マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE43 決着

(『凄乃皇·四型』の出力が限界値を超えた!?どうなってるんだ!?)

 

『白銀武』の呼びかけに応え起動を再開した『凄乃皇·四型』。あまりの出力に『白銀武』は戸惑いを隠せなかった。

 

(純夏はまだ目を覚ましてないのか?ならなぜ機関が・・・・・・機体制御不能、機関は臨界を超えている!?

なにがどうなってるんだ?!・・・・・んなこと今はどうだっていい。今は!)

 

「真壁さん!」

 

「行けるのか!?」

 

「はい!」

 

『あ号標的』の触手が向きを変え、『凄乃皇·四型』に迫る。

 

「チッ!」

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』の迎撃も数で勝る触手が『凄乃皇·四型』に迫る。

 

「!?」

 

(さっきは突破を許した『ラザフォード場(フィールド)』がこうも簡単にあの触手を!?)

 

「行ける・・・・・行けるぞ!喰らえ!!これが・・・・・これが人類の怒りだ!!!」

 

荷電粒子砲をトリガーを押す『白銀武』。限界を突破した荷電粒子砲が迫りくる触手を消し去りながら『あ号標的』迫る。しかし・・・・・

 

「クソ!『ラザフォード場(フィールド)』か!?」

 

(敵に奪われるとここまで厄介な代物なのか?!・・・・・限界突破してる『凄乃皇·四型』がどこまで持つんだ!?)

 

徐々に出力が落ちる『凄乃皇·四型』の荷電粒子砲。

 

「あの出力ですらダメなのかよ・・・・・でもこの『ラザフォード場(フィールド)』が突破出来なきゃ人類が・・・・・・真壁さん!」

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』が『凄乃皇·四型』に手を添える。『 Mk.Alles(マークアレス)』と『凄乃皇·四型』が【緑色の結晶】で繋がる。

 

「荷電粒子砲の出力が再び跳ね上がった!?」

 

「やろう・・・・・俺と君なら・・・・・やれる」

 

「はい!」

 

「ぐぉぉぉおぉぉー---」

 

「おぉぉぉぉぉー---」

 

2人の想いを乗せた光が絶壁に風穴を開ける。

 

「行けー-----」

 

そこに存在したモニュメントは跡形もなく消滅した。

 

「よし!遂に『あ号標的』を・・・・・・ッツ『凄乃皇·四型』が!?」

 

自壊を始める『凄乃皇·四型』。

 

「脱出しろ!」

 

「真壁さんは!?」

 

「必ず・・・・・戻る」

 

「信じてますから」

 

『凄乃皇·四型』から飛び出す脱出艇は果てしなく高く飛び上がった。

 

 

 

 

「しろ・・・・・がね・・・・・さん」

 

「うっ・・・う~ん」

 

「白・・・・・銀さん・・・・・白銀さん」

 

「・・・・・・霞・・・・・ここは?」

 

「帰って来ましたよ。ここは横浜基地です」

 

「そうか・・・・・帰ってこれたのか、霞が操縦してくれたのか?」

 

「いえ、自動制御(オートパイロット)です」

 

「・・・・・皆は!?」

 

「皆さんも無事です。まだ気を失っていますが」

 

「そうか・・・・・良かった」

 

「・・・・・・」

 

「オリジナルハイヴ・・・・・・『あ号標的』は?」

 

「ハイヴはモニュメントの8割は崩壊。『あ号標的』の完全消滅を確認しました」

 

「そうか・・・・遂にやったんだな俺達・・・・・」

 

「はい」

 

「純夏はどうしてる?」

 

「・・・・・」

 

「霞?」

 

「なんで黙るんだよ霞?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・まさか、嘘だろ!?」

 

急ぎ『鑑純夏』専用のコックピットのハッチに向かう『白銀武』。

 

「純夏!しっかりしろ!!純夏!!!」

 

「武・・・・ちゃん」

 

『鑑純夏』は薄っすら目を開ける。

 

「ありがとう純夏。お前のお陰で人類は救われたんだ!」

 

「そっか・・・・あいつらやっつけること・・・・・出来たんだ」

 

「あぁ、あぁそうだぞ!急いでメンテナンスベットに行こう!無理し過ぎたからな!」

 

「・・・・・・」

 

「純夏?」

 

「武ちゃん・・・・ありがとう」

 

「・・・・・なんだよいきなり」

 

「私は・・・・もう生きられない」

 

「はぁ?何言ってんだよ!?メンテナンスルームに行けば・・・・・」

 

「なんで、あの部屋のシリンダーが青白く光ってると思う?」

 

「えっ・・・・・なんだよ唐突に」

 

「武ちゃんも・・・・・見たでしょ?『あ号標的』の周りの青白い発光物」

 

「あぁ・・・・・見た」

 

「あれはね・・・・・反応炉と繋がってるの」

 

「なっなんだって!?」

 

「私は・・・・・あの反応炉に生かされてたの」

 

「ばっ馬鹿な!?」

 

(横浜基地の反応炉は基地の襲撃で崩壊している・・・・・ってことは純夏は!?)

 

「なんでだよ・・・・・皆無事帰ってこれたんだぞ・・・・・お前のお陰で・・・・・なのになんでお前だけが」

 

「武ちゃん・・・・・」

 

「純夏!?」

 

「私の面倒を見てくれてありがとう」

 

「よせ」

 

「彼女にしてくれてありがとう」

 

「やめろ!」

 

「わずかな時間だったけど、武ちゃんの彼女になれて、私・・・・幸せだったよ」

 

「諦めんな!?純夏!!」

 

「武ちゃんはこれから・・・・・幸せに生きて」

 

「お前のいない世界でどうやって幸せに生きろって言うんだよ」

 

「・・・・・あっ、待ってください」

 

「・・・・・武ちゃん・・・・・バイバイ」

 

「純夏!!ッツ」

 

『鑑純夏』の身体が【緑色の結晶】に包まれる。後ろを振り向くと『真壁一騎』が『社霞』の静止を振り切って立っていた。

 

「真壁さん・・・・?」

 

「・・・・・・」

 

「やめてくれ!?真壁さん!!」

 

パリーン・・・・・・

 

『鑑純夏』の身体はバラバラになった。

 

「あっ・・・・・あぁぁぁ・・・・・うわぁぁぁあ~~~」

 

『真壁一騎』の胸倉を掴む『白銀武』。

 

「なんで・・・・なんでなんだよ!?」

 

「・・・・・」

 

「チクショ~~~~~」

 

2002年1月2日未明。『凄乃皇·四型』から脱出した脱出艇が横浜基地に帰還。『桜花作戦』は切り札である『00ユニット』及び囮となった多くの将兵を失ったものの、オリジナルハイヴ『喀什(カシュガル)ハイヴ』を破壊することに成功。絶滅の危機に瀕していた人類に微かな希望を残し『桜花作戦』は終了した。

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