自己肯定感低めの高2病元ぼっち   作:LSR

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頭空っぽにして書きました。


ぼっちの生態

昔から根拠もなく、自分が嫌いだった。

根拠のない自信を持っていたりする自分に対する嫌悪感。ナルシシズムに陥りたくないという感覚。他にも色々と自分自身を嫌う理由は考えてみたけれど、最終的にはやっぱり何が根拠化はわからない。だから、根拠がない。

自分が嫌いだからと言って他人を好きになれるかと言ったら当然そんなことはなくて、結果として高校生の僕には友達は一人もいない。それ自体は気楽でいいのだけれど、そもそも友達がいたことがないから他を知らないということでもある。

客観的に見れば家族がいるから、僕は孤独ではない。でも、心情的には孤独だ。孤独を楽しんでいるつもりだ。

………と、そんなことを常々考えている割には、僕は小説をインターネットに公開していたりする。自分が嫌いな人間のやることか、とも思っているが、こればっかりは趣味だから仕方がない。せっかく書いたのに見るのは自分ひとり、というのではね。

その小説の評判といったらもう、酷いともそうでないともいえない。そもそも読者が少ないから、あまりちゃんとした評価がされているとも限らないのだ。ただ、数少ない読者の人たちは面白いと感想をくれたりする。ありがたいものだ。

スマホに映る文字を見て、その向こうの人へ感謝している。ネットの僕は、現実よりは孤独でないかもしれない。

 

一人で過ごしていると、思考は何だか文章のようになってくる。そうして頭の中で言葉が堂々巡りを続ける。教室の隅の席でクラスメイト達を眺めつつも、彼らの行動はほとんど頭の中に入ってこない。

「平野」

ときどき自分の名前を呼ばれたかと思ってしまう時がある。割りとよくある苗字だから。でも、実際にそうである可能性はほとんどない。というか、あっても無視してるのかも知れないけど。

「おい、平野」

なにせ交友関係がないのだから、呼ばれる理由と言ったら授業中に当てられるくらいだ。さすがに授業ともなると無視することはない。

「お前に話しかけてんだよ」

「痛い」

バシ、と頭をはたかれる。何かと思ったらどうも本当に呼ばれていたらしい。はたいてきたのはクラスの男子の一人。名前は覚えていない。そもそも名前を覚えているクラスメイトはいないけど。

「ええと、何?」

「好きな芸能人とかいるのか、お前」

「は?」

ちゃんと見回すと、どうもはたいてきた彼以外にも何人かが僕の席の周りにいる。四面楚歌。

「芸能人って………うーん。なんでわざわざ?」

「答えろよ。あ、男はナシな」

「あ、そう。ド陰キャの好きなタイプ聞いて笑いものにしようって話ね?」

その言葉に露骨にイヤな顔をする彼。当たったんだか外れたんだか。

「悪いけどいないなあ。あんまり人の顔に良さを感じないんだよね、メカオタクだからさ」

一人で楽しむ趣味と言ったら、やはりそういう方向になる。少なくとも僕はそうだった。ヒロインよりもメカに心惹かれるタイプ。

「んだよ、ただのオタクじゃからかいようもねえな」

「正直だね」

僕の余計な一言も聞かずに、彼らは離れていった。

さて授業まではあと何分かな、と僕は時計を見た。

 

 

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