マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

72 / 84
FILE72 急襲

『佐渡島』上空を飛ぶ『再突入殻(リエントリーシェル)』から5つの機体が姿を現す。

 

「ッツ!やっぱり『ベルシールド』は破れないか!霞。悪いけど、初っ端からやるぞ!」

 

「はい!」

 

「ブレード6より、ブレード1へ。俺達でターゲット0に展開中のシールドを突破する」

 

「了解した。CP(コマンドポスト)の月詠少佐からの情報では近辺にターゲット2及びターゲット3はいない。ブレード6及びブレード7は『ベルシールド』の解除を。他は『TST-TYPE97X0:竜騎』を中心に鶴翼(かくよく)陣形にてターゲット2及びターゲット3を向かえ討つ」

 

「了解!」

 

ターゲット0から北東5kmの位置に降下した『ブレード小隊』。

 

「どうやら陽動は上手くいっているようだな」

 

(茜……………)

 

『榊千鶴』の操縦桿を握る拳に力が篭る。

 

「ブレード2。信じよう。涼宮達なら大丈夫だ。宗像大尉達もついておる」

 

「えぇ、そうね。どのみちあの人達と対峙しなくちゃいけない訳だし…………人の事気にしてる場合じゃないわね」

 

「…………その意気だ」

 

「接近するアンノーン!」

 

『ユウヤ·ブリッジス』の報告に緊張感が走る。

 

「機種確認…………ターゲット3!」

 

「思ったより早いな」

 

「ブレード3よりブレード1。作戦通り私とブレード2で対応する」

 

「…………了解した。頼んだ」

 

「了解」

 

『榊千鶴』の乗る『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』と『御剣冥夜』の乗る赤い『TSF-TYPE00F:武御雷(たけみかづち)』が徐々に減速する。

 

前に出る『武御雷』。その後ろから『不知火・弐型』が『87式支援突撃砲』を光らせる。

 

「ターゲット…………ロック!」

 

『87式支援突撃砲』が火を吹く。

 

「ふぅ〜危ない」

 

『TST-TYPE97X2:草薙(くさなぎ)』目掛け放たれた弾丸は『草薙(くさなぎ)』の右脇を掠めた。

 

『74式近接戦闘長刀』を構え接近する『武御雷』

 

(『噴射跳躍(ブーストジャンプ)』の着陸時を狙いにきたのね………さっきの狙撃の回避でちゃんと着地出来ない)

 

「テャーーー」

 

「でもね………ちょっと安直なんじゃない?御剣!!」

 

手に持った『87式突撃砲』を手前に投げる『草薙(くさなぎ)』。『XM3』を搭載した『武御雷』ではあるが、それを見越した絶妙なタイミングでの投棄に斬り込むしか無い『武御雷』。

 

真っ二つに割れた『87式突撃砲』の爆発で両者に距離が出来た。

 

「良かったの御剣?斯衛のそれ持ち出しちゃって」

 

「ご安心を。元々私は公には存在しない身故、この機体も斯衛でもごく一部の者しか認識しておりせん。それに………速瀬中尉相手に出し惜しみしていられる余裕は有りませんから」

 

「へぇ〜嬉しい事言ってくれるじゃない。じゃあ情けなんてかけないから!」

 

「…………速瀬中尉。私は今日貴女を越えてみせます!」

 

再び接敵する2機。

 

バーン

 

『87式支援突撃砲』の弾丸が2機の間を割って入る。

 

「私もいることをお忘れ無く」

 

「榊・・・・危なかったぞ」

 

「貴女なら避けると見越して撃ったわよ」

 

「フン、調子の良い事を言いよって・・・・・行くぞ榊。私達で速瀬中尉を止めるぞ!」

 

「えぇ」

 

「いつでもかかってきてらっしゃい!!」

 

『蒼穹作戦』が本当の意味で始まった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。