迷宮都市にて咲く菖蒲 作:にがりって…美味しいよね。
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「僕は、
下界の住民は神…『
嘘を吐いた瞬間看破されるために、ある種の嘘発見器になる。
今回はそれを【
「そうですね。」
「ウチをこき使いよって、こんな時だから許したるが…次はないで?」
「わかっています。神ロキ。」
「要件を聞こう。わかっているとは思うが時間はない。手短に頼む。」
【勇者】の声に向き直り、手短に告げた。
「要件は二つ。情報の共有と、敵が更なる“切り札”を…【猛者】の予想した強者を動かした時、私も動きます。それを踏まえて陣を変えて欲しい、という事です。」
「君は、自分が何を言っているのかわかっているのかい?推定
「相手が神の眷属なら。できます。流石に相手が第一級冒険者級ともなれば遅滞戦闘がやっとですが。」
【勇者】が顔を
「………期待はしない。陣形の変更は無しだ。ただ、オッタルに伝えはしておく。僕に向けて啖呵を切ったんだ。相応の働きはしてもらう。」
「えぇ。それで十分です。」
「やられたね。交渉で一枚上手を行かれたよ。僕も焦っていたらしい。情報の共有はギルドに行ってくれ。あそこも阿鼻叫喚のはずだが、聞いていれば君の欲する情報もあるはずだ。」
そう言って元いた場所で指揮を始める【勇者】。
かなり投げやりだが、これ以上彼が私に時間を割いていられなかった以上しょうがないことだ。
まだ何も偉業を成してない一介の小娘と話すことと、彼が直接指揮を取ること。どちらのタスクを優先すべきかなど言うまでもない。
そして、それでも時間を割いたということは少しは期待をされているということだ。
まぁ、「言う通り戦えるなら上々。戦えなくても時間は稼げる。」というリアリストな思考があるのだろうが。
そして、敵は間違いなくLv.7以上。少なくともそうでなければ切り札としての価値が薄い。都市最強が“拮抗”できてしまってはダメなのだ。
さて、一体どれだけ“残基”を残せるか…
迫る不安を押し殺して、私はギルド本部へ走った。
「都市南方の攻勢が激しい!
「
ロキの情報を元に脳内の戦力分布図を修正する。
活きがいい、ということは指示を修正せずとも想像以上の働きをしてくれるだろう。
指示を止めずに、もう一度分布図を確認する。
北は【フレイヤ・ファミリア】と魔剣を供給する【ヘファイストス・ファミリア】で抗戦。
他の場所も各々連携して闇派閥の大規模な流入を防いでいる。
既に潜り込んだ諜報員は【フレイヤ・ファミリア】が手を打ったと報告を受けた。
そして、意識の
(こちらの被害は既に甚大。が、
普段、この
それは同時にこのような有事では連携ができるほどにお互いのことがわかっているということでもある。
オラリオの中において、団結した冒険者との総力戦では勝てない。
このことは闇派閥も分かっているはずだ。
しかし、だからこそ、この状況が解せない。
決して許される事ではないが、『自決装備』を使った混乱に乗じて奇襲し、都市機能の崩壊を狙った思惑までは理解ができる。
そこまではいい。だが、その先が見えない
(指の疼きは強くなる一方…オッタルの示したLv.6以上の戦士単体ではこうはならないように思う。何を隠している…一体何を仕掛けてくる!)
「だ、団長ぉ!」
こちらに駆け寄るラウルの顔には強い焦燥が宿っている。
「南西で持ちこたえた【ファミリア】が
すぐに思い浮かぶのはこちらを嘲笑う闇派閥の女幹部の存在。
「…!ヴァレッタか!」
ラウルは首を横に振ったと分からないほど弱々しい動きで否定した。
「違います…大剣を持った戦士と女の魔導士に…一瞬で…たった二人に、やられたっす…」
その信じられない言葉に、動きが、思考が止まりかける。
瞬間、少し離れた空に閃雷が走る。
ラウルがここに来たのなら、ギルドにも情報が行ったはず…
ならば、あの
「ぎぁあああああああああああ!」
「あ、足がっ…俺の足がぁああああ!?ーーぐげえっ!?」
覇者が漆黒の刃を振るう。
果実が爆ぜた。
斬断され、破砕された冒険者の骸が並ぶ。
「脆いな。柔過ぎる。いつから冒険者は腐った果実と化した?」
怒気が大気を震わす。納得いかないと。
料理の味に満足がいかないと吠えている。
「撫でただけだぞ?喰らってすらいない。どこまで俺を失望させる。オラリオ。」
返ってくる声がないことに嘆息し…降ってきた銀槍を止める。
覇者が腕を振り抜けば、槍はたちまち弾かれた。
「お前はいいぞ。風のように速い。」
賞賛しながらも、諦念が隠しきれていなかった。
「が、微風のごとく軽すぎる。」
瞬間、覇者の
吹き飛ばされる
「ふざけるんじゃねぇ!何をしやがった!」
「だから
…でなければ、その首はねて…俺が喰らい尽くすぞ?」
その言葉に、神々から【
「お前は…」
そこには焦りを浮かべた都市最強がいた。
信じられないと、己の時間を止めた。
「あぁ、ようやく知った顔を見つけたな。となると、その猫はお前の後進か?」
永遠にも感じた一瞬の後、オッタルは口を開いた。
「………アレン、フレイヤ様のもとへ行け。……あの方を、お守りしろ。」
「ああ!?何をほざいてやがる!この鎧野郎は俺が轢き潰す!てめぇこそ邪魔すんじゃねえ!」
「聞け!!!」
怒号で以て都市最強は意見を封殺した。苦々しい表情で、告げる。
「俺を僅かでも団長と認めているのなら、行ってくれ。俺のためではなく、女神のために、泥を飲んでくれ。」
一瞬だけ、己の倒すべき男の哀願を見て、猫人は己の我を黙殺することを決めた。
都市中央へ駆ける。
「変わらんな、その女神至上主義。まだ乳離れができてないのか。
オラリオの民が見たなら己の目を疑う光景。
都市最強が気圧されている。
「馬鹿な…何故お前がそこにいる!ーーー“ザルド”!!」
南西区画の上級冒険者が壊滅したとの報告に、私はギルド本部を飛び出した。
すぐに【
跳躍して屋根を伝った経路で走る。
今度ばかりは他の闇派閥に時間も
瞬間、轟音が響いた。
目に映る光景に、己の予想が裏付けられていく。
倒れる
大剣を振りかぶる大男。
それを見て、閃雷となって加速する。
斬撃を避けて【猛者】を逃がしたはずが、余波で
Take4 Restart
「【
かつて【
大剣を召喚して、構える。
挑むは推定Lv.7以上。
死闘が、始まる。
ザルド戦入るって言ったのに…入れなかった…
すみません…
次回は本格的なオリ戦闘…
少し遅れるかもしれません。ご容赦ください。
それでは最後に、
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