鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ:リメイク! 作:アインスト
いやーホント大変だった・・・
まどろっこしい前置きはいらないだろうし、さっさとほんへ行きます。
ではほんへ、どぞ。
前回までのあらすじ。
イッチーから強くなるにはどうしたらいいかを問われる。
俺、イッチーに道を標す。
イッチーがクラス代表として決定。
俺は俺でガバをやらかす。
で、クラス代表就任記念パーティーを一組で開催してお祭り騒ぎをする。
てなわけで今回のお話行ってみよう。
※※※※※※
ある日の放課後。
未だに慣れないこの学園で色々と見て回っていた時のことだった。
「・・・なぁ」
「はい?」
「なんでセッシーついてきてるの?」
「あら、気になる殿方の背中を追うのはよろしくなくって?」
「気になるって・・・いやまぁ、よくない訳じゃねぇけども・・・ちょいと気になるっつーか」
あれからセシリアは休み時間になるたびに俺についてくるようになっていた。
なんでも、"まだ知らない一面を見るため"らしい。
俺の知らない一面ねぇ・・・。
「あったとしてもクッソつまらねぇと思うんだがねぇ・・・」
「そんな事はありませんわ。わたくしがそうしたくてしているんですもの」
「そりゃそうだけどよぉ・・・」
そうしてぼやきながらも学園を回っていたその時だった。
左側の通路から見慣れないツインテールの小柄な女子がぶつぶつと文句を垂れながらボストンバッグ片手に地図とにらめっこしていたようだった。
「なんなのよもう・・・無駄に入り組んでるしぃ・・・事務室って何処よぉ・・・」
「・・・なぁセッシー」
「・・・言われなくともですわ。助け舟を出して差し上げましょう?」
「あいよ」
そうして俺とセッシーは例のツインテ女子の元へ歩み寄り、ある程度近づいたところで話しかける。
「おーい、お前さん見慣れないヤツだな。どした?」
「何かお困りでしたら、わたくし達が助けて差し上げますわよ?」
「あっ、ホント!?助かるー・・・ってアンタ何処かで見た顔ね・・・」
「ねぇセッシーこれ逆ナン?」
「んな訳ないでしょうがっ!まったく調子狂わされるわね・・・思い出した、アンタ"二番目"でしょ」
びし、と俺に指を差すツインテ女子。
やっぱ初対面のヤツにジョークはキツいか・・・。
ただまぁ、突っ込む時に一瞬その特徴的なツインテールが猫の尻尾みたいに持ち上がるさまは幻視した。
「まぁ、合ってる。セッシーには間違われたけど」
「もう、刃さんったら・・・!」
「悪い悪い、自己紹介が遅れたな。俺ぁ楠上 刃。刃でいいぜ」
「へぇ・・・あたしは"凰 鈴音"、中国の代表候補生よ。よろしく」
「ほぉ・・・中国の。となると・・・あれか、武術に秀でてそうだな!偏見だけど」
「一言余計ねアンタ・・・まぁでも、そうね。格闘武術ならあたしは強いわよ」
ふふん、と胸を張りドヤ顔を見せる凰。
なんだろう・・・こう、近所の子供の面倒を見ているような錯覚に陥りそうになるなこれ。
そんなことを考えているとえらい目付きで俺を睨む凰が居た。
「アンタ、今ものすごーく失礼な事考えなかった?」
「いやいや滅相もねえ。なーんにも考えてねえよ」
「あっそ。それならいいけど・・・あ、そうだ。アンタたち"織斑 一夏"って知ってる?」
「うん?イッチーのことか?そりゃ知ってるも何も・・・」
「お友達、ですし?それに一夏さん、クラス代表ですのよ?」
「へぇ───じゃあ、一応は強くなってるってことね」
セッシーの言い放った"クラス代表"という単語に、凰はギラリと獰猛な笑みを見せる。
なるほど、凰の人間性が少しわかった気がする。
それから雑談を繰り返し、事務室の近くまで案内することにする俺とセッシー。
「ふーん・・・"全身装甲"のISね・・・それ、何処製?」
「あー・・・それについてなんだが明かしちゃいけねぇんだ。造ってくれたヤツとの約束でさ」
「そう。ならこれ以上は聞かないことにするわ」
「しっかしこの時期にわざわざ転校してきたってことは・・・」
「おおかた一夏さん目当て、でしょうか?」
「ま、そんなとこ。一応これでも幼馴染だしね」
「えっ、モッピー以外にも幼馴染いたのイッチー!?」
「は?なに、あたし以外にもいるの?」
「ええ。篠ノ乃 箒さんという方なんですけれども」
「ふーん・・・」
そう言って凰は面白くなさそうな表情のまま、廊下を歩き続ける。
やっぱ凰の中では何かが突っ掛かってるのかね。
「・・・あ、ここみたいね。ありがと、刃。それからオルコットさんも」
