アサルトリリィ×仮面ライダー GrandPrix of ヘルヴォル 作:黒破リンク
恋花vision
「ようやく、会えたね、瑤。いや、面会許可とるのに手間取っちゃってさ。ごめんね……遅くなっちゃったね。」
あたしは瑤のお見舞いに来ていた。
未だに目を覚まさない瑤に、あたしは話しかけ続けた。
「ふふ……こうやって見てると、元気そう……。いや、なんか、ずっと意識のない人にこんな事言うのは変だけどさ。眠ってるだけみたい。」
あたしは、誰にも言ってなかった思いの丈を話す。
「……瑤。
瑤が起きたらさ、2人でヘルヴォルからの移籍申請を出そう。瑤はあたしとは違うみたいだから、言い出せなかったけどさ。
あたし、ずっと一葉が嫌いだった。いや、いい子なのはわかるけどさ。お子様なんだよ。ようするに。
戦えば、誰かが死ぬんだ。犠牲のない戦いなんてない。非情になんなきゃならない時だってあるんだ。それがわからないやつに、命は預けられない。結局一葉は、夢の中で生きてるだけなんだ。」
次々と思いの丈がこぼれていく。
目を覚まさない瑤に向かって、1人で話し続けていた。
「普通、最初に戦場に出た時に気づくんだよ。正義も理想も、ここにはないんだって。デザイアグランプリでは理想の世界を叶えられるけど、それにだって犠牲はつきものじゃん。それなのに一葉は、まだ夢みたいなこと言ってさ。耳障りで──だからあたしは一葉が嫌いなんだ……」
瑤「違う。」
目を覚ました瑤の声が聞こえる。
「え?」
瑤「恋花が嫌いなのは、一葉じゃない。」
「瑤……!瑤!!目が覚めたの!?」
瑤「あなたが嫌いなのは、あなた自身。」
「あぁ、良かった、本当に!!本当に良かった!!待ってて、すぐ先生呼ぶから!」
あたしはナースコールをしに向かった。
「あの!こちら、305号室!瑤の……患者の意識が戻りました!早く!早く来てください!!」
瑤「違うの、恋花……。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
景和vision
千香瑠「それでは、瑤さんの意識が戻ったことを祝いまして。かんぱーい。」
藍「かんぱい。」
一葉「かんぱい……。」
「正直、乾杯できる心持ちじゃないけど……。」
祢音「でも、瑤様が戻ってきてくれて良かった!!」
仮伝「そうね。」
隼人「戻ってきたって言っても、まだ療養中だろ?」
「恋花先輩は控え室には顔出しませんけど……。」
藍「らん、寂しい。」
「大丈夫だよ、藍ちゃん。すぐに元に戻るよ。」
千香瑠「ね、そうよね。一葉ちゃん。」
一葉「……はい、本当に、そうだといいと思います。」
祢音「大丈夫?顔色良くないよ?」
一葉「先日の戦闘が行われた場所は、そのまま戦闘に巻き込まれた方の避難所になっています。住む家をなくした人。怪我をした人。大切な人と離れ離れになってしまった人。
私は……誰も守れませんでした。大切な仲間さえ……。これじゃ、こんなんじゃ……。(とても、あの人の意志は……!)」
「一葉さん。
この間も言ったけど、俺たちはあの場でできる最善を尽くした。」
一葉「そう思いたいんです。私もそう思いたい!」
そう、一葉さんは叫んだ。
一葉「でも……避難所の人たちの様子を見たら──。
とても……私にはとても……。」
藍「一葉……。」
祢音「一葉ちゃん……。」
一葉「……ごめんね、藍。ちょっとやっぱり席を外すね。
せっかく気遣ってくれたのに、すみません、千香瑠様。景和さん。」
千香瑠「……そんなことは──。」
「大丈夫です──」
一葉「失礼します。」
そのまま一葉さんは去ってしまう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一葉vision
「携帯……瑤様から、メッセージ──?」
私は、瑤様の病室へと向かった。
瑤「ごめん……こんな時間に呼び出して。」
「いえ!いえ、そんな!
