マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE50 相棒

『ブレード小隊』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』4機と『イスミ・ヴァルキリーズ』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』と『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹(げっこう)』の混成部隊、両者の準備が整い演習が始まった。

 

(まあ、『月虹』はステルスが効いてて正確な位置を特定出来ないのは当然よね…………恐らく茜と伊隅少尉が『不知火』で宗像大尉と風間中尉が『月虹』。あとはどう『2機1組(エレメント)』を組むかか………)

 

「榊大尉。どうしますか?」

 

「ミーティング通り行くわよ。龍浪中尉前衛の千堂少尉後衛で『2機1組(エレメント)』。ブリッジス少尉前衛で私が後衛の『2機1組(エレメント)』。『月虹』の正確な位置は恐らく把握出来ない。だから『不知火』を探してそちらから追い詰める。『不知火』を発見しは場合は側に支援の『月虹』がいることを頭に入れて接敵するように」

 

 

「了解!」

 

「そんじゃ、行くか柚香・・・・・って、え~~」

 

開始早々最大加速で移動する『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』

 

「ちょっと、ブリッジス少尉!」

 

「悪い大尉。援護頼みます」

 

「貴方ね!?」

 

「見せて貰おうか!日本帝国のエリート部隊の力をよ!!」

 

(統合仮想情報演習システム『JIVES(ジャイブス)』使わずに始めたんだ。何回この演習をやるのか知らねーけど、今に限っては俺達『ブレード小隊』個々の実力を把握したい・・・・・そうなんだろ?隊長さんよ!)

 

「ブリッジス少尉!!」

 

「こんな平地と森林地帯の場所で『JIVES(ジャイブス)』使わずに演習するんだ。隠れて小隊間連携を把握しようと建前てはいるがこの演習に限っては別の目的があんだろ宗像大尉さんよ!」

 

「だからって、先行しずぎだ!ブリッジス少尉!!」

 

「どのみち囮役がいねーとこの演習はいつまで経っても動かねーんだよ」

 

 

 

「・・・・・ヴァルキリー1。」

 

「・・・・・だとしても、もう少し戦場を意識して欲しかったんだけどね。ヴァルキリー3、ヴァルキリー4。接敵を許可する。」

 

「了解!行くよヴァルキリー4」

 

「了解!援護します」

 

『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』目掛けて森林から『87式突撃砲』の弾丸が飛んでくる。

 

「大尉!」

 

「見えてるわよ!!」

 

透かさず『榊千鶴』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が応戦すると2機の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が姿を見せる。

 

「ヴァルキリー3。ボクが後方の『不知火』を抑えます。中尉はその命知らずを!」

 

「ありがと、ヴァルキリー4。・・・・・・この〜!調子に乗るな~~~!!」

 

「ブレード2、ブレード3。残りの相手を警戒しつつこちらに合流。素早く2機を片付けるわよ」

 

「了解!」

 

『74式近接戦闘長刀』をぶつけ合う『ユウヤ・ブリッジス』と『涼宮茜』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』。激しい斬り合いの反響が演習全体を包み込む。

 

「どうした?日帝の誇るエリート部隊の『突撃前衛(ストームバンガード)』はこんなモノなのか!?」

 

(なんなのコイツ!?弐型に改修されたっていっても操縦性がピーキーな『不知火』をここまで乗りこなして………これじゃあまるで白銀を相手…………いや白銀とも何か違う…………なんなのこの流れるように無駄の無い挙動?!)

 

「一瞬の隙は命取りだぜ!」

 

「しまっ・・・・ッツ!?」

 

斬りかろうとした『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が回避行動を取る。そこを弾丸が通過した。

 

「あぶねー・・・・・絶妙なタイミングだぜ」

 

「あら・・・・・あのタイミングで避けますの?やりますわね」

 

「ヴァルキリー2。援護感謝します」

 

「貴女のフォローに周ってヴァルキリー4が1対2の状況です。さあ立て直しますわよ」

 

「了解!」

 

一方回避した『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』は執拗に追われていた。

 

(F-15系列でここまで近接戦闘が出来るのかよ)

 

「どうした少尉?一騎討ちはその機体の十八番じゃないのか?」

 

「よくその短刀で突っ込んで来れますね大尉殿」

 

「悪いけど、近接戦闘は日本のお家芸でね」

 

「それは・・・・・そうでしたね」

 

(短刀で小回りが効く分こっちが遅れを取っちまう、突撃砲とのコンビネーションも絶妙だ・・・・・一旦俺の間合いに出来れば・・・・・)

