ホロメンと悪魔の実   作:炎駒枸

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シエロソニード(CS)編
55話 一味の大罪


 

 5月10日、早朝。

 マリンが目を覚ますと、目の前に何かあった。

 

「……」

 

 まだ寝ぼけていて、視点が定まらない。

 

「……」

 

 少しずつ、視界が広がり、靄が晴れてゆく。

 

「……」

 

 あったのは、みこの足だった。

 

「…………」

 

 上体を起こして、脚の上を確認すると、みこが自分用の布団から外れてマリンの側まで転がってきていた。

 

「寝相悪いよみこち……」

 

 マリンを求めて就寝中に迫って来たなら、末恐ろしい。

 みこの脚をズラして、マリンは布団から抜ける。

 

「…………」

 

 広くない室内に、一味全員が纏まって寝ている。

 誰1人、起きていない。

 

 現在はシエロソニード近海の小さな島に停泊中。

 全員起床次第、出発だ。

 

 マリンは1人静かに退室し、朝の陽射しと風を浴びに、甲板へと向かう。

 

「今日はやけに朝が早いんだね」

 

 甲板へ出るなり、一声かかる。

 マリンは数回瞬きした。

 

「次の島が近いから……中々寝付けなくってさ」

 

 夜も、布団には潜っていたが、意識があったため、睡眠時間はかなり短い。

 それでも元気なのは、この1週間、体力を使わず、静かに航海していたからだろう。

 これでも睡眠時間は、足りている。

 開きかけた紙を閉じて、ポケットに押し込んだ。

 

「そう言うこよりは、いっつもこの時間に?」

「こよは早起きなの」

「へぇ、何で? 配信もないのに」

「――? 理由なんてない。いちいち理由求めないでよ、めんどくさい……」

「ご、ごめん」

 

 水平線を眺めて、ちゅうちゅうとマヨネーズチューブを吸った。

 

「謝らなくてもいいけど……」

「……」

「そんな事より、裏切り者の目星はついた?」

「裏切り者、ですか……」

「まさか、まだいないと思ってるの?」

 

 元敵であるこよりからも、ポルカと同様の指摘を受けた。

 

「一味の崩壊は、1番避けるべきなんじゃない。こより的には、この一味がどうなろうと、知ったこっちゃ無いけど」

「辛辣だなぁ……」

 

 手厳しい。

 しかし、それが非常に心地よい。

 マゾスティックの意味ではなく。

 

「こよりは、ぺこらの事好き?」

「え?」

 

 キョトンとして、素っ頓狂な声を上げた。

 珍妙な反応に、マリンは慌てて言葉を訂正する。

 

「あ! 好きって言うのは、恋愛とかじゃなくて――」

「いや、そんな事は分かってるよ」

「え、ああ……ならよかった」

 

 早とちりだった。

 

 あ、因みに、マリンはぺこらが大好きです。

 恋愛的にも見れなくはない。

 

「……こよは、ぺこらちゃんの事、好きだよ」

「これは、何でって聞いていい?」

「だってあの人は――」

 

 微かに、口角が上がって見えた。

 

「……優しいから」

「ええ……もっと具体的に〜」

「そんな義理はないでしょ」

「そんな事言わんといてぇ〜」

「さっさと皆を起こして出発しなよ」

「もぅ……いけずぅ」

 

 適度にかまちょして、結構気分が晴れたマリン。

 こよりを甲板に残して、部屋に戻ると全員を叩き起こした。

 

 

 そして、食事を済ませ、出航――遂にシエロソニードまで到達した。

 

 

「見えて来たな」

「うん」

「あれが、『音楽の国』シエロソニード」

 

 肉眼でも見える距離まで近付き、その壮大さに興奮が収まらない。

 マリンがこれまでに訪れた島の中でも、頭ひとつ抜き出てデカい国だ。

 この距離からでも、その街の賑わいや、他国との発展レベルの違いが伺える。

 大国とも呼べる壮大な街並みが、遠目に見えた。

 

 フブキやおかゆなど、シエロソニード初上陸メンバーは皆驚愕していた。

 だから、トワとこよりが平然としていても不思議はないが、ポルカは随分と感動が薄い。

 

「ポルカって、この国初めてでしょ? 興奮しないの⁉︎」

「ん? どこに興奮すんの?」

「どこにっ、て……すっごく大きいじゃん」

「うんうん。人も多そうだし、船の往来も盛んな方じゃない」

「あー……いや、それはすまんのんだけども、アルマの方が国がデカいから」

「――――」

 

 アルマを知らぬ一味は、開いた口が塞がらなくなった。

 顎が外れたみたいに。

 

「考えてみなよ。アルマは機械の国だぞ? 文明も発展するし、その輸出で国も儲かってる。大きくなるのは当然なんだよ、音楽と違って」

「おいおい、聞き捨てならネェぞ。音楽はバカにしちゃいかんな」

「何だよその喋り方」

 

