「ここは…………演習場ですよね?」
『ブレード小隊』は御殿場にある戦術機演習場に到着した。
「さぁ私達の訓練に付き合ってくれる人達が待ってるわ、急いで」
駆け足で移動すると強化装備を着用した4人の女性が既に待機していた。
「ご無沙汰してます。宗像大尉、風間中尉」
『榊千鶴』が敬礼をすると声をかけられた2人は敬礼を返した。
「久しぶりだな榊。元気そうで何よりだ」
どこか妖艶な雰囲気を醸し出す女性は『榊千鶴』の声にすぐに反応した。
「御二人共、体調はいかがですか?」
「おいおい、いったいいつの話をしてるんだ。なぁ祷子?」
「まぁ美冴さんったら………ご機嫌よう榊さん。いつもの如く私達は元気ですよ」
お嬢様な雰囲気の女性が『宗像美冴』に一瞬視線を向けると『ブレード小隊』の面々をじっくりと見始めた。
「この方々が榊さんの新しい小隊の隊員?」
「そうです。風間中尉」
「帝国陸軍富士教導団『イスミ・ヴァルキリーズ』所属の副隊長。風間祷子中尉です。以後お見知りおきを」
「帝国陸軍富士教導団『イスミ・ヴァルキリーズ』隊長。宗像美冴だ。よろしくな」
「ほぇ〜」
「…………龍浪中尉?」
2人の魅力に鼻の下を伸ばしつつある『龍浪響』に鋭い視線を向ける『千堂柚香』。
「ユウヤ·ブリッジス少尉です。よろしく」
「へぇ〜君が」
「…………」
「噂はかねがね聞いてるよ。結構イケメンじゃないか」
「美冴さん?」
「冗談だよ、冗談。私達に泥を塗った雪辱晴らさせてもらうよ」
(雪辱…………?)
「そちらの3人は?」
「同じく『ブレード小隊』の龍浪響中尉であります!」
「『ブレード小隊』所属千堂柚香少尉です」
「私、イーニァ!」
(どことなくあの娘に似た女の子か・・・・)
「よろしくね」
「千鶴!」
後ろで控えていた活発的な印象を持つ女性が強引に割って入る。
「茜。…………大丈夫なの?」
「いつまでも引きずっていられないからね。ねっ!伊隅!!」
「はい!」
「伊隅!?」
『榊千鶴』の動揺に首を傾げる『ブレード小隊』の面々。
「『伊隅あきら』少尉…………お察しの通り大尉の妹だ」
『榊千鶴』の耳元で『宗像美冴』が囁く。
「千鶴の部下の皆さん!涼宮茜中尉です。よろしく」
「伊隅あきら少尉です。よろしくお願いします」
「榊大尉。まさか演習相手って…………」
「そうよ。『帝国陸軍富士教導団』に所属する方々よ」
「え〜」
「なんだって!?」
「そんなにスゲーのか?」
『龍浪響』と『千堂柚香』の驚きぶりに素朴な疑問を抱く『ユウヤ·ブリッジス』
「戦術機の開発衛士を務める人達や教官を務める能力のある人材が集まる帝国陸軍が誇るエリート部隊です」
「開発衛士ね……………」
『ユウヤ·ブリッジス』の目がギラつく。
「彼女達が私達の小隊の練度訓練を手伝ってくれるわ」
「俺達の為にわざわざ富士教導団が…………」
「勘違いするなよ龍浪中尉。貴様達が相手にしようとしている衛士達は『桜花作戦』を戦い抜いた実力を持つ者達だ。私達くらい軽くあしらってくれなきゃ。倒せない」
『宗像美冴』の真剣なトーンに思わず息を呑む。
「では、60分後に演習を開始するよ。あそこのH2ハンガーにあんた達の機体が用意したあるから。準備出来次第搭乗した状態でここに集合。いいわね榊?」
「了解しました!聞いての通りだ『ブレード小隊』即時行動せよ!」
指定されたハンガーに移動する『ブレード小隊』。
「・・・・・こいつは」
「どうしたんだ?ブリッジス少尉」
「大尉。こいつが今の日本の主力機なのか?」
「えぇ。そうだけど。」
「そうか・・・・・」
(あいつは・・・・・成し遂げたんだな)
「少尉?」
「いえ、すみません。なんでもありません」
嬉しそうな表情の『ユウヤ·ブリッジス』に首を傾げる3人。各々が戦術機に搭乗する。
「スッ~。またお前に乗れるとはな・・・・・行こうぜ相棒!!」
『イスミ・ヴァルキリーズ』との合同演習の幕が今上がろうとしていた。