 

『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹』の『65式近接戦闘短刀』をいなし体勢を崩す。

 

「よし!・・・・ッツ!?」

 

体勢を崩され宙に浮いた状態の『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹』から『87式突撃砲』でロックされていた。

 

「マジかよ!?」

 

「なに!?」

 

咄嗟に刃先を下に向けて構えた『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』は弾丸を凌ぎ切り地面に倒れ込んだ。

 

「グゥゥゥ」

 

「流石は 『TSF-Type04』の生みの親だけのことはあるな」

 

「!?」

 

「君なんだろ?『XFJ計画』の首席開発衛士(メインテストパイロット)は?」

 

「ご存知でしたか大尉殿」

 

「まあ私も元国連軍所属の衛士だからね、噂くらいは耳にしたさ。お陰で私が担当したこの『F-15SEJ』は日本帝国の次期主力機の座をその子に明け渡すはめになったよ」

 

「まさか『F-15』系列でここまでの機動制御をしてくるとは思いませんでしたよ」

 

「・・・・・こんな機動が出来るのも可愛い後輩のお陰だよ。・・・・・どうだ貴様うちに来ないか?」

 

「えっ」

 

「優秀な開発衛士は喉から手が出るほど欲しいからね。」

 

「・・・・・俺は人に教える珠じゃありませんよ」

 

「そうか、それは残念だ。それじゃあじゃれ合いはここまで・・・・・」

 

「少尉!!」

 

「榊か!?」

 

2機の間に『榊千鶴』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が入り牽制する。

 

「大丈夫か!?」

 

「すみません。取り逃がしました」

 

「気にするな、ブレード2とブレード3の援護に向かうぞ」

 

「了解!」

 

 

 

ブレード3コックピットに被弾。致命的損傷と認定。

 

 

 

「マジかよ!?」

 

「すみません龍浪中尉」

 

(『不知火』2機のコンビネーションに『月虹』からの支援砲撃ってどんな状況だよこれ)

 

『龍浪響』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』は既に左腕損傷。右脚部軽微で機動力が20%低下と追い込まれていた。

 

「あ~榊大尉。ブレード2限界っす」

 

「悪かったな!任せっきりで!!」

 

『榊千鶴』を置き去りに最大加速で介入する『ユウヤ・ブリッジス』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』。

 

「こいつ!?」

 

「ッツ!」

 

「ナイスタイミング!ブレード4!!」

 

突然の介入にペースを乱された『涼宮茜』と『伊隅あきら』の隙を突き、『龍浪響』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が『87式突撃砲』と背部にマウントした2門の『87式支援突撃砲』をサブアームで両腰に携え一斉射撃をかます。

 

 

ヴァルキリー4機体に致命的損傷。大破と認定

 

 

「よし!ってあぁ~」

 

 

ブレード2コックピットに直撃。致命的損傷。

 

 

「油断は禁物ですよ?龍浪中尉」

 

 

『風間祥子』の『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹』から放たれた狙い済ました一撃が『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』に直撃する。

 

「中尉の相手は私です!」

 

「あら、榊大尉。お手や柔らかに」

 

「行くぜ~~~」

 

「負けるものか~~~~」

 

再び相まみえる2人。

 

「あんたなんて、あんたなんてあの2人や白銀に比べたら!!」

 

(あの2人?それに白銀ってたしか・・・・・)

 

「ヴァルキリー3!感情に流されるな!!」

 

「くぅぅぅ」

 

「そうだぜ!それが命取りになるんだろ?」

 

「知った口を聞くな~~」

 

「さっきと比べて隙だらけだぜ」

 

「あぁ!」

 

 

 

ヴァルキリー3胴体を中心に致命的な斬撃。大破認定。

 

 

「しまった・・・・・」

 

「なかなか倒しがいがあるぜアンタ!」

 

「くっ!!」

 

「さあ、イーブンになった・・・・・」

 

「すまない少尉」

 

「えっ」

 

既にブレード1を示すアイコンはLOSE認定されており、『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹』の2機が迫っていた。

 

「戦場での単独先行は命取りだよ。坊や?」

 

「ヘッ・・・・・出しゃばり過ぎたか、流石に厳しそうだぜ・・・・・だがな!俺だってそれなりに修羅場をくぐってんだよ!!」

 

漆黒の立ちはだかる壁達に『ユウヤ・ブリッジス』は真向から挑みに行った。

 

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