鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ:リメイク!   作:アインスト

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何日か空いてしまったけどそっと更新。
今回はリメイク前に比べてかなーり修正してます。

ではほんへ、どぞ。


パツキン貴公子(女子)の過去とこれから、なんだよな

 

前回までのあらすじ。

 

基礎訓練の授業の一環で、セッシーとりーちゃんが山田先生を相手に模擬戦を行うも元日本代表候補生としての実力を見せつけられた俺たち。

 

ちっふー先生から今後は敬意を持つように、とありがたーいお話をいただいた後にグループに分かれてさあ演習。

 

その際ちょっとしたひと悶着があったがこれもちっふー先生の采配で問題にはならなかった。

それから授業を終えたその日の夜、シャルルの秘密が俺に露呈してしまったのだった。

 

てなわけで今回のお話行ってみよう。

 

 

 

※※※※※※※※

 

 

 

 

「・・・」

 

「・・・えっ、と・・・」

 

 

 

・・・ヤバい。何がって言われてもとにかくヤバい。

まさか本当は男じゃなくて女だったなんてな・・・。

不可抗力とはいえ覗きみたいな事になっちまったのもまた事実。

 

 

「・・・俺自首した方がいいかしら」

 

「いやいやいやいや待って!?あれはしょうがないよ、僕が騙していたのが悪いんだし・・・」

 

 

 

騙していた、かぁ・・・。

しっかし言われてみれば華奢な体格してるもんな。

 

 

 

「・・・とりあえず、何か飲むか?飲み物あった方が話しやすいだろうしよ?」

 

「・・・うん。もらおうかな」

 

 

 

インスタントだがシャルルにココアの入ったカップを手渡す。

俺?もちろんコーヒー。

 

 

 

「・・・で、なんでこんな事を?ああいや、話したくないなら話さなくてもいいんだけどよ・・・」

 

「ううん、刃や一夏には隠し事はしたくないから・・・話すよ。僕の目的、全てを」

 

 

 

そうシャルルが告げると・・・ゆっくりとだが、自分の身の上も話しつつ目的も語っていった。

 

 

「・・・僕はね、デュノア社の社長・・・お父さんからの命令で、ここに来たんだ。わざわざ男装までして、ね」

 

「・・・その、男装した理由ってのは?」

 

「そこを説明するにはまずデュノア社の現状から話した方がいいかな。うちの会社は・・・知ってると思うけど現状第二世代型のISしか出せてないんだ。第三世代型の研究をするにも資金が足りないみたいでさ・・・そんな時に、刃や一夏の存在が露になった」

 

「・・・となると、男性操縦者のデータ取りが目的・・・ってことか?」

 

「まあ、結論から言っちゃえばそうなるね。男装した理由は・・・君たちに近づきやすくするため。広告塔としても丁度よかったんだろうね」

 

「・・・なんでそんな事をしようとしたんだよ。そういうのはダメだって俺でもわかる・・・断ればよかっただろ」

 

 

 

俺がそうシャルルに言うが、当のシャルルは悲しそうな表情で続けた。

────”僕はね、妾の子なんだ”、と。

 

 

 

「ん、な・・・!?」

 

「だからこそ、僕は逆らえない。逆らっちゃ・・・いけないんだ。どれだけ非難されようとも、ね・・・」

 

 

 

僕はデュノアの、面汚しだから・・・と悲しみを圧し殺しているかのような表情で、シャルルは語った。

それに話を聞けば、本妻から執拗な嫌がらせを受けていたらしい。

 

親父さんこそ裏ではシャルルに優しくしていたらしいが・・・それでも、表立っては庇えない。

だけど・・・。

 

 

 

「・・・なんだよ、それ・・・」

 

「・・・刃?」

 

「そんなの、あんまりじゃねえか・・・!形は違えど、大事な娘だろうに・・・!それをそんな、道具みたいに・・・!」

 

 

 

