老人要素マジでかけらも出せなかったのでタイトル変更しました。
第3話です。いまだにシリアス路線で行くかギャグ路線で行くか迷っています。
この世界に転移してから今日で約三日経った。
未だに目に入るのは緑色の自然のみで人などはまだ見かけていない。
強いていうのなら、目の前にいる鬼だろうか。
青年のような顔つきに、少し乱れた服、何より、額から一直線に生えている角が彼が鬼であることを物語っている。
鬼の青年が口を開いた。
「お前は強いか?」
何だそれ。初対面で強さを確認するやつがどこにいるんだ。
ここは自分は強くないアピールをして見逃してもらおう。
「いえいえ、自分なんか貴方様の足元にも及ばない若輩者であります。」
「私は貴方様のお眼鏡にかなう者ではありません。どうか見逃してもらえないでしょうか?」
そういうと、鬼の青年は顔をしかめて、
「俺は、嘘を付くやつが大嫌いなんだ。」
「殺してやる。」
最悪だ、どっちにしろ戦わなければいけないじゃないか。
だがこうなれば躊躇できない。腰の麻酔銃に手をかけ、構える。
鬼の青年の姿が視界から消えた。
一体どこに行ったのだ。
「後ろだ。」
構えていた麻酔銃を投げ捨て、刀を抜く。斬れたは斬れたが、かすり傷程度にしかならなかった。
ここは心を落ち着かせ、標準を定める。
ここだ。
刀で鬼の喉を突き、奥の木に刀ごと串刺しにする。
そして、周りに落ちていた麻酔銃を拾い、鬼の額に標準を定める。
鬼はなにか言いたそうにしているが、喉が潰れているため分からない。
実はこの麻酔銃、麻酔とは名ばかりで、弾丸に即効性のある麻酔薬を塗っただけのものなのだ。
頭に当たれば脳天がぶっ飛ぶレベルである。ちなみに宮薙が予想していたのは古い型の方なのでそこまで威力はないと思い込んでいる。
「まあ、鬼だし、当たっても大丈夫だろ。」(謎理論)
「なんか決め台詞言いたい気分だな」
「シリアスな空気にした罪は重いぞ。眠れぇ」
そして引き金を引く。鬼の青年の脳天が吹っ飛び、刀の刺さっている部分から上が吹っ飛ぶ
鬼の青年は永遠に眠ってしまった。
「…OK。僕は何も見なかった」
なるべく鬼の青年(頭消失)を見ないように刀を首から引き抜く。
「これ使うのこれから控えよう…」
そしてそれから更に歩くと村のようなものを見つけた。外観は弥生時代の集落のようなものである。
…これが本当の日本の原風景か。
村に入りぶらぶら歩いてみる。
通りすがりに変わったものを見るような目で見られるのは気のせいであろう。
しばらく歩いていたところ、大きな神社?社?のようなものを見つけた。階段の所に
変わった格好をした女の子が座っている。
カエルの目がついたような帽子に金髪。
前世の記憶にこんなキャラクターを見たのを覚えている。
これは話しかけるしかなかろう。
「こんにちはお嬢さん。珍しい格好をしてますね。神様か何かですか?」
「君も随分変わった格好をしているけどね。」
昔だから現代の服は少し特殊に見えてしまうのだろうか。
「貴方の名前は?」
「私の名前は洩矢諏訪子。ここの神様だよ。」
「じゃ、君の名前は?」
俺の名前は工藤◯一…じゃなくて
「僕の名前は宮薙途一。通りすがりの遭難者です。」
◇◆◇◆
自分は他の国から遭難してきたと伝えた所、ここに居ても良いと言う許可がもらえた。
ここを詳しく見てみたところ、時代は弥生時代であることが分かった。
今夜今のことを色々聞いてみようか。
◇◆◇◆
人がいる所に来たのは良いが、これからどうしようか。と考えていた所、
心を覚るかのように、
「君、もしかしてやることないんじゃない?」
と言われた。図星です。
「そうですね…割とやることないなぁ。」
「君って…ご飯作れる?」
異世界での初めての職業、料理人(家事もやる)
どうやらこの土着神、料理が出来ないみたいなのである。
正直言ってここにくる前は一人暮らしだったのである程度家事は出来るのだ。
何気にそこから3ヶ月ほど、家事をして、暇になったらその辺をぶらつくという生活をしてしまった。
異世界に来たのにこんな調子で良いのだろうか。
そんな時、洩矢さんからある話が出てきた。
「大和と…戦争することになっちゃった」
状況が変わり過ぎである。
だが、これはこの変わり映えのない生活を脱却するきっかけである。
…やるしかなかろう。
「君、最初会った時剣持ってただろう?だから、どのくらい強いのか聞きたくt」 「行きます」
「まだ全部言い切ってないんだけど。」
