マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE40 決戦

「ブロック中央に反応を確認。」

 

『あ号標的』を捉えた『凄乃皇·四型』。

 

(オリジナルハイヴ・・・・・BETA地球侵攻の総司令部とも言える『あ号標的』が存在する場所にBETAが0・・・・・こっちにとっては好都合だけど・・・・・)

 

「霞。充填状況は?」

 

「80%です」

 

(・・・・・攻撃射程範囲内に入ればこっちのもんだな)

 

「純夏はどうだ?」

 

「状態は非常に安定しています。バイタルレベルも定常値です。」

 

「そうか!」

 

「皆が私を休ませてくれたから・・・・と言っています」

 

「そうだな。・・・・でもお前もここまでよく頑張ったぞ。この戦いももうすぐ終わる・・・・・もう少しだけ頑張ってくれ・・・・・って伝えてくれ」

 

「はい」

 

「・・・・・よし。微速前進0.5!『あ号標的』ブロックへの侵入を開始する」

 

「了解」

 

徐々に距離を詰める『凄乃皇·四型』。

 

「警戒を怠るな・・・・・念には念をだ」

 

「はい」

 

(いよいよ・・・・・この忌まわしい戦いに決着をつける時が来た!・・・・・・人類の勝利を信じて戦った人達や、今も戦い続けている人達・・・・・その全ての思いに応える時が・・・・・そして俺が巻き込んでしまった人達に報いる為にも・・・・・この戦いを終わらせるんだ!そして俺を【因果導体】にした原因を見つけ出し、世界を修復するんだ!)

 

「『あ号標的』確認。12時方向、距離5400・・・・・砲撃開始地点まで距離220」

 

「!?あれが・・・・・『あ号標的』!!」

 

『白銀武』の目が、天辺が円みを帯びた一本の柱をブロックの中央で確認した。『凄乃皇·四型』内の脱出艇にあるモニターで標的を確認した『伊隅ヴァルキリーズ』の面々は固唾を呑んで見守る。

 

(シュミレーターじゃあ細かい形まで再現出来て無かった本物の『あ号標的』!あれが人類の敵・・・・あいつが人類を・・・・・ここまで追い詰めたのか・・・・・!!)

 

「ッツ!!」

 

「どうした霞!?」

 

「『あ号標的』から触手状の物体が延びて来ています!!」

 

「なに!?」

 

「接触まで20秒」

 

(やっぱり『あ号標的』はBETAだったのか!?)

 

「くそッ!」

 

36㎜チェーンガンと多目的VLSで応戦する。

 

「全弾命中………ですが目標健在…………迎撃失敗です!」

 

「!?仕方ねぇー、あいつは『ラザフォード場(フィールド)』で食い止める!」

 

(頼むぞ、純夏!!)

 

「次元境界面に敵、接触」

 

「ッツ!」

 

「馬鹿な!?『ラザフォード場(フィールド)』が消失し…………」

 

ゴゴゴゴゴ…………強烈な震動が『凄乃皇·四型』を襲う。

 

「くっ!霞、大丈夫か?!」

 

「…………」

 

「霞?おぃ霞………!?嘘だろ…………」

 

敵の触手が『凄乃皇·四型』を捕らえていた。

 

「なんだこりゃ!?」

 

「白銀!凄まじい震動だがどうなっている!?」

 

脱出艇にいる『伊隅みちる』が通信を入れる。

 

「敵と接敵。36㎜チェーンガンと多目的VLSは対象には効果無し………『ラザフォード場(フィールド)』を展開しましたが消失。敵に捕縛されています」

 

「なんだと!?」

 

「あっああああぁぁぁぁ!?」

 

「霞!?」

 

突如悲鳴を上げる『社霞』。

 

「どうした霞!?霞!!」

 

「!?パワーダウン!?あの触手にエネルギーを吸い取られているのか!?」

 

「あああぁぁぁぁ、いやだぁぁぁぁ、武ちゃん助けてぇぇぇぇぇ」

 

「!?こうなれば仕方ねぇ、腕で叩き抜いてやるッ……………腕が、2700㎜が動かない……………まさか兵装のコントロールが乗っ取られたのか!?」

 

「霞!?純夏の状態はどうなってる?!」

 

「………………」

 

(そうだ、霞の様子もさっきからおかしい…………)

 

「…………存在、認識、持っている、正しい、照合、情報、転送…………」

 

「かっ、霞?!」

 

「存在、形式、霞、否定…………」

 

(どうしちまったんだ?なにが起きてるんだ?!)

 

「霞!しっかりしろ!!霞!!!」

 

「存在の、形式、霞、該当、否定…………」

 

「………………」

 

「存在の、認識、持っている、正しい、照合し、情報を、転送……………」

 

(だんだん、片言じゃなくなってきてる、なんなんだこれは?…………まさか)

 

『あ号標的』の天辺を拡大表示すると、周囲に触手を生やした複眼の物体がこちらを見続けていた。

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