あんまりにも、悲しすぎる。

そんなの、おかしいだろ・・・。

どうやら俺は無意識のうちに涙を流していたようだった。

泣きたいのはシャルルだろうに・・・泣きたくても、泣けない境遇に俺はさらに泣いた。

 

 

 

「・・・ありがとう、刃。まだ関わりの浅い僕なんかのために、泣いてくれて」

 

「なんか、なんて言うなよ・・・もっと悲しくなっちまう・・・」

 

「そうだね・・・ごめん」

 

「・・・ごめんな、シャルル。俺じゃどうにも出来ねえ・・・お前の話を聞いて、代わりに泣いてやるしかできねえ・・・!」

 

 

 

俺って、こんなに涙脆かったっけか。

・・・でも本当に俺だけじゃ何もしてやれない。

物申せる程発言力が高いわけでもなく、かといってそれほどの地位があるわけでもなく。

 

どこまでいっても、ただの男性操縦者なんだ。

 

 

 

「・・・なあシャルル、お前は・・・どうなるんだ?」

 

「これが公になれば・・・そうだね、強制送還のあと良くて刑務所かな・・・それでも、デュノアとしての関係は切られちゃうだろうけど」

 

「・・・!」

 

「・・・実はね、僕はこの生活が好きになっちゃったんだ。刃や一夏と走り回って・・・クラスメイトのみんなと他愛のない話をして・・・とても、幸せだったんだ」

 

「っ、そんな今生の別れみたいなこと言うなよ!」

 

 

 

思わずシャルルの両肩を掴む俺。

真っ直ぐシャルルの顔を、目を見て訴えかける。

・・・今の俺の顔、すっげぇ顔してんだろうなあ。

 

涙でグズグズになって、ひっでえ表情なんだと思う。

それでも・・・俺はシャルルに聞きたかったんだ。

 

 

 

「俺は・・・シャルルがこれから”どうなるか”を聞きたいんじゃねえ、これからシャルルが”どうしたいか”を聞きてえんだ・・・!教えてくれシャルル、お前は・・・これからどうしたいんだ!」

 

「・・・僕は」

 

 

 

それからゆっくりとだけど、シャルルは自分の想いをぽつりぽつりと告げていく。

 

 

 

「僕は・・・ここに、いたい・・・みんなと、一緒にいたい・・・!戻りたく、ない・・・ここにいたいよ・・・!」

 

「シャルル・・・よし!今すぐにはいい方法は浮かばねえけど・・・なんとか、しよう!それから・・・何があっても、俺はお前を守ってみる!今は頼りねえかもしれねえけど・・・なんとか!」

 

「刃・・・ありがとう・・・!」

 

 

 

目に涙を貯めながら俺に感謝の意を露にするシャルル。

あっヤバいまたもらい泣きしそう。

 

 

「・・・あのね、刃」

 

「なんだ?」

 

「”シャルロット”───これが僕の本当の名前だよ」

 

「シャルロットか・・・いい名前もらったな」

 

「うん・・・!」

 

「そうだな・・・シャルロット、じゃちょっと長いし・・・”シャル”なんてあだ名はどうよ?」

 

「シャル・・・うん、うん!いいよ!」

 

 

 

さて、これからどうするか大まかな目標は決めたんだ。

とりあえず今は・・・考えることが多かったし、ちょっとだけゆっくりしよう。

 

・・・なんだけど、なーんか忘れてる気がするんだよなぁ・・・何だったっけ・・・。

そんなことを考えながら立ち上がると部屋の前から何やらこそこそと小さな声が聞こえる。

 

 

 

「・・・なあ一夏、これは日を改めた方がいいんじゃないのか・・・?いくら楠上の誘いでゲームするとはいえ・・・」

 

「そりゃそうだけどさあ・・・凄い深刻そうな話っぽかったし・・・」

 

「そうですわねぇ・・・何か、してあげられればいいのですが・・・」

 