 マリンが強く反抗した。

 特にムキになる意味もないので、ポルカはすまんと詫びて、話を終わらせた。

 

「しっかし…………大変静かでございますねー、トワ様」

「――」

 

 ポルカからトワへ、虚をつく一撃。

 動揺も見せず、睨むような尖った視線を返した。

 

「アンタの故郷だろ? もっと喜んだらどうなんだ」

「「…………」」

「――」

 

 懐疑的な視線がトワに集まる。

 

「ちょちょちょちょっ! 何で喧嘩が始まるんですか。ほら、もう船がつくから、皆さん上陸の準備してください」

「――」

「トワ様も、怖い顔しない!」

「…………」

 

 鋭い眼光で睨み合う仲間たちを仲裁し、マリンは全員に指示を出した。

 一味の誰よりも早く、こよりだけが、上陸準備を済ませ待機していた。

 

 

 

 ――――――――。

 

 

 

「あー、あー、西海岸に着いたよ。海賊で間違いないみたい。それに――」

 

 ――――。

 

「――あの子が乗ってる」

 

 ――――。

 

「みんなも早く来て。もう間も無く船が到着しちゃう」

 

 

 

 ――――――――。

 

 

 

 人目を避けて、西の海岸へ船を停泊させると、一味は船を降りようとした。

 

「トワ様?」

 

 既に数名が上陸して、残るはトワ、ポルカ、マリンだけ。

 それでも一向に、トワが足を進めない。

 疑問に思ったマリンが、肩に手を乗せて声を掛けると、右腕を力強く握っていた。

 

「――?」

「ごめん、やっぱトワはここに残る」

「え、何で急に」

 

 トワは下船を拒否。

 マリンとポルカも説得のためにまだ降りない。

 

「船長ー?」

 

 おかゆから、呼ばれた。

 急いで甲板の端まで寄って、上陸したメンバーに手を振る。

 

「ごめーん、ちょっと待って!」

「分かったー!」

 

 詳細は伝えずに待機命令を出す。

 急いでトワの元へ戻り、顔色と体調を伺うように背中に手を回した。

 

「大丈夫ですか?」

「大丈夫」

「じゃあどうして急に――」

「別に急じゃないんじゃない? トワ様ずっと、何か隠してるっぽいし」

 

 今回ばかりは見過ごせないと、ポルカは語調を強めた。

 

「え? 隠し事?」

「……」

 

 黙秘され、真実味が増す。

 

「いえ、隠し事は別にいいです。それよりも、行きたくない理由を今は、教えてください」

「……」

「お願いします。何かあるなら、力になりますから」

 

 必死に訴えるも、それがどこまで響いているのやら……。

 

「船長……置いて行った方が……」

「そうだよ船長さん」

「だとしても……⁉︎」

 

「「誰⁉︎」」

 

 聞き覚えのない声に、ポルカとマリンは大袈裟に振り返る。

 

「――」

「トワちゃん、久しぶり〜」

 

 ニコニコと和やかな表情でトワに手を振る1人の女性。

 マリンとトワには見覚えのある顔。

 

「「わため」」

 

 角巻わため。

 彼女がいつの間にか、船上に立っていた。

 

「いつ乗った⁉︎ 下の奴らは――」

「何にもしてないよ。わためそんなに、強くないもん」

 

 わための言葉は無視して、ポルカが浜を見下ろせば、一味は平然と談笑していた。

 まるで、わための存在を知らぬように。

 

「それより、海賊連れて戻ってきて、今度は何するつもりかな?」

 

 今度は?

 何を言って……。

 

「あれから1年経ったけど、かなたんは見つからない」

「――⁉︎」

「かなたんは、生きてるの?」

「……トワは知らない」

「そっか〜」

 

 かなたが、見つからない?

 

「と、トワ様……どう言う……」

「隠し事の正体かよ、これが」

 

「みんなはトワちゃんの……仲間?」

「え、ああ、はい」

「っつー……」

 

 咄嗟にマリンは頷いた。

 ポルカは額に手を当て、大きくため息をつく。

 その返答は失敗だ。

 嘘をついても、信じてはもらえないだろうが。

 

「そっか〜。みんな、いいよ」

「みんな――?」

 

「「船長‼︎」」

 

 わためが通信機を取り出して、号令をすると同時に、浜から仲間たちの呼ぶ声が。

 

「一体何が――」

 

 甲板から身を乗り出して、もう一度浜を確認した。

 

「――!」

 

 そこには、一味を包囲する武装兵の数々。

 その中でも異彩を放つ3名は、明らかに記憶に残るメンバーと一致していた。

 

「トワちゃん。国外追放を受けた者は、その後一切の入国を禁じられる。王の命が下らない限り」

「そして王は、貴方のせいでこの国にいない」

「よって、王国騎士団として、常闇トワ、及びその仲間全員、拘束します」

 

