マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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竜を冠する機体
FILE1 来訪者


2001年12月25日

佐渡島に出来たBETA(人類に敵対的な地球外起源種)の巣『佐渡島ハイヴ』を制圧する作戦『甲21号作戦(オペレーション·サドガシマ)』

 

作戦は国連太平洋方面第11軍・横浜基地所属の極秘部隊『A-01部隊』が試験運用した戦略航空機動要塞XG-70b『凄乃皇・弐型(スサノオ・ニガタ)』による『佐渡島ハイヴ』への荷電粒子砲による攻撃で『佐渡島ハイヴ』周辺にいたBETAを殲滅。作戦成功に希望を見出した。

 

しかし、『凄乃皇・弐型』の基幹ユニットである『00ユニット』が原因不明の機能停止をし『凄乃皇・弐型』は沈黙。機体は『00ユニット』回収後『A-01部隊』の隊長『伊隅みちる(いすみみちる)』大尉が搭乗し自爆させることにより、機体の機密保持と『佐渡島ハイヴ』の消滅を達成させようとしていた。

 

国連軍横浜基地副司令『香月 夕呼(こうづきゆうこ)』の計らいで所属部隊の部下達との最後の通信を済ませた『伊隅みちる』。あとはその刻を待つのみとなっていた。

 

「…………」

 

様々な思案をし、己の気持ちを整理する。

 

すると、見たこともない光が『凄乃皇・弐型』の画面の前に広がる。

 

「なっ、なんだ!?」

 

思わず瞑った瞳を開くと、目の前に見えていた巨大なモニュメントが【消えていた】。

 

「どっどういうことだ!?」

 

「伊隅、応答しなさい。伊隅!」

 

「こっこちら伊隅。副司令いったい何が」

 

「そんなことどうでもいいわ、原因不明の光と共に突然甲21号が消滅したわ。貴女は急いでXG-70bの起爆を中止しなさい!」

 

「りょっ了解!」

 

固唾を呑んで見守る一同…………

 

「こちら伊隅。起爆停止完了しました。ですがXG-70bに取り憑こうとするBETA共が…………!?」

 

『凄乃皇・弐型』に取り憑こうとしていたBETAが一斉に離れていく。

 

「なんだ!なにが起きている」

 

「XG-70bに攻撃をしていたBETA群が甲21号跡へと向かっています。」

 

(どういうこと?巣を失ったことによる帰巣本能?それともXG-70bよりも脅威となりうる存在が現れた?)

 

「甲21号跡に未確認機(アンノーン)が1機………残存するBETAを殲滅しています」

 

「映像出せる?」

 

「はっはい!」

 

『甲21号作戦』に参加中の全ての人間が目撃した映像。そこには見たこともない機体がたった1機体でBETAを殲滅している映像であった。

 

「これは香月副司令………いったい」

 

「申し訳ありませんが提督。私も現状を把握しきれていません」

 

「貴女の計画とは別のということですか?」

 

「……………。」

 

(なにあの生物にも近い滑らかな曲線をしたシルエット。あんなシルエットを機体に再現出来るの?色は………濃紺?なんだか禍々しい…………それにあれだけの出力を出しながら推進剤切れを起こさずに宙を飛び続けているってどうゆう理論よ)

 

「なんですかあの機体?荷電粒子砲を連射してますけど」

 

「いや、荷電粒子砲よりは出力は低そうだが、一種のレーザー砲か?」

 

「あれだけの出力でエネルギー切れ起こさないの?」

 

「それに光線級のレーザーを躱しきってる。凄い」

 

未確認機が現れて数刻。BETA群の殲滅が完了した。

 

戦場に静寂が訪れる。

 

唯一その戦場に残された『凄乃皇・弐型』の画面に未確認機の機体コードが表示される。

 

「『Mark.Alles(マーク·アレス)………』」

 

それはかつてこの世界と同じように地球外生命体によって人類が絶滅しそうになった世界からの来訪者。

 

果たしてかの機体はこの世界の人類にとって救世主かそれとも…………

 

 

 

 

 

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