マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE4 接触

「生身で不知火に囲まれて澄まし顔って、いけ好かないわね」

 

「中尉………そういう問題ですか?」

 

『白銀武』は『速瀬水月(はやせみつき)』に半ば呆れ顔で問いかける。

 

「さて、どうしたものかね〜」

 

「ヴァルキリーマムよりヴァルキリー2」

 

「…………了解。白銀。私と一緒に降りてあいつに接触するわよ」

 

「りょ、了解」

 

「御剣は白銀の彩峰は私の機体を制御リンクして周囲を警戒」

 

「ヴァルキリー11。了解」

 

「ヴァルキリー12。了解」

 

荒れた大地に降り立つ『速瀬水月』と『白銀武』。『白銀武』は即座に拳銃を構えた。

 

「悪いわねあんた。こっちとら1大作戦の後でピリついててさ、物騒な物向けるわよ」

 

「……………」

 

「あんた何者?」

 

「…………」

 

「どこから来た?どこの所属?」

 

「……………」

 

「なんとか言いなさいよ、ヤサ男!」

 

「空が、泣いてるな」

 

「ハッ?」

 

人型生命体の第一声に戸惑う2人。『速瀬水月』は自分の問いかけは無視された挙げ句訳のわからないことを言われ苛立ちが募る。

 

「あんた馬鹿にしてんの!?」

 

「速瀬中尉!落ち着いて!!」

 

『白銀武』が必死に宥める。

 

「あのね白銀。私達馬鹿にされてんのよ!?」

 

「だとしても、もう少し様子をみましょう」

 

「たける・・・・・?」

 

「!?」

 

「!?」(俺の名前に反応した!?)

 

「君がたける?」

 

「そうだ、白銀武。国連太平洋方面第11軍横浜基地『A-01』部隊所属の白銀武少尉だ。あんたは?」

 

「そうか、君が・・・・・」

 

「おい!人の話を・・・・・」

 

「俺は『真壁一騎(まかべ かずき)』。君を助けて欲しいって声に呼ばれてここにいる」

 

「声?声って誰の?」

 

「わからない。少なくともそこにいる女の人ではない」

 

「当たり前よ、誰があんたみたいなヤサ男に助けなんて求めるか」

 

「・・・・・・この人型の兵器が君達の器?」

 

「なんだ戦術機に興味があるのか?」

 

「戦術機・・・・・」

 

(器?)

 

「・・・・・感じない」

 

「?」

 

「この器達から何も感じない」

 

「感じるってどういう意味だよ」

 

「・・・・・」

 

「あんたねいい加減に」

 

『速瀬水月』が殴りかかるが『真壁一騎』は微動だにせず左頬に一撃をくらう。

 

「!?」

 

「ちょっと!?中尉。すいません」

 

「気にしないでくれ」

 

「なんなのよあんた!?」

 

『速瀬水月』の表情が曇る。

 

「中尉?」

 

「熱を・・・・・体温を全く感じなかった」

 

「!?」

 

「俺は【祝福】を受けたから」

 

「【祝福】?」

 

「世界の痛みを調和する存在として」

 

呆気にとられる2人。

 

「それってどういう・・・・・」

 

「白銀。こいつと今ここで話しても無駄よ時間の浪費だわ」

 

「中尉?」

 

「あんた。私達について来てくれない?」

 

「・・・・・・」

 

(私達より副指令に直接会ってもらった方が早いでしょ)

 

(まあ、それはそうですが・・・・・)

 

「あんたに会わせたい人がいるのよ。私達なんかよりあんたが聞いた声ってのに詳しそうな人がね」

 

「そうなのか?」

 

『白銀武』にじっと視線を向ける『真壁一騎』。

 

「そうだな、手がかりになりそうな情報を持ってるかもしれねー」

 

「いいのか?ついていって」

 

「構わないわよ。むしろそっちの方か助かるわ」

 

「じゃあ連れていってくれるか?」

 

「わかった」

 

「ヴァルキリー2よりヴァルキリーマム。対象を保護。そちらに移送する」

 

「ヴァルキリーマム。了解」

 

「じゃあ行くわよ『真壁一騎』」

 

「わかった。」

 

「B小隊撤収よ、白銀。そのヤサ男しっかりと連れて来なさいよ」

 

「了解。」

 

こうしてぎこち無いファーストコンタクトが終了した。

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