良かったです。無事に目覚めて。」
私は、目覚めたことを素直に瑤様に伝えた。
「私には、こんなこと言う資格はないのかもしれませんけど。」
瑤「どうして?」
「どうしてって──私のせいで、瑤様が……。」
瑤「あれは、私が勝手にしたこと。私の責任。」
「でも──!!」
瑤「でも、は、なし。」
「でも……。」
瑤「なしだよ、一葉。」
瑤様から質問を投げられた。
瑤「恋花と、ケンカした?」
「……いえ、恋花様の言い分は全部正しいと思います。仮伝さんも、そう仰ってました。私が全部……。」
瑤「……今日、呼んだのは、話をしたいと思ったから。
恋花のことを、知って欲しいと思ったから。」
瑤様は、とある言葉を口にする。
瑤「『日の出町の惨劇』……って、知ってる?」
「え……。」
瑤「今から数年前──日の出町にヒュージの群れが現れた。当時エレンスゲのトップレギオン『ヘルヴォル』がこの対処にあたったけれど──
敵の戦力を見誤り、メンバーの半数が犠牲になった。敵は弱るどころか、ますます勢いを強めて街を蹂躙した。」
知ってる……日の出町の惨劇……。忘れることの出来ない記憶。
炎、煙……マデイックの、お姉さん。
瑤「エレンスゲはこの失態を小規模の損害で封じ込めようと、総力戦を敷いた。予備メンバーや中等部リリィ達も対処に当たったけれど──対処しきれず、犠牲者は増えるばかり。
リリィが犠牲になることでエレンスゲの戦力が低減する危険性を重んじ──
当時のヘルヴォルは、マディック──リリィになるほどの適合値に到達しなかった少女で構成された兵士たちを囮にして──現存戦力を守ろうとした。」
私は、その現場に恋花様と瑤様、そして英寿様がいた事を既に知っていた。
「マデイックを囮に……。」
瑤「この話は、知ってた?」
「はい。エレンスゲの評価を著しく下げたということで、内外に知れ渡っていることですから。」
瑤「私と恋花、英寿がそこにいたことは?」
「……。」
私は、その現場に恋花様と瑤様、そして英寿様がいた事を既に知っていた。
瑤「知っているみたいだね。」
「はい……。」
英寿「ロポは……恋花は十字架を背負ってる。」
瑤「英寿。いつから居たの?」
英寿「最初からだ。」
「英寿様、十字架を背負ってるってどういう……ことですか?」
英寿「ヘルヴォルのリーダーがマデイックを囮に使う作戦を立てた時、あいつは猛反対した。」
瑤「マデイックも人間。全ての人を守るために戦うのがリリィでは無いのかと──
あの頃の恋花は、今の一葉にそっくりだった。」
「私と……同じ……。」
恋花様が……私と……。
瑤「ヘルヴォルのメンバーの一部を説得して恋花はマデイックの囮作戦をなんとかやめさせようとした。その結果──」
「囮作戦の被害が抑えられた……ですか?」
英寿「その逆だ。
不完全な状態で実行された囮作戦は、想定以上の犠牲者を出した。マデイックにも、市民にもな。」
「そ、そんな……!」
瑤「もちろん、事実は分からない。恋花が止めようとしても止めようとしなくても。犠牲者の数は変わらなかったかもしれない。」
ふと、思い出す。あの炎と煙の夜──
『末端の私には、命令も降りてこない』と、マデイックのお姉さんが言っていたこと──
ひょっとしたら、もしかしたら、恋花様の行動で、あのお姉さんは──
瑤「軽蔑した?恋花のこと。」
「そんな!!そんな、そんなこと──は……。」
そんなことはないと、はっきり言えなかった。
英寿「日の出町の惨劇に関わったエレンスゲの人間の多くは、恋花を軽蔑してる。無責任な理想を振りかざして、多くの人を犠牲にしたってな。」
瑤「そして……恋花はずっと、後悔し続けてる。
あの時、薄っぺらい正義に動かされて、反対なんか、しなければって──だから、恋花は一葉の理想に怒ってるんじゃないの。
過去の、恋花自身の理想に、怒ってるんだと思う。一葉……こんな時に、こんなことを言うワガママを許して。
恋花の言ったこと、許してあげて……。」
私は、瑤様と英寿様から恋花様のことを聞いた。
恋花様の過去、後悔してること。恋花様はずっと、私のことをどんな風に思っていたのだろう。
