迷宮都市にて咲く菖蒲 作:にがりって…美味しいよね。
目が覚めた時には私が倒れてから1日が経過していたようだ。
それから更に一日。昨日はホームの近辺を少し見て回ったが…やはり破壊の痕跡が数多くあった。
一昨日の炎は
それを踏まえて、敢えて言おう。
ここは地獄かなんかか!?
私がアニメで見たのは人の往来も多く。賑わったオラリオ。
だが、今のオラリオにそんな活気も、余裕もない。
人々は常に
炊き出しが必要なほどの情勢は
悪の側に立つ神が多少なりとも扇動したのだろうが、これでは戦争…いや、人災だな。人が人を殺すために力を振るう。
国の命令で〜とか仕方なく〜ではない。
アレらにとって悪行は娯楽なのだ。
昨日、私の隣にドカッと座った
…この街の惨状を見ていると自分の生きた19年。その中でも平穏を享受できていた12年がどれだけ貴重だったか、それが理解できる。
さて、自分語りは終わりにしよう。
今私は…女神アストレア…いや、アストレア様に
私は根っからの無神論者だが、“いる”と証明されたものを否定するほど硬い頭でもないと思っている。
…いかんな、自分語りが続いてしまっている。
私が言いたいのは暗黒期を乗り越えたオラリオを知る者として、この街が悪に打ち勝てるよう、手伝いたいという事だ。
そして、この世界で戦うということは=冒険者になる
という事だ。
当たり前すぎて草も生えんが、せめて街の人々が一人でも多く心から笑えるように。
戦うべきだと、思った。
折角助かった命だ。誰かに寄与できる人間になりたい。
そして私の身体は『教導国家ドラグマ、歴代最強の聖女“フルルドリス”』のものでありその基礎性能を不足なく受け継いでいる。
しかし、今の私では
それを補うための、恩恵だ。
神に忠誠を誓うにしては不純な気がしないでもないが、アストレア様は了承してくれた。
そんな私のステータスが、これだ。
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フルルドリス
Lv.1
力:I 0
耐久:I 0
器用:I 0
俊敏:I 0
魔力:I 0
《魔法》
【ストラテジー・ドラグマ】
・付与魔法
・光属性
・詠唱式【狭間より現れ
・追加詠唱により効果変動
【
【
【】
【】
《スキル》
【】
【
・常時発動型
・登録された武具の非存在化
・登録された武具の存在化
・登録された武具との接続
・致命傷を負う度基本ステイタス上昇
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スキル欄の一番最初が
アストレア様が黙するなら相応の理由がある…ということなのだろう。
それにしても、冒険者か…
今のオラリオは暗黒期。沢山、人が死ぬのだとしても、防げるように。強くなるために。まずは魔法の試し打ちでもしてみるか…
「フルルドリス、降りましょうか。」
「わかりました。アストレア様。」
「フルルドリスの歓迎パーティーをしましょう!」
ホームである『星屑の庭』に戻ってきた私達『アストレア・ファミリア』は私達の主神が新たな眷属を迎えるのを下の階で待っていた。
「まーた始まったよ…」
あ、皆呆れた顔してる。
確かに
でも、だからこそ楽しいイベントも必要だと思うの!フフン!
「それはいいが…巡回はどうする?」
そこは内も外も完璧美少女な私に任せなさい!とっておきのサプライズパーティーにするわよ!
