マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE73 二つの戦場

『Alvis』の本部を目視出来る距離まで近づいた『ブレード小隊』の3機。

 

「ユウヤ。来るよ」

 

「・・・・・了解だ。ブレード4よりブレード1・・・・・・」

 

「了解した。・・・・・ブレード6。後は頼んだぞ」

 

「了解!」

 

2機の『 試01式戦術歩行戦闘機 (XFJ-01):極光 (きょっこう)』は進路を変え、『Alvis』の本部から離れていく。

 

『Alvis』の本部周辺に展開された『ベルシールド』に触れる『TST-TYPE97X0:竜騎』

 

「グッ!」

 

「ウッツ!!」

 

『白銀武』の腕とカプセル内にいる『社霞』の身体が【緑色の結晶】に晒される。

 

「波長を・・・・・シールドに合わせるぞ・・・・・・」

 

「はい・・・・・」

 

「ウッッッウッッッツ、ウォーーーー」

 

強固に覆われていた『ベルシールド』が消失した。

 

「ハァハァ・・・・・・霞・・・・・大丈夫・・・・・か」

 

「大丈夫・・・・・です」

 

「なら、悪いけど行く・・・・・!?」

 

警報音と共に姿を見せる濃紺の機体。

 

「なんだよ、そんな所に突っ立って・・・・・ずっと待ってたとでも言うのかよ『 Mk.Alles(マークアレス)』・・・・・『真壁一騎』!!!」

 

全力噴射の『匍匐飛行(NOE)』で『 Mk.Alles(マークアレス)』に迫る『竜騎』。二つに刃が交わる時、佐渡島に微弱な振動と猛烈な剣圧が吹き荒れた。

 

 

 

 

(この振動・・・・・遂にあの2機がぶつかったか)

 

『イスミ・ヴァルキリーズ』の追撃を振り切った『伊隅みちる』は『Alvis』の本部へ急行していた。

 

(しかしあいつら、何故参加しているのか疑問だったが、陽動だったか…………してやられた。それに引き際も見事だった。)

 

「やれやれ、完全に敵のペースということか………ッツ!!」

 

『TST-TYPE97X1:八鏡(やたかがみ)』の中に響く警報

 

「接近する機影か…………正確な位置を捉えられないだと!?」

 

『イージス』を展開し身を固めつつ、レーダーに一瞬映ったビーコンの方向から距離をとる『八鏡(やたかがみ)』

 

「グウゥゥゥ」

 

不規則な銃撃に晒される『八鏡(やたかがみ)』

 

「レーダーが当てにならん…………敵は2機か?」

 

「クソ!あの盾みたいな装備がなきゃやれてるのに!?」

 

手ごたえを感じていた『ユウヤ・ブリッジス』は下を噛み締める。

 

「やはり近接格闘で倒すしかなさそうだ」

 

「上等!援護頼む唯依!!」

 

「了解」

 

「行くぜイーニャ!!」

 

「うん!」

 

(あれは・・・・・まさか『不知火・弐型Phase3』か?!廃棄されたと聞いていたが残っていたのか。・・・・・・『八鏡(やたかがみ)』ではあれを2機相手するのは分が悪い)

 

懐に潜り込もうと接近する『ユウヤ・ブリッジス』の『 極光 (きょっこう)』。2つの『74式近接戦闘長刀』がギリギリと音を激しく交わる。

 

「テャーーー」

 

『篁唯依』の『 極光 (きょっこう)』が『八鏡(やたかがみ)』の背後に回り込み一撃を加えようと斬り込む。

 

「それは想定済みだ!」

 

『八鏡(やたかがみ)』の背中にある左側の武装が起動する。

 

「ユウヤ!」

 

「なっ!」

 

速射される『EML-X03:03型電磁投射砲 』。起動をいち早く察したお陰で機体に穴が空くことは無かった。

 

(イーニャがいなかったら、今のでやられてたぜ…………!?地面を削ってやがる!!)

 

そのまま『八鏡(やたかがみ)』は切り替えし『篁唯依』の『 極光 (きょっこう)』と鍔迫り合いとなる。

 

「クッ!ユウヤ!!」

 

「わかってる!って…………なに!?」

 

『八鏡(やたかがみ)』の左腕にはこちらに銃口を向けた『87式支援突撃砲』が既に掌に収まっていた。

 

(右腕で持ってた『87式支援突撃砲』を既に左手でって…………俺達の動きを完全に予測してたってのか?!)

 

「常に最悪の状況は想定して動くといいぞ英雄殿?」

 

『87式支援突撃砲』が火を吹く。距離を取らざる負えない『ユウヤ·ブリッジス』の『 極光 (きょっこう)』。

 

『八鏡(やたかがみ)』は即座に目の前の『 極光 (きょっこう)』へと意識を向ける。

 

「流石に近接格闘を仕掛けてくる斯衛相手に挟み打ちで果たし合いは骨が折れるな」

 

仕留めきれないと悟った『篁唯依』の『 極光 (きょっこう)』は一旦距離を取る。

 

「流石は伊隅大尉。我等の挟撃をあしらうとは」

 

「篁家ご当主様よりそのようにお褒め頂き光栄です」

 

「・・・・・・武装解除し、投降してはいただけませんか?」

 

(唯依、お前……………)

 

「お心遣い感謝します。ですが我々にはやらなければならないことがある。例えそれが世界から疎まれることだとしても」

 

「…………残念です」

 

『篁唯依』は奥歯を噛み締めると再び『八鏡(やたかがみ)』に劔を向ける。先に動いたのは…………『ユウヤ·ブリッジス』の『 極光 (きょっこう)』だった。

 

「ユウヤ!?」

 

「躊躇ってるならやめとけ唯依!俺がやる」

 

「その意気だ英雄殿!『不知火・弐型』の育ての親の力、篤と堪能させて貰おう!!」

 

三度目『ユウヤ·ブリッジス』の『 極光 (きょっこう)』と『八鏡(やたかがみ)』の刃がぶつかりここでも意地のぶつかり合いが始まった。

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