私は、私の信念の正しさを疑ったことがなかった。それはそのまま、私の強さの源だった。
でも、それは結局、他の考え方を……学園や、あるいは恋花様のような考え方を、深く考えもせずに否定していただけだったのかもしれない。
空を見上げれば、月は冴え冴えと美しくただ、私を見下ろすばかりで、それが憎たらしくてしょうがなかった。
その時、この夜が長い長い夜になるだろうことを、私はまだ、知らなかったんだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デザイア神殿──
allvision
隼人「なんでゲームが終わらない!!缶は場外まで英寿と瑤が弾き飛ばしたはずだろ!」
ツムリ「本来なら、ジャマトが枯れて、倒せるはずだったんですが……。私たちも想定外です。」
道長「ラスボスが生きてるってことか。」
仮伝「そうなるわね。」
突如サイレンが鳴り響く。
モニターを見ると、ジャマーエリアが拡大していた。
恋花「嘘!?ジャマーエリアが拡大してる!?」
モニターに映っていたのは、缶を丸ごと飲み込むラスボスの姿だった。
ツムリ「缶ごと飲んでしまいました……!」
千香瑠「嘘……!?」
景和「あれじゃ缶蹴れないじゃん……。」
道長「話が違うぞ。どうなってんだ!!」
英寿、一葉、瑤が遅れて神殿内へ入ってくる。
英寿「ジャマトは進化する怪物だ。こっちも早く対応するしかない。」
藍「英寿、瑤、一葉!」
瑤「私も戦います。」
ツムリ「初鹿野瑤様、身体の具合は大丈夫ですか?」
瑤「大丈夫。」
突然ゲームマスターが現れる。
ゲームマスター「仮面ライダー諸君には緊急ミッションに挑んでもらう。」
英寿「元締めがお出ましとは余程の緊急事態のようだな。」
一葉「何をやらせるつもりですか?」
ゲームマスター「缶の破壊だ。そのために、攻略のキーアイテムを育ててもらう。」
ゲームマスターは、卵を見せる。
景和「え、卵!?」
道長「ふざけんな、これが最終戦でやることかよ!!」
仮伝「この中のバックルを使うしかないのなら、育てるしかないわよ。」
英寿「どんなゲームも勝ち抜いたヤツがデザ神になる。」
英寿はニヤリと笑い、道長を見る。
道長「……。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジャマーエリア──
ツムリ『卵を上手に育てれば、ラスボスを攻略できるアイテムをゲットできます。ジャマトに割られないように気をつけてください。』
道長「なんでこんなことしなきゃならねえんだ……。」
恋花「やれって言うなら、やるしかないじゃん!」
全員「「「「「「「「「「「変身!!」」」」」」」」」」」
『『『MAGNUM』』』
『『ZOMBIE』』
『NINJA』
『『ARMED ARROW』』
『ARMED CLAW』
『ARMED HAMMER』
『ARMED WATER』
『『『『『『『『『『『READY FIGHT』』』』』』』』』』』
卵を孵化させるために守りながらの戦闘が始まった。
ロポ「うっそ!?中入っちゃった!!!」
ナーゴ「どうしよう!!」
ロポ「うん、ほどくか。」
ナーゴ「そうですね!」
ギーツ「はっ!!はぁっ!!」
英寿はニンジャデュアラーをシングルブレードのまま使い、突き刺したり切りつけるなどしてジャマトを攻撃する。
ファロン「ふっ。はあっ!」
仮伝は卵を守りながらジャマトにヘッドショットを浴びせる。
ホルス「はっ!!はぁっ!!!せぇや!!」
隼人はゾンビブレイカーを逆手持ちして切り裂く。
バッファ「こんなもん放置してりゃ育つだろ。」
道長は卵を机に置いて戦い始める。
ロポ「ちょ、何やってんの!?」
ナッジスパロウ「放置してても育たないよ…。」
ダイル「逆に盗られますよね、あれ。」
スタッブ「道長さんらしいですね……。」
ヘルヴォル組は道長に呆れながら戦っていた。
タイクーン「やぁっ!!はぁ!!」
景和はレイズアローで撃ったり斬ったりしていた。
ナーゴ「にゃぁ!!やぁっ!!」
祢音はレイズクローで切りつける。