「大和でも何でも倒してやりますよ。」
「最近、暇だったし。」
「大丈夫なの?死ぬかもしれないのに、しかもまだ出会って3ヶ月でそこまで深い関わり合いも無いのに…」
「問題ないですよ、僕は貴方の想像の十倍は強いと保証しましょう。
それに、3ヶ月でも貴方のところの家事を手伝えば嫌でも関わり合いが深まりますよ。」
「分かった。戦いは今日から3日後。頼んだよ」
「了解しました。」
◇◆◇◆
3日後、戦場に来てみると、沢山の兵士(神らしい)がいた。自分だけ少し目立つがそれはしょうがないだろう。
数分後、戦いの始まりの合図があった。
今回は僕は前線に出ず、後方支援に徹することにした。味方の隙間を縫って攻撃してくる敵の頸動脈を確実に切って行き、
不味くなったら麻酔銃で相手の脳天を吹き飛ばす。この前使わないようにしようとか言ってたが、戦場なのでしょうがない。
そんな感じで戦っていると段々周りの味方がいなくなっていった。包囲されたようだ。一人、二人と減っていく。
行動は早かった。まず、目の前の一人の腹を刺し、そのままそいつを後ろに向けて背後から斬ろうとしてきた奴を防御するために使う。
次に、刺さっていた刀を抜き、数少ない味方が殺されそうだったので、刀を投げて敵の首に刺す。
そして、麻酔銃で確実に敵の頭を吹き飛ばしていく。
そこから前のことばっかり気にしていたため、後ろのことを失念していた。
背中を斬られた。そこまで深くないが、割と痛かった。麻酔銃のマガジンが収まっている所で相手の顎を殴り、
よろめいた所で頭を吹き飛ばす。
割と善戦したと思ったが、段々相手側に押されていった。そんな時、洩矢さんが
一騎打ちを申し出た。
結果は、負けであった。最初は善戦していたが、洩矢さんが使った鉄の輪が錆びさせられ、鋭さを失い、
そのまま劣勢になり御柱に打たれ、そのまま落ちて行った。
洩矢さんが負けた時点で戦が終わりそのまま撤退となった。
正直言って、今回相手の神とは相性が悪かった。しょうがないことだと思う。
◇◆◇◆
「正直、しょうがないですよね。相手が悪かったし。」
「そうだけど…悔しいなぁ」
「そういえば今日、敵の方の大将さんが来るんでしょう?お茶の準備をしておこうかな。」
「そうだね、これからどうするかを話し合うんだよ」
「ちゃんと出来ますかねぇ…」
「出来ると良いけどね」
そう言って洩矢さんは苦笑いする。
扉がノックされた。どうやら来たようだ。
扉を開けて出迎える。
「こんにちは。遠い所から遥々ようこそおいで下さいました。」
「おお、こんにちは。」
彼女が八坂神奈子か。最初空で一騎討ちしている所を見ていて沸いた感想は、『固定砲台みたい』だったである。
ガンキャノンだとは一ミリも思わなかった。
一ミリは思った。
洩矢さんとは違い、神としての威圧感を感じる。確かに強そうである。
「お茶お淹れしますね。」
「ああ。ありがとう」
「ありがとねー」
お茶を置き、二人が話を始める。中々に時間が掛かっているようだ。
ここの信仰をどうするか話しているようである。
もう何時間経ったのだろうか。もう外は真っ暗だ。
少し僕も意見を言ってみようか。
「信仰について困っているのですか?」
「ん?ああ、そうだねぇ。信仰をここの人達が受け入れてくれなくてね。」
「そうですか…」
「あ、表向きは神奈子様を信仰して、裏では諏訪子さんをそのまま信仰し続ける、というのはどうでしょう?」
どうだろうか。
「良いねそれ!」
すごい神奈子さんの顔が明るくなった。相当疲れていたようだ。
多分もっと待てば同じような意見が出たのであろうが、流石に待ち続けるというのも疲れるので
意見を出させてもらった。
そこからはスムーズに進んで行き、最終的には
名前だけの新しい神と諏訪子を融合させた神を信仰させることにし、
裏では諏訪子がそのまま信仰されるという事になった
「やっと終わった〜。宮薙、お酒出して!宴会しよう!」
「分かりました。」
「神奈子もいいでしょ?」
「いいよ。」
3人分のお酒を持ってくる。
「じゃあ、乾杯!」
「「乾杯!」」
今のこの状況は思っていたのと違うが、
これもいいかもしれないと思った。
宮薙が諏訪子や神奈子に敬語を使うのは神の存在を知っていて、ある程度敬意を抱いているからです。
自称神様は例外。
ちなみに武器にも色々設定があります。
それはまた今度にします。次回は洩矢を離れて、
古墳時代を飛んで、飛鳥時代に突入します。