「なんであんた達ここにいんのよ!?」
帝国陸軍富士教導団『イスミ・ヴァルキリーズ』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』と『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹(げっこう)』が『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』に襲い掛かる。
「なんでと言われましても、任務ですから」
『速瀬水月』の問いに飄々と答える『宗像美冴』。
「もしかして本命の白銀じゃ無くてがっかりしてます?速瀬中尉」
「はぁ~ちょっと宗像!なに馬鹿なこと言ってんのよ!?」
「・・・・・図星か」
「さっさとこっち来なさい宗像!ぶった斬ってやるわ」
「『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』でならまだしも『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹(げっこう)』でその化け物染みた戦術機に近寄りたくないですよ。それと今階級は私の方が上ですので言葉遣いにはお気を付けください。速瀬中尉」
「宗像~~~」
「美冴さんったら、折角速瀬中尉と久しぶりにお話出来ますのに・・・・・速瀬中尉ご無沙汰しております。ここ通りますね」
「風間!通すわけないでしょうが!?」
「余所見しないでください速瀬中尉!貴女の相手は私なんです!!」
「だあー茜!!どいて!!今は宗像の方が先だ!!」
『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』は斬りかかってくる『涼宮茜』の04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』を振りほどけないでいた。
「ヴァルキリー1よりヴァルキリー2。ヴァルキリー4と共にターゲット0へ向かえ。ここは私とヴァルキリー3で抑える」
「ヴァルキリー2了解。行くわよヴァルキリー4」
「了解!」
「させるか!」
囮を追い払ったいた『TST-TYPE97X1:八鏡(やたかがみ)』が合流を果たす。
「流石は伊隅大尉。お早いお仕事で」
「お世辞はいらん風間。私がそう簡単に…………」
「みちるちゃん!みちるちゃん!!」
「なっ!………その声、その『不知火·弐型』に乗っているのは………あきらなのか!?」
「ようやくまた会えたのに…………なんでこんな事してるのさ!!」
「あきらが教導団に…………そうか…………」
『伊隅みちる』は微かに微笑んだ
「答えてみちるちゃん!どうして人類の敵になんか…………」
「彼をいるべき場所へ帰す為だ」
(彼?…………)
「あきら。勘違いしているようだが、我々は人類に敵対した覚えは無いぞ。ただ世界のやり方と別の方法でこの事態を解決しようとしているだけだ」
「別のやり方?」
「今の世界の歩み方が全てじゃないということだ!」
「!?うぁーーー」
「ヴァルキリー4!」
隙を付かれ両腰の跳躍ユニットを破壊された『伊隅あきら』の『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』
「下がってヴァルキリー4!」
「・・・・・了解」
「・・・・・さあ風間。あきらを利用したこと高くつくぞ」
「お手柔らかにお願いしますわ、大尉」
「クソ、無制限の動力源・・・・・羨ましいですね。全く」
一方の『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』と対峙していた『宗像美冴』の『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹(げっこう)』と『涼宮茜』の04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』は徐々に弾薬と推進剤の残数が少ない『イスミ・ヴァルキリーズ』側が劣勢に立たされていた。
(特に涼宮はマズい。ただでさえ性能差があるのに『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』と近接格闘をやり過ぎだ。そのうち機体がダメになる)
「貴女も同じなんですか?速瀬中尉」
「!?」
「貴女も大尉と同じ理由で今ここにいるんですか?」
「そうよ」
「・・・・・お姉ちゃんも?」
「・・・・・遥は私よりも早く決意したわ」
「!?」
「あー見えて、遥は私達よりしっかりしてるのよ」
「そんな・・・・・お姉ちゃん」
「・・・・・そういうことだから、これ以上私達の邪魔をしないで!」
「キャァー」
「ヴァルキリー3!」
『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』の『ルガーランス』で叩き付けられる『涼宮茜』の04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』。
(機体は各部に重度の損傷・・・・・パイロットは気を失っただけか)
安堵する『宗像美冴』の前に立ちはだかる『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』
(・・・・・・来たか!?)
「さぁ~宗像、散々人を馬鹿にしたつけを・・・・・!?なるほどね~あんた達も陽動ってわけか」
「行かせわしませんよ、速瀬中尉」
「止めれるものなら、止めてみな!」
『宗像美冴』の『試02式戦術歩行戦闘機 (F-15SEJ):月虹』は『65式近接戦闘短刀』を構え『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』目掛け突撃を敢行した。
(あのルートを使ったのはあいつらじゃなかった・・・・・ったくあの侍従、極秘裏の盟約を交わしたルートを帝国側に教えてくれちゃって・・・・・まぁそれだけ準備が整ってるってことか)
司令部で戦況を見守る『香月夕呼』は本命の出現予想ルートを模索していた。
「涼宮。まだ見つからないの?」
「はい。依然反応無しです」
「シールドは?」
「展開中の『ベルシールド』ダメージ累積率20%です」
(伊隅が粗方仕留めてたし、そんなものか)
「香月司令、一・・・・真壁さんから出撃許可の申請です」
「まだ早いと思うけど・・・・いいわ好きにさせて」
(もうすぐお出ましってことか・・・・・あと考えられるとすれば・・・・・)
自分の真上の天井を見つめる『香月夕呼』
「司令!大気圏外より『再突入殻(リエントリーシェル)』を確認!数5!!」
「・・・・・来たわね!」
余裕の笑みを浮かべる『香月夕呼』。
「『再突入殻(リエントリーシェル)』による飛翔物間もなく当施設に直撃・・・・3・2・1・・・・・・」
激しい地響きと共に『Alvis』本部は爆炎に包まれた。