マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE61 対話

2007年12 月11日

 

日本帝国領北海道にある日本帝国陸軍北方方面千歳基地。

 

未確認機体(アンノーン)が出現して1日が経過。日本帝国陸軍北方方面千歳基地司令部は変化の無い状況に神経を尖らせていた。

 

「未確認機体(アンノーン)。依然動きはありません。」

 

「なんだというのだ!?突如出現して1日経つがなんの行動も示さないでは無いか」

 

「軍本部からは、攻撃あるまで待機とこちらも指示は変わりません。」

 

(国土に侵入を許しているのに手を出すなとは…………司令部は何を考えているんだ!?)

 

目の前に敵の存在を許して手出し出来ない状況に苛立ちを募らせる千歳基地司令官。

 

「司令。斯衛の方がお見えです。至急司令に取り次ぎをお願いしたいと」

 

「斯衛だと?……………通せ」

 

暫くすると4人の斯衛の軍服を着た女性が司令室に入って来た。

 

(親藩の者か…………)

 

「基地司令。急な対応に感謝致します。『日本帝国斯衛軍第19独立小隊』の御剣冥夜大尉であります。」

 

「『日本帝国陸軍北方方面千歳基地司令』。『保志 宗十郎(ほし そうじゅうろう)』准将である」

 

「准将。失礼を承知でお願いが御座います」

 

「…………なんだね?」

 

「我が『日本帝国斯衛軍第19独立小隊』の独自介入権とここからの指揮権を私に頂きたい」

 

「!?」

 

司令部内に動揺が走る。

 

「帝国斯衛とはいえ一士官でしかない貴官が随分と大きく出たものだな」

 

『保志宗十郎』は眉を潜め『御剣冥夜』を睨みつける。

 

「申し訳御座いません。」

 

謝罪する『御剣冥夜』の目は諦めていなかった。

 

「訳を聞かせてくれないか?礼節に厳しい帝国斯衛である貴官がこのような無礼を行わざるおえない理由を」

 

「申し訳御座いません准将。我が小隊の任務の性質上それにお答えは出来ません。」

 

「……………」

 

「ですが、最低限の礼節は弁えていると認識しております」

 

「ほう…………これは?」

 

『御剣冥夜』の後ろで待機していた白服の斯衛の1人が1枚の紙を『保志宗十郎』に手渡した。

 

「!?」

 

「……………」

 

(『煌武院 悠陽』殿下の委任許可状だと!?この斯衛部隊……………)

 

「…………了解した。『日本帝国斯衛軍第19独立小隊』の独自介入権と今作戦行動の指揮権を『御剣冥夜』大尉に委任する」

 

「准将!?」

 

ざわつく司令部。

 

「准将。そなたに感謝を…………19-00より19-01。目標と接敵せよ」

 

「了解」

 

「警戒中の北方方面部隊と東北方面部隊はどうされるおつもりか?」

 

「海軍に協力を打診し、日本海及び太平洋両面に部隊を警戒させてください」

 

「・・・・・東西の両雄が黙ってないと」

 

「その通りであります准将。」

 

「了解した。・・・・・君聞いていたな」

 

「ハッ!展開中の部隊に通達。余別岳より撤退、北方方面部隊は石狩へ、東北方面部隊は苫小牧を中心に展開し第三国からの干渉を阻止せよ」

 

「これでよろしいか?」

 

「ありがとう御座います、准将。・・・・・・あとは、かの者達に任せます」

 

『御剣冥夜』は司令部のモニターに映る未確認機体(アンノーン)を凝視した。

 

 

 

「19-01より各メンバー。19‐00より作戦の許可が降りた。これより対象・・・・・・『 Mk.Alles(マークアレス)』と接触する。いいな」

 

「了解」

 

「・・・・・・こちら『日本帝国陸軍帝都守備隊第17独立機動小隊『ブレード』小隊』所属『榊千鶴』大尉。・・・・・真壁一騎よね?」

 

「・・・・・お久しぶりです。榊大尉」

 

(『00ユニット』・・・・・人間の言葉に反応出来るのか・・・・・)

 

「なにをしに来たの?」

 

「話をしに来ました」

 

「話?誰となんの為に」

 

「いるんですよね?白銀少尉」

 

「えぇ…………いるわよ…………ここに」

 

「いいかい?」

 

「……………19-05。対象との交信を許可する」

 

「久しぶりだな。白銀少尉」

 

「……………」

 

「……………」

 

「……………」

 

「すまなかった」

 

「!?…………なにについて謝ってるんだ?世界を裏切った事か?『00ユニット』を守りきれなかった事か?それとも…………『00ユニット』を破壊した事か?」

 

「知らなかったとはいえ、すまなかった」

 

「知らなかった?俺はあんたに可能な限りの情報を開示していた。あんたが俺の任務で知らなかった事なんて無かったはずだ!」

 

「君を随分と苦しめた。…………いや今も苦しめてしまっている」

 

「なにが言いたいんだ!あんたは!!」

 

「待っている。あの島で」

 

「ハッ!?」

 

「俺達はあの島で君を待っている」

 

「ちょっ、待て…………」

 

ダンダンダンダン…………

 

(突撃砲の発砲音!?誰が!?)

 

「誰が撃った!」

 

「敵は逃げるつもりですよ大尉。このまま見過ごすって言うおつもりですか?」

 

(帝国軍特務隊仕様の『不知火』!いつの間に…………)

 

「部隊指揮官の命令無しに発砲など軍人としての資質事体の問題だ!馬鹿者!!」

 

「榊大尉、揉めてる場合じゃないぜ!」

 

「えっ、嘘…………」

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』は一瞬で『ブレード小隊』との間合いを詰めると1機の04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』の腹部にブレードを突き刺した。

 

「19-03!!」

 

「柚香〜〜〜!!」

 

腹部にブレードを突き刺さされた『千堂柚香』の04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』は気が抜けたかの如く地面に崩れさった。

 

 

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