 雪花ラミィ――気取ったメガネをかけ、右手に刀、左手に酒を持つ。

 百鬼あやめ――腰に2本の刀を携え、ぶっきらぼうに敵を一瞥する。

 白銀ノエル――見覚えある甲冑を装い、右手にメイスを握り、指揮を取る。

 

 そして、甲板の上。

 角巻わため――持ち物、装備共になし。

 

「船長! 抵抗していいよね⁉︎」

「っく、許可します!」

 

 あくあがおかゆを背後に庇い、見上げた。

 そうだ、今は抵抗しなければならない。

 捕まれば終いだ。

 

「――」

 

 戦力差は歴然。

 範囲制圧に長けているみこ、おかゆに初撃を任せる。

 

「ドロドロ・マシンガンしんどろーむ」

「ブリズ・プランタニエ――っぐ!」

「「へ?」」

 

 ザシュッ、と聞き慣れない音と共に、みこが呻いた。

 みこの攻撃は発生しないが、おかゆの攻撃は中断しない。

 泥銃が危険な香りを漂わせる敵3名へ向かって発射される。

 

「みこち!」

「ぶぐ……い゛っ、でぇ……」

 

 泥が連射される背後で、みこの腹に一本の刀が――。

 鋭利な刃が、みこの腹を貫いて、血液がその刃を伝い、砂に滴る。

 刀が長いので、自力で抜こうとすれば、傷口を深く抉ることになる。

 そんな度胸は、まだ持ち合わせていない。

 

「そんな⁉︎」

「どしたの!」

「攻撃が効かない!」

 

 攻撃の手を止めたおかゆ。

 薄い土煙が晴れると、敵を一枚の巨大なネットが覆っていた。

 ネットなので当然、網目状に隙間が空いている。にも関わらず、敵は誰1人泥も土煙も被っていない。

 

「え、わため⁉︎」

 

 さらにマリンの驚愕も同期する。

 甲板に居たはずのわためが、ネット中央の真後ろに――仲間を庇うように立っていた。

 

「瞬間移動⁉︎ テレポートってやつか!」

 

 能力が押し寄せる。

 未知の力に翻弄され、頭の整理が追いつかない。

 

「あやめちゃん」

「うん」

 

 ネットを貫通して、あやめが一味の方へ駆け出す。

 風を切るような速度で迫り、刀を抜き取る。

 純粋なスピードの高さ。

 無駄のない動き。

 神速抜刀術。

 

 こよりの腹部に、一閃。

 

「――」

 

 流動化して、受け流すことに成功。

 無傷で再生した。

 

「LIXボム」

 

 接近したあやめに、こよりも反撃するが、反射神経まで一級品で、瞬く間に背後へ回り込まれる。

 

「たぁっ――!」

 

 背後から、もう一閃。

 

 やはり、マヨネーズ化して、受け流す。

 あやめが真っ先にこよりを狙った事は、幸運だった。

 

「わためぇ!」

「はーい」

 

 あやめの声に呼応して、わためがこよりの背後へ瞬間移動する。

 その移動を直感で察知したフブキが、わためを狙った拳を一撃――

 

 バシっ、とさらに一枚上手の先読みをこなしたあやめに、阻まれた。

 そのまま華麗な体術であしらわれ、地面へ打ち付けられた。

 

「よいしょ〜」

 

 わためが大きな網を生み出して、こよりを捕らえる。

 

「こんなの溶けて抜ければ……」

「無理無理」

「――⁉︎」

 

 こよりは全身をマヨネーズ化して、網目を抜け出そうと当然の画策をするが、網目を抜けられない。

 奇妙な網だ。

 

「わため、そっちの子も」

「りょーかーい」

 

 続いての標的はおかゆ。

 無実体化を察して2人の拘束を優先したか。

 目鼻が効くようで。

 

「くっそ! 網なんて切りゃいいんだよ」

 

 ポルカが甲板から飛び降り、こよりを捕縛した網を剣で破ろうとする。

 が、飛び降りた途端――

 

 ザシュッ――

 

「うっ……ぐぎぃ……」

「みこち! ポルカちゃん!」

 

 みこの腹を貫いていた刀が、1人でに動き出し、みこから抜き出る。

 そのまま今度はポルカの腹を貫いた。

 

 みこの腹から鮮血が噴出し、その血を浴びた刀は更にポルカの血をも喰らう。

 みこは激痛のショックで気絶してしまう。

 しかし、ポルカ、体に刀を突き刺したまま、こより解放へと歩みを進める。

 ので、刀が一度抜かれ、もう一度別の位置へと突き刺さる。

 

「あ゛っ……うぉ……」

 

 2度目の突きには耐えきれず、ポルカも倒れる。

 

