マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

15 / 84
FILE15 切迫

「我々は外で警戒任務2つきます。なにがあればすぐお呼びください!」

 

護衛をした警備兵が制御室の外に出る。

 

「反応炉ダイヤログ………ドライヴモニター呼び出し………コントロールパネル…………」

 

手慣れたキーボード操作音だけが部屋に響き渡る。

 

「…………来た」

 

a2が『涼宮遥』が制御室に入ったことを確認した。

 

「流石涼宮中尉。こっちはまだ片付け切ってませんよ」

 

「悔しいけど私達の負けね、流石遥!」

 

(速瀬中尉。自分の事のように嬉しそうだ)

 

一方の『涼宮遥』はパスワード入力に入っていた。

 

「………!?」

 

「副司令ダメです!非常停止の操作画面まではいけますが、その先に進めません!」

 

「!?」

 

「それで!」

 

「パスワードは認識しているようですが、最終確認画面が立ち上がらすエラー061の表示が!!」

 

「エラー061………反応炉側の応答が無いってことね。ネットワーク管理画面を呼び出して接続状態を確認しなさい!」

 

「反応炉前確保。全ての敵を一掃しました!」

 

「よし!ゲート前に戻ってそのまま警戒よ」

 

「了解」

 

周辺警戒に移るa2

 

「…………!副司令。原因がわかりました!!反応炉と制御室を繋ぐメインケーブルとサブケーブルが共に断線しています!」

 

「なるほど、侵入したBETAにやられたのね」

 

「なんとか迂回を試みています…………」

 

「無駄よ。それが出来るなら今頃、司令室から遠隔操作してるわ。ハッキング対策で専用回線以外から入ってくる重要なコードは全て跳ねる仕組みなのよ」

 

「じゃあ、どうすれば?」

 

「速瀬、白銀。聞いていたわね?断線したケーブルを交換して頂戴」

 

「ケーブルの交換!?」

 

『不知火』の画面にデータが表示される。

 

「ジョイントは規格品だから接続作業は簡単なもんよ。管制室と反応炉に備えたサブコンピューターを繋ぐケーブルの長さは42m。18番ケーブルを使いなさい。位置も近いし88mあるから十分な長さよ。本来なら強化外骨格で作業するところだけど、戦術機のマニピュレータでも十分やれるわ」

 

「了解。作業にかかります」

 

「作業マニュアルは転送したわ。格納庫の隔壁がそろそほ危ないから急いで頂戴」

 

「私は反応炉側をやるわ!白銀は制御室側をお願い。5分以内にやるわよ!!」

 

「了解!」

 

「涼宮。速瀬達の作業が終わったら、制御室のコンピューターを念の為に再起動しなさい」

 

「了解」

 

「失礼します!中尉なにか変わったことは!?」

 

「伍長。こっちは大丈夫です、どうされたんですか?そんなに慌てて」

 

「いえ、何度かお呼びしたんですが返事が無かったもので………」

 

「そうだったんですか?すみません。」

 

「いや、恐らくこの部屋の厳重な電磁波対策の影響だな。今、お前の声はちゃんと入ってきてる」

 

「あっ、ホントだ」

 

「なるほど、そういうことか………困ったな」

 

「万が一の場合は司令室経由で呼んでもらおう。この部屋と司令室は有線で繋がっているからな」

 

「そうだな、聞いての通りです中尉。お手数ですがよろしくお願いします。」

 

「はい、わかりました」

 

「定期的に様子を見に来ますのでご安心を」

 

「大丈夫です。皆さんに外を固めて頂いているので安心しています。」

 

「作業中にお邪魔しました。それでは失礼します!」

 

「皆さんもお気をつけて」

 

「a2-2接続作業完了!」

 

「よし!a2よりHQ。ケーブル接続完了」

 

「HQ了解。a2はそのまま待機せよ」

 

「了解!」

 

「涼宮。制御コンピューター再起動!」

 

「了解」

 

「……………」

 

「再起動完了。これより非常停止プログラムにアクセスします。」

 

(今は『A-01』の一員として涼宮中尉を信じて待つしかない…………焦って作業したからな、取り返しのつかないミスをしていないか、確認しておくか……………!?)

 

『白銀武』が僅かに空いた穴を発見した。

 

「a2-2よりHQ!隔壁が破られてます!第7メンテナンスゲートです!!研究棟内にBETAが侵入した可能性があります!」

 

「HQ了解。a4に警戒を促す」

 

「お願いします!」

 

「接続………確認…………コントロールパネル………パスワード…………お願い!…………やった!」

 

「a4涼宮よりHQ!非常停止プログラムにアクセス完了しました!」

 

「…………」

 

「?。a4涼宮よりHQ!非常停止プログラムにアクセス完了しました!」

 

「……………」

 

「……………あれ?」

 

ドアが開く音と共に微かな光が漏れ出す。

 

「あっ、伍長!司令部が応答しないの!あなたの無線では………!?」

 

目の前には首から下の無い伍長とその顔を咥えた兵士級。

 

「制御室のモニターがおかしい!?」

 

(さっきから通信といいモニター画像といいノイズが酷い………一体何が起きてるんだ!)

 

「a2………制御室と繋が…………大至…………認………」

 

「クソ!ノイズが酷くて聞き取れない………!?」

 

ノイズのかかっていた制御室のモニターが完全に落ちる。

 

「白銀!制御室だ!!急げ!!!」

 

「了解!」

 

(なにか光った!なんだ…………)

 

『白銀武』の『不知火』が制御室まで急行する。

 

「そんな………!?」

 

「嘘…………でしょ?ハ………ル………カ?」

 

制御室の窓は赤く染まっていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。