アサルトリリィ×仮面ライダー GrandPrix of ヘルヴォル 作:黒破リンク
そこで起きた、お話。
1年半前のデザイアグランプリ──
ファロン「はぁっ!!!」
デザイアグランプリ。それは、選ばれた参加者が理想の世界を叶えるために世界を守るゲーム。
そこで戦う、1人の戦士。
仮面ライダーファロン。またの名を、語説仮伝。
そんな彼女の、物語。
番外K:「5人の王と1人の戦士。〜リリィ、異世界へ降り立つ。〜」
仮伝vision
「はぁっ!!」
私はマグナムシューターの狙撃でジャマトを撃破し、スコアを稼いでいく。
「なっ……!?」
後ろから来たジャマトの攻撃を避けるも、そこにはヒュージの通ったワームホールがあり、そこへ吸い込まれていった。
目を覚ますと、私は知らない土地にいた。
コガネ「大丈夫?お姉さん。」
「ん……?大…丈夫…。
ここはどこ?」
コガネ「シュゴッダムの児童養護園だよ。」
「君は?」
コガネ「私はコガネ。あなたは?」
コガネと名乗る女性は、私に名前を聞いた。
「語説仮伝。よろしく。」
ブーン「コガネ!!その姉ちゃん目覚めたの!?」
コガネ「ブーン!静かに!お姉さん、起きたばっかりなんだから!!」
ブーン「ごめん。」
「ところで、シュゴッダムって?」
ブーン「知らないの?お姉さん。
ここは、チキューの始まりの国なんだ!」
「地球……始まりの国……?」
コガネ「お姉さんはどこから来たの??」
「私は東京から来たの。」
ブーン「トーキョー?知らない場所だ。」
東京を……知らない……??
「日本の首都よ。知らないの?」
ブーン「ニホン??何言ってるの??」
「……まさかここは……。」
別の……世界。
子供「おーい、キングオージャーごっこやろー!」
ブーン「はーい!コガネ、行くよ!」
ブーンと名乗る子は外へ走っていった。
コガネ「はぁ……わかった。
お姉さん、帰る場所ないならここにいない?」
「いいの?」
コガネ「大丈夫。園長も許してくれる。」
「……しばらく、ここに居させて?色々と調べたいから。」
コガネ「わかった。
じゃあ、私も外行ってくる。」
「えぇ。いってらっしゃい。」
誰もいなくなった部屋で、私はこの世界を調べようとして携帯を開くも……
「圏外。
それはそうか……。別世界だもの。」
その日は何も出来ぬまま、一日がすぎた。
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ここに来てしばらく経ち、私は養護園の機械を修理したりしながら、この世界のことを調べていた。
2000年前の言い伝え、王様戦隊の事、この星の5人の王と国のこと、バグナラクと呼ばれる怪物達について情報が手に入った。
息抜きをしに外へ出ると、子供たちが遊んでいた。
ブーン「邪悪の王め!コガネを離せ!」
ギラ「フッフッフッ……はっはっはっはっ!
そう!俺様は邪悪の王、ギラ!
非道、卑劣、最低。俺様が、世界を支配する!!」
コガネ「イーヤー。タスケテー。」
ブーン「オージャカリバーの力、見せてやる!行くぞ!『王鎧武装』!!」
ギラ「それは…王にしか使えぬ、伝説の宝剣!」
兵士「今期分の税を徴収する。すぐに金を持ってこい!」
突然門の方で、男の人の声が聞こえる。
男性「この前払ったばっかだろ。」
兵士「王様の命令に歯向かうのか!?」
女性「ラクレス様がそんなこと言うわけないでしょ!?」
兵士「口答えするな!いいからさっさと金を──」
ギラ「グダグダ抜かすな愚民共!!」
いつの間にかギラが兵士の所まで行っていた。私もそこへついて行った。
「何をしているんですか?兵士さん。困っているじゃないですか。」
兵士「なんだ貴様ら!?」
ギラ「文句があるなら、俺様たちが相手になってやろう!」
子供たち「合体!行くぞ、キングオージャー!」
ブーン「喰らえ!」
そう言って、ブーンを筆頭に子供たちは物をこっちに投げつける。
兵士「やめろ!ふざけるな!タダで済むと思うなよ!!」
子供たち「正義は勝ーつ!」
ギラ「大成功ー!イェーイ!」
男性「ありがとう、ギラ。でも気をつけろ。王様に刃向かって捕まりでもしたら、園の子達は路頭に迷っちまう。」
ギラ「そんなことにはならないよ。王様は悪者じゃない。王様は国民全員を守ってる。だから僕たちは、手の届く大切な人達を守る。それはきっと、王様も望んでくれてるはずだろ?」
手の届く、大切な人達を守る……か。
「いい言葉ですね。」
すると突然、地震が起きた。
「何!?」
見ると、巨大な怪物が現れていた。
「……一旦逃げるわよ!!」
そのまま私は、子供たちを連れて逃げていた。
