マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE70 『蒼穹作戦』

2007年12月25日

 

「香月司令。周辺海域に日本帝国海軍連合艦隊を中心とした部隊が展開中です」

 

05:00。自室で休んでいた『香月夕呼』に司令部で待機していた『涼宮遥』から連絡が入る。

 

「・・・・・伊隅達は?」

 

「発進準備は既に完了。いつでも行けます」

 

「すぐに発進。警戒させて。私もすぐに向かうは」

 

「了解」

 

(昨日、不可侵協定破棄を通告して明朝に侵攻ねぇ・・・・・準備は出来たのかしら)

 

考え事をしながらとある部屋の前に立つ『香月夕呼』。

 

「入るわよ」

 

部屋の中ではベットに座る『真壁一騎』の姿があった。

 

「香月博士・・・・・来たんですね」

 

「まだ、その姿を確認したわけじゃないけど十中八九そう見て間違いないわね」

 

「いつでも出れるようにしておきます」

 

「・・・・・・落ち着いてそうね」

 

「はい」

 

「そう。じゃあ頼むわね、この世界の為・・・・・そして貴方の為にも」

 

「わかりました」

 

『真壁一騎』と話し終えると『香月夕呼』はその足で司令部へ向かう。

 

『涼宮。状況は?』

 

「現在。展開中の敵戦力は日本帝国海軍第1、第2、第3連合艦隊を中心に第1、第2戦術機動艦隊。国連太平洋艦隊、米国第7方面艦隊、ソビエト海軍太平洋艦隊第2戦隊、統一中華戦線及び亜細亜連合連合艦隊です。こちらの『TST-TYPE97X1:八鏡(やたかがみ)』及び『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』。は所定の位置についています」

 

「数は揃えてきたって感じか…………」

 

「副司令。敵旗艦と思われる艦からコンタクトです」

 

「…………繋いで頂戴」

 

「日本帝国海軍第1連合艦隊所属最上級大型巡洋艦一番艦『最上』艦長『小沢久彌(おざわひさや)』提督です。5年振りですな香月副司令」

 

「ご無沙汰しておりますわ小沢提督。あと今は副司令なる肩書は御座いませんのであしからず」

 

「そうでしたな。…………丁度5年前、憎き『甲21号目標』壊滅せしめた貴女とこのような形で再び御会いすることになろうとわ…………誠に残念でなりません」

 

「…………同感ですわ」

 

「お考えの再考をしていただけませんか?」

 

「小沢提督。今も昔も私の目的はなんら変わっておりません。ただ私の成そうとしていることが、理解されなかった。それだけですわ」

 

「…………そうですか。ならば全身全霊で貴女の野望を打ち砕かせて頂く」

 

「お好きにどうぞ。帝国軍に止められればの話しですがね」

 

「……………」

 

「『最上』との通信切れました」

 

「速瀬!」

 

「了解〜」

 

『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』構えていた『ルガーランス』からエネルギーを解き放つ。

 

「!?被害状況を報告せよ!!」

 

「敵戦術機の高エネルギーは、展開中の艦隊の前方1kmの海水に着弾。それにともない発生した高波を被ったソ連艦隊、統一中華戦線及び亜細亜連合連合艦隊の一部が主兵装及び戦術機母艦のカタパルト故障により作戦第一段階の実行は不可能とのこと」

 

(これは警告ということですかな香月博士…………お気持ちは有り難いですが、このような危険な技術を所有意図も分からぬまま一機関に保持させ続けることは、国を護る者として看過出来ませんな)

 

「提督…………」

 

「狼狽えるな!第一陣で動ける戦術機部隊はそのまま作戦第一段階を実行。不足分は第三陣である我が軍の戦術機部隊で補う。第二陣の国連、米軍艦隊旗艦に通達。予定通り面制圧を実行せよ!」

 

「第一陣の戦術機部隊に通達…………」

 

「国連軍及び米軍へ……………」

 

「……………」

 

『小沢久彌』が帽子の鍔を正し決行を告げる。

 

「作戦旗艦『最上』より全作戦参加部隊に告ぐ。これより『蒼穹作戦』を開始する!」

 

「作戦旗艦『最上』より全部隊へ…………」

 

艦砲射撃と共に発艦する戦術機部隊。瞬く間に『佐渡ヶ島』の空を埋め尽くす。

 

「いやー前回より数は劣るって言っても、面制圧の迫力は凄まじいですね~大尉」

 

「・・・・・本部の『ベルシールド』展開を確認。まあ今ある既存の兵器ではあのシールドは破れまい、とっとと平らげる・・・・・」

 

「大尉!?展開中の敵とは別方向から上陸する戦術機確認。数4!」

 

(このルートは・・・・・)

 

「速瀬。その部隊を叩くぞ、先に行け」

 

「大尉は?」

 

「目の前の奴らをもう少し平らげておく。貴様は先行して本部に近づかせるな」

 

「いいんです?ただでさえ戦力ないのに割いちゃって?」

 

「このルート・・・・・【あいつら】かもしれん」

 

「・・・・・確かにこのルートって知ってる連中限られてますもんね。了解です、じゃあお先に」

 

『TST-TYPE97X1:八鏡(やたかがみ)』を残し、別ルートから侵攻する部隊に一直線に向かう『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』

 

「・・・・・あと30で接敵・・・・・・さあ感動の再会と行こうじゃないの!?」

 

交錯する5機

 

「ターゲット3確認。エンゲージ!」

 

「あれ?『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』と『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹(げっこう)』!?しかもこの仕様は・・・・・富士教導団!?」

 

「見つけたー--速瀬中尉!!」

 

「茜!?」

 

『涼宮茜』の駆る『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』が『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』に斬りかかった。

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