「やばいよ!」

 

 フブキ、こより、ポルカ、みこ。

 計4人が戦闘不能状態。

 

「みんな!」

 

 マリンも漸く船を飛び降りる。

 だが、トワは苦悶の表情を浮かべて葛藤するのみ。

 

「おかゆ、こっちおいで」

 

 あくあがおかゆを自分の下へ呼ぶ。

 わためが来る前に。

 

「クリアペイント」

 

 おかゆと自分に透明着色して、姿を消す。

 

「あらら、きえちゃった」

 

 わためが目を丸くする。

 誰にも見えない。

 見えなければ拘束はできない。

 おかゆの独壇場だ。

 

圧迫降下(プレスダウン)

 

 空から様々なガラクタが降ってきた。

 何故か全て四角い。

 

 その攻撃が地面まで落下しない位置に、2人はいる。

 

「いた」

「――!」

 

 即効で飛び出すあやめの瞬発力たるや。

 あくあは咄嗟におかゆを押し除けた。

 砂浜に、誰かが尻餅をついた後ができた。

 

 再びあやめが神速抜刀術を魅せる。

 その2本の刀が真っ赤な罰点印をあくあに刻んだ。

 透明色の上から鮮血が色を加え、あくあの位置は明白となり、あくあはそのまま倒れた。

 

 加えて、あくあが庇ったおかゆも、転倒した際にわために捕縛されてしまう。

 

「……そんな」

 

 残るはマリンとトワ。

 周囲に大勢の兵士がいるとは言え、今一味は、ノエル、あやめ、わため、ラミィの4人に全滅させられた。

 お互いに情報不足で衝突し、敵は連携が取れていた。

 それが一味と、相手との違いか。

 

「ノエル……」

「……?」

 

 マリンが情に訴える瞳でノエルを見つめた。

 だが、一定の不信感しか覚えない。

 泣きたい。

 でも泣けない。

 今は泣いてる場合じゃない。

 

「トワちゃんは王族殺人未遂の大罪人」

「――‼︎⁉︎」

「特例により島流しとなったけど、今後国内で見かけることがあれば、死罪は免れない」

「ちょっ……と」

 

 甲板の上の、見えないトワを見た。

 

「貴方たちが仲間でないと言うなら、謝るけど――そうでないなら、厳正な処分にかける」

 

 その一声がトワを突き動かした。

 たったったっ、と木を踏み鳴らして甲板から身を乗り出す。

 

「トワは、仲間じゃない!」

「――――」

「この人たちに捕まって、ここへ連れてこられただけだ!」

「――」

「死罪でもなんでもいい…………自首、する……!」

 

 一味との無関係を主張。

 ノエルたち騎士団も、敢えて疑おうとはしない。

 

「そう。ラミィちゃん」

「へ? あ〜、はい〜」

 

 酒が入っているのか、だらしない表情と態度、返事で船へと歩み寄る。

 同時にトワも、船から飛び降りた。

 

 トワは不動のまま、ラミィとの距離を徐々に縮める。

 

「――」

「……」

「何?」

 

 マリンの傍を抜ける際、ラミィは腕を掴まれた。

 少々、酒臭い。

 日本酒の匂い。

 

「宝鐘海賊団に入った以上、望まぬ結果だろうと、船長命令に従ってもらいます」

「――?」

「お、おい……」

「トワ様は宝鐘海賊団の一員です。用があるなら、船長である私を通してもらいましょうか」

 

 ラミィの腕を非力な握力で押さえつけ、ノエルに面と向かって豪語した。

 

 それに真っ先に反応したのはあやめ。

 一本の刀をマリンの喉元で煌めかせる。

 

「仕舞ってください、それ」

 

 マリンの瞳が、刀の反射を反射して、あやめに返した。

 

「…………」

「あやめちゃん、刀を下ろして」

「――」

 

 ノエルの指示により、あやめは納刀し、マリンに力強い眼光を飛ばすと、他一味の回収に入った。

 

「船長さん以外を全員地下監獄へ」

「「はっ!」」

 

 マリンは漸く、ラミィの腕を解放した。

 振り返り、トワを直視する。

 

「これは、船長が言えたもんじゃないですが――」

「え……」

「もうちょい、船長の事、信じてください」

「ぁ……」

「トワ様が殺人未遂とか、馬鹿げてる」

 

 やがてトワも、ラミィに拘束されて、歩き出す。

 

「トワ様が思ってる以上に、船長は一味の事、信頼してるんで」

「――――」

 

 ノエルとわため以外の兵が、一味を連行し、3人が浜へ残った。

 

「度胸に免じて、ちゃんと船長さんに話は通すけん、着いてきて」

「分かりました」

 

 ノエルとわために挟まれて、マリンは王宮へ向かう。

 一歩一歩、力強く踏み締めながら……。

 

 

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