「いえいえ、お気になさらず。刃さんはともかくわたくしは貴族たる者、しっかりとその務めを果たしたまでですから」
「それでもよ、オルコットさん。そういう時はどーんと胸を張って"どういたしまして"って言えばいいのよ」
「──そう、ですわね。わかりましたわ。わたくしとあなた、良い友人になれそうですわね」
「そう?まぁアンタがそう言うならそうなのかも。じゃ、手続きとかあるからあたし行くわね。ありがとね、二人とも」
そう言って凰は事務室へと入っていった。
なんつーか、裏表のないヤツだったな。
しっかしイッチーのヤツ、たらしにも程があるぜ・・・まぁそこがいいところなんだけどな。
※※※※※
それから二日後。
朝のHR前の雑談の時間にて。
いつものようにイッチーの席でダベっていた時のこと。
クラスメイトたちはガヤガヤと噂話をしている。
やれそこのスイーツは絶品やら、2組の代表は訓練機やら。
その話をしているヤツらの中に、俺たちはいた。
「・・・あ、そういや少し前にイッチーの知り合いに会ったぞ」
「え、本当か?どんなヤツだった?」
「そりゃあもう勝気なヤツ。背丈はこれくらいのチビッ子で───」
そう言いかけた途端、何かが俺の頭に直撃した。
「───ぐっは!?」
「刃!?だ、大丈夫か!?」
「お、おう・・・何じゃこりゃ、飴玉・・・?」
直撃した何かを拾い上げると、その正体は包装紙に包まれた飴玉だった。
そうして顔を上げると教室の入り口に例のツインテ女子が立っていた。
「その情報、古いよ───それからそこぉ!だぁれがチビッ子よぉ!!」
「え、鈴!?鈴なのか!?」
「いやホント思ったこと言っただけなんだけど・・・ってかなんで飴玉・・・?」
「細かいことは気にしない。まったく、この間はいいヤツだと思ったらこれだし・・・」
やれやれ、と身振り手振りで今の心境を表す凰。
それからそこで驚いてるイッチーに補足して、"少し前に会った知り合い"が凰であることを伝える。
「そうだったのか・・・ありがとな刃、鈴を案内してくれて」
「なーに気にすんな。流石に迷子みたいな状況だったしほっとけねぇよ」
「もう、それはいいでしょ?それからあたしがここに来たのはお礼を言いに来ただけじゃない───宣戦布告しに来たの。あたし、2組の代表になったから」
「そ、そうなのか!?でももう決まってたんじゃ・・・」
「イッチー、多分だけどありゃ"オハナシ"して譲って貰ったんじゃねぇかな・・・」
「あっ・・・」
あわれ、2組の元クラス代表。
お前さんの顔と名前は知らないがとりあえず祈っとくことにする。
「ま、そういう事だから。言っとくけどあたし、強いわよ?」
「だったら、俺も強くなるだけさ。刃や箒、セシリアたちと一緒にな」
「ほぉー、嬉しい事言ってくれるじゃんイッチー」
「ならば、尚更応えてやらねばな?」
「ふーん・・・いい友達じゃない。期待しとくわね、一夏」
「おう!」
「あの、お話のところ申し訳ないのですけれども・・・」
そうセッシーが言った直後、凰の頭に物凄い勢いで出席簿が振り下ろされる。
・・・鬼のちっふー先生の登場だ。
そう考えた瞬間、ぶるりと悪寒を感じると同時に目の前には投げられたであろう迫る出席簿。
あ、俺死んだ。
「グワーッ!?」
「ちょっ、刃さぁぁぁぁん!?」
「まったく馬鹿者どもが・・・凰、お前は2組に戻れ。それから楠上、お前は失礼な事はあまり考えるものではないぞ」
「う、うっす・・・」
次回に続く!!
いつものあとがき。
加筆どころか新規ストーリーだこれ!!
書き上げた直後に思ったのがこれ↑。
でも個人的に満足いく出来になったと思います。
さて、それではいつもの評価してくださった方をご紹介。
☆9評価をくださった"ささやく"様、"シヨン SXIYON"様、"紋白"様。
☆1評価をくださった"KJCH"様。
様々な評価をしていただき、本当に感謝しています。
物を書くにつれてやっぱり常々思うのが《万人受けはしない》こと。
こういった作品を書いているのなら尚更のことだと感じています。
日々書きながらあーでもないこーでもないと頭を悩ませながら如何に作品を楽しんでもらえるのかと考えてたりもします。
でもやっぱり結局はこういう作品はぶっちゃけてしまえば"自己満"です。
それでもなお読んでいただける方々には常々感謝してます。
とまぁ長ったらしい作者の裏事情はさておき、前回感想をくださった"アグニカ・カイエル"様(!?)、簡潔かつ身に沁みる感想をくださりありがとうございます。
今後も皆様の暇潰しの一つになれば幸いです。
それでは次回、鈴音とのひと悶着回でお会いしましょ。
ではまた(´・ω・`)ノシ