「まぁ…構やしねぇが…サプライズは失敗だな。」
ライラの言葉に首を傾げると上階から降りてくる一人と一柱。
つまり…サプライズの対象“フルルドリス”と名乗った
「…聞かれてました?」
「す、すみ、すみま…!」
フルルドリスはどうやら会話に難があるみたいなんだけど…
ライラ曰く「ありゃ
ということらしい。
「大丈夫よ!サプライズは失敗したけど、パーティー自体はやるもの!」
「は、はいぃ…」
体格はかなりしっかりしているのに、小動物みたいな感じするわね…一旦置いておきましょうか。
「ではアストレア様、巡回に行ってきます!」
そこで声が上がった。
「私も…私も同行させて下…さい!」
「うーん…ごめんなさい。流石に今すぐ戦力に数えるのは無理だと思う。近日中に
そう言ってフルルドリスの顔を見ると、納得できていないようで不満が見えたけど、彼女はそのままアストレア様の方へ向き頭を下げた。
「で、では、このホームに納められた蔵書の閲覧をお許しください。敵を知ることは今後の戦いにおいても役に立つはずです。」
頭を下げる直前の切羽詰まった表情だった。
それを見てアストレア様も「いいでしょう。しかし、体調に気をつけてくださいね?」
と許可していた。
許可を受けた途端輝夜に向けて突撃し、口早に書庫の場所を尋ねてからいなくなった。
「嵐みたいな奴だったな…」
「え、えぇ。私達も気を取り直して、行くわよ!」
私達は今日の巡回に出発した。
流石にステイタスを得て直後の新米を戦わせてはくれないか…
私が切羽詰まっていたのには理由がある。ダンまち本編について振り返った時、思い出したのだ。
リュー・リオンの周りにあれだけ騒がしいメンバーが“一人もいなかった”事に。
つまり、彼女らが死ぬまで猶予がない可能性が高い。
“敵を知り己を知れば百戦危うからず”
西暦が2000を数えて尚残る素晴らしい言葉だ。
そして、私に敵の知識はない。今から知らねばならないのだ。
…しかも、私に
これで焦るな、というのは無理がありゃせんかねぇ…
今の私に出来るのは、終わりが来るのが今日、明日では無いことを祈って努力することだけか…
色々な本を読んだ。
本と言うよりは、資料と呼べる物まで。
オラリオという街の歴史、オラリオの“派閥”の分布。
特に、闇派閥による“被害報告”…これがなければ敵を知ることもできない。しかし、これはギルド本部に保管されているため、ここでは閲覧できない。
60冊目の本を閉じ、少し身体をほぐす。
闇派閥の主要メンバーの性格も多くは分からなかった。
素人のプロファイリングじゃあねぇ…
書庫を出て少し歩く。窓から見たが、外はもう夜だ。
随分と長い時間、本を読んでいたらしい。
「フルルドリス。」
聞こえた声に咄嗟に振り向いて答える。
「アストレア様。」
「アリーゼ達の準備が整いました。楽しんで欲しいと、言っていましたよ?」
パーティーの件か…なんというか…底抜けにお人好しなんだろうな…
「わかりました。すぐ向かいます。」
「そ〜いえばさ〜“フルルドリス”って長すぎな〜い?」
乾杯の合図からもうかなり経ったようだ。
何人か抜けて、人も疎らになった。
で、そんな時酔って絡んで来たのが
フルルドリス、まぁ確かに長いけど…
「では…ど、どこで区切りますか?“ド”は入れたくないので、フルルか、リスがいいんですが…」
「じゃあ“ルリス”でぇけってーい!」
渾名を貰えたのは仲間内に入れたようで嬉しいのだが…
絡み酒、めんどくさい。しかも案を両方無視された。まぁ団長なりの折衷案なのだろう。
まぁ、でも、本当に、
なお、翌朝頭痛に悩む団長はリオンさん以外の誰にも介抱されていなかった。
すみません、フルルドリスの解説を差し込む余裕がありませんでした。“正義失墜”まで行くとそんなこと言う余裕がなくなってしまうので早めに開示したいと思います。
どうだったでしょうか?よろしければ評価・感想よろしくお願いいたします。
自分で13話を読み返してこの先の展開に繋げるにしても、この締まり方では気持ち悪いと思ったため13話書き直しの可否を確認します。50票ぐらい集まったら締め切ります。
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許可します
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そのままやれ