ギーツ「お前の使命を感じるんだ。この世界の運命は、お前の成長にかかってる。」
ナーゴ「なにあの英才教育!?」
バッファ「知るか。」
英寿は卵を1度上に投げ……
『NINJA STORIKE』
英寿は分身してジャマトに攻撃しながら本体はラスボスの胸辺りへ飛び、つつく。
ギーツ「なるほど、缶はここか。」
『TACTICAL SLASH』
分身が必殺技を放つ。
その上に投げた卵をキャッチする。
ギーツ「うぉぉっとっとっと!よっと。」
『SECRET MISSION CLEAR』
『最初に缶を発見する』
スパイダーフォンがミッションボックスを持ってくる。
中身はブーストバックルであり、元々持っていたバックルを景和へ渡す。
ギーツ「タイクーン。これは返す。」
タイクーン「ありがとう、英寿さん!」
いつの間にかラスボスは撤退していた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
サロン──
全員は、卵を見つめていた。
道長「こいつほんとに育ってんのか?」
祢音「あっ!割れた!」
ギロリ「さて、何が出るでしょうか。」
祢音の卵からはプロペラバックルが出てきた。
祢音「これって……プロペラ?」
ギロリ「プロペラバックルですね。」
祢音「プロペラってことは……空飛べるの!?すごくない??」
道長「おい、早く割れろ。」
道長は机にガンガンと卵をぶつける。
ギロリ「あぁ、そんな乱暴はいけませんよ…」
道長「どう育てようが俺の勝手だろ。」
仮伝「いや、だからといってぶつけないの。卵料理でも作るの?」
道長「るっせぇ──なぁッ!?」
卵が弾け、中からドリルバックルが出てきた。
道長「これは…。」
ギロリ「ドリルバックルですね。缶の破壊に役立つはずです。」
ギロリは卵の殻を回収していた。
恋花「あ!!割れた!……って、ハンマー!?」
瑤「私も割れた。……クローバックル…。」
千香瑠「私もです。……シールドですか。」
藍「われたー。……チェーンアレイ?羊さんが使ってたヤツだー。」
仮伝「……アロー。マグナムあるし十分ね。」
隼人「……ハンマー。使い方は決まったな。」
道長はぼやく。
道長「こんなんでほんとに勝てんのかよ。」
英寿「ゾンビと組み合わせれば可能性はあるかもな。」
道長「なんだ、その余裕。お前の卵はうんともすんとも言ってないぞ。」
英寿「俺のは大器晩成だからな。寝る子は育つってことだな。」
英寿はちょっと上に卵を投げる。少しキャッチを失敗したらしい。
英寿「おおっと。あぶねー。
……悪いことは言わない。ラスボスは俺に任せとけ。」
道長「ふっ。誰が。」
仮伝「もし、ゲームで命を落とせば、この世界から退場。ジャマトに倒されたら元の生活には戻れない。」
英寿「でも、ここに隠れていれば助かる。脱落したメリーやダパーンみたいに元の生活に戻れる。こんな悲劇は、忘れるに限る。」
道長は英寿の胸ぐらをつかみに行く。
道長「ふざけんな!!!俺は、お前には絶対負けない!!!!!」
英寿「勇気と無謀は違う。」
道長「……勝つのは俺だ。」
祢音「私だって負けないよ!!」
英寿「どうしてもやる気か。」
祢音「……英寿様の言う通り、無謀なのかもしれない。でも、諦めたくない!!ここまで戦ってきたんだから。……元の生活に戻るだけじゃ、意味ない。」
景和「……ここまで来て、引き下がれない……!!!俺は、願いを叶えるんだ…!!」
恋花「泣いても笑ってもこれが最後の勝負。勝つのは……あたしだから。」
ヘルヴォルのメンバーもサロンを出ていった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
祢音「皆さん、こんばんは。祢音です。ピカリ。
今日は皆さんに、大切なお知らせがあります。祢音TV、もしかしたらこれが最後の配信になるかもしれません。詳しいことは言えないけど、私は今、人生をかけた戦いに挑戦しようとしているんです。私が私であるために。もし、少しでも、私のことを応援してくれるとしたら、心強いです。」