「・・・ていうか重いわよ!なんであたしの上にみんなのし掛かってるわけ!?」

 

「バッカ、鈴!デカい声出すなって!バレるって!」

 

「じゃあとっととどきなさいよ、重いんだっての・・・!」

 

「ちょっ、ちょっと鈴さん暴れないでくださいまし!このままじゃ体勢が・・・!」

 

『『うわーっ!?!?』』

 

 

どういうわけか、扉が負荷に耐えられなくなったのか恐らく張り付いていたであろうイッチー、モッピー、セッシー、りーちゃんがなだれ込んできた。

 

いや何事ぉ!?

 

 

 

「・・・よ、よう刃・・・」

 

「・・・イッチー、何やってんの?」

 

「いや、今日の消灯時間までカードゲームやるって話だったろ?それで立ち寄ってみれば何だか深刻そうな話してたからさぁ・・・」

 

「もしかして・・・全部聞いちゃってた系?」

 

「・・・悪い、全部聞いてた」

 

「マジかよぉ・・・」

 

 

 

まさかすぎる展開で思わず頭を抱える。

そんな様子を見てか、りーちゃんが発言する。

 

 

 

「・・・とりあえず、さ。どーすんのよこれ、ゲームするような空気じゃなくない?」

 

「何を言うんだりーちゃん、俺はこの日のためにかげろうデッキを調整してだな!?」

 

「そうだぞ鈴、せっかくゴルパラデッキ引っ張り出してきたのに!」

 

「いや知らないわよ・・・」

 

「まあまあ鈴さん、せっかくですし。それからシャルさんも、いかがです?」

 

「え、いいの・・・?」

 

「問題は色々とおありでしょうけれど、それはこれからわたくしたちみんなで考えましょう。それでも今は・・・少しばかり楽しんでしまっても悪いことはありませんわよ」

 

「セシリアさん・・・」

 

 

気さくな態度でシャルを諭すセッシー。

そのおかげか、幾分か顔色が明るくなったシャル。

 

いや、やっぱ笑ってる顔の方がいいね。

こっちも嬉しくなるってもんよ。

 

 

 

「時に一夏、それから楠上。私も参加していいのか?」

 

「もちろんだぜモッピー!デッキねえなら貸すぞ!」

 

「俺もいくつかあるから貸し出すぞ、箒!」

 

「ん?ああいや、いいんだ。なにせ・・・」

 

 

 

そう言ってモッピーはポケットに手を突っ込むと、一つのデッキケースを取り出して俺とイッチーに見せてきたのだ!

 

 

 

「私もファイターだからな!つい最近だがオラクル使いとして修練の身、お前たちにも相手になってもらうぞ!」

 

「うっそだろマジかよ箒!?」

 

「上等!相手になるぞモッピー!」

 

 

こうして俺たちは結局熱中しすぎて消灯時間をすっかり過ぎてしまい、みんな仲良くちっふー先生から怒られてしまったのだった。

 

いや仕方ないじゃん楽しいんだもん・・・アッ待ってちっふー先生怒らないで───アッー!!

 

 

 

次回に続く!!

 




というわけでシャルの過去のお話と今後これからどうするか、というお話でした。

いやー今回は大変だった・・・リメイク前をいざ読み返してみるとかなり無理矢理な解決方法だったし。
なんであんなモン書いたんだ過去の自分・・・(白目)

そんなわけで大幅にお話を修正することに。
実際原作きちんと読んでみると、そこまでひっでえことにはなってなかったんですよね。そりゃそうだ。

今回のお話に関しては個人的には納得のいく出来になったんじゃないかと。

さて次回はあの姉妹の登場、そしてラウラについて掘り下げる予定です。
毎度のことですが感想、評価ありがとうございます・・・!

感想とかがモチベに繋がるってつい最近思い知りました・・・。

ということで次回の更新でお会いしましょ。
ではでは(´・ω・`)ノシ
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