「各機。自機の状態を報告しろ」
『F-15SE:サイレントイーグル』の隊長機と思われる機体から、各機に通信が入る。
「アルゴス2。異常なし」
「アルゴス3。異常なし」
「アルゴス4。異常なし」
「アルゴス5。異常ありません」
「アルゴス6。異常ありません」
「アルゴス7。異常なし」
「ったく、私達は戦術機の試験小隊だっての!?宇宙まで飛ばしやがって・・・・便利屋じゃねぇーつーの」
降下早々。『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』に搭乗するネパール出身の女性は愚痴を漏らす。
「アルゴス2。まあそういうなよ。『軌道降下兵団(オービットダイバー)』の特権である軌道降下を国連のたかが1試験小隊にやらせてくれたんだぜ。感謝しねーと」
いつものことかと半ば呆れ顔で『F-15SE:サイレントイーグル』に乗るイタリア出身の男性はアルゴス2をなだめる。
「それともなんだタリサ。もしかして怖かったのか?」
「ハァー?!んなわけねーだろVG!寝言は寝て言え!!」
「ハイハイ。相変わらず騒がしいわね2人とも、任務に集中して・・・・・ごめんなさいね騒がしい小隊で」
『F-15SE:サイレントイーグル』に乗るスウェーデン出身の女性は急遽編入された後輩達に声をかける。
「いえ!私達の部隊もこんな感じでしたので」
「僕達の部隊は女性ばかりだからなかなか過激な発言多かったよね~」
「・・・・・序の口」
「まさか編入されたのが存在すら怪しまれてた『ヴァルキリーズ』のメンバーなんだから驚きだぜまったく」
「『オルタナティブⅣ』唯一の実働部隊『A-01』だろ?期待してるぜ?」
「・・・・・はい」
「・・・・・」
「なんだよ、落ち込んじまってよ」
「タリサ。お前聞いてないのか?」
「はっ?何を?」
「俺達が攻略するよういわれている施設で抵抗しているメンバーがその『A-01』部隊の元メンバーなんだよ」
「えっと・・・・・そんなこと知ってるよ!」
「・・・・・」
「貴様ら、お喋りはそれくらいでいいか?」
「失礼しましたアルゴス1。」
「よし。ではこれより侵攻する訳だが・・・・・アルゴス2とアルゴス7で前衛。私が2人より少し低めの中央に、その後ろにアルゴス5。アルゴス3、アルゴス4、アルゴス6はアルゴス5を囲むように陣形を組み進軍する。いいか!」
「了解!」
『アルゴス小隊』が目標めがけ進軍する。
「こちらアルゴス4。敵機2機を確認。内1機急速にこちらに接近!」
「アルゴス2、アルゴス7迎え撃て!その他は奥に控える機体を注意しつつ2機のフォローだ」
アルゴス2とアルゴス7の『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』が『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』と接敵する。
「あの槍状の兵装。なにか知ってるか?アルゴス7」
「こちらアルゴス7。知らない」
「そうかよ・・・・・取ったもん勝ちだからな」
「・・・・・・譲らない」
「・・・・・『不知火』か、懐かしいわ~」
『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』は斬りかかる『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』を右手に槍状の兵装。左手に74式近接戦闘長刀で受け止める。
「・・・・・速瀬中尉!!」
「その声・・・・・彩峰か。久しぶりだね~」
「先輩ズラするな!」
「あらら、可愛い後輩に嫌われたもんだ」
「降伏し投降しろ!」
「それは出来ない相談だね」
「なら力尽くで・・・・・」
「出来るかな~?シュミレーションで私に勝ったこと無い彩峰に」
「あの時とは違う!」
「じゃあ見せて見な!あんたの力を私に!!」
アルゴス7の『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』の斬撃を槍状の兵装で受けきる『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』
「私を無視とはいい度胸だな!このヤロー!!」
「感動の再開を邪魔しないでくれるかしら?」
「!?なに!!」
アルゴス2の『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』を振り払った『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』は即座に槍状の兵装から光弾を発射。
「タリサー---!!」
光弾はアルゴス2の『XFJ-01:不知火・弐型 Phase2』の腹部を貫いた。
「マジかよ・・・・タリサ」
「幸い、腹部だからパイロットに問題はなさそうよ」
「こうなったらありったけの火力をあの機体に・・・・・」
「VG!!」
アルゴス3の『F-15SE:サイレントイーグル』に電磁投射式速射機関砲(レールガン)の弾丸が貫き、アルゴス3の『F-15SE:サイレントイーグル』は力なく崩れ落ちた。