??「俺は、いつだって君の味方だ。祢音。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
道長「……。」
透『よぉ、道長。』
道長の前に、透の幻影が現れる。
道長「透。」
透『まさかお前までデザイアグランプリに参加するとはな。』
道長「それがどうした。」
透『無理するなよ。……俺の事なんて、忘れたっていいんだぜ。』
道長「冗談よせよ。……必ず勝つ。」
透『そう言うと思ったよ。だったら叶えて見せろよ。お前が願う世界を。』
道長「あぁ。……お前の無念は、俺が晴らす。」
??「ふふ。良い奴見ーつけた。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
英寿「ふっ!!はっはっ!!」
英寿は屋上でボクシングに打ち込んでいた。
ひと休憩置くとコインを取り出し、見つめてつぶやく。
英寿「母さん。必ずあなたを見つける。」
コインをしまい、卵を抱き抱える。
英寿「世界があるって時に、寝坊助なやつだな。そろそろ起きたらどうだ?
……なんで割れないんだ…?」
??「見せてもらうよ、君の活躍を。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
景和「千香瑠姉。手伝うよ。」
千香瑠「これくらいできるわ。」
景和「いいっていいって。ほら、何すればいい?」
千香瑠「ふふ、もう、景和ったら突然どうしたの?」
景和「……前まで、千香瑠姉とは離れてたからさ。また同じところで生活…しかも、とんでもないゲームに参加して。肩を並べて戦う日が来るなんて、思ってなかったよ。」
千香瑠「私も。……景和、勝つのは私よ。」
景和「いいや、勝つのは俺だ!」
千香瑠「……ふふ。」
景和「あははっ。」
??「いい雰囲気じゃねえか。芹沢景和。」
??「萌えるようなことするね!私の推しはっ!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
仮伝「……。」
仮伝は1人、バックルの調整をしていた。
仮伝「今回は勝つ……。元デザ神の力というものを、見せてあげるわ。」
調整を終え、仮伝はアタッシュケースにバックルを入れる。
仮伝「勝つのは、この私よ。」
??「流石は愛しの我が娘よぉ!」
仮伝「……なんか、悪寒がしたわ。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
恋花「瑤、今回のデザイアグランプリ、色々あったね。」
瑤「そうだね。変わらずいるメンバーもいるけど、やっぱり恋花が居てくれて良かったって思ってる。」
恋花「あたしも。瑤が居てくれて良かった。」
瑤「恋花、願いはなんて書いたの?」
瑤は恋花に願いを聞く。
恋花「あたしは……『仲間が犠牲にならない世界』。
……やっぱ、人間そう簡単に変われないわ。瑤は?なんて書いたの?」
瑤「私は……『家族を取り戻したい』。充や、お父さんたちに……会いたい。会って、色んなこと話したい。」
恋花「負けられない。瑤であっても、容赦しないよ。」
瑤「私も、容赦しない。全力で勝ちに行く。」
??「うぅ……推しが青春してるぅ……。」
??「青……春…。推しが、楽しそうで何より。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一葉「藍、しゃんとして。」
藍「むぅ…。嫌だー!」
一葉「そんなこと言ってもダメなものはダメ。」
藍「一葉、戦いが終わったら、みんなで、たい焼き食べよ。こんどは、瑤もいっしょに。」
一葉「うん。だからまずは、この戦いに勝たなきゃね。」
??「一葉のこと、ひとまず良かったー。」
??「藍、一葉といる時、楽しそう。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ゲームマスター「誰の願いが叶うか、見物だな。」
……To be continued
恋花の思い、そして意識を取り戻した瑤。
全員が、己の願いを持ち、戦いに挑む。
次回、邂逅VII「楯の乙女〜最後の戦い(後編)〜」