「くそ!やっぱり手強ぇー」
既存の戦術機ではとても対処出来ない高次元のスピードと攻撃の応酬を繰り広げる『TST-TYPE97X0:竜騎』と『 Mk.Alles(マークアレス)』。
(こっちはただでさえ、機体性能差と力の使いどころで慎重だってのに相変わらず余裕であしらってくれるじゃねーか。それに思った以上に負担が少ない・・・・・霞にどれだけ負担をしいているんだ?!霞にこれ以上負担をかけない為にもなんとかしねーと)
『87式突撃砲』2門の弾は打ち尽くし『74式近接戦闘長刀』を折られた『竜騎』は『ルガーランス』を構え距離をとる。距離をとると、『Mk.Alles(マークアレス)』のブレードから光弾が否応なしに飛んでくる。だが『竜騎』に反撃出来る武器が残っておらず回避するしか選択肢が無い。
「『ルガーランス』を放つ隙が無い!!」
「白銀さん」
後ろのカプセルで制御に集中しているはずの『社霞』が声をかける。
「力を使いましょう」
「馬鹿言うな!?ただでさえお前俺の負担を限界まで引き受けてるのに、そんなことしたら・・・・・」
「このままでも結果は同じです。そうなる前にやれることをしましょう」
「霞・・・・・」
「『Mk.Alles(マークアレス)』に突撃しましょう。破壊された部位は自己修復します!『Mk.Alles(マークアレス)』を捕らえ同化を・・・・・」
「同化だと!?そんなことしたら、お前確実に・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・わかった。但し【同化現象】の負荷は極力俺に回せ、霞は自己修復と同化に専念するんだ」
「ですが白銀さん。それでは・・・・・・」
「それが出来ないなら、別のプランを模索する」
「・・・・・わかりました」
「よし!やるぞ霞!!」
「はい!!」
再び全力噴射の『匍匐飛行(NOE)』で『 Mk.Alles(マークアレス)』に迫る『竜騎』。
(特攻!?何を考えているんだ白銀少尉?!)
自分目掛け突っ込む『竜騎』に動揺し僅かな隙が出来る『 Mk.Alles(マークアレス)』。『竜騎』は『ルガーランス』を盾として利用しながら自己修復を繰り返し鬼神の如く『 Mk.Alles(マークアレス)』に迫る
(自己修復しながらなんて、なんて無茶を!?)
「うおおおー-----捕らえた!!」
『ルガーランス』を手放し、『竜騎』は『 Mk.Alles(マークアレス)』の両肩を掴み地面に叩きつける。
「真壁・・・・・一騎ー-----!!!」
「ヴゥゥゥゥ!!これは、同化か?!・・・・・やらせるか!!グォォォォォー----」
2機が引き起こす【同化現象】は凄まじい緑色の光を放ち、離れて戦う戦友達に2人の現状を伝えた。
「なんだ!?あの光?!」
見たことのない眩い光に驚く『ユウヤ・ブリッジス』
「ユウヤ・・・・・」
「イーニァどうし・・・・・なっ」
『イーニァ・シェスチィナ』は徐々に表情を曇らせる。
「あの光は・・・・・・」
見たことの無い現象に『篁唯依』も思わず手を止める。
「恐らく『 Mk.Alles(マークアレス)』と『竜騎』が同化し合っているな」
「伊隅大尉?」
「私もここまでの規模は初めてだ」
「『 Mk.Alles(マークアレス)』と『竜騎』が互いを同化しようとしています!・・・・・真壁特尉」
『Alvis』の本部でオペレートをしている『涼宮遥』は祈るように両拳を胸に引き寄せる。
「・・・・・始めるのね、真壁一騎」
2機の状況を顔色1つ変えずにじっと見つめる『香月夕呼』。
「さぁ・・・・・どうなることやら」
『速瀬水月』の声に心無しか覇気が無くなる。
「なに!?なにがどうなってるの?!」
『榊千鶴』は現状を把握出来ていないのか若干混乱している。
眩い光が徐々に引くと、そこには2機を包んだ【緑色の結晶】だけが残されていた。
「武・・・・・応答しろ!・・・・・武!!武ー-----!!!」
『御剣冥夜』の悲鳴が佐渡島に響き渡った。