、女はすぐにそれを否定して言葉を続けた。
「確かにそうだったかもしれない。けど、経歴を見る限りあなたはそこまで落ちぶれちゃいないわ。でなきゃ最期にあなたは”子供たちを庇わなかった”でしょう?」
「・・・!」
「あなたの最期、魂の記録越しだけどしっかり見たわ。それに生前のあなたは子供たちに良くしていたでしょ?そこまで見た上で、私たちはあなたは大丈夫だと判断したの」
・・・そこまでお見通しだったのか。
確かに俺は生前、子供たちは争いに巻き込むべきものではないと誓いを立てて極力遠ざけるようにしていたのだが・・・。
「・・・一つ、聞かせろ」
「ええ。構わないわ」
「俺が守った子供たちは・・・無事なんだな?」
「ええ、無事よ。あのあときちんと亡くなったあなたを弔った上で、争いから多少離れた地へ移動したみたいね・・・」
「・・・そう、か」
多少であったとしても子供たちが争いから離れられたのは喜ぶべきだろう。
見えないように一息つき、一呼吸置いて本題に入ることにする。
「・・・それで、お前の言う”もう一度生きるチャンス”というのは?」
「お、やっぱり気になる?気になるよね!」
まるで待ってましたと言わんばかりに食いかかる女神。
そこから怒涛の勢いで世界についての説明やら特典の説明やらされたが、正直生きられるのならどうでも良かった。
生きる世界が違えど、もう一度生きられるのなら。
ロクでもない俺に、贖罪のチャンスがあるのなら・・・。
「──てことで大体説明したんだけど・・・なんか質問ある?」
「特にはない・・・行き先やら特典やらもどうでもいい。好きにしてくれ」
「おっけー!じゃあぱぱっと準備しちゃうからちょーっち待ってて!」
そう言うや否や、何処からともなく資料の入ったバインダーを取り出し色々と書き出していく女神。
そんな様子をぼんやりと眺めているとふいに声がかかる。
「あらかた準備できたんだけど、あとはあなたの名前が必要なのよね。書いてくれる?」
「俺の名前、か・・・すまないが俺には名前がない」
「え”っ、そうなの?まっずい流石にこれはちょっとレアケースだわ・・・」
「・・・貸してみろ」
「へ?ああうん、構わないけど・・・」
女神から書類を受け取り、名前の署名欄を見る。
俺には名前がない。だから・・・
「”No name”・・・名無しでいいの?」
「構わんさ。今はこれでいい・・・俺は今からノーネームだ」
「・・・わかったわ。それじゃあ送るわね」
「ああ」
俺が言葉を返すと思い出したかのように女神は言葉を続ける。
「ごめん、言い忘れてたんだけど私のやり方ってちょっち古くさいのよね。そこだけ我慢してもらえる?」
「やり方・・・?」
そう言うが早いか、唐突に女神の頭上から縄のようなものが垂れ下がってくる。
・・・まさかとは思うが、そのまさかじゃないだろうな・・・?
「それじゃ、行ってみよー!」
「おいちょっと待っ」
ぐい、と縄を引っ張ると同時に俺の足元に暗い穴が出現する。
そんな唐突なことに反応できるわけがなく、女神の声援を頭上から受けながら落ちていったのであった。
「・・・願わくば、あなたに幸多からんことを。頑張ってね──」
※※※※※※
次に目が覚めたのは、見慣れない倉庫の中だった。
まったくあの女・・・落とすなら先に言えばいいものを・・・。
まぁ悶々と怒りを溜めても仕方がないのでとりあえず自分の持ち物を確認する。
目線を隠せる角形のサングラスに、黒いジャケット。
ジャケットの内側には俺が生前愛用していた回転式拳銃”マテバ”が縫い付けられたホルスターに収まっていた。
ポケットには・・・見慣れないデバイス。恐らくこれが携帯機器なのだろう。
見慣れないデバイスと言えば・・・この左手にいつの間にか填められていた腕輪のようなもの。
これが何なのか正直よくわからない。
金銭面は・・・どうやら当面の間は心配しなくても良さそうだ。
携帯デバイスを確認してみれば3ヶ月は生活できそうな金額が収められているのが確認できた。
それから確認を続けていると”インフィニット・ストラトス”と呼ばれる存在も確認する。
深掘りしてみればどうやら俺の左手の腕輪のような物も”そう”らしい。
この世界における自衛手段のようなものか・・・。
調べてみればISというのは、どうやら意思があるらしい。
となればこいつにも意思がある、ということになるが・・・現状うんともすんとも言わない。
そう考えていると突如耳をつんざくような音が響く。
何事か確認するために倉庫の外に出てみれば、無数のミサイルのような飛翔体が何処か一点へ向かって飛んでいくのが見えた。
そのさらに先へ視線を移すと・・・。
「白い、騎士・・・?」
武骨な装備を身に纏った人物がたった一人で飛来するミサイルを斬り払っていた。
順調に数を減らしているようだが・・・微かにその動きに疲労が見える。
・・・何か、できることはないか。
そう思考を巡らせていると、ふいに左手の腕輪が熱を帯び始める。
「・・・お前も、俺と同じ考えか。随分と遅いお目覚めだな?」
そう声をかけると帯びる熱が少し強くなるのを感じる。
なるほど、それなら・・・!
「一度は拾った命だ・・・力を貸せ」
この腕に宿った”モノ”の名を紡ぐ。
「・・・なぁ、”ウヴァル”」
その瞬間、俺の身体が瞬く間に変わっていく。
光が収まったその場には”黒い四つ眼の騎士”が佇んでいた。
「では、行くとしよう」
その言葉を皮切りに、その騎士は空へと駆けていく。
この日を境に世界は突如クラックされたミサイルから国を守った英雄”白騎士”と”黒騎士”の存在を記憶に焼き付けたのだった。
───次回につづく。
というわけでノーネームの前日譚でした。
今後はメインと平行してノーネーム編も挟んでいこうかなと考えてたり。
場合によっては連続することもあり得るかも。
ノーネーム編の次回は白騎士事件をさらに深掘りして関わらせていこうかなと考案中。
前回に引き続きお気に入り登録やら感想やら頂いて内心滅茶苦茶嬉しくて浮き足立ってます。
いや浮き足立ってるなら書けって話なんですけどね(バカ)
毎度書いてますがこんな作品を読んでいただけることに圧倒的感謝!
とまぁこんな調子で不定期に更新することがほとんどな作品ですが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。
長くなってしまいましたが重ね重ね感謝の意を伝えつつ、モチベが上がれば続く限り書いていきたいと思います。
では、次回の更新でお会いしましょう。
ではでは(´・ω・`)ノシ