「なに言い出すんだよ純夏?」
「・・・・・・」
『鑑純夏』の願いに『白銀武』は困惑した。
「真壁一騎を倒すって・・・・・お前が生きてることが分かったんだ。あの人を倒す理由はもうねーよ」
「武ちゃん・・・・・」
「問題は、どうやって純夏の意識をあの人から分離して、疑似生体に改めて移すか?そんでもってあの人を【元の世界】に帰すかだろ?」
「・・・・・ダメなんだよ、武ちゃん」
「なにがダメなんだよ?」
「2人が【元の世界】に帰るにはそれしか方法が無いんだよ!!」
「なっ!?」
『鑑純夏』が告げる事実を『白銀武』は受け入れられなかった。
「なんでだよ!?真壁一騎を倒すことが俺達が【元の世界】に戻る方法とどう関係してるんだよ?!」
「だって・・・・・」
そこまでだ
「ハッツ!!」
気が付くと『TST-TYPE97X0:竜騎』のコックピットの中
「俺は・・・・・純夏と会ってたはずじゃあ・・・・・そうだ霞!霞!!」
何度呼び出しても後ろから返事は帰って来ない。
(まさか霞・・・・・同化されたんじゃ・・・・・ッツて!霞には悪いけど、それどころじゃねーよな・・・・・)
目の前にはこちらを凝視する『 Mk.Alles(マークアレス)』。
(仕掛ける気は・・・・・ないのか?)
『ルガーランス』を構える『竜騎』
「なんで・・・・・攻撃しないんだ?」
「・・・・・・」
「あんたも、知ってるのか?俺達が【元の世界】に帰る方法」
「・・・・・あぁ。聞いてる」
「・・・・・・」
「だけど、俺はまだやりたい事・・・・・やり残した事がある。そんな方法で【元の世界】帰れる保証が無い以上。ここでやられる訳にはいかない」
(確かにそうだ。いくら純夏の言うことだからって、あの人からしたら死んでしまう可能性だって充分あるんだ。・・・・・受け入れれるわけがない)
「残念だけど現状考えられる方法はそれしかないのよ。白銀」
『竜騎』の通信に介入し『香月夕呼』が画面に映る。
「夕呼先生!?なんで?!」
「なにに驚いてるのか知らないけど、あんたの乗る機体を作ったのは私達よ。これくらい出来て当然でしょ?」
「・・・・・どういうことですか?俺達を【元の世界】に帰す方法が【真壁一騎を倒す】ことでしか成し遂げられないというのは」
「・・・・・あんた【因果導体】って覚えてる?」
「【因果導体】って確か、接続された並列世界間の因果の相互的やり取りを媒介する存在のことで、接続された並列世界間において、一方の世界の人間はこの因果媒体との物理的並びに精神的距離に比例して、接続されたもう一方の並列世界との因果のやり取りの影響をより強く受ける。ってやつですよね?覚えてるに決まってるじゃないですか!?俺はその【因果導体】なった原因を突き止めて対処することが『桜花作戦』以降の目的なんですから!」
「・・・・・そう」
「なんでそんな話を・・・・・ってまさか!?」
「そうよ。その【因果導体の原因】に真壁一騎が関わっているからよ」
「なんだって!?」
『香月夕呼』よりもたらされた事実は『白銀武』に再び試練を与えることとなった。