街には、バグナラクたちで溢れかえっていた。
「やるしかなさそうね。」
『SET』
「変身!!」
私はドライバーとマグナムバックルを着けて、そのまま怪物たちに挑んだ。
「ふっ!!」
射撃を浴びせながら、子供たちを逃がす。
「早く逃げて!!」
すると、巨大なバグナラクが建物を破壊し、瓦礫がこっちへと降りかかる。
ギラ「うわぁぁぁっ!!」
「みんな!!」
ブーン「コガネ!!コガネ!!」
見ると、頭に怪我を負ったコガネがいた。
「(……メディックバックルがない……!!)」
ギラ「コガネ!!しっかりしろ!!」
「大丈夫!?しっかりなさい!!」
コガネ「大丈夫……王様が守って……。」
そのままコガネは気を失った。
近づく怪物とギラ達の間に黄色い戦士が来て、ギラ達を助ける。
カマキリ「まだ息がある。この子は任せて、あなたも逃げなさい!」
その戦士は剣を振るい、怪物達を倒していく。
カマキリ「ラクレスは何してるの!?」
「この国の王様は……こんな時に何をしているのよ。」
ギラが城の方へ向かうのを見て、私は後を追った。
「なっ……ギラ!!何してるの!?」
城の中へ入ると、王が玉座に座ってふんぞり返っていた。
ドゥーガ「何者だ。どうやって城に入った。」
ギラ「そこで何やってるんですか。街で人が……。」
ラクレス「それは悲しいな。尊い犠牲だ。」
「何を……言っているの?」
ラクレス「勘違いするな。これはゴッドクワガタの目覚めを拒否したヤンマ・ガストのせいで起こったことだ。」
「だからといって、あなたが戦場に出ない理由にはならないはずですよね。」
私の言葉を無視し、王、『ラクレス・ハスティー』は話を続ける。
ラクレス「バグナラクを退けた後、我々は正義の名のもとにンコソパに攻め入る。」
ギラ「まさか……わざとバグナラクを放置したのは……他の国を侵略するために!?」
ラクレス「……人聞きの悪い。全てはチキューを統一するためだ。
真の平和は絶対的な力によってもたらされる。だからこそ、私の力で5王国を1つにする。
ンコソパを皮切りに、イシャバーナ、トウフ、ゴッカン、全ての国がシュゴッダムにひれ伏すまで私は戦い続ける。例えどれだけの犠牲を払おうと。」
ラクレスは、野望を話す。
ギラ「民を守るのが王じゃないんですか。」
ラクレス「民は道具。私が国だ。」
ギラ「ふざけるなぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ギラは激昂し、ラクレスに突進する。
「ギラ!?」
ドゥーガ「貴様ァ!!」
ラクレス「やめろ。」
ラクレスの持っていたマントと剣がなくなっていた。
その2つをギラが奪っていた。
ギラ「これがあればみんなを救えるんだろ!?」
ラクレス「無駄だ。王以外にそれは使えない。」
ギラ「だからお前が使うんだ!!!」
ギラは奪った剣をラクレスに突きつける。
「そうよ。その力で民を守りなさいよ!!それがあなたのやるべきことなんじゃないの!?」
私はマグナムシューターを構え、ラクレスに突きつけ叫ぶ。
ラクレス「この私に、王に武器を向ける意味がわかっているのか?
お前たちは今、世界の敵になったのだ!!」
するとギラは、邪悪の王を演じ始める。
ギラ「望むところだ。貴様の語る正義など、くだらん、つまらん、気に食わん!!子供たちを犠牲にすることが正義なら、俺は!!正義をぶっ潰す悪になってやる!!」
「あんたの正義が、そんなくだらない物なら私は!!戦士として、あなたを打ち倒す。」
ギラ「恐怖しろ!!そして慄け!!一切の情け容赦なく、一木一草尽く!!貴様を討ち滅ぼす者の名は、ギラ!!邪悪の王となる男!!」
「仮面ライダーファロン、語説仮伝!!!正義の名のもとに、平和を守る、神となる女よ!!!!」
自分で言ってて恥ずかしくもなるが、今は関係ない。
ギラ「俺様が、世界を支配する!!!」
その瞬間、ギラと私は外へと転移させられる。
「……!?」
ギラ「あぁ。俺様も気に入った!!」
奪ったマントを羽織って、剣を構える。
『クワガタ(Qua God)!』
『SET』
ボタンを操作するギラ。
ギラ「王鎧武装!」
「変身!!」
『You are the KING, You are the You are the KING!』
『MAGNUM』
『クワガタオージャー!』
『READY FIGHT』
……To be continued
異世界へ降り立つ、1人の戦士。
そこで見た、夢のようで夢じゃない、激動の物語。これはまだ、序章に過ぎなかった。
次回、番外K:「5人の王と1人の戦士〜伝説との邂逅、そして、テクノロジーの国へ。〜」